ヴィッツの燃費はどのくらい？カタログ燃費と実燃費の目安や歴代モデルの違い
車は購入するときだけでなく、維持にもお金がかかります。税金や保険料、駐車場代などは定期的にかかるものですし、点検や車検も大きな出費です。そして一番身近なものが燃料代です。燃費の良い車であれば燃料代を抑えられるとともに給油の回数も少なくなり、わずらわしさが減るというメリットもあります。
ここではトヨタのコンパクトカーであるヴィッツを例にして、グレードごとの燃費や歴代モデルの特徴を紹介します。併せて2020年にモデルチェンジされて車名を変更したヤリスについても紹介していきます。
※目次※
・ヴィッツは1999年に発売が開始されたコンパクトカーで、高い安全性能や広い室内空間、燃費の良さが魅力
・カタログの燃費は実燃費と比べて違いがあるので、満タン法で実燃費を測ってみるのがおすすめ
・燃費も大切だが初期費用も重要。予算を抑えるなら中古車で、ネクステージなら希望の車種が探しやすい
ヴィッツってどんな車？
2010年に最終モデルが発表されたヴィッツは、今なお多くの人に愛され続けている車です。その人気は日本に留まらず、世界的に大ヒットしました。また、フルモデルチェンジを経て、ヴィッツは「ヤリス」へと車名変更され販売中です。
ここでは、ヴィッツとヤリスのそれぞれの特徴について解説します。両者のスペックの比較もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
トヨタのコンパクトカー
ヴィッツは1999年にトヨタから発売されたコンパクトカーです。ダイハツと共同開発されたルーミーやパッソと異なり、ヴィッツはトヨタが設計から製造まで手がけています。
小回りが利き、運転しやすいサイズが最大の魅力であり、軽自動車のように狭い道でも安心して走ることができます。コンパクトながらも余裕のある車内空間や、燃費の良さなどメリットも多数。度重なるアップデートによって走行性能や安全性が向上しており、現在も人気を誇っています。
海外ではヤリスとして販売されていた
ヴィッツは日本だけでなく世界でも高く評価されており、海外ではヤリスの名称で販売されていました。2020年にフルモデルチェンジを行い、日本でもヤリスとして販売中です。エンジンやプラットフォームなどを一新し、世界最高水準のコンパクトカーを目指しています。
サイズはヴィッツとほぼ同じですが、ヤリスは2名以内の乗車が想定されているため後席の足元空間が若干コンパクトに。機能性や座り心地など、内装も向上。燃費の良さも追求されています。
ヴィッツのカタログ燃費はどのくらい？
車のカタログには燃費が記載されています。昔は60km/hなど一定速度で走行したときの燃費でしたが、10モードやJC08モードなど実際の使用条件に近づけるように改善されていき、現在ではWLTCモードという測定方法になっています。WLTCモードでも実燃費との差はまだあるといわれていますが、同じ条件で測定されているので、車種やグレードによる燃費の違いを見る目安としては十分に役立ちます。
しかしWLTCモードが採用されるようになったのは2018年頃の新車からなので、ヴィッツのカタログ燃費は生産終了時期のモデルもJC08モードが採用されています。ここではヴィッツのグレードごとの燃費を紹介して比較します。
ベーシックなF
一番ベーシックな「F」グレードは、シンプルな内装とリーズナブルな価格が魅力的です。その一方でパッケージオプションやエンジンのバリエーションが豊富なのが特徴です。1.0LモデルFFの燃費はJC08モードで21.6km/L（仕様によって20.8km/Lなどもある）、1.3LモデルFFの場合は25.0km/Lです。
4WDは1.3Lモデルのみとなり18.0km/L（一部の仕様は17.4km/L）ですが、走行する際の力を考えると妥当な燃費といえるでしょう。アイドリングストップ機能を追加したSMARTSTOPパッケージ搭載の1.0Lモデルでは、24.0km/Lとなり、ハイブリッドモデルは34.4km/Lです。
