新車はローンで買うべき？メリットデメリットや種類を紹介
初めて新車を購入したり、新車へ乗り換えたりする方の中には、支払い方法について悩んでいるという方もいるのではないでしょうか。新車の購入は、高額な買い物に分類されます。ローンの利用を検討している方もいるでしょう。
ローンについての知識を身につけることで、計画的にローンを利用できます。ローンについてきちんと知っておかなければ、ローンの返済が始まってから家庭の経済事情が悪くなるかもしれません。そこでこの記事では、ローンの種類やメリット、デメリットについてご紹介します。
※目次※
・ローンを利用すれば、手元に現金がなくても新車が購入できる！ローン返済時にかかる金利について把握しておこう
・ローンの種類は、大きくわけて3種類！金利や審査の通りやすさなど、自分に合ったローンの利用がおすすめ！
・ローンの返済期間も重要！「長期間の返済」と「短期間の返済」、自分に合う返済期間を選んで、無理のない返済をしよう
新車をローンで買うメリットデメリット
新車の購入を考える際に、車の車種などを決めることは、重要です。そのほかにも、どのような支払い方法を選ぶかも決めなければなりません。車の購入方法には、現金やローン利用など、さまざまな支払い方法があります。
車は、高額な買い物です。自分の状況に合った支払い方法を選ばなければ、家計を圧迫する原因にもなります。新車購入の際の支払い方法として選択する方が多い、ローンを利用するメリットとデメリットについてご紹介します。
新車をローンで買うメリット
新車の購入は、高額な買い物のひとつです。まとまった金額の現金が必要となります。ローンを利用することで、手元に現金が準備できなくても、新車の購入が可能です。ローン返済のための月々の返済は、自分の家計に合った金額で設定できるので、無理なく支払えます。
新車の購入資金として、まとまった現金を準備できる方もいるでしょう。自分や家族に急な病気やケガなどの不測の事態が起こる可能性もあります。そのような場合、まとまった金額のお金が必要になるかもしれません。
不測の事態に備えて、手元にまとまった金額のお金を残しておきたいという方もいるでしょう。ローンを利用することで、手元にまとまった金額の現金を残したまま、新車を購入できます。
新車をローンで買うデメリット
ローンを利用して新車を購入した場合、「金利」の存在を忘れてはいけません。ローンを利用しての新車の購入は、ローン会社から新車の購入費用を借りて、車の購入費用を毎月返済していく支払い方法です。
利用するローンによっては、購入する車に制限がかかる可能性があるので、注意しましょう。残価クレジット型のローンを利用して新車を購入する場合、月間走行距離に制限がかかります。ほかにも、購入した新車の名義が本人ではなく、ローン会社の名義となるケースもあるようです。
新車を買うときに利用できるローンは主に3種類
ローンを利用して新車の購入を考えている方もいるでしょう。ローンには、いくつかの種類があります。きちんとローンの種類を理解しておかなければ、ローン返済の際に、家計を圧迫するかもしれません。ローンの種類をしっかりと理解し、自分に合ったものを選びましょう。ここでは、ローンの種類についてご説明します。
利率が低い「銀行型ローン」
銀行型ローンとは、名前の通り、ローンの提供先が銀行です。さまざまな銀行が提供しているマイカーローンなどが銀行型ローンに分類されます。ローンの中でも、銀行型ローンは、金利が最も低いと言われているローンです。ローンを利用して購入した車であっても、本人名義になるというメリットもあります。
銀行型ローンは、ローンが通るまでの審査が厳しいという点も特徴です。たとえば、転職したばかりの方が銀行型ローンを申し込んだ場合、審査に通らない可能性があります。
ほかにも、過去にクレジットカードの支払いに遅延があった場合なども審査に落ちる可能性が高くなるようです。審査に通らない可能性があることを頭においてから、銀行型ローンには申し込むようにしましょう。
審査に通りやすい「ディーラー型ローン」
