スタッドレスタイヤは中古でも良い?タイヤ選びのポイントや雪道に備える方法
滑りやすい雪道でも不安の少ない走行をするためには、スタッドレスタイヤの着用が欠かせません。しかし、もともと積雪の少ない地域の場合はそれほど活用するタイミングが多くないため、新品よりも安く買える中古品で補いたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、中古のスタッドレスタイヤを選ぶ際に確認しておきたいポイントや、未使用品の特徴などを解説します。また、スタッドレスタイヤを利用する際の注意点についても併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
※目次※
・スタッドレスタイヤは中古品でも手に入る。ただし、寿命が短いのでなるべくは新品の使用がおすすめ!
・中古のスタッドレスタイヤを選ぶ際には「残り溝」「硬化状況」「ヒビ」「変形」を確認しよう。
・雪道に備えるときはスタッドレスタイヤへのタイヤ交換だけでなく、雪道走行のしやすい車への乗り換えもおすすめ!
スタッドレスタイヤを中古で買いたい!
春夏秋冬のある日本ですが、地域によって降雪量は異なります。普段雪が降らないエリアで暮らしている場合は、降雪量の多い地域とは違って、スタッドレスタイヤを活用するシーズンの長さは極端に限定されるケースもあります。
そのため、年に数回しか使用しない可能性もあるスタッドレスタイヤは、できるだけコストを掛けたくないと考える方もいらっしゃるでしょう。そこで、スタッドレスタイヤの中古品の流通傾向を見てみましょう。
中古品も出回っている
新品のスタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤと比べて金額が割高な傾向にあります。特に4本全てを購入した場合は、まとまった出費になってしまうため、なかなか購入する決断ができないというケースも少なくありません。
一方で、スタッドレスタイヤには中古品も出回っています。新品と比べてリーズナブルな価格帯で販売されているため、コストを重視する場合は利用していきたいところです。
しかし、スタッドレスタイヤは消耗品であるため、安く買える中古品を買うべきとは言い切れないことを考慮しておきましょう。
新品の方がおすすめ
一般的にスタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤと比べて寿命が短い傾向にあります。法律上の最低基準は夏と同様ですが、機能性が落ちることからメーカー推奨の基準を満たしながら利用するとよいでしょう。
また、タイヤは新品で購入した場合でも使用開始後5年以上経過が交換のタイミングと言われており、保管方法や使用方法によってはさらに短くなることが懸念されます。
低価格帯で販売されている中古品の場合、寿命が近い製品が含まれているケースもあります。上手く見分けられなかった場合などは、結果的にコストパフォーマンスが悪くなってしまう場合があるため、基本的には新品を購入するのがおすすめです。
中古のスタッドレスタイヤを選ぶ際のポイント
新品スタッドレスタイヤの場合は、ひとつひとつ品質や状態を気にする必要はありません。しかし、中古品の場合は選ぶ商品によって品質が分かれるため、購入前にはきちんと選別をする必要があります。
そこでここからは、中古のスタッドレスタイヤを選ぶ際にチェックしておくべきポイントについて解説します。
残り溝の残量
スタッドレスタイヤの寿命を確認するためには、残り溝の残量をチェックしましょう。一般的にスタッドレスタイヤはグリップ力に関わるタイヤの残り溝が50%を迎えると交換時期の目安となります。
タイヤにはプラットホームと呼ばれる突起があり、この高さがおおよそ50%の摩耗の目安です。そのため、タイヤの摩耗度合いを確認する際に、プラットホームの高さとタイヤの溝が近い場合は交換時期が近いと判断できます。
このような点から、中古スタッドレスタイヤを購入する場合は、残り溝が最低でも60%以上ある状態のものを選別しなければすでに交換時期を迎えている可能性があります。
ゴムの硬化状況
