自動車ローンは何に使えるの?特徴や種類を知って無理のないプランを立てよう!
車の購入には多額の費用が必要です。そのため自動車ローンを検討している方も多いのではないでしょうか。ローンは車を購入するために長期間かけて貯金をする必要がなく、すぐに車を手に入れられるのがメリットです。
そこでこの記事では、自動車ローンが何に使えるのかや、ローンの種類・特徴についてご紹介します。自分に合うローンと無理のない返済方法で、カーライフを楽しみましょう。
※目次※
・自動車ローンは金利や借入対象によって金融系と信販系から選択できる。
・ローンを組む際にはしっかりとシミュレーションを行うことで負担額、総支払額を減らすことができる。
・ローンの借入金額自体を減らすなら、ネクステージの買取や未使用車の検討をしてみよう。
自動車ローンは計画的に利用しよう!
自動車ローンは、車の購入費用を分割払いにできる支払い方法です。ローンの種類や返済年数によって毎月の支払額や総支払額が異なるため、支払いを滞納してしまわないように計画的に利用しましょう。
まず、自動車ローンの仕組みや使える対象範囲について紹介します。初めて車を購入する方や自動車ローンを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
自動車ローンについて
自動車ローンは、車両購入時に必要な費用を金融機関や信販会社から借りることです。一括ではなく分割で支払うことができるため、購入時の支払金額が少なくて済みます。
しかし、その分毎月の返済に利息が付いたり、審査の手続きに時間が掛かったりするデメリットも存在します。
自動車ローンはメリットもデメリットもありますが、選択するローンの種類や返済年数を計画的にシミュレーションしておくことで上手に活用できるでしょう。
自動車ローンの対象
自動車ローンは、借入先によって対象は異なりますが自動車に関することのみで利用ができます。新車や中古車の購入費用はもちろん、車検費用や修理・整備にかかる費用、車両と同時に購入するオプションの費用なども対象です。
また、自動車以外でもバイクや船舶の購入費、免許を取得するための教習所の費用もローンで支払いができる場合があります。ローンを組みたい費用が含まれているかどうかで、ローンの種類を選びましょう。
自動車ローンの種類と特徴
自動車ローンには、大きく分けて金融系と信販系のローンがあります。金融系ローンは、銀行や信用金庫などから個人的に借入を行うものです。信販系ローンは、ディーラーや中古車販売店と提携している信販会社から借入を行います。
ローンの種類によって金利や審査の方法などが異なるため、どのローンを選ぶかしっかりと考えておきましょう。
【銀行系】マイカーローン
銀行や信用金庫から借入を行う金融系のマイカーローンは、金利が2%~4%と比較的低く、総返済額が少なくて済むことが特徴です。また、中古車の購入や免許の取得費用、車検費用や修理費も車両と同時・同一の支払いであれば、ローンに含むことができます。
少々審査が厳しいというデメリットはありますが、車の所有権が購入者に帰属するため中古車の売却やローンの一括返済が自由です。多くの金融機関では繰り上げ返済の手数料や追加費用などが不要で、頻繁に車に乗る方や一台の車両に長く乗り続ける方に向いています。
【信販系】ディーラーローン
車を購入したディーラーで申し込みができるのが、信販系ローンです。金利は4%~8%と少し高めですが、銀行系ローンよりも審査に通りやすいというメリットがあります。また、審査の手続きは全てディーラーや中古車販売店が行うため、手間がかからないことも利点です。
車の所有権は販売店や信販会社となり、ローンを返済するまでは自己資産にはなりません。しかし、審査の通りやすさや手続きの早さから、車を手に入れるまでの時間を少しでも短くしたい方に向いています。
【信販系】残価設定ローン
残価設定は、ローンを支払い終わる時点での車の価値(買取額)を考慮して組む信販系ローンです。金利は3%~5%で、残価率は車種ごとに個別に設定しています。支払いは総額から残価を引いた分だけのため、毎月の支払額を抑えられるのがメリットです。
支払最終回に据え置きされた残価は、支払って自己資産とする場合や車両の返却、または新車の購入で帳消しにする場合があります。車両の所有権は販売店や信販会社ですが、購入の初期費用や毎月の支払額を抑えたい方、車の使用頻度が少なく短期間で乗り換えを考えている方におすすめです。
自動車ローン返済のポイント
自動車ローンを組む際には、借入先の選択だけではなく借入金額や年間支払額なども考える必要があります。また、ローンの返済計画のほかに車検や燃料費などの維持費の計算も必要です。
そこで、借入上限額の目安や年間の返済比率の目安、購入後の維持費のシミュレーションなど、ローン返済にあたってのポイントを解説します。
借入金額の目安
自動車ローンの借入金額は、年収を目安にしましょう。他の借入を行っている場合も含め、年収の30%~40%以内を上限額として目安にできます。例えば、300万円の車両を購入する場合には借入可能額は90万円~120万円です。車両金額を全額ローンで補いたい場合には、比較的価格の低い車両を探す必要があります。
