カーリースの相場はいくら?料金の目安や安くするコツを紹介

カーリースを検討しているときに、月々の支払いがどれくらいになるのか気になる方は多いのではないでしょうか。カーリースの料金は、車種や契約期間、オプションによって大きく変わるため、一概にいくらとは言えません。しかし、車種ごとの相場や料金が決まる仕組みを知っておけば、賢く利用することができるでしょう。
ここでは、軽自動車・コンパクトカー・ミニバンといった代表的なボディタイプ別に、カーリースの月額料金の相場を具体的にご紹介します。さらに、なぜ料金に差が出るのか、その計算方法や月額料金を安く抑えるコツについても詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
※目次※
・カーリースの月額料金は、車種や契約期間、オプションによって大きく変動する。
・カーリースの月額料金は、車両価格から残価を引いた金額を契約月数で割って算出される。
・月額料金を安くするには、グレードの低い車両を選んだり、契約期間を長くしたりする方法がある。
カーリースの相場はいくら?

まずはカーリースの相場がどのくらいなのかを見ていきましょう。カーリースの月額料金は選ぶ車や契約プランによって異なるため、ここでは軽自動車・コンパクトカー・ミニバンの月額料金の目安を紹介します。
軽自動車の場合
車両本体価格が99万2,200円からのダイハツ ミライースの場合、カーリースの月額料金は約1万4,140円からが目安です。
11年などの長期契約でオプションなどが無い場合は月額料金が安くなりますが、5年契約になれば月額2万円程度、1年契約になれば月額5万円程度が目安となります。
オプション状況にもよりますが3年~5年程度契約を考えているのであれば、おおよそ2万円~3万円くらいが目安となるでしょう(2025年8月時点の情報です)。
コンパクトカーの場合
車両本体価格が165万7,700円からのトヨタ ヤリスの場合、カーリースの月額料金は11年契約で約2万2,000円からが目安です。
5年契約になれば月額3万円程度、1年契約になれば月額8万円程度が目安となり、ボディカラーやオプションで有償のものを選べば月額料金はさらに上がります。
オプション状況にもよりますが3年~5年程度契約を考えているのであれば、おおよそ3万円~5万円くらいが目安となるでしょう(2025年8月時点の情報です)。
ミニバンの場合
車両本体価格が334万8,400円からのホンダ ステップワゴンの場合、カーリースの月額料金は11年契約で約4万2,000円からが目安です。
5年契約になれば月額5万5,000円程度、1年契約になれば月額11万円程度が目安となります。
オプション状況にもよりますが3年~5年程度契約を考えているのであれば、おおよそ5万5,000円~7万円くらいが目安となるでしょう(2025年8月時点の情報です)。
カーリースの月額料金はどのように決まる?

カーリースの月額料金は、契約時の条件や選ぶ車両によって変化するため、一概に判断できません。ここでは、カーリースの月額料金がどのように決まるのか、その仕組みについて詳しく見ていきましょう。
月額料金は車両価格と残価で大きく変わる
カーリースの月額料金は、車両価格と残価の設定によって大きく左右されます。月額料金は車両価格から残価を差し引いた金額に諸費用を加えて、契約月数で割って算出されるのが一般的です。
残価とは契約満了時の予想査定価格のことで、この残価が高く設定されるほど月額料金は安くなります。例えば、車両価格300万円の車で残価が120万円の場合、利用者が支払う車両価格は実質180万円分です。
自動車税や自賠責保険料も月額料金に含まれている
カーリースの月額料金には、自動車税種別割や自賠責保険料など、車の維持に必要な各種費用が含まれています。これにより、利用者は別途これらの費用を支払う必要がありません。
自動車税種別割は車の排気量に応じて年額が決定され、軽自動車では年額7,200円もしく1万800円、普通車では年額2万5,000円からとなります。自賠責保険は法律で加入が義務づけられた強制保険で、軽自動車で年額約9,020円(25か月加入1万8,040円の場合)、普通車で年額約9,080円(25か月加入1万8,160円の場合)の負担となります(2025年8月時点の情報です)。
これらの費用は車を購入した場合、年に1度や車検のタイミングにまとめて支払いますが、カーリースでは月額料金に含まれるので支出が安定しやすくなるのです。
カーリースの料金が相場より高くなる要素は?

