車を購入する際の予算の決め方とは？目安やおすすめ車種も紹介！
車を購入したいけど、予算の立て方が分からなかったり、欲しい車がどうしても予算オーバーしてしまったりといったお悩みを抱えていないでしょうか。
本記事では予算オーバーの車を購入するための対処方法や、ローンを組む際の注意点をお伝えします。また、年収にあった予算と、予算ごとのおすすめ車種も最後にご紹介していますので、ぜひ車選びの参考にしてみてください。
＜目次＞
・欲しい車が一括購入できない場合はローンを組もう！ただしデメリットを理解して無理のない計画を！
・自分の年収や返済期間などの要素とのバランスをみて予算を決めよう
・中古車なら予算内で買える車の幅が広がる！選択肢を増やすなら全国の車両から選べるネクステージを見てみよう
車を一括購入するほどの予算が組めない時はローンが便利
車を購入するということは決して安い買い物ではありません。車種によって、比較的安価なものから高価なものまで価格の幅はとても広いですが、例え安価な車でも数十万円は超えてしまうことがほとんどです。
そのため、車を一括購入できる余裕がないという方はローンを活用して購入することもあるでしょう。
ローンは賢く計画的に利用しよう
ローンとは、購入価格を分割して月々返済する方法です。自身の収入や、生活に合わせて分割回数を相談することができるので、無理をせず車を購入することができます。一括で支払う必要がないので、多額の支出を抑えることはできますが、デメリットがあることも事前に知っておきましょう。
ローン返済の際は金利が発生するので、結果的に最終的な支払い価格は一括購入時は高くなります。また分割回数が多いと月々の支払いは安く済みますが、分割回数分の手数料がかかることもあるため、長く支払うほど総返済額も増えてしまいます。
車の購入で利用できるローンの種類
カーローンは大きく分けて「銀行系の自動車ローン」と、「カーディーラーの自動車ローン」が存在します。銀行系の自動車ローンは、自動車ディーラーではなく銀行などの金融機関で組むローンです。ディーラーの自動車ローンと比較すると金利が安いことが大きなメリットですが、その分審査が厳しく行われます。
一方で、ディーラーの自動車ローンは自動車名義がディーラーやローン会社となり、購入する車本体が担保となるため審査は通りやすくなります。しかし、金利についてはやや高くなるので注意しましょう。また、最近では返済期間を自身で設定できる残価設定型ローンも普及しているので自身のスタイルや理想に合わせて選びましょう。
金利の種類「固定金利」と「変動金利」の違い
ローン返済の金利には「固定金利」と「変動金利」というものがあります。固定金利とは、ローンを組む際に定められた金利がローン完済まで変わらないことを言います。金利の相場は社会情勢によって変動があるものですが、購入時から情勢が向上しても金利が増えないことが一番のメリットです。しかし反対に、市場金利が安くなっても決まっている金利が安くなることはありません。
一方変動金利は、社会情勢に合わせて金利が変動するというものです。固定金利よりも利率が低く設定されているため、市場金利が安くなると金利が減り、総返済額がかなり安くなる可能性があります。反対に、インフレなどが続いてしまうと金利は上昇し、固定金利でローンを返済するよりも総返済額が高くなる場合もあります。
ローンで車を購入する際の予算の決め方
上記に記載したローンを組む際の注意点やデメリットも考慮した上で、購入する車の予算を決めましょう。購入後のメンテナンス費用も含め、無理のない余裕のある返済計画を立てることが大切です。
目安は年収の半分以下
車の購入予算は、自分の年収の半分以下が目安です。車を購入する際は、一般的にカーローンを利用する方が多いため、利息や毎月の返済額を踏まえて無理のない範囲に設定する必要があります。そのため、一般的な基準として年収の半分とされているのです。
キャッシングや消費者金融からの借り入れがある場合などは、その返済を含めて計算する必要があるため、年収の3分の1程度が目安となります。自身の状況に応じて、おおよその予算を決めるようにしましょう。
車を購入する際に必要な諸費用
車は車両価格以外にも税金や手数料などの諸費用が必要です。車を購入した際にかかる諸費用の目安は、車両価格の1割~2割程度と考えておきましょう。
具体的には、自動車税や軽自動車税、環境性能割（燃費性能に応じて課税）、自動車重量税、自賠責保険料、リサイクル料金、ナンバープレート取得費用、その他代行手数料などがあります。これらの費用を含めて予算内に収まる車を探すようにしましょう。
車を維持する際に必要な費用
車を維持するためにも費用が必要です。その維持費用は年間30万円~40万円程度が目安と考えておきましょう。車の維持費用としては、自動車税・軽自動車税は毎年1万800円~11万円程度、車検費用と自動車重量税（新車登録後3年後から発生し、2年ごとに支払い）は5万円~10万円程度かかります。
