車のローンの種類を知った上で自分に合ったものを選ぼう!ローンを組む際に必要なノウハウを大公開
「車を買いたいけど、一括払いできるような余裕がない」という方もいるでしょう。車を買うために十分な資金を用意できなくても、ローンを組めば車は買えます。あらかじめ、車のローンにはどのような種類があるのかを知っておくと、自分に合った種類のローンを選びやすくなります。
そこでこの記事では、車のローンの種類についてそれぞれの特徴を踏まえながら、車のローンの選び方を解説します。あわせて、ローンを組む上での審査条件や完済までにかかる期間など、知っておけば安心な情報も確認しましょう。
※目次※
1. マイカーを手に入れる際は車のローンの種類を把握することが重要!
3. 車のローンの種類を知った上でさらに把握しないといけない情報
・車のローンの種類と特徴について理解し、自分にはどれが合うのか考えよう!
・審査条件や完済までの期間など、ローンの詳細を把握してから申し込もう!
・中古車を買うときに車のローンを組めばグレードが高い車も選べてお得。
マイカーを手に入れる際は車のローンの種類を把握することが重要!
マイカーの購入を一括払い以外で検討する場合、まずは車のローンの種類について知ることが大切です。車のローンには、業者自らが提供しているもの、金融機関が提供しているもの、ディーラーが提供しているものなど種類があります。それぞれ内容が異なるため、違いを正確に把握しましょう。ここからは、車のローンの種類と特徴を解説します。
業者自らが提供している車のローン
車のローンのひとつに、車販売業者自らが提供しているローン(以下自社ローン)があります。主なメリットは、ほかの種類のローンと比べて「審査が通りやすい傾向にある」という点です。特徴を以下にまとめました。
- ・自動車購入時に契約できる
- ・審査が通りやすい
- ・金利が発生しない
- ・借入可能額が低い
- ・短い期間での返済が多い
- ・保証金や保証人が必要な場合もある
自社ローンは、社会的ステータスに自信がない方や他のローンを組んでいる方でも審査が受けやすく、通過しやすい特徴があります。また金利が発生しないことが多いのも特徴です。
金利で利益を得るには、法令により貸金業務取扱主任者の取得者が必要となります。しかし有資格者がいないため金利の設定ができない店舗がほとんどです。金利が発生しない分、車両価格は高くなりやすいといえます。
銀行などの金融機関が提供している車のローン
銀行や信販会社が取り扱っている銀行ローンにはどのような特徴があるのでしょうか。以下にまとめました。
- ・審査が厳しい
- ・金利が低い
- ・車の所有権は購入者にある
- ・車両価格以外の費用もローン対象になる
- ・金利優遇措置が受けられる
銀行ローンの場合、勤続年数などを重視するため審査の難易度は高く、審査結果が出るまでに日数がかります。一方で金利は4%程度と車のローンにしては低めです。車の所有権が購入者にあるため、ローンの借り換えや車の売却もスムーズにできます。
ほかにも、車両価格以外の費用である免許取得費用などもローンの対象になるため、十分に車の購入資金を用意できていなくても心配ありません。また、住宅ローンの利用や給与振り込み口座の設定などの条件を満たすと、金利優遇措置が受けられる場合があります。
ディーラーが提供している車のローン
カーディーラーと提携しているローン会社が取り扱う、ディーラーローンにはどのような特徴があるのでしょうか。以下にまとめました。
- ・自動車購入時に契約できる
- ・比較的短時間で審査結果が出る
- ・金利が高め
- ・所有権はディーラー側にある(借入額によります)
ディーラーローンは短時間で審査結果が分かります。手続きに手間がかからないのが特徴です。金利は8%程度と銀行ローンなどに比べて高めの設定なため、注意しましょう。また、車の所有権はディーラー側にあることから、車を自分が好きなようにカスタマイズできません。
ローン対象になるのは車両価格のみです。返済途中に事故を起こしてしまうと、場合によっては残債を一括返済しなければいけないことも覚えておきましょう。
支払う金額を抑えられる残価設定型ローン
残価設定型ローンとは、3年または5年後に買取する場合を想定して残価を計算し、購入金額から差し引いた車両価格にローンを利用するものです。特徴を以下にまとめました。
- ・少ない金額の借入で済む
- ・金利が低い
- ・所有権がディーラー側にある
- ・定期的に新しい車に乗れる
- ・制約が設けられている
車両価格から一定期間後の買取金額を差し引いた金額でローンを利用するため、少ない借入で済むのが特徴です。決められた期間が過ぎると車をディーラーに返却する、残価を払って買い上げる、新たな車に乗り換えるなどの選択肢があります。
