中古車の納車が遅い!原因や納車後のトラブルを回避する対処法
中古車を購入する際は、契約書を交わしてから納車に進む流れが一般的です。業者によっては細かい工程が異なりますが、「トラブルを避けるために大まかな順序・期間を把握しておきたい」を考える方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、購入から納車までの流れと、納車が長引く可能性について詳しく解説します。トラブルの対処法を押さえておくと、スムーズで満足な手続きを進められるでしょう。業者選びの重要性もあわせてご紹介します。
※目次※
・中古車の購入手続きを行った後は、点検や整備を終えてから納車。2週間程度が一般的な期間
・書類や手続きに不備があると、納車予定日より長くなるケースがある。スムーズに進めるためにも事前準備をしっかりしよう
・業者の告知不足で納車後に故障が発覚した場合、契約解除や損害賠償を求めることも可能。トラブルを避けるため、業者は慎重に選ぼう!
中古車が納車されるまでの順序と期間
購入する車を決めた後、契約の手続きが済んでから納車をするのが基本的な流れです。場合によっては前後する可能性もありますが、大まかな工程として3つのステップを押さえておきましょう。納車までにかかる期間の目安が分かると、実際に車を入手するまでの予定を立てやすくなります。
契約の締結と代金の支払い
購入を決めた車が納車される前の段階で、契約の締結や代金の支払いといった工程が必要です。契約書の内容をしっかり確認し、不満や心配事がある場合は締結前に解消しましょう。金額には、車本体以外の費用も含まれています。内訳をひとつひとつチェックする作業も重要です。
契約内容に不備がなければ、そのまま支払い手続きに進みましょう。ローンで購入する場合は、審査や分割払いの契約に関する手続きも必要です。
必要書類の提出
契約のタイミングで、車庫証明書などの書類提出を求められるケースがあります。重要書類も複数含まれるため、以下の必要書類はあらかじめ用意できると安心です。
- ・自動車検査証(車検証)
- ・車庫証明書
- ・実印と印鑑証明書(普通自動車の場合)
- ・委任状
- ・住民票(軽自動車の場合)
購入する車の種類によって必要な書類は異なります。事前準備は重要ですが、提出前にも確認して漏れがないよう進めましょう。
納車前の点検と整備
ディーラーで販売される新車とは異なり、すでに展示されている車から選択できるのが中古車の魅力です。ただし、全ての車を即座に入手できるわけではありません。ユーザーの手に渡る前に、販売店が点検や整備を行って最終チェックを済ませるためです。納車時にはあらかじめ伝えられていた傷やへこみなど、状態に違いがないか確認しましょう。
購入した中古車が納車されるまでの期間は約2週間~
中古車の特性上、「納車まで数か月を要する」といったケースはほとんどないと考えて良いでしょう。一般的な期間は約2週間が目安です。多くの場合、契約時に確定または大まかな予定日が決定されます。車の状態によっては2週間以上を要する可能性はあるものの、基本的には契約通りの日時に受け取りが可能です。
納車までの期間が長くなるケース
整備に想定外の時間を要したり、書類に不備があったりすると納車が遅れるケースがあります。販売店のみの原因でない可能性もあるため、どのような場合に遅れやすくなるのか把握しておきましょう。
ローンで購入した方は、審査関係で遅れが生じることも可能性のひとつです。予定日より遅くなるケースを、4パターンをピックアップして解説します。
整備に時間がかかっている
車の状態が原因で考えられるのは、整備関係のスケジュール調整です。購入時に想定した内容では対応しきれない場合、納車できる状態になるまで時間を要することがあります。
購入した中古車の他、オプションの追加も理由のひとつといえるでしょう。エアロパーツやマフラーなどのカスタム用品を注文すると、取り付けに時間がかかる可能性があるためです。
書類の不備や不足が生じている
ユーザーが提出した書類の中に不備があった場合、手続きが滞るケースがあります。発覚した時点で再提出や修正を求められますが、ユーザーの都合ですぐに対応できないこともあるでしょう。
このようなとき、適切な書類がそろうまで手続きが進められません。ユーザー自身の不備で納期を延ばさないよう、入念な事前準備が重要です。