さらに、ガソリン代などは車の使用が多いほど費用がかかります。その他にも自賠責保険料、任意保険料などがかかるため、維持費を支払い続けることまで考えて車の購入を検討しましょう。
月々の返済額の目安
カーローンを組んで車を購入した場合は、月々の返済額の決め方が重要です。月々の返済額の目安としては、年収の3割程度に収まる額と考えましょう。
この年収に対しての返済額を返済負担率といい、この目安費用を超えるとローン審査が通りにくくなると言われています。
ローンを組むことは、毎月の生活費とは別に長期間返済額の支出が増えることに繋がります。無理なく支払い続けられる金額を設定することが必須と言えるでしょう。
返済期間や金利も要チェック
返済期間がどのくらいか、金利がいくらになるのかなどは、カーローンの月々の返済額に大きく影響します。借入金額が予算内だとしても、返済期間が短い場合は月々の返済額が増えて負担が重くなります。
早くローンの支払いを終わらせたいという気持ちになるかもしれませんが、実際に月々の生活費と返済額を合わせた出費に問題ないか、冷静に判断しましょう。
他にも、金利が高いなどの理由から返済の負担が大きくなることもあります。月々の返済額の目安に収まるように考慮した上で、返済期間や金利を決めることが大切です。
車を購入する際の予算の目安│年収別
年収と車の金額のバランスがキーポイントとお伝えしましたが、具体的な年収と車両価格の目安をご紹介します。ご自身の年収に当てはめて、ぜひ参考にしてみてください。
年収300万円未満
年収が300万円を切る場合には、車の予算は50万円程度が目安です。この年収の場合は生活費などを考慮すると、予算を年収の半分とするのは難しいと考えましょう。 予算50万円だと新車の購入が難しいため、中古車から選ぶのがおすすめです。また毎月のローンの返済も大きな負担になるため、可能であれば支払いは現金一括で済ませた方が良いでしょう。
車の購入後も毎月の維持費がかかるため、本当に車が必要なのか再度検討した上での購入がおすすめです。
年収300万円台
年収が300万円台の場合には、予算は150〜200万円程度を目安にするのがおすすめです。基本の考え方の通り、車の購入予算は「年収の半分程度」と考えておきましょう。
予算的には軽自動車やコンパクトカー、ミニバンなどの新車も購入が可能です。ただし、この価格帯で購入できる新車は安価なグレードの車種が多いため、高いグレードの車種を購入したい場合は中古車を検討するのが良いでしょう。
中古車でも状態の良い車を探すことも出来るため、欲しい車を決めてから探すのもおすすめです。
年収400万円台~500万円台
年収が400万〜599万円の場合は、車の予算は200〜250万円程度（年収の半分程度）がおすすめです。予算的には人気車種のコンパクトカーやミニバンなどを新車で購入できます。車種によっては上位グレードを選ぶことも可能です。
カーローンを組むときにも、月々の返済額に加えて、ボーナス払いを併用するなど返済も余裕を持って行えるでしょう。車種にもよりますが、維持費も少し高くなるため年間50万円程度が目安と考えておきましょう。
年収600万円台~700万円台
年収が600万円~799万円の場合は、車の予算は300万円~350万円程度（年収の半分程度）がおすすめです。予算としてはワンボックスカーを購入することもできます。
車種選択の幅が広がり、高いグレードも選択しやすくなります。また、オプションやカスタムも可能になるなど、自由度が高まります。ライフスタイルの変化に合わせて欲しい車種を購入できるのではないでしょうか。
カーローンはボーナス払いを併用せず、月々の支払いだけで余裕を持って返済できる場合もあるので、家計の負担にならない支払方法を選ぶのがおすすめです。
車種にもよりますが、維持費も少々高額になる傾向があるため、目安は年間80万円程度と考えておきましょう。
年収800万円以上
年収が800万円以上ある場合は、車の予算は400万円以上（年収の半分程度）となり、グレードや車種にとらわれず、自由に欲しい車を購入できるでしょう。車種は、高級車や外車、ハイクラスのミニバンなども選択できるようになります。
経済的な余裕が生まれるため、頭金も用意しやすくなり、カーローンを併用すれば高級外車を購入することも可能です。ただし、車種によっては維持費が年間100万円以上になる場合もあるため、住宅ローンや子どもの教育にかかる費用などを考えて、車種を検討するのが良いでしょう。
予算オーバーで欲しい車が手に入らない場合の対処法
自身の年収に対して、欲しい車がどうしても予算オーバーになってしまうこともあるかと思います。しかし、すぐに諦める必要はありません。ここではそのような際の対処法を4つほどご紹介します。。
頭金を入れる