基本的にディーラーによる買取を前提に設定されているローンのため、さまざまな制約があります。たとえば、走行距離や汚れなども規定があり、違反すれば超過清算する必要性も出てきますので注意しておきましょう。
車との付き合い方から見る車のローンマッチング
車を買うためにローンを利用するわけですが、車とどのように付き合っていくかは人によって異なります。長期間同じ車に乗りたいと考える方もいれば、3年や5年と比較的短期間で買い替えたいと考える方もいるでしょう。ここからは、車との付き合い方も含めそれぞれのローンがどのような方に向いているのかを解説します。
自社ローン
自社ローンは審査の難易度が低いため、審査を通過できる自信があまりないという方におすすめです。
また、金利がかからないことから、少額を借入して短期間で完済を目指したいと考える方にも向いています。手続きにかかる時間も短い傾向にあり、すぐに車を購入したい場合も利用するといいでしょう。ただし、自社ローンを取り扱う販売店では金利分をはじめから車両価格に上乗せし販売しているケースが多いため、注意しましょう。
銀行ローン
銀行ローンは審査の難易度は高いものの、利用者にとってさまざまなメリットが得られます。
金利は3~4%程度とほかのローンに比べると低い傾向にあり、適応範囲も車両代だけでなく広く設定できます。期間も最長10年まで設定できる場合が多く、長く乗りたいと考えている方や借入額が多い方にも向いています。所有権は購入者にあるため、ローン中でも借り換えや車の売却は可能です。
ディーラーローン
ディーラーローンは審査結果が短時間で分かるスピーディさが最大の魅力です。手続きも店舗だけで済みます。借入額にもよりますが、車の所有権はディーラー側にあることが多く、車の大幅な改造をしない方には向いているローンだといえるでしょう。
借入期間は3~8年の場合が多くみられます。車検のタイミングで車を乗り換える予定の方、手間をかけずに車を手に入れたい方は、ストレスなく利用できるローンです。
残価設定型ローン
残価設定型ローンは定期的に車の乗り換えを考えたい方におすすめです。毎月の返済額を抑えたい方にも向いているといえます。
初めから設定期間を過ぎれば車が新車の3~5割の金額で買取されると決まっているため、制約もあります。具体的には走行距離などがありますが、普段からたくさんの距離を走らないという方にとっては負担にはならないかもしれません。
車のローンの種類を知った上でさらに把握しないといけない情報
ここまでは車のローンの種類や特徴について紹介してきました。ここからは、車のローンを組む上で頭に入れておくべきポイントをいくつか解説します。審査条件や完済期間、審査結果が分かるタイミング、借入額の決め方を知っておけば、車のローンを組むときも安心です。この機会に確認しておきましょう。
審査条件
ローンを組む場合、どのような審査条件があるのか確認しましょう。以下に代表的な審査条件をまとめました。
- ・ほかのローンの返済状況
- ・ローン申し込みの問い合わせ回数
- ・税金の延滞の有無
- ・年収
- ・キャッシング利用回数
- ・勤続年数
さまざまな事柄が車のローンの審査には関係するといえるでしょう。審査の結果次第では保証人が必要になる場合もあります。ローンの種類によって審査の際に重要視するポイントは異なるため、申し込む予定の審査条件をチェックしておくことが大切です。
完済までにかかる期間
ローンの完済までにはどのくらいの期間がかかるのかも見ておきます。どのローンを利用するかによって、支払い完了に至る年数はさまざまです。ローンを組む金額や支払回数、ボーナス払いの有無などによって完済までにかかる年数も変わります。
住宅ローンを組む予定がある方は、借入額についても考慮しておく必要があります。月収に対し高額な返済計画では、住宅ローンの審査に悪影響を与えることもあるからです。完済までにかかる期間を把握することで、ライフプランも立てやすくなります。
審査の結果がいつ分かるか
ローンのタイプによって、審査結果が出るまでの期間にバラつきがあります。1時間程度や即日など短時間のうちに分かるローンもあれば、1週間程度かかる場合もあります。前もって確認しておきましょう。
一概にはいえませんが、審査の難易度と審査結果が出るのにかかる時間は関係があると考えておきましょう。審査基準がやさしい場合は審査結果も短時間で出やすく、審査基準が厳しい場合は判断する項目も多くなるため時間もかかる傾向にあります。
収入と支出のバランス
車のローンを組むときは、無理のない借入金額を設定することが大切です。まずは毎月の収入と支出のバランスについて確認しましょう。ローンの支払いを開始すれば手元にどのくらいのお金が残るのか、貯蓄を切り崩しながらローンを支払う場合もありうるか、想定してみることが大切です。