ゴム素材でできているタイヤは、使用開始から年数が経過することによって劣化が進行します。劣化が進むと徐々に硬化が始まるため、ゴム本来の持つ弾力性が失われてしまいグリップ性能が落ちます。
そのため、使用開始時期や製造された年が古いスタッドレスタイヤについては、購入を避けるのがおすすめです。目安として使用開始から5年以上の経過、製造後10年経過したタイヤは交換時期とされています。
ひび割れやキズの有無
タイヤは消耗品になるため、使用すればするほど劣化は進行していきます。路面状況や使用環境によっても劣化具合は変わってきますが、タイヤ表面にひび割れやキズが発生している場合はタイヤ交換の対象です。
このようなタイヤを選んでしまうと、購入時には軽微なキズだと思っても走行でダメージが進行してしまい、最悪の場合はバーストする危険性があります。思いもよらぬ事故につながってしまうケースもあるため、中古品を購入する際には必ずキズの有無を確認しておきましょう。
タイヤの変形状況
ゴムだけで作られているように見えるタイヤですが、内部には繊維ケーブルや金属などが入っています。その他にも、カーカスコードと呼ばれるタイヤ形状を支える素材も入っているため、タイヤはきれいな形状を保っています。
しかし、走行中に縁石にぶつけてしまった場合などに、「ピンチカット」と呼ばれるタイヤの変形が起こる場合があります。このような状態になってしまうと、バーストの危険性も増してしまうため、購入時はタイヤの変形も確認しながら選定を行うとよいでしょう。
中古のスタッドレスタイヤには未使用品もある
中古のスタッドレスタイヤを選ぶ際には、状態が良くコスパの良いタイヤの選定がポイントとなります。しかし、タイヤ選びに慣れていない場合は、長く使えて安く買える中古のタイヤ選びに難しさを感じることがあります。
スタッドレスタイヤの中古品には、新品ではないものの中古品のなかでも消耗が少ない「未使用品」と呼ばれる種類が流通しており、中古品に不安を感じる方も選びやすいものもあります。また、短期間の利用であれば購入せずにレンタルを利用する手段もあるので、利用状況に合わせたスタッドレスタイヤの用意を検討しましょう。
新品には劣ることもあるが安い価格で買える
スタッドレスタイヤの中には、「未使用品」と呼ばれているタイヤがあります。この未使用タイヤは、新品よりも安く流通しており、使用済みタイヤよりも溝の減りが少ないという特徴があります。
製造から3年以内の未使用タイヤに関しては、管理倉庫で保管されていることが多く、一般的な中古タイヤに比べて性能劣化は少ない傾向にあります。そのため、新品よりも安く程度の良いタイヤを探している方は、未使用品も候補にすると探しやすくなるでしょう。
短期間ならレンタルもおすすめ
スキーなどのレジャーや旅行などのように一時的に雪道を走行するケースなどは、スタッドレスタイヤのレンタルを活用する手段もあります。
利用頻度が少なくタイヤ自体を購入すると割高になってしまう場合もありますが、レンタルサービスであれば使いたいときだけの出費となるため、コストを抑えることが可能です。また、購入した時のように夏タイヤに戻す際のスタッドレスタイヤの保管場所に困ることもありません。
中古にするかを迷うスタッドレスタイヤの利用時の注意点
雪道を走行する際に「スタッドレスタイヤを履いているから」と油断してしまうと、トラブルに巻き込まれる可能性があります。スタッドレスタイヤならではの利用時のコツもあるため、乗り出し前にチェックしておくことがおすすめです。
夏タイヤと異なるスタッドレスタイヤは、事前に用意しておきたいポイントも異なります。そこで、スタッドレスタイヤを利用する際の注意点をわかりやすく解説します。
ならし走行を行う
新品のスタッドレスタイヤを装着した場合は、急激な走行をしてしまうと異常発熱を起因とするトラブルが発生します。そのため、装着間もない段階で急加速や急減速といった走行は性能が生かしきれない場合があります。
まずは「ならし走行」を行い、タイヤが慣れるのを待つことが重要です。具体的な方法としては、スタッドレスタイヤの場合、200km以上の走行距離を60km/h以下の速度で走行しておきましょう。
夏タイヤ代わりにしない