借入可能額を超える車を購入したい場合には、頭金を用意したり他のローンを先に返済したりしておきましょう。
年間支払金額の目安
自分の年収のうち、ローンの返済が占める割合が「返済比率」です。返済比率は25%~35%が目安で、自動車以外のローンを組んでいる場合にはその合計額から計算します。
比率が高くなってしまうと返済が苦しく家計に影響を及ぼすこともあるため、返済期間を伸ばすなどの処置が必要です。
年収とライフスタイルに合うローンと、その返済計画をしっかりと立てておきましょう。
購入後の維持費も考慮しよう
車を所持する場合、購入費用の支払いだけではなく購入後の維持費も考慮する必要があります。自動車税や自動車重量税、自賠責保険や任意保険の費用、定期的なメンテナンスと車検代、さらには燃料費や駐車場代など、車を維持するためにはお金が必要です。
毎月または毎年掛かる費用を計算して必要な維持費をシミュレーションしておくことで、ローンを組む金額や返済年数を算出しましょう。
自動車ローンの金利のしくみ
自動車ローンは組む前にしっかりとシミュレーションを行うことが大切ですが、まずはローンに掛かる金利の仕組みについて知っておきましょう。金利は2種類から選べるほか、返済の方法もローンの種類によってさまざまです。
金利タイプ
自動車ローンの金利には「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。それぞれにメリットやデメリットがあるため、どちらが自分に合っているのか考えてから選択しましょう。
固定金利は、借入時の金利がローン完済まで変わらないのが特徴です。毎月の支払額が決まっているため、返済計画を立てやすいというメリットがあります。
反対に、借入後に社会経済の悪化で低金利になったとしても、金利が下がることはありません。低金利状態が続いている場合は、変動金利よりも総支払額が高くなってしまうことがデメリットです。
変動金利は景気によって金利が上下します。半年毎に見直す場合が多く、低金利状態が続けば固定金利よりも支払額が少なくなるというメリットがあります。
ただし、金利が高くなると総支払額が増えてしまうことがデメリットです。今後の経済状況をある程度予測する必要があるため、リスクを伴うでしょう。
返済タイプ
銀行系マイカーローンの返済は「元利均等方式」と「元金均等方式」の2つから選ぶことができます。
元利均等方式は、車体価格などの元金とローンの利息の合計を毎月同じ額にする方式です。支払額が変わらないため返済の計画を立てやすいことがメリットですが、利息の変動によって元金の支払額が変わります。借入当初は利息分の支払いが多く、元金が減るペースが遅いことがデメリットです。
元金均等方式は、借入れた元金を返済回数で割り、利息を上乗せして支払っていく方法です。毎回一定額の元金を返済していくため元金の減りが早く、利息分の支払いが少なくて済むというメリットがあります。
ただし、借入後すぐの返済金額が多く、負担になりやすいことがデメリットです。
自動車ローンが組める年数と利息の傾向
自動車ローンは組める年数に限りがあります。年数が長いほど毎月の支払額は少なくて済みますが、その分利息を多く払うため支払い総額は短期ローンよりも高額です。
そこで、銀行系ローンと信販系ローンで組めるローン年数と利息の傾向を見てみましょう。
銀行系が長め
金融機関や販売店によっても異なりますが、銀行系の自動車ローンは7年~10年、信販系は6年~8年ほどが一般的です。銀行系でローンを組めば信販系よりも返済が長いため毎月の支払額が少なくて済みますが、返済年数が長いほど利息も増えるため注意しましょう。
どのローンで何年かけて返済するのか、金利がいくらなのかをシミュレーションして比較することで、自分のライフスタイルに合うものを選ぶのがおすすめです。
シミュレーション比較
ローン返済のシミュレーションを行うには、金融機関や販売店のローン設定を詳しく調べて、購入を検討している車両価格や必要な総額に当てはめる必要があります。200万円の自動車ローンを組む場合の銀行系とディーラー系のシミュレーションを比較してみましょう。
200万の自動車ローン(ボーナス支払いなし・元利均等方式) |
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借入年数 |
月々の支払 |
返済総額 |
利息総額 |
銀行系ローン (金利3%) |
3年 |
5万8,162円 |
209万3,847円 |
9万3,847円 |
5年 |
3万5,937円 |
215万6,240円 |
15万6,240円 |
|
7年 |
2万6,426円 |
221万9,833円 |
21万9,833円 |
|
ディーラー系ローン (金利8%) |
3年 |
6万2,672円 |
225万6,216円 |
25万6,216円 |
5年 |
4万552円 |
243万3,165円 |
43万3,165円 |
|
7年 |
3万1,172円 |
261万8,483円 |
61万8,483円 |
(2021年10月時点での情報です)
自動車ローンは低い金利に借り換えできるのか?