「何とか支払えるだろう」と自分の支払える金額を超えて借入すると、返済期間中に立ち行かなくなる可能性も十分あります。ローンの支払いが難しくなれば、車を手放さなければいけません。借入金額が収入に見合っているかの判断も冷静にしておきましょう。
車のローンを組んで購入する際の注意点
ローンは現金で車を一括購入することが難しい時に便利な分、デメリットもあります。ローンの種類によってもその特徴は変わりますが、一般的に共通するデメリットは同じです。それぞれの特徴をふまえて、自分に合ったローンを選びましょう。
一括購入よりは価格が高くなりやすい
車の購入時にローンを組む場合、ローン金利がつきます。低金利の銀行ローンであっても3%~4%程度、手続きが簡単なディーラーローンであればさらに高金利です。そのため、一括購入した場合と比較すると総支払額が高くなります。
頭金の準備をしたり、いくつかの借入先を比較したりして、少しでも総支払額を下げる工夫が必要です。金利は返済年数などの条件によっても変わるため、自分に合った借り入れをしましょう。
ローン会社やディーラー名義になる場合がある
ローンの種類によっては、車の名義がローン会社やディーラーになるケースがあります。その場合、ローンを完済するまで車が自分の所有物にならないため、ローン返済中は車の買い替えや売却は基本的に不可能です。買い替えや売却を行いたい時は、残額の一括返済が必要になります。
また、全損事故を起こしてしまった場合、契約によっては残額の一括返済が必要です。車の名義を自分にしたいという方は、銀行ローンを検討しましょう。
数ある車のローンの種類から自分に合ったものを選ぶ方法
車のローンにはいくつも種類があり、その中から自分に合ったものを選ぶのは大変です。自分にとって最適なローンを組むために、月々の支払い額やトータルで支払う金利について知っておく必要があります。その上で、自分に合ったローンを選ぶようにしましょう。ここからは、支払いが負担になりにくいローンの選び方をご紹介します。
シミュレーションしてみる
車のローンを提供する業者のwebサイトには、毎月支払う返済額のシミュレーションや借入可能額をシミュレーションできるページがあります。どのローンを利用するかによって金利が異なるため、利用を検討している業者のものでチェックしてみるとよいでしょう。
車のローンを利用する際は、頭金なしでローンを組む方法と頭金を用意して残りの金額だけローンを利用する方法があります。また、金利はもちろん、ボーナス払いの設定などによっても完済までにかかる期間が変わります。条件を変えてシミュレーションを複数回してみるといいでしょう。
信用状況を確認しておく
ローンを組むためには、審査が必要です。この審査は個人の信用情報により判断されます。気になる方は、銀行などの金融機関で仮審査を受けましょう。Web上で簡単にチェックできる金融機関もあります。
また、さらに詳しく知りたい方には個人信用情報機関への開示請求がおすすめです。過去の借入状況や延滞が気になる場合は、一度確認しましょう。信用状況により組むことのできるローンの種類が変わります。
ローンを提供している業者に質問
利用を検討しているローンについて疑問点があれば、直接業者に質問しましょう。ローンの内容を確認する中で疑問点があるにも関わらず、そのまま申し込みや契約をすると「思っていた内容と違った」と後悔する可能性も十分あります。
業者によっては、ローンに関する相談ができる専用ダイヤルを設けている場合もあるので積極的に活用しましょう。平日だけでなく、土日も受付している業者もあります。事前にインターネットなどで確認すると安心です。
自分に合った返済プランを生活に組み込めるかで判断
シミュレーションをしたり業者に問い合わせて疑問点を解決したりすると、ローンを利用することに対して現実味が出てきます。自分の収入や支出を確認して、現在検討している返済プランが生活に組み込めるのか冷静に見直しをしてみましょう。
ローンの完済までの期間は、内容にもよりますが年単位であることも多いため、無理のない返済金額のローンを組む必要があります。ライフプランと考え合わせたときに、余裕を持って取り込める返済計画であることが重要です。
車のローンが組めない時にできる対策
ここでは、ローン審査に通らない時の対策をご紹介します。収入に対し月々の返済が難しいと判断される場合や、信用情報に問題がある場合は、審査に落ちることがあるので対策が必要です。大きな手間をかけず、支払い条件を変えるなど少しの工夫をするだけで諦めていたローンが組める場合があるので、ぜひ試してみてください。
借入額を減らす
