エスティマ アエラスの内装とは?特徴やシートアレンジをご紹介
「天才タマゴ」というキャッチコピーで登場した初代エスティマは、こだわったエンジンレイアウトやサスペンション形状、フラットなフロアなど多くの特徴を持った車でした。最終型となった3代目もスペース効率やシートアレンジ、ファミリー層を重視した内装の装備などで人気を集めていました。
この記事では、3代目エスティマのアエラスを中心に、特徴や使い勝手の良さなどをひも解いていきます。
※目次※
6.エスティマアエラスの中古車を購入するならネクステージへ!
・初代からエスティマは広い室内空間やかわいらしい外装が好評だった
・エスティマは多彩なシートアレンジや室内装備で人気を集めていた
・エスティマは惜しまれつつも2019年に生産を終了し、購入するなら中古車しかない
エスティマ アエラスはどんなモデル?
1990年に登場したエスティマは、2000年に2代目、2006年に3代目へと進化して2021年に生産が終了しました。アエラスとは初代エスティマのマイナーチェンジ時に追加されたスポーティなグレードでしたが、最終モデルではベースグレードがアエラスとなるほどの知名度となっていました。
エスティマは1990年に登場
1990年に登場した初代エスティマは、斜めにしたエンジンをミッドシップに配置することでフラットフロアを実現するなど画期的なレイアウトが話題となりました。現在は多人数乗車といえばミニバンが主流ですが、まだミニバンができる前に登場したエスティマは、その後のモデルに大きな影響を与えました。
2000年に登場した2代目はFFベースとなり、ルックスのみを初代から引き継いでいました。最終型となった3代目は2006年から生産され、2021年に30年を越える役目を終えました。
アエラスはスポーティなモデル
アエラスは初代エスティマのマイナーチェンジで追加されたグレードでした。スポーティな意匠となっているのがアエラスのポイントで、2代目でもグレード展開されています。ベースグレードに対してエアロフォルムになっていることがアエラスの特徴となり、上級グレードとしても扱われていました。
2016年のマイナーチェンジで最終モデルとなった3代目では、アエラスがベースグレードとなりアエラスプレミアム、アエラススマートというグレード展開となっていました。
エスティマ アエラスの見た目や内装の特徴
最終型となった3代目のエスティマは、2006年から2021年まで実に15年にわたって生産されたロングセラーモデルでした。2016年に3回目のマイナーチェンジを実施して、最後のグレード展開となりました。
ここで紹介するのは最終モデルのグレードで、ベースグレードはアエラスです。アエラスプレミアム、アエラススマート、アエラスプレミアムGという順番で価格が上がっていきました。
AERAS
全長×全幅×全高(車体) |
4,820mm×1,810mm×1,745mm~ |
全長×全幅×全高(室内) |
3,010mm×1,580mm×1,255mm |
車両重量 |
1,730kg~ |
乗車定員 |
7名 |
ホイールベース |
2,950mm |
駆動方式 |
FF |
JC08モード燃費 |
11.4km/L |
WTLCモード燃費 |
- |
「AERAS」はエスティマの基本グレードです。主要な車内装備はそろっているので、基本グレードでありながらも充実した内装になっています。
シートは柔らかい感触のトリコット生地です。ステアリングホイールとシフトノブは本革巻きと、高級感も感じさせてくれます。
2列目のリラックスキャプテンシートはこのグレードから採用され、快適性が高いのもポイントです。シート一体型オットマンや横スライド機構も装備されたシートなので、空間をアレンジしながらリラックスできるでしょう。
両側のパワースライドドアも標準装備なので、小さいお子様がいる家庭でも車の乗り降りが難なくできます。挟み込み防止機能もついており安心です。
(参考:『ネクステージ:エスティマ(トヨタ)の中古車一覧』)
AERAS PREMIUM
全長×全幅×全高(車体) |
4,820mm×1,810mm×1,745mm~ |
全長×全幅×全高(室内) |
3,010mm×1,580mm×1,255mm |
車両重量 |
1,770kg |
乗車定員 |
7名 |
ホイールベース |
2,950mm |
駆動方式 |
FF |
JC08モード燃費 |
11.4km/L |
WTLCモード燃費 |
- |
「AERAS PREMIUM」の特徴は、フロントパフォーマンスダンパーが設置されていることです。走行中に車体が安定し、ハンドリングや乗り心地が改善されています。より快適な移動時間が実現されるでしょう。
運転席8ウェイシートは全車標準装備ですが、このグレードから前後へのスライドや座席のリクライニングなどが電動で操作できます。
シートはトリコット生地と合成皮革です。ステアリングホイールとシフトノブには「AERAS」と同じ本革巻きが採用されています。ブラックの内装に高輝度シルバーのフロントドアアームレストが、アクセントになってくれるでしょう。