頭金を入れることができれば、予算のが増えます。紹介した予算の目安はあくまでもローンを組むという前提で支払いができるというもののため、頭金を入れられるのであればその分予算を増やすことができます。
もし欲しい車種があってカーローンでは手が届かないのであれば、貯金をしておくのが良いでしょう。
また、頭金を多めに入れられる場合にはローンで借り入れる金額も少なくなるため、月々の返済額や利息を減らすこともできます。すぐに車が必要でなければ、一括で購入できるまで貯金をするという方法もありますが、購入タイミングやバランスを考えて選択するのがおすすめです。
中古車を購入する
欲しい車の中古車を購入するという方法もあります。中古車は新車に比べて安く購入できるため、ハイグレードの車種も中古車なら購入できるかもしれません。また、新車では予算が足りず安価なグレードの車種の中から選ばなくてはいけない場合でも、中古車を候補に入れると選択肢の幅も広がります。生産が終了となり新車購入ができない車種も候補に入れることが可能です。
車種によっては新車の半額程度で購入できる可能性もあるので、予算が足りない場合は中古車検討をおすすめします。ただし、中古車は状態の良いものを選ぶことが大切です。中古車が心配な方は、通常の一般中古車よりも厳しい審査をクリアしている認定中古車の購入を検討すると安心です。
購入後に不具合が起きて、多額の修理費や維持費が必要になってしまう可能性もあるため、車選びは慎重に行いましょう。
カーリースを検討する
近年一般的になってきている「カーリース」を利用するのもおすすめです。カーリースは、月々定額の料金に購入時の諸費用や維持費の一部なども含まれているサービスなので、頭金や貯金がなくても、すぐに新車に乗ることが可能です。
カーリースの仕組みとしては、車を借りるという契約になっているため、車を返却する時点での残価（残存価額）を設定するため月々の支払い額が抑えられるのです。契約期間満了後に車を返却するため、車は自分のものにはなりません。
残価を支払うことで買い取ることができる会社もありますが、新車を購入するよりも合計額が高額になってしまう可能性もあるため注意が必要です。自分の車として長く乗りたいという方には購入が向いているといえるでしょう。
新車の購入に踏み切れない場合
「新車購入はハードルが高くてあと一歩を踏み出せないけど、中古車は不安・・・」そう思う方は、登録済未使用車・届出済未使用車の購入がおすすめです。
登録済未使用車・届出済未使用車とは、メーカーによって生産された車両をカーディーラーが買い取ってそれをさらに販売する手法です。そのためほぼ新車と変わらない状態で、新車価格よりやや安く購入することができます。
新車と変わらない状態で購入できるものの、すでに生産が完了している車両を購入することになるので、カラーやオプションを好みに選択できないことがデメリットとして挙げられます。
車両本体価格の予算ごとのおすすめ車種
自分にあった車の予算を決めることができたら、予算や自身のライフスタイルからどのような車を購入するかを絞っていきましょう。ここでは予算にあったおすすめの車種を紹介します。
予算50万円以下
新車価格が100万円以下の車種であれば、比較的年式が新しく走行距離が進んでいない車を探すことが可能です。具体的な車種はダイハツ ミライースやスズキ アルトです。それぞれの新車価格や中古車相場についてご紹介します。
ダイハツ ミライース(B・2WD)の新車価格は86万200円（税抜）ですが、中古車ならさらに高いグレードのGでも本体価格50万円以下で購入できます。新車で手が届かないグレードでも中古車であれば購入できる可能性が高まります。
スズキ アルト(F・2WD）は、新車価格94万3,800円ですが、中古車ならグレードを上げたSやLでも本体価格50万円以下で購入が可能です。特にLであれば、2020年式モデルなどの新しい車や走行距離1000km以下の車が掲載されていることもあります。セーフティサポート装着車も50万円以下で販売されています。
このように予算50万円以内でも中古車ならグレードの高い車種が選べるため、一度中古車を検討してみるのがおすすめです。
予算50万円~150万円
予算が50万円~150万円程度の場合であれば、車種によっては新車を購入できます。おすすめしたい具体的な人気車種は、ホンダ N-WGNやスズキ ジムニーなどです。それぞれの車種の新車価格や中古車相場についてご紹介します。
ホンダ N-WGN（G・Honda SENSING）の新車価格は129万8,000円（税抜）です。中古車ならグレードの高いLでも未使用車が同程度の金額で出ているので新車購入前にチェックしておくのがおすすめです。
スズキ ジムニー(XG・4WD)の新車価格は155万5,400円（税抜）です。人気車種のため中古車でも大幅な値落ちはしていませんが、予算内に収まる悪路走行性の高い車を検討している方におすすめの車種です。