自動車ローンは借入年数が長いほど月々の返済金額は減らせるものの、総支払額と利息総額は多くなってしまいます。金利が高くなるとその差も歴然で、なるべく低い金利でローンを組みたい方が多いのではないでしょうか。
そこで、低い金利への自動車ローンの借り換えが可能なのかどうかを見てみましょう。
借り換えは可能
金利の高いローンから低いローンへの借り換えは可能です。シミュレーションから分かるように、金利が高く借入期間が長いほど利息の負担額が増えるため、総支払額は多くなります。借入時にディーラー系ローンで長期の借入を行った場合は特に負担が大きいため、借り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
借り換えを行うメリット
ディーラー系ローンから銀行系ローンへの借り換えを行うと、返済の減額や名義変更などのメリットがあります。契約するローンの種類や返済方法によっても異なりますが、主なメリットとデメリットを挙げてみましょう。
【メリット】
・月々の返済額や総支払額を減らすことができる
・車両の名義を販売店や信販会社から購入者に変えることができるため、売却や譲渡の自由が利く
【デメリット】
・ローンの種類によっては返済の負担が増える
・手続きに手間と費用が掛かる
借り換えのリスク
借り換えで返済額を減らせる方もいれば、反対に負担が増えてしまう方もいます。例えば、現在組んでいるローンが残価設定ローンの場合、借り換えることで残価分の支払いが増え、月々の返済金が増えてしまうでしょう。変動金利でローンを組んでいる場合は、高金利のリスクを伴うため注意が必要です。
また、借り換え時には手数料や保証金などの諸費用が必要なため、総支払額を減らせたとしても諸費用で差し引きがなくなってしまうこともあります。金利だけではなく、諸費用やローンの種類によるリスクも考慮して借り換えましょう。
自動車ローン以外で初期費用を抑えて購入するポイント
自動車ローンを上手に選択することで月々の返済額を抑えて負担を少なくすることはもちろんですが、ローン以外でも費用を抑えて車を購入することはできます。ポイントは、自動車ローンの借入を行う金額自体を減らして、返済の負担を減らすことです。
未使用車を購入する
ローンの元金自体を減らす、もしくはローンを組まなくても購入できる車を選ぶ手段として、中古車はいかがでしょうか。
なかでも未使用車は登録は済ませているものの使用していない車両のため、新車同様のきれいな状態です。現行モデルであっても、車両登録済の未使用車であれば新車の10%~20%ほど安い価格での購入ができます。
ネクステージでは、2021年10月現在で未使用車の取り扱い数が約1600台と豊富です。軽自動車やセダン、コンパクトカーやミニバンなど、さまざまな車両の未使用車を選ぶことができるため、購入を検討している車の未使用車がないかどうか探してみましょう。
乗り換えなら買取に出す
乗り換えを行う車がある場合には、ディーラーの下取りよりも中古車販売店の買取がおすすめです。ディーラーの下取りは中古車価格の相場が反映されにくく、装備やオプションなどが加味されないことが多くあります。
中古車販売店での買取は、市場人気やオプション装備、販売店の得意な車種などで査定するため、下取りよりも高額傾向です。ネクステージでは車本来の適正な価格審査、販売力の高さによる高額買取を実施しています。乗り換えを検討中の方はお気軽に無料査定をお申し込みください。
まとめ
自動車ローンは車の購入費用だけではなく、車検や修理・整備代などに使える場合もあります。ローンの種類や金利、返済方法などの選択肢が多くありますが、それぞれにメリットやデメリットがあるためしっかりとシミュレーションし、自分のライフスタイルに合うローンを見つけましょう。
借入金額自体を減らすには、中古車をご検討ください。ネクステージでは未使用車の取り扱い数が多いため、現行モデルの車両を安い価格でご購入いただけます。また、高価買取も行っているので、乗り換えをご検討の際にもネクステージまでご相談ください。