ローン審査に時間がかかっている
販売店や金融機関とローン契約を結ぶ前、支払い能力の有無を判断するために審査を受けます。基準を満たすかどうかは金額や属性にも左右されますが、審査自体に時間を要しているかもしれません。
購入費用が高額であった場合は、審査に落ちて先へ進めない可能性も考慮したほうが良いでしょう。具体的な審査機関は、申請先によって大幅に変動します。
県外(遠方)の販売店で購入した場合
購入した店舗と自宅の距離は、納車までにかかる時間に影響する要素です。ユーザーが足を運べない遠方の販売店で購入した場合は、納車場所へ輸送してもらう必要があります。
輸送距離が長いほど、納車までの期間も長期化するといえるでしょう。納車予定日はあらかじめ伝えられますが、早期の納車を望むのであれば近隣店舗での購入がおすすめです。
納車日に行うと良いこと
納車までの間、業者は点検と整備を重ねてコンディションを整えます。信頼できる業者に依頼できると安心ですが、念のため自分の目でもチェックしておきましょう。ボディからエンジン周辺まで細かく確認しておくと、引き取り後のトラブルも回避しやすいためです。ここからは、納車日に意識したい5つのポイントを詳しくご紹介します。
納車は「取りに行く」か「送り届けてもらう」どちらが良いか?
購入した車の受け取り方は、納車日までに決めるケースがほとんどです。店舗まで取りに行くか、自宅まで輸送してもらうか2パターンから選ぶことになるでしょう。どちらが良いというものではないため、自分が望む選択肢を見極めます。
「手間を減らしたい」という方は、自宅まで届けてもらうのがおすすめです。ただし、輸送の手数料が発生する可能性がある点に注意しましょう。「出費を抑えたい」「早く運転したい」といった場合には、自分で取りに行くほうが満足しやすいといえます。
傷やへこみなどがないかチェックする
車を受け取って一連の手続きを終了させる前に、ボディの状態を確認します。契約前に共有されなかった傷やへこみがある場合は、担当者に説明を求めましょう。
納車日以降のチェックでも問題ありませんが、保証期間内の実行が必要となります。ユーザーが運転した後の発覚では業者に責任を問いにくいため、可能な限り早い段階で済ませられると安心です。担当者と共に目視確認を行うと、契約内容の相違が発覚しても信用度が落ちにくくなります。
電装パーツは全て可動させてチェックする
ボディのチェックを終えた後は、電装パーツをひとつずつ確認しましょう。車に乗り込み、以下のようなポイントを意識しながらチェックします。
- ・ライトは全て正常に作動するか
- ・カーナビやオーディオ機器に問題がないか
- ・窓や電動ドアの動作に異常がないか
- ・空調機器の動きや音に違和感がないか
納車後の走行中に異常を発見した場合でも、保証期間内であれば保証が適用される可能性があります。
エンジンや足回りのチェックも忘れずに
パワートレインのコンディションは、快適かつ安全な運転を続ける上で重要な要素です。購入前に試乗できなかった場合は、保証期間内に運転しながら異常の有無を確認しましょう。以下が主なポイントです。
- ・エンジン音は正常か
- ・ハンドル操作に違和感がないか
- ・視界が傾いたり、異常を感じたりしないか
明らかな異常が発覚した場合は、告知義務違反として承認されるケースもあります。細かい状態は契約書などに記載されるため、内容を理解しながらチェックを進める作業が大切です。
書類や保証書を確認する
公道で車を運転する際には、車検証をはじめとした複数の書類を携帯する義務があります。購入時に販売店から渡されるため、不足がないか確認しておきましょう。契約書の他に受け取れるのは以下のような書類です。
- ・車検証
- ・自賠責保険証
- ・取扱説明書
- ・整備記録簿(メンテナンスノート)
- ・保証書
- ・リサイクル券
前のユーザーが紛失・破棄した場合、取扱説明書や整備記録簿などは付帯しないこともあります。必要性を感じる方は、契約前に有無を確認できると安心です。
納車後に考えられるトラブルと対処法
中古車のコンディションが整っていない場合、車を受け取った直後に故障するケースがあります。悪質な場合は契約の解除を求められるため、適切な対応ができるよう知識を蓄えておきましょう。