スタッドレスタイヤは、雪道でもグリップ性能を発揮できるように作られています。ノーマルタイヤと比べてゴムも柔らかく溝も深いため、高いグリップ力で滑らず走行することを可能にしています。
一見するとノーマルタイヤと見た目が変わらないものの、通常の路面では摩耗が非常に速いため、すぐに溝がすり減ってしまいます。そのため、夏用タイヤの代わりにするのではなく、シーズンが終わったらノーマルタイヤに戻すことがおすすめです。
全輪の種類を統一する
スタッドレスタイヤは、雪道でもスリップすることなく走行できるように設計されています。そのため、駆動輪だけグリップ力があれば良いのではないかと思われることもあります。
しかし、スタッドレスタイヤは、駆動輪だけ装着しても本来の性能を発揮することができません。駆動輪以外をノーマルタイヤにした場合は、スリップの原因にもなってしまうため、必ず全輪を統一しましょう。
ゆっくりとした発進やハンドル操作を行う
通常の路面とは違い、雪道では摩擦抵抗が少なくなるためスリップしやすい環境です。そこで、よりグリップ力のある冬用タイヤにする必要がありますが、どんなタイヤであっても万能なタイヤはありません。
そのため、スタッドレスタイヤを履いている場合であっても、急発進によってタイヤを空転させないようにしましょう。また、停車する際には、エンジンブレーキなどを活用してゆっくりと停車しましょう。加えて、カーブや車線変更を行う際には、ゆっくりとしたハンドル操作を心がけることがリスク回避に繋がります。
雪道に備えた車への乗り換えもおすすめ!
冬道を走行する場合は、スタッドレスタイヤの装着が優先的に検討されますが、雪道に備えた車に乗り換えてしまうのも選択肢のひとつといえるでしょう。車の駆動タイプなどによって、走行時の安定性も変わります。
滑りやすい雪道の走行期間が長い場合などは、より悪路走行に優れた車へ乗り換えると運転のしやすさも向上できる可能性があります。そこで、雪道に強い車の特徴や安く乗り換える方法について見ていきましょう。
PR200万円以下の4WD車
※価格は支払総額
4WDの方が運転しやすい
車には二輪駆動の2WD車と、四輪駆動の4WD車があります。一般的に、雪道のような路面を走行する場合は、4WDの方がタイヤ全てに動力を伝えることができるため、発進もしやすく勾配のある滑りやすい場所で性能を発揮できます。
前輪駆動の車で前タイヤが雪道から浮いてしまった場合などは身動きが取れませんが、全輪駆動であれば後輪の力で脱出できる可能性も高まります。ただし、4WDでも短い制動距離で停止できるわけではないため、急な下り坂や停止する際には油断はしないように意識しておきましょう。
中古車ならリーズナブルに乗り換えられる
車を乗り換える際には、新車と中古車で悩むことが多い傾向にありますが、購入コストを抑えたい場合は中古車がおすすめです。中古車の場合は、新車と同じ予算でワンランク上のグレードも購入できます。
また、新車と同一グレードの場合、大幅にコストを抑えることが可能です。また、車種の幅も広がるため、選択肢の多さからも中古車はおすすめです。
ネクステージで雪道向きな車を探そう
ネクステージでは、雪道の走行に最適な4WD車種を多く取り扱っています。全国に在庫台数3万台の中古車を保有しているため、ご希望の車種を簡単に見つけることができます。
また、国産車の場合「3ヶ月または3,000km」輸入車の場合「1ヶ月/走行距離無制限」の無料保証が付帯しています。車の購入は大きな買い物のひとつであることから、万が一のトラブルに備えてご利用頂けるように保証も充実しています。
まとめ
冬のシーズンや降雪エリアを走行する場合は、スタッドレスタイヤを装着して雪道に備えておくと、走行時のリスクを軽減できます。一方で、滑りやすい足回りが気になり、より冬道走行を快適にしたい方は、車自体を乗り換えることも視野に入れると良いでしょう。
雪道に強い4WD車に乗り換える場合は、新車よりもリーズナブルな価格で購入できる中古車がおすすめです。ネクステージでは、全国の在庫台数3万台を保有しているため、ご希望の車種を選べます。まずはWebから販売中の車両をチェックしてみましょう。