中古車の購入で起きやすいトラブルとは?トラブル事例や対処法と購入前の対策
新車と異なり、中古車には以前乗っていた持ち主がいます。販売されるまでにどれほど頻繁に乗っていたかは車両ごとに異なるため、車の消耗度も変わってくるでしょう。
中古車のトラブルは実際に起きており、購入時の条件によって対応が異なる点に注意です。この記事では起きやすい中古車購入時のトラブルをご紹介します。
解決策は実車、契約書を念入りに確認することや信頼のおける店舗で購入することです。中古車購入で起こり得るトラブルを事前に知っておきましょう。
※目次※
6.中古車購入時のトラブルが不安な時はネクステージを利用しよう!
・中古車購入時には修復歴や現状渡し、契約不適合責任などに関連するトラブルが考えられる。
・中古車購入で起こり得るトラブルの中には、確認不足や購入者の認識違いが原因となるものもある。
・中古車の性質上、無料での修理や保証が難しいケースが多く見られる。購入前に車や契約書を確認し、安心できる店舗での購入が求められる。
中古車の購入はトラブルが多いの?
中古車は新車よりも安く、場合によっては希少な車種を手に入れられる購入方法です。新車よりも選択肢が多いため、より自分に合った車を見つけられるかもしれません。
一方で、中古車はトラブルが多いと考える方もいます。実際に中古車に関するトラブルは多いのでしょうか。客観的なデータと共に確認してみましょう。
トラブルは起こっている
まず、中古車購入におけるトラブルの相談件数を確認してみましょう。国民生活センターの調査によると、平均して毎年7,000件以上もの相談が寄せられています。これらは全て中古車購入時のトラブルに関連する相談です。
トラブルの中身も様々であり「修復歴を知らされずに車を買った」ケースや「個人売買サイトを利用し、支払いを済ませたがそれから音沙汰がない」などが例として挙げられます。
(参考:『中古自動車(各種相談の件数や傾向)|独立行政法人 国民生活センター』)
購入条件によって対応は異なる
中古車を購入し、トラブルに巻き込まれた場合、保証は確実に受けられるのでしょうか。安心できる保証が付いているのであれば、トラブルのリスクがあっても中古車購入のハードルは低くなります。
購入後に保証が受けられるか否かは購入時の契約条件によって異なるため、必ず保証が受けられるわけではありません。瑕疵(かし)と呼ばれる車両の欠点について、隠ぺい行為の有無も修理費用の負担先に影響します。
トラブルが起きた時の相談先を把握しておこう
万が一トラブルが起きてしまった場合、適切な相談先に連絡することも大切です。国民生活センターや自動車公正取引協議会、日本中古自動車販売協会連合会などに連絡し、どのような経過でトラブルになったか説明しましょう。
これらの組織に連絡した場合でも、購入者に非がある場合は無料での修理保証を受けられないケースも充分に考えられます。契約内容に準じるため、相談先はあくまでも情報の入手先と考えておきましょう。
(参考:『全国の消費生活センター等|独立行政法人 国民生活センター会』)
(参考:『購入後のトラブル相談|一般社団法人 自動車公正取引協議会』)
(参考:『一般のお客様 お問い合わせ|一般社団法人 日本中古自動車販売協会連合会』)
中古車の購入で起きやすいトラブルの種類
続いて、中古車の購入時に起きやすいトラブルの例をご紹介します。中古車購入は新車と違い、購入する車の状態も購入に使う媒体も多種多様です。利便性にも貢献するこのような多様性ですが、時にはトラブルに繋がってしまうケースもあります。
以下の5つのトラブルを確認することで、購入時のチェックポイントや対処法も見えてくるでしょう。
修復歴車と事故車の相違
ひとつ目は、修復歴のある車です。修復歴車・事故車という単語を聞いたことがある方は多いでしょう。特に事故車という単語は、車の状態を表す時によく用いられます。しかし、これらの単語は異なる車の状態を指している点に注意しましょう。
修復歴車は自動車業界で使用している呼称であり、車の骨格部位に欠陥がある状態あるいは修復や交換がなされた車を指します。一方で、事故車は世間一般で使われている呼称であり、事故を経験した車全般のことを指しているのです。フレーム以外の部分を大きく損傷した車は事故車と呼ぶことがあったとしても修復歴車には含まれません。
