CVT車とは?AT車との違いやメリット・デメリットを解説

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CVT車とは?AT車との違いやメリット・デメリットを解説

CVT車とは?AT車との違いやメリット・デメリットを解説

車を購入する際、「CVT車」という言葉を目にしたことはないでしょうか。近年の日本車では多くの車種にCVTが採用されていますが、具体的にどのようなシステムなのか、AT車との違いは何かなど、CVT車がどのような車なのか気になるかもしれません。

 

この記事では、CVT車とは何かをはじめ、CVT車を選ぶメリット・デメリットやAT車との違いについて紹介します。車の購入やお乗り換えを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

 

※目次※

1.「CVT車」とは?

2.CVT車を選ぶメリット・デメリット

3.CVT車とAT車の違いは?

4.CVT車とAT車はどちらがおすすめ?

5.まとめ

 

■POINT

・CVTは無段変速機のことで、エンジンの回転数を最適な状態に保ちながら走行できる。

・CVT車とAT車の運転方法は同じであり、CVT車はAT限定免許で運転できる。

・CVT車とAT車は外見での見分けが難しく、CVT車にはクリープ現象がない車種がある。

 

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「CVT車」とは?

一列に並んだミニカー

車のトランスミッションには「MT・AT・CVT」などがあります。MTはマニュアルトランスミッションのことで、手動でギアチェンジを行うシステムです。ATはオートマトランスミッションのことで、自動で適切なギアにチェンジしてくれます。

 

それでは、CVTについて見ていきましょう。

 

無段変速機のこと

CVT車の「CVT」とは、Continuously Variable Transmissionの略語で、日本語では「無段変速機」と呼ばれています。CVT車はプーリーとディスクを使って動力を伝達し、連続的な変速を行うのが特徴です。

 

エンジンの回転数を最適な状態に保ちながら走行できるため、燃費効率の向上と滑らかな加速感を実現しています。

 

変速機構にはベルト式やチェーン式、トロイダル式などがあり、現在の主流は金属ベルト式です。2つのプーリーという滑車を金属ベルトで結んで変速する構造となっています。

 

AT車と同様の免許で運転できる

CVT車はAT車と同様の免許で運転が可能なため、AT限定免許でも運転できます。CVT車もAT車も操作方法は同じであり、CVT車も大きく分類するとAT車に含まれるためです。

 

CVT車とAT車の違いは変速の仕組みで、CVT車はプーリーを結ぶベルトの円周を変えて変速し、AT車はギアの組み合わせを変えて変速します。どちらも自動で変速するため、AT車から乗り換えても戸惑うことは少ないでしょう。

 

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CVT車を選ぶメリット・デメリット

MERIT・DEMERITと書かれた黒板

CVT車のメリットやデメリットには、どのような点が挙げられるのでしょうか。ここでは、CVT車のメリットとデメリットを見ていきましょう。

 

CVT車を選ぶメリット

CVT車を選ぶメリットは、主に3つの優れた特性があります。1つ目は、燃費効率の高さです。CVT車は、エンジンの回転数を効率の良い状態に保ちやすいため、AT車と比較して燃費が良い傾向があります。

 

2つ目は、滑らかな変速です。変速時に振動が発生しにくいため、乗り心地がよく感じられるでしょう。そして3つ目は、経済的なメリットです。変速段数の多いAT車と比較して、CVT車は低コストで生産できるため、車両価格が抑えやすくなります。

 

CVT車を選ぶデメリット

CVT車にはメリットがある一方で、デメリットも存在します。まず挙げられるのは、高速道路での燃費が同条件のAT車と比較して悪くなりやすい点です。

 

また、AT車やMT車に慣れている方は、CVT特有の無段変速による独特な加速感に違和感を覚える場合があるでしょう。CVTはATと比較して強度面で劣るため、大出力エンジンを搭載した車両には適さない場合もあります。

 

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CVT車とAT車の違いは?

木製の車のオブジェ

CVT車とAT車の大きな違いは変速の仕組みで、基本的な運転操作は同じです。しかし、CVT車にはクリープ現象がない車種があることは、違いのひとつと言えます。ここでは、CVT車とAT車の違いと見分け方について見ていきましょう。

 

CVT車にはクリープ現象がない車種がある

CVT車とAT車の違いのひとつとして、クリープ現象の有無が挙げられます。クリープ現象とは、車のアクセルやブレーキのペダルを踏まない状態でシフトレバーがDレンジに入っていると、ゆっくりと前進する現象のことです。

 

AT車ではトルクコンバータによってクリープ現象が発生しますが、CVT車ではクリープ現象が起こりません。しかし、クリープ現象は渋滞時のように活用できる場面があることから、人工的に再現したCVT車も登場しています。そのため、CVT車を選ぶときは、クリープ現象の有無を確認しておくとよいでしょう。

 

見た目で見分けるのは難しい

CVT車とAT車を外観で見分けることは、難しいでしょう。見分けるときは型式や販売店の記載情報で調べる方法があります。

 

一時期はシフトレバーの表記方法により両者を区別が可能で、CVT車は「S」といったアルファベット表記、AT車は「2」といった数字表記が用いられていました。しかし近年は、アルファベット表記も数字表記も混在するため、シフトレバーの表記だけで判断することは難しくなっています。

 

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CVT車とAT車はどちらがおすすめ?

分かれ道に立つ人のオブジェ

では、CVT車とAT車を選ぶ場合、どちらが良いのでしょうか。一般的に同じ車種でCVT車とAT車を選択できるケースは少ないものです。車種選びの際にCVT車とAT車が候補車両の場合は、特徴の違いのひとつとして考えるのが良いでしょう。

 

ここでは、両者の特徴の違いを考慮したときの、それぞれに適している人の特徴を紹介します。

 

CVT車が適している人

CVT車が適しているのは、日常的に車を使う方です。通勤や買い物など、街乗りメインの用途であれば、CVTの燃費効率の高さを実感できるでしょう。

 

また、乗り心地の良さを求める方にもおすすめです。変速時のショックがなく、なめらかな加速感が得られます。加速と減速を繰り返す街中での運転でも、滑らかな走りが味わえます。

 

AT車が適している人

AT車が適しているのは、高速道路を頻繁に利用する方です。CVTは高速域での燃費効率が低下する傾向があるため、高速道路の走行が多い場合はAT車の方が実用的でしょう。

 

また、AT車特有の運転感覚を維持したい方にも向いています。AT車はCVTよりも耐久性に優れ、大出力エンジンに対応しやすいため、選べる車種の幅を広げたい方はAT車も候補に入れるとよいでしょう。

 

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まとめ

木製の車と虫眼鏡

CVTは「無段変速機」のことで、プーリーとベルトを使って滑らかに変速するのが特徴です。AT車と運転操作はほぼ同じなので、AT限定免許でも運転できます。

 

CVTのメリットは、エンジンの回転を効率良く使えるため燃費が良いことと、変速時のショックがない滑らかな加速です。一方、AT車と比較するとデメリットもあるため、選ぶ車種によってどちらが採用されているかが異なります。

 

車選びの際には、CVTとATそれぞれの特徴を理解して、自分に合った車を選ぶことが大切です。

 

【この記事の執筆者】

CVT車とは?AT車との違いやメリット・デメリットを解説

福沢知留

フリーランスとして2017年から活動するライター兼エディター。豪雪地帯で約10年間FRセダンを走らせた経験を持ち、現在は子育てに適したファミリーカーを愛用する3児の母。車への深い愛情と豊富な経験を生かし、複数の車関係メディアで編集を担当するなど数々の記事制作に携わっている。

 

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