車の購入時の予算の目安|購入前のチェックポイントも含めて徹底解説！
「中古車を買いたいけれど、何を目安にして買えばいいのかわからない」と悩んでいないでしょうか。
インターネットでは「買うなら○万キロの車が良い」「予算は収入に対して○割が妥当」とたくさんの情報が溢れており、何が重要なのかわかりにくいかもしれません。
そこで、この記事では車を購入する際に何を目安とすればいいのか、様々な観点から詳しく解説します。最後まで読んでいただき、ぜひ理想的な車を買うための参考にしてみてください。
※目次※
・走行距離が多い車＝ダメな車ではない。正しい知識でニーズに合った車を賢く買おう
・身の丈に合った資金で無理なく計画的に車選びをしよう
・中古車は目に見える部分だけで判断してはいけない。目に見えない部分の方が大事
車の年式と走行距離の関係を理解しよう
車選びの目安として分かりやすいのが、年式と走行距離です。「年式は新しいほどよい」「走行距離は少ないほどよい」と思われがちですが、それぞれを切り取って良い悪いと判断するのは、実はあまり意味がありません。
大事なのは、車の年式と走行距離です。どんなに年式が新しくても走行距離が異常に多い車は、劣化も早く進んでいる可能性が考えられます。年式や走行距離で、どこを目安にするべきか解説します。
１年間の適切な走行距離は1万キロ
中古車の走行距離は、1年間に対して1万キロまでが適切と言われています。4年落ちの車で4万キロ、2年落ちの車で2万キロといった具合です。
中古車市場では年間1万キロを超えると過走行と捉えられ、買取価格が下がる傾向にあります。しかし、年間1万キロを超えたとたんに安全性に問題が生じるわけではありません。そう考えると、そうした車は価格も手ごろになりやすく狙い目と言うことができます。
年式と走行距離はバランスが大切
故障などのリスクを考える時は、年式と走行距離のバランスが大切です。5年前に登録された車の一方が7万キロ、他方が1万キロの走行距離だったとします。走行距離だけ見れば後者の方が少ないため良い車のように思えますが、最初の1年だけよく運転して、残りの4年は放置されていた車だったらどうでしょうか。
車は定期的に動かさないと故障リスクが高まります。そのため、走行距離だけをみてリスクを考えるのではなく、年式とのバランスをみて適切かどうかを判断する必要があるのです。
走行距離から自分の購入したい車の目安を決める
ここまででは、年式と走行距離のバランスが重要だということを述べました。ただ、価格面で言えば、やはり走行距離が少なければ高い、多ければ安いという傾向にあることは事実です。
とにかく安さを求めるなら○万キロ、少し高くても綺麗な車が良いなら○万キロといったように、どのような目安で車を選べばいいか走行距離別に紹介します。
【3〜5万キロ】新車に近い車を購入したい
価格の安さよりも、少し高くてもいいから新車に近い状態の車に乗りたいということであれば、走行距離としては3～5万キロが目安です。3～5万キロ程度であれば、前オーナーの乗り方によっては傷やへこみもほとんどない可能性が高く、まさに新車に近い状態と言えます。
【5〜10万キロ】安く購入して長期間乗りたい
「新車ほど綺麗な車でなくていいからなるべく安く、なおかつ長期間乗ることができる車が良い」ということであれば、走行距離としては5～10万キロが目安です。
4万キロと5万キロでリスクが大きく異なるわけではありません。安い価格で、なおかつ長く乗れる車がいいということであれば、5～10万キロの車を選びましょう。
【10〜12万キロ】できるだけ安く購入したい
できるだけ安く、とにかくイニシャルコストを抑えたいということであれば、走行距離としては10～12万キロが目安です。よく「10万キロを超えた車は良くない」という話を耳にしますが、今は車の性能もアップし、海外では数十万キロを超えた日本車が何の問題もなく走っています。
購入した時にはタイミングベルトやエンジンオイルが交換されているなど、こまめにメンテナンスがされてきたことが前提です。その状態であれば、お買い得だと考えてよいでしょう。
車を購入する際の予算目安を知っておこう
良い条件に絞って探せば、中古車であっても新車と大差ないスペックのものが多く出回っています。当然ですが、そうした車はその分価格も高くなります。注意すべきはそうした車を見つけた時に、つい気持ちが大きくなって無理して購入してしまうことです。そこで、予算はどのように設定しておくべきか、収入に応じた目安を紹介します。
車の予算目安は年収の5割
貯蓄の状況など人によって一概には言えませんが、車を無理なく購入できる目安は、年収の5割以内と言われています。
年収400万円の人が、その半分である200万円の車を5年ローン（金利3パーセント）で購入した場合、月々の支払は3万5千円です。家賃、食費、生活費を支払ったとしても、無理がない範囲と言えます。
一方、同じ年収の人が400万円の車を購入した場合、月々の支払は7万円で、月収の2割がローンを占めます。これではあまり現実的な支出とは言えないのではないでしょうか。
頭金の目安は2〜3割
車の購入費用を全額ローンで支払っても問題はありませんが、借入金額が多くなればなるほど、総返済額も高くなってしまいます。少しでも貯蓄があるのであれば、頭金として充てた方がいいでしょう。