（参考：『ヴィッツ（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
女性にうれしいジュエラ
「Jewela（ジュエラ）」は「F」をベースに先進安全性をプラスし、なおかつラグジュアリーな雰囲気を醸し出した女性の顧客がターゲットの人気モデルです。「F」と同じくハイブリッドや、1.0LモデルではSMARTSTOPパッケージを選択できます。
燃費の数値はベースとなる「F」と同じで、新しいアイドリングストップ機能を採用し、燃費向上をテーマにエンジンを改良した1.3Lモデルでは、燃費は25.0km/Lと軽自動車と肩を並べることができるでしょう。
（参考：『ヴィッツ（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
装備で先を行くU
装備や機能にこだわりたい人は「U」グレードがおすすめです。寒い日のドライブを快適に過ごせる「快適温熱シート」や空気環境を改善してくれる「ナノイー」が標準装備されています。最上級モデルらしく1.0Lはなく1.3Lと1.5Lがラインアップされ、「スポーティーパッケージ」を選択することも可能です。
快適な装備が搭載されているだけでなく、燃費は1.3Lであれば25.0km/L、4WDでも18.0km/Lと他のグレードと同等です。また、1.5Lは19.6km/L~21.2km/Lと動力性能から見れば十分な燃費性能を持っています。
（参考：『ヴィッツ（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
スポーツータイプのRS
スポーツモデルの「RS」グレードはスポーティーな外観とスポーツ仕様のフロントシートが特徴的。ヴィッツ特有の軽やかな走りも健在なので、スポーツタイプが良い人におすすめします。エンジンは1.5Lのみで、燃費は17.2km/L~19.6km/Lと、他のグレードよりはやや小さい値ですが、低燃費といって問題ないでしょう。
スポーツモデルでありながらSMARTSTOPパッケージを選択でき、燃費は「U」グレードのSMARTSTOPパッケージ搭載車とまったく同じ21.2km/Lです。
（参考：『ヴィッツ（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
PRお手頃価格も。ヴィッツの中古車
※価格は支払総額
ヴィッツの実燃費はどのくらい？
カタログ燃費である程度の目安は分かるものの、使い方や運転の仕方などで実際の燃費は変わってきます。できれば普段の使い方での燃費を知りたいものです。
それでは、自分の車の実燃費を測るにはどのようにすれば良いのでしょうか。ここでは実燃費の測り方や、ヴィッツの実燃費の一例を紹介します。
実燃費の計測方法
カタログ燃費は一定の条件の基で測定しますが、その条件で最良とされる燃費が表記されているのでどうしても実燃費とは開きがあります。実燃費の測り方として、最近ではスマートフォンのアプリで燃費が計測できるものもあるようですが、特に準備もせずに比較的精度の高いのは「満タン法」と呼ばれる方法です。
まず満タンにしたときにトリップメーターをリセットします。そして次に満タンまで給油をしたときのトリップメーターの距離を給油量で割るとおおよその実燃費が計算できます。給油の際、給油機の自動ストップが作動したら追加の給油をしないことがポイントです。
ヴィッツの実燃費の目安
カタログ燃費と実燃費の差はJC08モードの場合、おおむね2割~3割くらいの差があるといわれています。乗り方によって燃費が変わる実燃費のほうが低い傾向があり、実際にカタログ燃費を上回ることは難しいですが、カタログ燃費に近づけるための工夫はいくつかあります。
まず発進時には急加速を避けて、交通の流れに支障がない程度に緩やかに加速しましょう。また、前方の信号が赤になったときなど、減速する際は早目にアクセルを戻すことも燃費向上につながります。その他にも無駄な荷物を降ろすことや、エアコンや電装品を適切に使うことも大切です。
ヴィッツのグレード選びは燃費以外も注目しよう