借入額を減らすことは、ローン審査に通りやすくする方法のひとつです。例えば、頭金を増やしたり、車のクラスや仕様のグレードを下げたりすることで、借入額を減らすことができます。
また、収入もローン審査の対象です。自分の返済能力に見合わない車を選んでいるために、審査に通らない場合があることを意識しましょう。無理のない返済ができる車を選ぶことをおすすめします。
信用情報の問題が解消されるまで待つ
クレジットカードの支払いの滞納や、他のローンの返済状況により信用情報に問題がある場合、信用情報がクリアになるまで待ちましょう。項目により期間に差がありますが、返済事故などは5年間記録が残ります。
また、信用情報機関に問い合わせることで自分の信用情報の照会が可能です。ただし、照会は履歴が残ります。短期間に何度も申請を行うことは、審査に落ちる原因にもなるため注意しましょう。
信用のある連帯保証人を立てる
収入が不安定・信用情報に問題があるなどの理由でローン審査に通らない場合、連帯保証人を立ててローンを組む方法があります。連帯保証人は、親や配偶者など親族に頼むのが一般的です。安定した収入がある・信用情報に問題がないなど一定の条件をクリアしていれば、連帯保証人となることができます。
ただし連帯保証人は、ローン借入をした本人と同等の責任を負う点を踏まえて選ぶことが大切です。支払いの請求を受けた場合、必ず応じる必要があります。
他のローン会社に申し込む
もしローン審査に落ちてしまっても、一度で諦める必要はありません。他のローン会社の審査には通る場合もあるため、自分の状況に合うローンがないか検討しましょう。ただし、短期間で複数のローンに申し込みをすることで、審査に通りにくくなります。審査をしたという履歴が残るためです。
そのため、同時に複数に申請することは避け、厳選したローン会社に審査の申し込みをしましょう。また、銀行ローンは審査が厳しいため、他のローンを検討することをおすすめします。
車のローンで車を買う場合も中古車がおすすめな理由
ローンを利用して車を買う場合、新車と中古車のどちらにしようか迷う方もいるのではないでしょうか。支払いやすさに着目すると、中古車のほうがおすすめです。新車に比べて中古車は車両価格が手ごろなため、同じ車種でも大幅なグレードアップも狙えます。ここからは、車のローンで車を買う場合に中古車がおすすめの理由を確認していきましょう。
借入額を少なくすれば月々の負担が減らせる
中古車は新車と比べて車両価格を安く抑えられるのが特徴です。そのため、新車で購入するよりも少ない費用で済む場合が多いといえます。
さらに、頭金を少額でも用意できていれば借入額も少なくなり、月々の負担の軽減につながるでしょう。車を購入したことで生活レベルが下がるリスクを減らせることから、日々の生活に余裕が生まれます。
完済が早ければ買い替えも早く検討できる
ローン残債がある場合も車の買い替えは可能です。ただし、所有権が自分以外の信販会社やディーラーなどになっている場合は、完済しないと買い替えできません。ローン残債をなくしたい場合は、売却を考えるのもひとつの手です。
ただし、ローンの完済を急ぐあまり次に購入する車の資金を確保できず、選べる車の幅が狭くなるケースも珍しくありません。中古車で借入額が少なければ完済までの期間も短く、買い替えもスムーズに検討できるでしょう。
同じ予算でもグレードの高い車が選べる
新車だと希望するグレードを選べなくても、中古車であれば希望するグレードを選びやすくなります。なぜなら、中古車は車両価格が安くなるからです。同じ予算でも中古車であれば選択できるグレードの幅が広くなり、上方修正もしやすいといえます。新車に対して強いこだわりがなければ、中古車を買うことを検討してみるとよいでしょう。
中古車の中には新古車などの美車もあり!
中古車とは、年式が古くある程度の距離を走っている車のことだけを指すのではありません。中には年式が比較的新しく走行距離もほとんどない、という「新古車」などの良好な状態の車もあります。
新古車は、ナンバー登録はしているものの、さまざまな事情により誰も運転していない「未使用」の車です。新品とほぼ変わらない状態にもかかわらず、新車を買うのに比べれば価格も抑えられるため人気があります。
PRコンパクトカーの登録済み未使用車
※価格は支払総額
まとめ
車を買うときは、資産が急になくなる心配の少ないローンの利用がおすすめです。銀行ローン、ディーラーローン、残価設定型ローンなど、それぞれの特徴を理解する必要があります。その上で、自分に合った無理のない返済ができるローンを選びましょう。
またコスパ面で考えるのであれば、新車よりも中古車のほうが車両価格も安く、選択できるグレードの幅も広がります。
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