売り手には、修復歴の告知が義務付けられている点も把握しておきたいポイントです。2つの観点から、懸念されるトラブルと万が一の事態に役立つ対処法をご紹介します。
納車後に車が動かなくなった場合
「購入時は告げられなかったが、納車直後に動かなくなった」といった場合、契約そのものを解除できるかもしれません。車の売買では「瑕疵担保責任」の法律が適用されるためです。購入したにもかかわらず車として本来の目的を果たせなかった場合、売り手に対して責任を問うことができます。
ただし、契約内容によっては瑕疵担保責任が認められない可能性も考慮しておきましょう。ユーザー自身の確認不足や、長期間経過した後の事態であれば業者の責任にならない可能性が高まります。
納車後に「修復歴」が発覚した場合
契約前、修復歴に関する共有がなかった場合は契約の解除や損害賠償の請求を検討したほうが良いでしょう。走行時に明らかな不備がない場合でも、骨格部分を修理した事実は伝える必要があるためです。状態によっては、契約を解除できることもあります。
販売店が適切な対応をしない場合は、弁護士やこのようなトラブルに詳しい専門家に相談するのもひとつの方法です。金銭的な問題でもあるため、客観的な意見を持った方にアドバイスを求めましょう。
安心して納車日を迎えるためには販売店選びが重要
気に入った中古車を見つけたのであれば、納車まで良好な関係のまま進められるよう、販売店の選び方は重要な要素です。車や価格のみに注目することはおすすめできません。
担当者との相性も大切ですが、アフターフォローの充実性も注目したいポイントです。保証期間と内容を細かく説明してもらい、故障や不備に対して適切な対応を求められる販売店を探しましょう。
ネクステージでは、安心・安全・お得なサービスの実施に取り組んでいます。購入後のフォロー体制も整えているため、業者選びに悩んでいる方はぜひご利用ください。購入の他、中古車の売却や車検などのサービスも提供しています。
よくある質問
Q.新車・中古車で納車までの期間に違いはある?
A.納車までの期間は、「購入した車がどのように提供されるか」で異なります。例えばディーラーでメーカーオプションを選んだ場合、製造工程が含まれるため長期間を要するでしょう。すでに車が用意されている中古車は、新車に比べて早く手に入れやすいといえます。契約を終えてから納車まで、2週間前後が一般的な目安です。
Q.中古車の納車が遅いのはなぜ?
A.手続きに用いる書類の不備や業者側の都合によって、予定より長い期間を要する可能性もあります。さまざまな原因が考えられるため、納車が遅れているときは担当者に直接説明を求めましょう。書類内容に不備があった場合は、再度取得したり訂正したりといった作業も必要です。ローンを組んだ場合は、審査が滞っているかもしれません。
Q.中古車を早く引き取りたいときはどうすれば良い?
A.購入した車を早急に入手したい方は、書類や印鑑の事前準備が大切です。車検証・自賠責保険証明書など、紛失に気付いた場合は早めに再発行手続きを済ませておきましょう。遠方では運送に時間がかかるため、近隣の店舗を選ぶのもおすすめです。適切な準備を意識することで、購入後業者が行う手続きもスムーズに進めやすくなります。
Q.修復歴があることを知らずに買った場合は?
A.購入前に知らされていなかった修復歴は、契約の解除が可能です。修復歴には告知義務があるため、応じてもらえない場合は弁護士など専門家に相談しましょう。買い手の損失によっては、損害賠償を請求するケースもあります。ただし、小さな傷やへこみは対象外となるため注意しましょう。骨格部分の破損・修復に対して認められる法律です。
まとめ
中古車を購入してから手に入れられるまでの期間は、車の状態や手続きの進捗状況によって異なります。遅くとも1か月程度で納車されるケースが多く見られますが、極端に遅い場合は直接問い合わせたほうが良いでしょう。
納車当日は、ドライブの前に入念なチェックを行う工程も大切です。後にトラブルへと発展しないよう、契約書の内容もしっかり確認しておきましょう。
ネクステージは修復歴のある車を販売していません。車に傷がある場合は、契約前にきちんと説明することを徹底しています。安心して購入できる販売店を探している方は、ぜひネクステージにご相談ください。