現状渡しでの販売
中古車購入と聞くと、新車と同じように整備された状態で保証も付帯した車を想像されるかもしれません。しかし、購入形態によっては整備や保証が省かれる可能性があることをあらかじめ知っておきましょう。
中古車販売のタイプには保証付き、整備渡し、現状渡しの3種類があります。現状渡しは「現状のまま車を渡す」販売形態であるため、整備されていないままに販売されているリスクに気を付けましょう。
現状渡しの車には保証も付いておらず修理は有償になりますが、その分安く売られている傾向があります。
販売側の契約不適合責任
修復歴車と事故車を購入者側が勘違いしていた場合や、現状渡しであることを正しく理解していなかった場合、購入後に無償での修理や保証を受けることは不可能になってしまいます。
しかし、販売する側が上記のような不具合を購入者に伝えず隠していた場合、もしくは事前の品質チェックで判断可能であった場合は別です。
意図的に購入者に正しい情報を伝えず販売したとして、契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)に当てはまります。この制度によって、販売者は修理代を支払うなど修理に対する責務を負う点に注意しましょう。
契約キャンセルのタイミング
中古車を購入する際には、契約をキャンセルできるタイミングについても正確な情報を知っておきましょう。JU(一般社団法人 日本中古自動車販売協会連合会)加盟店である場合、以下のような特徴を持ちます。
契約後のキャンセルはできず、キャンセルは原則として契約の合意前です。キャンセルをした場合、キャンセル料が請求される可能性があることも覚えておきましょう。
また、キャンセル料は契約の成立後に実費として掛かった費用を回収するものです。そのため、契約に対してキャンセル料としてその何%を請求するという主張は通りません。
中古車のクーリング・オフ
購入後のキャンセルに際し、クーリング・オフを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。キャンペーン期間に安く中古車を購入し、気が変わったら後でクーリング・オフをしようと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、中古車はクーリング・オフ制度の適用外です。1度購入を合意してしまった後は、支払いまで済ませなければなりません。後悔することがないように、購入前に慎重に車種や価格などを総合的に判断する必要があります。
よくある中古車のトラブル事例と対処【購入前】
中古車購入時に起きやすいトラブルには修復歴車や契約不適合責任、契約キャンセルのタイミングなど複数の要因が関わっています。これらのトラブルを更に購入前と購入後に細分化して確認しましょう。
トラブルは中古車購入後に起こりやすいように感じられますが、実際は購入前の段階で気を付けておかなければならないポイントもあります。
掲載画像や相場との相違
購入前に遭遇する可能性のあるトラブルとして、掲載画像や相場との相違があります。掲載されている写真と外装やボディカラーが異なっている場合は注意しましょう。
相場よりも高く販売されていたり、後になって値段を引き上げられる場合も要注意です。相場は大まかな目安であるため、適切な理由が付いている可能性もあります。
価格が相場よりも際立って高い場合は理由を必ず確認しましょう。また、実車を店舗で直接確認することも大切です。
納車時期の延期
納車時期が売主側の都合によって延期されるトラブルも報告されています。納期の先延ばしが有り得る場合にも、販売店に理由を尋ねることを忘れてはいけません。
理由を聞いても不適当な理由であったり、理由を説明されない場合は後々トラブルに発展することも考慮しておきましょう。
中古車の納車は手続きや整備の期間を入れても1か月程度です。この期間から大きく遅れるような場合には曖昧にせず、納得できる説明を受けるよう心掛けましょう。
車両の輸送費