カーリースの月額料金は、選ぶ車両や契約時の条件でおおよその金額が決まりますが、同じ車を同じ条件で利用していても、総合的に見た利用料金が変化するケースがあります。ここでは、カーリースの料金が相場よりも高くなりやすい要素について見ていきましょう。
走行距離が多い場合
カーリース契約では走行距離制限が設けられており、契約満了時に上限を超過していると追加料金が発生します。追加料金は一般的に1kmあたり5円から15円程度と言われており、超過した距離に応じて追加費用が請求されるのです。
走行距離に制限が設けられているのは、返却時の車両の価値が下がってしまうためです。カーリース会社は返却された車両を中古車として再販売するため、走行距離が多いと査定価格が下がることが要因のひとつといえるでしょう。
車の原状回復が必要な場合
カーリース契約満了時には、車両の状態確認が行われ、キズや凹み、内装の汚れなどがあると原状回復費用が請求される場合があります。車のボディや室内のシートなどの目に見える部分だけでなく、臭いの付着も注意しておきたいポイントです。
原状回復費用は返却時の状態によって大きく変化するため、なるべく契約時の状態で車を返却できるように配慮しながら利用しましょう。
契約時と終了時の残価に差額が生じている場合
カーリース契約には「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」の2種類があり、残価精算の方法が異なります。
オープンエンド方式では、契約終了時の査定額と設定残価に差額が生じた場合、利用者が負担または受益することになります。市場価値の下落により査定額が残価を下回れば、差額の支払いが必要です。一方、予想より高い査定となれば差額を受け取れます。
対してクローズドエンド方式では、査定額と残価の差額精算は発生しません。ただし、差額を受け取ることもできないため、どちらにもメリット・デメリットがあります。カーリースを検討される際は車種の市場価値の変動リスクを考慮し、安定した支出を重視するならクローズドエンド方式を選択するのも有効な判断となるでしょう。
カーリースの月額料金を相場よりも安くするコツは?

カーリースの月額料金を相場よりも安くしたいときは、グレードの低い車両を選ぶことや契約期間を長く設定すること、中古車を選択肢に入れることにこだわることが大切です。それでは詳しく見ていきましょう。
グレードの低い車両を選ぶ
カーリースの月額料金を安くしたいときは、車両価格を下げるためにグレードの低い車両を選ぶ方法が有効です。同じ車種でも、上位グレードと下位グレードでは100万円以上の価格差が生まれるケースもあります。
グレードを変えたくないときは、不要なオプションを外すことも車両価格を下げる方法のひとつです。また、走行距離が多くなりそうなときは、燃費の良い車を選んで総合的に見たコストを下げる方法もあります。
どのように車両価格を抑えるかは重視する内容によって異なるため、自分のカーライフに合う節約方法を探してみましょう。
契約期間を長く設定する
カーリースは契約期間を長く設定すると、月額料金が安く抑えられます。カーリースの月額料金のベースは、車両価格から残価を差し引いた金額を契約月数で割って算出するためです。
例えば、車両価格400万円の車を5年契約で残価150万円とすると、250万円を60回で分割するため月々4万2,000円弱となりますが、7年契約で残価100万円の場合なら300万円を84回で分割するため月々3万6,000円弱となり、月額の負担は軽減されます。
ただし長期契約では中途解約時の違約金が高額になる可能性があるため、本当に長期利用が可能かを慎重に検討することが大切です。
中古車を選択肢に入れる
カーリースには新車と中古車があるため、中古車を選択肢に入れると、月額料金を下げることが可能です。中古車は新車と比較して車両本体価格が安いため、月額料金を抑えやすくなります。
ただし、年式が古い中古車はメンテナンス費用が高額になる可能性があるため、長期的な契約をする場合は年式が新しい車両を選ぶなど、故障リスクも考慮して選ぶことが大切です。
まとめ

カーリースの月額料金は、車種や契約期間、オプションによって大きく変動します。月額料金は、車両価格から契約満了時の残価を差し引いた金額を契約月数で割って算出され、その金額に自動車税種別割や自賠責保険料などの費用が加算されます。
月額料金を抑えたい場合は、グレードの低い車両を選んだり、契約期間を長くしたり、中古車を検討したりするのがおすすめです。
また、総合的なコストを抑えながら車を利用したいときは、安い価格で手に入る車を購入する方法もあります。車を利用する手段は複数あるため、ご自身のカーライフに最適なプランを選びましょう。
【この記事の執筆者】

福沢知留
フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。
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