車のローンの計算方法とは？月々の返済額を確認して無理のないプランを立てよう
車を購入する際は、自動車ローンを検討する場面もあるでしょう。家と同じく車の購入も多額のお金を支払うため、できるだけ自分が納得のいくローンを組みたいものです。
しかし自動車ローンと一口に言っても金利がどのくらいなのか、支払い額の計算方法はどうなっているのかなど、分かりにくい点もあるのではないでしょうか。
今回は、自動車ローンの計算方法をはじめ、計算する際の注意点や費用を抑えるための方法についてご紹介します。
※目次※
・車のローンは返済までのシミュレーションがもっとも大切。検討する時間は十分に確保しよう。
・自動車ローンの計算方法には元利均等返済と元金均等返済がある。それぞれのメリットとデメリットを把握しておきたい。
・ローンには金利以外に余分に支払う料金が存在する。そのため、ローンにかかるトータル費用はさらに増える。
車のローンは返済までの道のりを計算して利用しよう
車のローンは、支払いが始まってからより始まる前までが本番です。元金が多額であるため、ローンを組む際は慎重な判断が求められます。
ローン返済までの道のりを計算することで自分に適したローンがどれなのか、今自分の買おうとしている車種で本当に良いのか、あらためて再確認できるでしょう。
車のローンとは？
簡単に車のローンについておさらいしておきましょう。ローンにも複数の種類があり、中には使い道に制限がないフリーローンも含まれています。一般的な車のローンに使われるのは3種類です。
銀行のような金融機関系の「銀行ローン」、カーディーラーが提供している「ディーラーローン」、中古車販売店が独自で提供している「自社ローン」の3種類が該当します。この中から自分に合った条件の自動車ローンを選択して、無理のない返済を計画を立てましょう。
ライフプランへの影響がある
家や車といったローンを利用する買い物は、支払うトータル金額が非常に大きくなります。一括払いでは購入できないものをローンで対処するため、返済期間が長くなったり利子がかかったりするのは仕方がないと言えるでしょう。
ローンを組むことでどれだけ生活費に影響するのか、シミュレーションする段階から意識することが大切です。ライフプランへの影響がある場合は、新車ではなく中古車も視野に入れて検討してみてください。
車のローンを組む時のシュミレーションをしてみよう
車を買うためにローンを組むということは日常的に経験することではありません。そのため、事前にシミュレーションをすることはが大切なプロセスです。
シミュレーションで少しでも概要がつかめれば、実際にローンを組んでも金額や期間で大きく予想を外すことはないでしょう。具体的な数字とともに解説していきます。
借りる金額を決める
まずは借りる金額がいくらになるのか想定してみましょう。借りる金額は購入する車の価格によって左右されますが、いくら借りられるかはローン会社や借りる方の返済能力によって変わります。
そのため、事前にシミュレーションして返済に無理がないか確認することが大切です。車両本体価格が分かれば、それに必要な借りる金額が計算できます。
頭金の有無やボーナス併用払いを含め、さまざまな角度からチェックすることをオススメします。ひとりで悩まず担当者に相談してアドバイスを受けたり、ご家族と話し合ったりすると視野が広がり落ち着いた判断ができるでしょう。
支払う年数を決める
支払う年数によって月々の支払い金額は変動するため、完済までに何年かかるのかシミュレーションしてみましょう。返済期間を長めに設定すれば月々の負担を減らせますし、短めにすれば金額は増えるもののローンが早く終わります。
銀行系ローンは7~10年、ディーラー系ローンは6~8年と借入先によって返済の最長期間が変わる点も覚えておいてください。金利や家計への負担を考慮した上で、完済までの期間を決めると良いでしょう。平均的な返済期間は5年と言われています。
金利に合わせて計算する
銀行といった金融機関系のローンとディーラーローンでは金利が異なります。どこで借りるかで総支払い額も変わってくるため、なるべく金利の低い方法で借りたいものです。
銀行系ローンの金利は1~2%、ディーラー系ローンは4~8%、自動車販売店から借入する自社ローンでは、金利がつかない代わりに手数料がかかります。金利を含めたうえで返済のシミュレーションしてみましょう。