頭金の目安は車両本体価格の2～3割です。多いに越したことはありませんが、2～3割程度であっても月々の支払に余裕が出るため、人によってはワンランク上のグレードを狙うこともできます。
車の維持費も忘れずに
車は購入する時のイニシャルコストだけでなく、乗り続けるための維持費、つまりランニングコストもかかります。無理して高い車を買ったせいで、維持費が払えず、泣く泣く手放すことになったというのでは本末転倒です。
そのようなことにならないためにも、車の予算は購入時にかかる金額だけでなく、月々にかかるお金もあわせて予算に組み込みましょう。だいたいではなく、ガソリン代や駐車代といった具体的な項目ごとに計算しておくことをオススメします。
車の購入は計画的に行うこと
車の購入にあたっては計画をしっかり立てることが大切です。計画の立て方としては、何年間で買い替えるかを起点にして考えるようにします。5年で乗り換えるつもりなら、買いたい車の購入費用と維持費の総額がいくらになるか算出し、1年ごとの年収とのバランスを見るようにします。
車の購入は、住宅に次いで高い買い物です。何となくの気持ちで買うのではなく、事前に細かく予算組みするなど具体的な計画に基づいて購入することで、支払いに苦しむリスクを抑えることができます。
中古車を購入する前の6つのチェックポイント
ここまでどのようなことを目安にして車を買うべきかを紹介しました。年式や走行距離、予算をどれくらいにするか決まったら、次は車そのものについてチェックしていきましょう。中古車を購入する際に、どういった点に注意すべきか6つのポイントを紹介します。
①外装
中古車でもピカピカで、まるで新車のような輝きを放っている車があります。しかし、これは業者が少しでもよく見せようと洗車しているだけです。遠目だとわかりにくいので、近くまで寄って傷やへこみが許容範囲か必ず確認するようにしましょう。
外装の全体を見るというよりは、ボンネットとフェンダーの隙間など細かい部分をチェックするようにします。隙間が均一でない場合、事故でボディに歪みが生じている可能性があります。
②内装
内装は、主に乗り心地に関わる部分を重点的に見るようにします。目に入る汚れはもちろんですが、シートの消耗具合は実際に座ってみないとわかりません。車内に入るだけでは気づかなくても、空調を作動させた瞬間にタバコの悪臭がすることもあります。
外装のように目視だけで確かめるのではなく、実際に乗った時のことを考えて、ダッシュボードを開けたりシートベルトを引き出したりして、必ず使用感を確認するようにしましょう。
③電装装器
外装や内装と違い、電装系のパーツは意外と見落としがちです。ウィンカーやワイパーが正常に動作することはエンジンをかけて車が動くということと同じくらい当たり前のことです。
そのため「まさか壊れているはずはないだろう」と考えてしまいますが、不具合がある可能性というのはゼロではありません。壊れていた場合、修理費が高額になることもあります。
パワーステアリングの軽快さ、エアコンの温まり具合という細かいところまでチェックするようにしましょう。
④エンジン系
専門的な知識がないとエンジンなどのパーツについて見極めることはなかなか難しいことです。しかし、だからといって店員の言うことを鵜呑みにして何も確認しないというのはオススメできません。
エンジンルームを開けて、エンジンオイルや冷却水の漏れがないか、錆びついている部品はないかは知識がなくてもチェックできます。実際にエンジンをかけた状態で大きく振動しないか、異音がしないかも必ず確認するようにしてください。
⑤ブレーキ
車においてブレーキは重大な機能のひとつです。エンジンがかからなければ発進できないだけですが、ブレーキがかからないとなると命にかかわり危険です。
ブレーキ周りで大切なのは、効き具合です。実際に走行させてみて、しっかりと止まるか確認してください。ブレーキオイルの残量も確認しましょう。ブレーキオイルが不足していると関連する部品に悪影響となり、最悪の場合、車が止まらないということにもなりかねません。
⑥修復歴の有無
修復歴のある車、いわゆる事故車はオススメできません。どんなに綺麗に直されていても、修復歴のない車に比べるとボディ剛性が低く、まっすぐ走らないなどのトラブルにつながるからです。
事故車とは事故の有無に関わらず、車のフレームが損傷し、それを修理または交換した車を言います。事故車の場合、販売業者はそれを表示する義務がありますが、フレームでない部分を直した場合には、表示する義務はありません。そのため、点検記録簿を確認したり、店員に直接聞いたりして確認するようにしましょう。
まとめ
中古車は新車と比べると、確認しなければいけない項目がたくさんあり、面倒に感じるかもしれません。しかし、新車と同じような状態の車を思わぬ価格で手に入れられるという、中古車ならではのメリットも多くあります。
走行距離や年式、予算というそれぞれの目安を総合的に見て計画を立てることで、自分が求める理想の車を購入できるでしょう。
ネクステージでは車を購入する時の目安や、予算組みについてもスタッフが全力でサポートいたします。気になる車があったら、ぜひ在庫確認だけでもしてみてください。