(参考:『ネクステージ:エスティマ(トヨタ)の中古車一覧』)
AERAS SMART
全長×全幅×全高(車体) |
4,820mm×1,810mm×1,745mm~ |
全長×全幅×全高(室内) |
3,010mm×1,580mm×1,255mm |
車両重量 |
1,780kg |
乗車定員 |
7名 |
ホイールベース |
2,950mm |
駆動方式 |
FF |
JC08モード燃費 |
11.4km/L |
WTLCモード燃費 |
- |
「AERAS SMART」では、合皮素材の昇温降温抑制機能付フロントシートを採用しています。気温の上下による不快感を軽減してくれるシートなので、安心して乗り込めるでしょう。
運転席と助手席には、快適温熱シートを採用しています。肩から腰、太もも周辺を温めてくれるので、女性にはうれしい機能です。
内装はブラック、シートはベージュかホワイトを選べます。ホワイトを選ぶと、フロントパネルもホワイトになるのが特徴です。ブラックだけでまとめられた車内とは違い、おしゃれでスタイリッシュな雰囲気を楽しめるでしょう。
シートは合皮素材で防汚処理加工がされています。淡い色でも汚れがつきにくく安心です。
紫外線を約99%カットするスーパーUVカットガラスが全ての窓に採用されているので、日差しが強いときにも安心して出掛けられます。
(参考:『ネクステージ:エスティマ(トヨタ)の中古車一覧』)
AERAS PREMIUM-G
全長×全幅×全高(車体) |
4,820mm×1,810mm×1,745mm~ |
全長×全幅×全高(室内) |
3,010mm×1,580mm×1,255mm |
車両重量 |
1,780kg |
乗車定員 |
7名 |
ホイールベース |
2,950mm |
駆動方式 |
FF |
JC08モード燃費 |
11.4km/L |
WTLCモード燃費 |
- |
エスティマの最上級グレードです。「AERAS PREMIUM」でも採用されていたフロントパフォーマンスダンパーや「AERAS SMART」に採用されていた運転席と助手席の快適温熱シートも完備しています。
アームレストは木目調、ステアリングホイールとシフトレバーは本革巻きと木目調です。高級感がありながら、手で触れたときにも馴染むでしょう。内装がブラックなので、木目調のインテリアが車内にやわらかさをプラスしてくれます。
シートはヌバック調ファブリックのブランノーブと合成皮革を使っており、ラグジュアリーな空間を演出してくれるでしょう。
エアコンの吹き出し口からは弱酸性のナノイーイオンを放出し、車内の空気を爽やかに保ちます。後席での空調コントロールもできるなど、全ての座席で快適に過ごせるでしょう。
(参考:『ネクステージ:エスティマ(トヨタ)の中古車一覧』)
エスティマの内装は装備が充実している
今のミニバンにも通じているエスティマは、内装の装備が充実していることやシートアレンジの豊富さも人気の一因でした。ファミリー層がターゲットだったため運転席や助手席をはじめ多くの場所に収納スペースがあり、カップホルダーは7つ装備されていました。このように使い勝手の良さが、エスティマの特徴でもあります。
収納アイテム
運転席にはアッパーボックスとマルチボックス、助手席にはアッパーボックスとグローブボックスがついています。運転席と助手席の後ろには買い物フックとシートバックポケットがあるため、買い物した荷物をひっかけたり、書類を入れたりと便利です。
ガソリン車の7人乗りに装備されていたロングスライドコンソールボックスは最大約945mmスライドし、2列目まで移動ができます。後部座席から無理に手を伸ばして物を取る必要はありません。
座席シート収納
運転席と助手席のシートバックにもポケット形状の収納がついています。間口がそれほど広くないので、大きな物を入れることはできませんが薄いファイルなどは収納することができます。ポケットの上部には買い物袋などを下げられるフックが装備されています。あると便利なアイテムなので、エスティマらしい細部まで行き届いた装備といえます。
カップ/ボトルホルダー
カップホルダーは運転席と助手席、後部の2列目、3列目で計7つ用意されています。運転席と助手席にプッシュ式のカップホルダーが2つ、ロングスライドコンソールボックスに2つ、フロントドアポケットに1つ、3列目のクオータートリムに1つ、3列目のボトルホルダーに1つと、どの席に座ってもドリンクホルダーが使えます。
アクセサリーコンセント・ソケット
ドライブレコーダーなどの車載アイテムの電源確保や、スマートフォンやタブレット、パソコンの充電に使えます。停電などの非常時や災害時にも役立つでしょう。キャンプやアウトドア、車中泊での電源としても重宝します。許容範囲以上の電気機器を仕様するとトラブルの原因になるので、注意しながら使うことが大切です。
大型ムーンルーフ
メーカーオプションにはなりますが、大型のルーフから光を取り込んでくれるので、車内にいながら開放感を感じられるでしょう。フロント部は手動でルーフの開閉ができ、後席側は電動でサンシェードの開閉ができます。
紫外線を約99%カットするスーパーUVカットガラスを採用しているので、紫外線の強い日中でも安心です