近年のガソリン価格の上昇から、車選びの条件として燃費を重視するケースは多いかもしれません。しかし、せっかく購入するのであれば燃費以外にも目を向けると車選びがより楽しくなります。ボディカラーもそうですし、デザインや装備も車種やグレードで違いがあります。
ヴィッツはエンジンやグレードがいろいろ選べるので、ここでは燃費以外でグレード選びをするポイントを紹介します。
エンジンの違いで外装や内装に大きな変化はない
ガソリン車とハイブリッド車のどちらを選択するかを考える際に、外装や内装に違いがあるのかどうかが気になるかもしれません。結論から申し上げますと、基本的なデザインに大きな違いはありません。若干の違いとして、外装のフロント・リヤ両方のエンブレムや内装のエンジンスターターのカラーに違いがあります。
使用環境に合わせてガソリンかハイブリッドを選択する
外装や内装以外に、車を使う環境も考慮してガソリンかハイブリッドを選択しましょう。ハイブリッドカーの一部には2WDしか用意されていないものも多くあります。冬には雪が積もり、路面が凍結するような地域に住んでいる方には、4WDの選択肢が多いガソリン車がおすすめです。
また、日頃からキャンプやスキーを楽しむなど、アウトドア派の方も4WD車が良いでしょう。ハイブリッド車は燃費の良さが特徴ですが、普段あまり車に乗らず走行距離が短いという方は、ガソリン車を購入したほうが安くなるというケースがあります。
歴代ヴィッツの特徴の違い
ヴィッツは初代が1999年に登場し、2020年に3代目で生産が終了となりました。その後は「ヤリス」に引き継がれています。ヴィッツファンであれば、初代、2代目、3代目でどのような違いがあるのか気になるという方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、初代、2代目、3代目ヴィッツそれぞれの特徴や魅力について解説します。
初代ヴィッツ
1999年に登場した初代ヴィッツは、それまでのコンパクトカーとは一線を画する広々とした車内空間が特徴です。エンジンは当初1L直列4気筒のみでしたが、その後1.3L、1.5Lとラインナップを増やしていきます。
外観デザインにはギリシャ人デザイナーを採用し、内装デザインもセンターメーターを配するなど、欧州車にも負けない仕上がりのモデルとなっています。2002年以降のモデルには全車にデュアルエアバッグを標準装備するなど、安全装備も充実していきました。
2代目ヴィッツ
2代目ヴィッツは2005年から2010年にかけて生産されました。初代からの愛らしいフォルムを継承しつつも、5ナンバーギリギリの大きめの車格が特徴です。初代の3ドアモデルから、5ドアモデルへと変更になっています。
広い室内空間とラゲージルームが魅力で、日常的に使い勝手の良い車として人気が出ました。2007年にはマイナーチェンジが行われ、前席サイドエアバッグや前後席カーテンシールドエアバッグが全車標準装備となっています。700台以上が市場に出回っているので、中古車でも手に入りやすい車です。
3代目ヴィッツ
3代目ヴィッツはコンパクトカーとしては異例の、10年もの長い間に渡り生産された車です。「ヴィッツ」として販売された最後のモデルとなります。2代目までとは異なる、躍動感や高級感のあるスポーティーなスタイルが特徴です。
ボディは大きくなったものの、コンパクトクラスの小回り性能はそのまま維持しています。先進安全装備付きやハイブリッドタイプもあり、予算に合わせて選びやすいでしょう。流通台数も2,500台以上と、中古車を手に入れやすいのも魅力です。
PR高人気コンパクト・ヤリスの中古車
※価格は支払総額
ヴィッツのライバル車と燃費を比較してみよう
ヴィッツの燃費の良さは分かりましたが、ライバル車の燃費がどのくらいかは気になるところです。ヴィッツの購入を検討する際には、似ているタイプのコンパクトカーと燃費を比較してみることをおすすめします。
ここでは、3代目ヴィッツの燃費と、ライバル車である「ホンダ フィット（4代目）」と「スズキ スイフト（4代目）」の燃費について見ていきましょう。