借入金額と返済年数が決まれば、月々の返済金額が計算できます。利息金額・総返済額・月々の返済金額の計算式は以下のとおりです。
・利息金額：借入金額×金利×返済年数÷2
・総返済額：借入金額+利息金額
・月々の返済額：（借入金額+利息金額）÷返済回数
長くお金を借りると利息は多くなるため、金利に合わせて月々の返済額を決めるのがオススメです。
車のローンの計算方法
車のローンの計算方法について、もう少し詳しく知りたい方は下記の計算方法をご参照ください。車のローンには「元利均等返済」「元金均等返済」の2種類があり、計算式も返済手段によって変わります。
返済額は月収の20~25%が良いと言われており、こちらが返済負担率です。貸主は、借主の返済負担率をふまえた上でローン審査の合否を決めています。
元利均等返済で計算
元利均等返済は「月々の返済額が一定になる」という特徴を持っています。元金と利息を足した返済額が常に一定であるため、返済計画が立てやすいのがメリットです。
一方で、返済額に占める元金と利息の比率が変わるというデメリットがあります。返済当初はローン残高が多いため、返済額に含まれる利息の割合も多くなり元金が減りにくいのです。元金の減少具合も大切な要素の1つですので、こちらも踏まえた上でシミュレーションすることをおすすめします。
元利均等返済による月々の支払額の計算式は以下のとおりです。
借入金額×月利×（1＋月利）返済回数÷（1＋月利）返済回数－1
慣れていないと電卓での計算は難しいため、ネット上のシミュレーションツールを活用してみてください。
元金均等返済で計算
元金均等返済は「毎回返済する元金が一定である」というのが特徴です。元金にプラスして利息分も支払うことになるため、最終的な利息の支払いは元利均等返済よりも少なくなります。
同じ返済期間であれば最終的な支払額が減るということはメリットのように感じられますが、返済開始当初の金額がもっとも高く、その分の負担が大きくなってしまう点には注意が必要です。また、借入時に必要となる収入も高くなるとされています。
済回数によって金額が変わってくるため、回数をNとします。N回目の支払い額の計算式は以下になります。
借入金額÷返済回数＋（借入金額－借入金額÷返済回数×（N－1））×金利（月利）
こちらも計算式が複雑なため、ネットや店舗でシミュレーションした方が正確に算出できるでしょう。
車のローンを計算する際の注意点
車のローンは元利均等返済と元金均等返済があることから、それぞれで月々の返済額も変わります。ローンの返済は日常生活にも反映されるため、優先すべきポイントであることは間違いないでしょう。
しかし、金利や月々の返済額以外にも確認するべきポイントが存在します。思わぬ落とし穴とならないように、以下の注意点もチェックしておきましょう。
金利以外にかかる費用がある
ローンを組む際は、金利以外に追加でかかるお金がないか確認することが大切です。代表的なものとしては事務手数料と保証料があります。
事務手数料は登録や車庫証明の取得にかかる手数料ですが、大手銀行などは無料となっている場合が多いため過度の心配は要りません。引かれるとしても数千円程度であるため、必要経費として捉えておいてください。
また、車のローンは保証人を必要としないことが大半です。その代わりに保証会社が設定されて保証料が発生します。目安は借入金額の1%前後となり、400万円のローンを組むと4万円の保証料がかかることになります。
頭金を用意しておこう
ローンを組む時に頭金を用意することで、月々の返済額や利息総額を軽減できます。もちろん、頭金の有無と入れる金額に決まりはありませんが、購入後の負担も減らすためにも可能であれば用意しておきたいところです。
頭金の目安は車両価格の2~3割と言われています。新車の場合ですと、頭金だけでも100万円を越えることもあるでしょう。月々の返済額やトータルの出費を抑えたい方は、中古車の購入を検討してはいかがでしょうか？
ローン無しでも購入しやすい価格の中古車も検討しよう
車のローンで金利や手数料に加えて頭金まで用意するとなると「出費が当初の予想よりも大きくなった」となる場合があるかもしれません。大きな買い物ですから、車体価格以外の金利や手数料といった負担も重く感じてしまいます。
