
協力:EASY

お酒は少しだけ嗜む程度と彼女。数カ月に一度くらいの頻度で足を運ぶバーやクラブ、主たる目的は音楽だ。
「R&Bからヒップホップ、レゲエまで音楽は比較的ジャンルに捕われず聴いてるんです。家ではCDで聴いているけど、
いずれは家でもレコードで聴けたらいいなぁって思ってます。私にとってクラブやバーは、落ち着いて音楽をレコードで聴ける限られた場所。音楽を聴きに来ているといったほうが正しいかもしれない」。
毎年夏には野外イベントへ、冬でも時間を見つけてはライブ会場に足を運んでいる。
「ひとりで聴くのも好きだけど、大勢で音楽を共有するライブなんかも好き。ストレス発散にもなるし。お店では、どういうレコード・プレーヤーがいいのかを聞くなど、勉強もしてるんです」。


音楽好きの彼女が好きなジャンルは、ジャマイカで生まれたレゲエ。中でもその名の通り、レゲエの根幹を成すジャンルとも言われるルーツ・レゲエがお気に入りだ。
「ルーツ・レゲエはリズムが自分の好きなものに合ってる気がする。レゲエにはいろんなメッセージが歌詞にこめられているんですけど、私は純粋にそのリズムや音楽全部が好きなんです。特にこの人というアーティストではなくって、ルーツ・レゲエそのものが好き。音楽は家で聴いている状態なら、自然と穏やかに流れている状態が好きですね。耳から入った音楽に合わせて、自然と身体がリズムを取り出すような、そんな状態が理想かな」。
ドレッドヘアを振り乱すパフォーマンスが鮮烈な印象を与えるミュージシャン、ボブ・マーリーが始祖とも言われるルーツ・レゲエ。今の彼女の音楽の波長に、ぴったりとマッチしているようだ。

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今もなおレゲエの神様として崇められるボブ・マーリー。
彼が信仰していたラスタファリという思想のシンボルとされるのがエチオピア帝国の最後の皇帝であるハイレ・セラシェ1世である。
彼は動物の中の王であるライオンのように、王の中の王「ラスタ ライオン」と呼ばれ崇められていた。
ハイレ・セラシェ1世は、ある黒人運動家に救世主と予言されてから即位した経緯があり
当時かなり珍しかった黒人の皇帝。このことからジャマイカンが、遠く離れたアフリカの大地の皇帝のことを慕うようになったとされる。そして、彼の本名からとった「ラスタファリ」という言葉が黒人運動とともに急速に広まることになった。
エチオピアの国旗を持ち王冠をかぶったライオンを象った指輪をはめてステージに立ってたボブ・マーリー。
動物にとって欠かせない歯を武器に日々を暮らす、動物界のキング オブ キングであるライオン。
ルーツ・レゲエを愛する人に「勇気とヒロイズムの象徴」として愛されるラスタライオン。
二つのライオンは、不思議な共通項で結ばれていた。



Photographs by Noriyuki Washizu Text by Eiji Kito Creative Direction & Art Direction by Akihiro Imao