新車を契約する際に一緒に申し込めるローンが「ディーラー型ローン」となります。ディーラーと提携している信販会社によるローンであり、審査に通りやすいという特徴のあるローンです。新車契約と一緒にローンへ申し込んでも、1時間程度で審査結果が分かります。
ディーラーが提携している信販会社のローンなので、ディーラーから審査に通りやすいポイントを教えてもらえることもあるようです。ローン審査に通りやすいので、ディーラー型ローンを利用する方も多いといえます。
ディーラー型ローンは、金利が高いという特徴もあるので、覚えておきましょう。銀行型ローンの金利は、年2%~4％程度だと言われています。ディーラー型ローンの金利は、年5%~10%となっています。
買取前提の「残価クレジット型ローン」
数年後に新車の買取を前提としたローンを「残価クレジット型ローン」と言います。新車契約時に、車を買取する際の残存価格を設定し、新車の購入金額から残存価格を引いた残りの金額を買取するときまで分割でローンを返済していくシステムです。
新車価格から残存価格を引いた残りの金額でローンを組み、ローン返済していきます。新車購入費用よりも安い金額のローンを組むことが可能です。月々のローン返済金額を安くできます。
ローン返済の期間が終わったあとの車については、「返却」、「一括買取」、「残存価格を再ローンして買取」という方法の中から選ぶことが可能です。ただし、ローン返済後に車の価値を計算した際に、残存価格が新車購入時よりも下がっている場合があります。その場合は、不足分を追加で支払わなければなりません。
新車でローンを組むときの流れや用意するもの
実際にローンを利用して新車を購入する場合、さまざまな手続きや申し込みの際に用意しなければならないものがいくつかあります。ローンの手続きの流れを理解しておけば、スムーズにローン審査を受けられるでしょう。
ローンを利用するには、最初に新車の購入見積もり書の準備が必要です。準備した見積もり書を仮審査に出したあとで、銀行に本申し込みを行います。銀行での審査が通れば、ローンを利用して支払う金額がディーラーへと振り込まれ、新車の購入金額の支払いは完了です。新車の購入費用が支払われたあとは、毎月定額のローン返済をしていきましょう。
ローンの申し込みには、準備しなければならない書類がいくつかあります。本人確認ができる書類に新車の見積もり書や注文書、収入証明書などが必要です。利用するローンによって、必要となる書類が異なります。ローンを申し込む際にどのような書類が必要なのか、ローンを利用する審判会社や銀行などに確認するとよいでしょう。
新車をローンで買うときの注意点
ローンを利用して新車を購入する場合、気をつけなければならない点がいくつかあります。現金で購入する場合と異なるので、きちんと注意点を理解しておきましょう。
注意点を理解しておかなければ、ローンを利用して新車の購入を決めたあとに後悔するかもしれません。そのような状況を回避するためにも、ローンを利用して新車を購入する際の注意点をご説明します。
総額に大きな差がでる「金利」
信販会社や金融機関によって設定されている金利は異なるので注意が必要です。同じ新車を購入しても、金利によって支払い総額は異なります。300万円の車を金利4％で5年ローンを組んだ場合、支払い総額は331万5,000円です。同じ300万円の車を金利8％で5年ローンを組んだ場合の支払い総額は364万9,740円となります。33万4,740円の差額です。
単純に金利の差で、約33万円の差額がでます。ボーナス返済などを利用すれば、支払い総額は異なるので注意が必要です。ローンを利用して新車を購入する場合は、なるべく金利が安いローンを選ぶようにしましょう。
審査は誰でも通るわけではない
ローンは、誰でも利用できるものではありません。ローンの審査に通らなければ、ローンの利用ができないからです。ローンの審査の際に、どのようなポイントを審査しているのか気になる方もいるでしょう。ローンの審査ポイントをまとめました。
- ・安定した収入がある