ここで少し目先を変えてみましょう。車の購入時には必ずしもローンを組む必要があるとは限りません。なるべくならローンを組みたくという方は、まず中古車をチェックしてみると良いでしょう。
低価格の車もある
新車に強いこだわりがないのであれば中古車は特におすすめです。中古車の中にはローン無しでも購入できるような低価格の車も多数あります。
ローンによる追加の出費を考えると、本体車両価格とは別の金額も考えなくてはなりません。新車同様の中古車も市場では売られていますが、安い中古車の中にお気に入りの1台が見つかることもあるでしょう。1度、中古車市場に目を通してみてはいかがでしょうか。
品質は車ごとに変わる
中古車と聞くと年式の古い、型落ちの車を想像するかもしれませんが、品質は車ごとに大きく変わります。
程度の良い車が低価格で売られていることも稀ではありません。限定仕様や人気のボディカラーですと、同車種よりも高い価格で取引される場合もあります。
裏を返せば、人気カラーといった項目を外すことで人気車種であっても、安く手に入れられる可能性が十分にあると言えるでしょう。
低価格で買える中古車のおすすめ車種
昨今、生活習慣の変化によって軽自動車には用途の多様化や高品質化が求められています。その結果、さまざまなタイプの車種が販売されるようになりました。
ここからは、軽自動車で特に人気がある3車種をご紹介します。低価格で購入できることが大きな魅力です。
スズキ：アルト
スズキ アルトは日本の軽自動車を牽引してきた車種です。2021年には誕生42年となりました。現行型はスタンダードモデルと走行性能をさらに追い求めたアルトワークスの2タイプ。注目の改良点は車重の低減で、60kgの減量に成功しています。そのおかげで走行性能が大きく進化。もちろんESP（車両走行安定補助システム）や自動作動ブレーキも搭載しています。
中古車でしか買えない注目モデルと言えば、2018年の終了から今なお愛され続けるターボ仕様車のアルト ターボRSでしょう。スズキ アルトのネクステージでの中古車価格は、おもに60万円前後となっています。
（2021年5月時点の情報です）
（参考：『アルト（スズキ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』)
スバル：ステラ
スバル ステラは、一言でいうと「普段使いに最適な一台」となるでしょう。特に女性からの評判が良く、ベビーカーを乗せやすいといった好評価が目立ちます。ボディーカラーも女性を意識したライトローズ・スカイブルー・ファイアークォーツレッドなどを用意し、今までのステラとも差別化しています。
燃費は、2WDのNAエンジン車で31.0km/L（JC08モード・カタログ値）となっており、軽自動車でトップクラスです。ネクステージの中古車価格は、約70万円~100万円とお考えください。
（2021年5月時点の情報です）
（参考：『ステラ（スバル）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』)
日産：ルークス
新開発されたプラットフォームを採用し、ゆったりした室内スペースを確保。膝周りのスペースや後席足元にも余裕があります。後席の室内高は139cmもあり圧迫感を感じません。
荷室は先代よりも広くなり最大675mm。後席を倒せば27インチの自転車が積載できるほど広くなります。安全性も日産独自の運転支援技術であるプロパイロットを搭載しており、高速道路でも快適に走行できるでしょう。
ネクステージの中古車価格は約110万円から（グレードにより差があります）
（2021年5月時点の情報です）
（参考：『ルークス（日産）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』)
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まとめ
車のローンは複雑な計算によって成り立っています。金利は市場の影響を受けるため、契約内容によっては当初の予想よりも金利が高くなる場合もあります。
車を購入する上でローンを検討することは大切ですが、ローン無しでも買える中古車を検討することもおすすめ。同じ出費でも車を安く買えるチャンスがあるでしょう。
中古車をお考えの際はぜひネクステージにご相談ください。豊富なバリエーションでお客様をお待ちしております。