車両の輸送費を巡るトラブルも考えられます。購入する車を他県から取り寄せる場合、輸送費が掛かるケースも想定に入れておきましょう。取り寄せ費用を買主側が負担しなければならない場合、事前に輸送費に関する契約確認を忘れてはいけません。
取り寄せできると言われた場合であっても、輸送費が掛かる場合には近場で探したり、店舗まで直接自分で出向くことも解決策になるでしょう。車の輸送に時間と費用が掛かる場合は慎重になる必要があります。
よくある中古車のトラブル事例と対処【購入後】
購入前に遭遇するトラブルと共に、購入後のトラブルも確認しておきましょう。購入前のトラブルと比べ、購入後のトラブルはより深刻なものが多く見られます。
購入後のトラブルは修復歴の発覚やエンジン不具合の発覚、購入決定時にはなかった傷の発覚など、いつ原因となる傷や故障が発生したか把握が難しい背景も特徴と言えるでしょう。
修復履歴の発覚
修復歴のある車は骨格を修理・交換したとしても、再び故障しやすいと言われています。修復歴のある車は売却する際にも買取価格が安く、車としての価値が低くなってしまうことを覚えておきましょう。
修復歴がないと言われていたにも関わらず、実際には修復歴のある車を買ってしまった場合、契約不適合責任が当てはまる可能性があります。点検整備記録簿を確認することで、その車に修復歴があるか否か確認が可能です。
オドメーター改ざんの発覚
以前に比べて数は大きく減りましたが、オドメーターの改ざんも大きなトラブルになります。オドメーターは走行距離を表示するメーターです。中古車の走行距離は価格を決めるひとつのバロメータにもなるため、改ざんは問題になります。
オドメーター改ざんの対処法としては、点検整備記録簿の確認やオイル交換シールに記載されている走行距離の確認、車検証に記載されている走行距離の確認が有効です。
オイル交換シールは運転席側のドア付近にあるケースが多いため確認してみましょう。その他にも、タイミングベルトを採用している車両が、既に交換しているようであれば走行距離10万kmを超えている可能性も疑ってみましょう。
エンジン不具合の発生
エンジンは車の核とも言える大切なパーツであるため、エンジンの不具合は中古車の寿命にも直結すると言えるでしょう。それだけにエンジン周りのトラブルには遭遇したくないものです。
納車直後にエンジントラブルで停止してしまうケースが当てはまります。エンジンに関するトラブルに限った話ではありませんが、現状渡しのような契約内容にも大きく保証は依存する点を覚えておきましょう。
現状渡しの場合は購入者が自費で負担する必要がありますが、最低限の走行機能すら果たしていない場合は販売側の責任となることもあります。
ボディに覚えのない傷の発覚
購入した中古車のボディに、覚えのない傷が付いている可能性も0ではありません。傷を見付けるケース以外にも、再塗装された痕跡が発覚したり、明らかに購入前にはなかった凹みに気付く可能性もあるでしょう。
中古車は「購入時の状態に納得した上で購入を決断した」とみなされるため、購入後に無料で修理できる可能性は高くありません。購入後の発覚を少しでも防ぐためには、購入前にいかに念入りにチェックできるかがカギになります。
車内の汚れ・臭いの発覚
車内にこびりついた臭いや汚れは、中古車独特の問題と言えるでしょう。新車では起こらないトラブルであることから、今までに新車しか購入したことがないという方は特に注意が必要な点です。
禁煙車のはずなのに臭いやタバコによる痕がある車が当てはまります。中古車購入時には車の状態について、しっかりと説明を受けましょう。
禁煙車であると事前に説明を受けていたのであれば、販売者側が告知義務を怠ったとみなされ、損害賠償もしくは無償での修理を受けられる可能性が高くなります。
タイヤ交換不備の発覚
タイヤは定期的に交換する必要のあるパーツです。タイヤ交換の不備もトラブルの原因になります。販売店がタイヤ交換する契約を結んでいたにも関わらず、購入後のタイヤの溝が浅いといったケースが当てはまります。
タイヤに関係するトラブルの解決法は販売店への連絡が主です。連絡したうえでタイヤを交換してもらいましょう。スリップサインが出ている場合は交換を依頼することが重要です。