ホンダ フィット
|
|
ヴィッツ |
フィット |
|
燃費（JC08モード） |
17.2km/L ~34.4km/L |
19.8km/L ~38.6km/L |
「ホンダ フィット」は、ヴィッツ同様、広々とした車内空間が特徴のコンパクトカーです。後部座席でも圧迫感を覚えず、たくさんの荷物が積めるトランクルームも魅力でしょう。フィットにはハイブリッド車とガソリン車の2タイプがあり、特にハイブリッド車はトップレベルの燃費の良さを誇っています。
フィットの燃費はJC08モードで19.8km/L ~38.6km/Lと、ヴィッツより燃費が良い車です。特にハイブリッド車の燃費はヴィッツが34.4km/L、フィットが38.6km/Lとなり、フィットの燃費の良さは群を抜いているといえます。
スズキ スイフト
|
|
ヴィッツ |
スイフト |
|
燃費（JC08モード） |
17.2km/L ~34.4km/L |
20.0km/L~32.0km/L |
「スズキ スイフト」は、走行性能の高いコンパクトカーとして知られています。ノーマルエンジンをはじめ、ターボエンジンやマイルドハイブリッド、フルハイブリッドなど、パワーソースが豊富なのも魅力です。
ハイブリッド車の燃費を比較すると、ヴィッツは34.4km/L、スイフトは23.8km/L~32.0km/Lと、ヴィッツに軍配が上がります。ただし、スイフトのその他ガソリン車の燃費は20.0km/L~と、高い燃費性能を誇っていることが分かります。
ネクステージでコンパクトカーの中古車を探してみよう
コンパクトカーは燃費の良さが大きな特徴です。維持費が安いことはメリットですが、購入時の費用を抑えられれば金銭面でのメリットはより大きくなります。新車での価格が高いハイブリッドモデルも中古車であればリーズナブルに購入できます。
中古車を探すなら、さまざまな面で体制が整っているネクステージのWebサイトがおすすめです。
バリエーション豊かな品ぞろえ
ネクステージは全国に店舗を展開、3万台もの在庫があり、ヴィッツをはじめとしたコンパクトカーも多数用意しています。台数が多いということは、グレードやボディカラー、装備などさまざまなタイプから選べるということになります。
多くの在庫を持ちながらも、品質へのこだわりは強く、修復歴車（事故車）は排除し、故障やトラブルが起きないように配慮しています。また、第三者機関による品質鑑定など徹底的な品質管理も実施しています。
購入後もうれしいサポート体制
ネクステージでは販売する車に3か月又は3,000kmの保証が無料で付帯しています。無料であっても保証範囲は幅広く、エンジンやトランスミッション、サスペンションなど走行に関わるものだけでなく、パワーウィンドウやミラーなども対象になっています。
さらに希望すれば有料の保証であるサービスサポートに加入でき、保証期間が延長（最長3年）されるとともに、無料点検や久料エンジンオイル交換、24時間365日のロードサービスも付帯されます。
まとめ
ヴィッツは燃費の良いコンパクトカーです。3代目に追加されたハイブリッドモデルは、ライバル車と比較しても優秀な燃費性能を持っています。また、燃費だけでなく幅広いグレード設定で、経済的に使いたい人やおしゃれに乗りたい人、スポーティーさを望む人などさまざまなニーズに応えらえれる車です。
ネクステージは豊富な在庫でグレードやボディカラー、エンジンなど希望のタイプが探しやすくなっています。Webサイトでは多くの検索条件で探すことができるので、気になる車があったら詳細ページから問い合わせてみてはいかがでしょうか。
▼ライタープロフィール
岩本佳美
漠然と「車関係の仕事がしたい」という想いのもと、飲食業界から自動車メディア業界に飛び込むという破天荒な人生を歩んでいる。愛車がスバルのWRXということもあり、主にスバル系の記事をWebや紙媒体に寄稿。モータースポーツが大好きで、レース観戦はもちろん、サーキット走行や24時間耐久のカートレースにも出場するなど、自らも走ることでその楽しさや面白さなどを経験しながら情報発信している。
