自動車のルーフとは一体どういうもの?特徴や役割を徹底解説
自動車の基本用語のひとつに「ルーフ」があります。ルーフはその名のとおり「屋根」を示す言葉で、自動車を覆う天井のことをルーフと称します。ルーフがどんなものかは分かっていたとしても、その役割など、ルーフが一体どういうものなのか知らないという人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ルーフのプレスラインについて徹底解説するとともに、天井が開くタイプの「サンルーフ」との違いなどについてもご紹介します。
※目次※
・ルーフとは自動車の屋根を指す言葉であり、サンルーフやムーンルーフなどいくつかの種類に分かれている
・ルーフにプレスラインがついている理由は、車の強度を高めることや、静粛性を持たせるために有効であるため
・ルーフにこだわりをもって自動車選びをするのなら、全国に20,000台の在庫を有するネクステージへの相談がおすすめ
ルーフとは自動車の屋根のこと
自動車の屋根のことを「ルーフ」と呼びます。車においても住宅の屋根と同じような役割を果たし、雨風から運転手や同乗者を守るパーツとして、車にとって極めて重要な部分です。基本的には、ボディと同じ材質の銅板でルーフが作られています。
低燃費性向上などを目的として、車両の軽量化を図ることがありますが、この場合にルーフは銅板からアルミやカーボン、プラスチックに変更されることもあるのです。太陽の光を採り入れるガラス製のルーフなど、その種類は多岐に渡ります。
ルーフのプレスラインの特徴や役割は?
車にはデザイン性の向上や機能性の向上を目的として、銅板をプレスして角や凹凸をつけることがあります。これを「プレスライン」と呼びますが、ルーフにもプレスラインがついていることがあるのです。
なぜルーフにプレスラインをつける場合があるのか、考えたことがない人のほうが多いと思います。ここからは、プレスラインがある車とない車の違いや、プレスラインがある理由についてみていきましょう。
プレスラインがある車とない車の違い
SUVやステーションワゴン、軽自動車などにはルーフにプレスラインがあることが一般的です。反対にクーペやセダンにはプレスラインがないモデルがほとんどです。なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。それは車の強度の問題に密接に関わってくるのです。
SUVをはじめとする車は、軽量化のために銅板以外の素材でルーフが作られることが増えてきました。横転した場合にルーフが受けるダメージが大きくなり、車に乗っている人が怪我をするリスクが高まるからです。
ルーフにプレスラインを入れると、天井の強度を高めることが可能です。クーペやセダンの場合は強度の高い素材でルーフが作られることが多いため、プレスラインなしでもルーフの破損リスクが低く、プレスラインをつける必要がありません。
プレスラインの形状は車によって異なる
プレスラインは車の天井の強度を高めるために重要な役割を果たしますが、その形状は車種によって異なります。現在とくに多く用いられているのは、天井の一部を凹ませるタイプのプレスラインです。
このタイプのプレスラインはさらに細かく種類が分かれていきます。軽自動車などは中央部分に1本のプレスラインが入っているだけという場合が多いのですが、商用車の場合は複数のラインが入ることが多く、車の強度や用途次第でプレスラインが変わります。
複数の縦線を引くような形のプレスラインもあり、これは「リブ」と呼ばれています。英語で肋骨という意味があるように、幾筋もの折れ線を成形するもので、スーツケースなどでもよく見かけます。このプレスラインも補強効果を生むデザインです。
プレスラインは強度や振動の問題を解消するもの
プレスラインを成形する最大の目的は強度の補強ですが、それ以外にも振動の問題を解決する役割を担っています。天井の強度が不足したまま走行すると、運転中の車にねじれが起きやすく、これが不快な振動の原因になってしまうのです。
ルーフの面積は非常に大きいですので、この部分の強度が足りないと車全体に悪い影響を及ぼすことになります。強度不足でも車が破損することはまずありませんが、余計な振動が発生したり、騒音が鳴ったりなど、快適に運転することができません。
車体寸法が比較的大きなSUVやミニバンといった車種のルーフに、プレスラインがつけられるのはこのためです。小型のクーペなどはルーフがカバーする面積が小さく、結果として補強しなくても振動や騒音を抑えられます。
天井が開く仕掛けがあるサンルーフとはどういうもの?
ルーフにはさまざまなタイプがありますが、とくに目立つのは天井がオープンになる「サンルーフ」です。サンルーフの種類も多岐に渡りますので、代表的なものをご紹介します。
また、サンルーフとよく似たルーフに「ムーンルーフ」があります。サンルーフと混同されることも多いムーンルーフとは何なのかについてもみていきしょう。
サンルーフにはさまざまなタイプがある
車の天井が開くシステムを搭載したルーフのことを「サンルーフ」と呼びます。サンルーフを開けば、太陽の光をいっぱいに浴びながら運転できます。オープンカーほど大胆なデザインではありませんが、機能面ではオープンタイプに匹敵します。
サンルーフのタイプはさまざまです。サンルーフだけがスライドして開くタイプもあれば、サンルーフの後方部分だけが斜めに開く「チルトアップ」と呼ばれる種類もあります。また、サンルーフに使われる素材もひとつではありません。
たとえばガラスが使われているサンルーフなら、閉じている間も太陽光をそのままに取り入れることが可能です。ボディと同じ素材を使用したサンルーフには、デザインの一貫性があることが特徴といえます。
ムーンルーフとサンルーフの違いは何か
サンルーフと同じ形状のルーフですのに「ムーンルーフ」と呼ばれることがあります。この2つの違いがわからないという方は多いのですが、基本的にはどちらもまったく同じものと考えて構いません。見た目も機能もまったくといっていいほど差がないのです。
ムーンルーフという名前を使い始めたのはトヨタです。なぜムーンルーフという名称を採用したのかは定かではありませんが、他社との差別化を図るために、名称を変更したと考えられています。
一部では、ガラス製のサンルーフのことをムーンルーフと呼ぶという説もありますが、これはトヨタによる定義ではありません、トヨタはサンルーフとムーンルーフの違いについてまったく触れていないため、これは信憑性に乏しい説といわざるを得ません。
自動車のルーフにこだわるならネクステージに相談を!
サンルーフのある車はデザイン性が高く、明るい雰囲気の車が多いため、中古車市場においても高い人気を誇ります。デザインのみならず、車の強度を高める上でもルーフは重要な存在ですので、プレスラインのある車にこだわるという方も少なくありません。
ネクステージでは、日本全国に20,000台の在庫をストックして皆様のお越しをお待ちしております。強度の高いルーフを備えた車はもちろん、さまざまなタイプのサンルーフの車がそろっており、実車を見比べながら購入のご検討ができます。
接客時に車のコンディションを正確にお伝えし、納車前には国家資格を取得しているスタッフが整備を行うこともネクステージの特徴です。デリケートなルーフの状態を把握しているため、後のトラブルを心配する必要がありません。
まとめ
自動車のルーフにはプレスラインがついていることがありますが、これは車の強度を高め、静粛性を設けるために必要不可欠な措置です。太陽光を取り入れられるサンルーフにもさまざまな種類があり、独特なデザイン性で人気になっています。
強度の高いルーフがある車が欲しい、サンルーフのある車が欲しいなど、ルーフにこだわりがある方は、ぜひネクステージにご相談ください。全国20,000台の在庫の中から、ご希望に添った車が見つかります。