タイヤに関する契約をクリアにするため、契約書への記載を求めることも満足のいく契約に繋がります。
中古車を購入する時に出来るトラブル対策
購入前・購入後の両方を踏まえると、中古車のトラブルは非常に多いように感じてしまうかもしれません。特に購入後のトラブルには修復歴の発覚や傷の発覚など、取り返しのつかないように感じられる致命的なものもあります。
トラブルに巻き込まれないために、以下のポイントを確認しておきましょう。全て購入前に気を付けるべきポイントです。
実車をしっかりと確認しましょう
見覚えのない傷や汚れ、臭いが付いた車を購入しないために、実車をしっかりと確認しましょう。販売店まで足を運び、直接試乗をして車の状態を確かめることで多くのトラブルを解決できます。
実車を確認しないままに車を購入してしまうと、後にトラブルと思われる箇所を発見したとしても、それが元からあったものなのか購入後に自分が付けたものなのか判断に苦渋してしまう恐れもあるでしょう。購入を決める前に車の状態を知ることは重要です。
契約書や注文書を熟読しましょう
車の購入には必ず契約書や注文書が存在します。注文書の時点から内容の確認を段階的に行いましょう。売買契約書としての役割も果たすため、内容をしっかりと把握することで契約に関しての勘違いや情報の漏れを防げます。
契約書も同様に、サインをする前に必ず熟読しましょう。購入者に不利と思われるような契約内容が記載されているかもしれません。隅々まで契約書を読み、納得できる契約内容だと判断したうえでサインしましょう。
実績のある販売店で購入しましょう
良い中古車購入は、良い業者の元で行われます。信頼性の高い販売店で中古車を購入することがおすすめです。全国的に実績を持っている販売店であれば、品質管理や販売業務が統一されているため、中古車購入におけるトラブルに見舞われる可能性も減ります。
また、先程紹介したJUの加盟店かどうかを判断の一助としても良いでしょう。JUの加盟店は保証制度が充実しており、トラブルを避けたいと思う方におすすめできます。
中古車購入時のトラブルが不安な時はネクステージを利用しよう!
中古車は、実車をチェックしてもエンジンの調子やオドメーターの改ざんなど、自分1人では見抜けない点もあります。最終的には中古車販売業者に依存する部分が多く、情報を知っていてもトラブルに巻き込まれる可能性を完全に無くすことはできません。
中古車購入におけるトラブルが不安な方は、ぜひネクステージにご相談ください。ネクステージは以下のサービス内容でお客様の安心に貢献しています。
車の状態を確認できる
車の状態を正確に知ることは欠かせません。お客様の更なる安心のために、ネクステージは傷の存在や車両の細かな情報までお伝えいたします。
修復歴のある車、販売するにあたって粗悪と判断される車は一切取り扱っておりません。実車確認が大切であることも理解しており、全国のネクステージ店舗から最寄りの店舗まで気になった中古車を取り寄せられるサービスを行っております。
長く乗る車だからこそ実際に目で見て、プロの意見を聞いたうえで購入を判断できる点がネクステージの特徴です。
購入後の保証サービスがある
車の状態を詳しく知ったうえで、購入後のサポートにもネクステージは全力を注いでおります。購入後に万が一のトラブルが起きたとしても、安心できる保証があれば購入時の不安は大きく減るでしょう。
ネクステージでは無料の保証はもちろん、更に手厚くした有料保証も用意しております。保証期間内であれば無料で修理や交換が可能なため、大きなトラブルに対しての対策をより強固にすることが可能です。
まとめ
中古車は自分に合った1台を安く見付けられる反面、中古車ならではのトラブルも付き物です。業者の点検や保証内容がその後の対応を左右するケースも見られるため、購入前に契約内容を正確に知ることがトラブルを未然に防ぐ解決策になります。
中古車購入に関係するトラブルを回避するためにも、実績のある中古車販売店での購入がおすすめです。お客様が安心できる中古車購入はぜひネクステージにお任せ下さい。確固たる中古車販売の経験を活かし、信頼できるサポートをご用意しております。