また、中古車であればコンパクトカーやコンパクトSUVも手が届きます。150万円ほど予算があれば比較的高年式のものや、走行距離が低い車も選ぶことができます。自身のニーズに合わせて新車の軽自動車か、中古車のコンパクトカーやSUVを検討してみると良いでしょう。
予算150万円~200万円
予算が150万円~200万円の場合におすすめの車種は、上級グレードの軽自動車、トヨタ アクアやヤリスクロスなどのコンパクトカーやSUVです。人気車種を新車で購入できる予算なので、自由度は高まります。それぞれの新車価格や中古車相場についてご紹介します。
この予算になると、新車の軽自動車でもハイグレードのものや、オプションも比較的好きに選択できるようになります。予算50万円~150万円でおすすめしたN-WGNの上位グレード（Custom L・ターボ）の新車価格は174万9,000円で、さらにオプションの選択も自由度があります。
トヨタ アクア(B 2WD)の新車価格は199万7,000万円（税抜）です。先代モデルの中古車だと50万円台の流通もあるなど、人気車種ならではの手に入りやすい価格帯と言えるでしょう。さらに、流行りのコンパクトSUVも新車で購入ができます。トヨタ ヤリスクロス（X）は新車価格189万6,000万円です。新車でもかなり満足感の高い車を購入検討している方におすすめです。
予算200万円~400万円
予算が200万円~400万円であれば、一気に車種の選択肢が広がります。比較的グレードの高いステーションワゴンやSUV、セダンが問題なく購入できる予算といえるでしょう。具体的な車種としてはトヨタプリウス、ホンダシビックなどが人気です。それぞれの車種の新車価格や中古車相場についてご紹介します。
トヨタプリウス（G）の新車価格は320万円（税抜）です。中古車では150万円~200万円程度の車体が中心です。バックカメラやセーフティセンスなどを搭載した車体も予算に余裕を持って購入できます。
ホンダシビックは新車で319万円から購入できます。中古車価格なら150万円~200万円程度の車体も多く、未使用車やオプション車も選べるので購入を検討している方は一度中古車を探してみると良いでしょう。
新車、中古車問わず楽しむための車から、家族のための車までさまざまに選ぶことができる価格です。ライフスタイルに合わせて検討してみてください。
予算400万円~600万円
予算が予算400万円~600万円もあれば、国内の高級モデルから輸入車も選択肢に入ってきます。人気なのはトヨタクラウンやフォルクスワーゲンのゴルフGTIなどです。
トヨタクラウンは新車で435万円から、フォルクスワーゲンのゴルフGTIは486万2,000円で購入できます。さらに上級グレードを選択したり、好みのオプションを組み合わせることも余裕な価格です。
さらに中古車であれば、状態の良いメルセデスベンツCクラスや、アウディTTクーペなどの高級輸入車も手に入れることができます。生活に必要十分以上のクオリティーを求める方におすすめの価格帯です。
予算600万円以上
予算が600万円以上でしたらグレードなどにとらわれず好みの車選びが可能です。トヨタランドクルーザーやアルファード、クラウンの上級モデルにも手が人気です。
トヨタランドクルーザーは新車で510万円から最上級グレードで800万円で購入できます。
クラウンの最上級モデルであるCROSSOVER RS“Advanced”も新車で640万円で購入できます。車中心の生活をしたい方や、ラグジュアリーな要素を重要視する方におすすめです。
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まとめ
車を購入する際は自分の収入から予算の目安を考えることが大切です。予算が少ない場合でも頭金を入れたり、中古車を検討したり、予算内で欲しい車を購入できる手段はあります。
特に中古車を購入する場合はさまざまなリスクを回避するために、車両の品質にこだわりを持った会社を選ぶと良いでしょう。ネクステージでは、どんなに価格が安い車でも徹底した品質管理と状態の説明を行っているので、お気に入りの1台をお探しください。
●ライタープロフィール
井元 貴幸
自動車ライター
初代レガシィの10万キロ世界速度記録をドキュメンタリー番組で目にして、その走行性能と耐久性に感動したことがきっかけで、レガシィに憧れ、そのまま自他ともに認めるスバルマニアに。BG型、BH型、BP型、BR型と4世代のレガシィツーリングワゴンのターボモデルを乗り継ぎ、現在の愛車は初代レヴォーグ2.0GT-S アイサイト。2017年から2018年にかけては、スバル公式のモータースポーツ応援プロジェクトリーダーを担当。オーナー目線でのスバル車のフィーリングや装備や改良ポイント、さらにはカスタマイズ、チューニングまでスバル関連のことについては新旧問わず造詣が深い。トラックやバスなどの大型車や特殊車両なども得意とするジャンルやメーカーに特化した自動車ライター。