- ・勤続年数が長い
- ・クレジットカードの支払いが遅れた
- ・過去のローン返済でトラブルが起きた
- ・勤続先
- ・ほかにローンを組んでいない
- ・年収の35%~40%以内の返済負担率
上記のような審査ポイントがあるようです。ローンに通りにくい場合の審査ポイントについて気になる方もいるでしょう。次のような方は、ローンが通りにくいようです。
- ・税金やローンなどの支払いが滞っている
- ・キャッシング回数や複数のローンを組んでいる
- ・ローンの申し込み内容に虚偽の項目があった
- ・30代以上の方で、ローンやクレジットカードを利用したことがない
- ・アルバイトやパート勤務
- ・学生
- ・年金受給者
- ・年収が200万円以下
- ・転職したばかり（転職してから1年未満）
新車のローンは何年にするのがいい？
ローンを利用する場合、ローンを組む年数についても考えなくてはなりません。ローンを組む年数は短期間でも長期間でも、それぞれメリットとデメリットがあるからです。
無理のない年数でローンを組めば、余裕をもってローンの返済ができるでしょう。ここでは、短期ローンと長期ローンのメリットとデメリット、ローンを組む際のポイントなどについてご説明します。
ローンを組むときのポイント
ローンを組む際に考えなければならないことは、病気やケガなどで収入がなくなったなどの不測の事態の備えとして、いくらかの現金を手元に残しておくことです。ローン返済が家計を圧迫し、金銭的に余裕がない状態で不測の事態が起こると、生活できなくなるかもしれません。
一般的に、ローンの返済負担率は収入の20%~25%だと言われています。収入をすべてローン返済にあてるのではなく、サラリーマンの方であれば、数ヶ月間ほど生活できる金額の現金を手元に残しておきましょう。自営業の方の場合は、半年間生活できるくらいの現金を残しておくことをおすすめします。
期間が長いことのメリットデメリット
ローンの返済期間を長くすれば、毎月の返済金額を安く抑えることが可能です。月々のローン返済の金額を抑えられれば、生活に余裕ができるでしょう。返済期間の長いローンを組む際のメリットとなります。
ただし、ローンの返済期間が長くなれば長くなるほど、金利のかかった金額をローンの完済するまで返済を続けなければなりません。長期間のローン返済は、金利を支払う期間も長くなるので、短期間のローンと比べると支払い総額が増えるでしょう。
新車に乗り換えたいけれど、ローンの完済ができていないので、次の新車を購入できないといったデメリットもあります。毎月の返済の負担を軽くしたいという方におすすめです。
期間が短いことのメリットデメリット
返済期間の短いローンの場合、すぐに返済が完了します。長期的にローン返済を続けるというストレスを感じません。短期間のローンは返済回数が少ないので、支払い総額を抑えられます。ローンの返済が短期間で終了するので、新車の買い替えを自分のタイミングで行えることもメリットのひとつにあげられるでしょう。
短期間でローンを組むデメリットとして、毎月の返済金額が高額になるという点があげられます。毎月の返済金額が高額になると、家計を圧迫するかもしれません。月々の返済金額が大きくなると、収入に対して返済負担率が大きくなります。
信販会社や金融機関は、貸したお金が回収できなくなる「貸し倒れ」という状況になるのは避けたい状況です。返済負担率の大きいローンを組もうとすると、信販会社や金融機関は貸し倒れの心配をします。そのためローンの審査が厳しくなるというデメリットもあるようです。
まとめ
ローンを利用して新車の購入を考えている方は、自分の経済状況を見極め、どのようなタイプのローンを利用するのかをしっかりと検討しましょう。自分がローンに通りにくい状況にある場合は、きちんと改善することも重要です。
ネクステージは複数の信販会社と提携しており、ローンについてのノウハウをもったスタッフがそろっています。ローンの利用について、ご不明な点や自分に合うローンが分からないという方は、ネクステージへご相談ください。