後部確認ミラー
小さな子どもを後席に乗せていると、運転中に様子が気になったり、後席から急に声を掛けられたりすることもあるでしょう。 フロントガラスの上部にある後部確認ミラーを利用すれば、運転席からひと目で後席の様子を確認できます。走行中に振り返らずにすむので安全です。後席に誰も乗っていないときには、収納ができて邪魔になりません。
エスティマの内装を生かす5つのシートアレンジ例
エスティマはシートアレンジが豊富なので、場面によってフレキシブルに使えるのも魅力です。
家族だけでなく、両親を誘って出掛けることや友人同士で乗り合わせて遠出することもあるでしょう。大きな荷物を運ぶこともあるかもしれません。
エスティマは3列目が6:4割・床下格納機能シートなので、色々なシーンに合わせて簡単にシートアレンジができます。
こちらの章では、エスティマのシートアレンジを5つ紹介します。
1.スリーパーリラックスモード
エスティマは、2列目の快適性を追求している車両です。7人乗りに標準装備されているキャプテンシートは、最大約800mmの超ロングスライドが可能です。
3列目を床下に格納し、2列目を後ろにバックさせることで、足元に広いスペースを確保することができます。一体型オットマンを引き出せば、足を伸ばしてリラックスできるでしょう。
好きな角度にリクライニングをして両サイドのアームレストを使えば、車内とは思えないファーストクラス並みの快適さを堪能できます。
2.トライアングルモード
3列目の床下格納は、片側だけ格納可能です。3列目を1席だけ格納し、2列目の片側を後ろにロングスライドさせると、座席がトライアングルの形状に配置されます。
後席に3人乗る場合には、2列目と3列目に分かれて座るので、コミュニケーションが取りにくいことがあります。
トライアングルモードでは2列目と3列目の移動が楽にできるようになり、会話もしやすくなるでしょう。後席に3人乗車する場合には、おすすめのシートアレンジです。
3.セカンドシート・サードシートフラットモード
運転席と助手席はそのままで、2列目と3列目をフルフラットにしたシートアレンジです。
ドライブ中にサービスエリアやパーキングエリアで仮眠や休憩をしたいとき、後席だけ簡単に動かしてアレンジが可能です。
運転席や助手席は動かさないので、運転を再開させるときには、後席を元に戻さなくても出発できます。長距離ドライブで休憩を入れながら運転したいときには、とても便利です。
4.フラットラゲージモード
3列目を床下に格納するだけで荷室は広くなります。さらに荷室を広くしたいときは、2列目をできる限り運転席と助手席に近づけてください。
アウトドアや車内泊で荷物が多いときや、大きな荷物を運ぶときなどに便利に使えるでしょう。床がフラットなので、荷物が置きやすいことも助かります。
8人乗りの2列目はチップアップ機構が採用されており、クッションの跳ね上げが可能です。2列目シートを運転席と助手席に密着させられるので、7人乗りよりも荷室を広く使えます。
5.フロントシート・セカンドシートフラットモード
3列目を格納し、運転席、助手席、2列目をフルフラットにしたシートアレンジです。
3列目に荷物を置きながら、車内で横になれます。車内泊をするときなど、便利に使えるでしょう。
フラットにした2列目に腰かけて、座席を格納した3列目の床に足をおろせます。腰かけたまま荷物の整理もできるだけでなく、大きめのクーラーボックスがあればテーブル代わりに利用することもできるでしょう。
(参考: 『トヨタエスティマ カタログ 8P』)
エスティマアエラスと内装を比較したい車種3選
エスティマは多くの収納スペースや気の効いた装備、シートアレンジなど現在のミニバンにも引けを取らない機能を持ち合わせていることは分かってもらえたでしょうか。新車販売がなくなった現在は中古車市場で人気を集めていますが、エスティマのライバルに挙げられるのはどのようなモデルなのか3台をピックアップしました。
ホンダ|オデッセイ
ミニバン人気の元祖といえるのが1994年に発売が始まったホンダのオデッセイになります。残念ながら国内での生産は2021年に終了しましたが、グローバルでは展開されています。
最後となった5代目のオデッセイは、3列目の十分に使えるスペース効率に優れたミニバンでした。それでいながらホンダの低床な作り込みとハンドリングで、全高の高いミニバンよりも操縦安定性に優れていました。2023年2月時点での中古車相場は、19万9,000円~462万9,000円です。
(参考:『オデッセイ(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
日産|エルグランド
1997年に登場した日産のエルグランドは、高級ミニバンの先駆けとして人気となりました。2002年に2代目、2010年に3代目と進化していき、直近では2022年11月にマイナーチェンジを実施したのが最新のモデルです。エンジンはV型6気筒の3.5Lと直列4気筒2.5Lから選択できます。
また最近の日産らしく、前方の衝突予測警戒、後方車両検知警報、360°セーフティアシストなどの先進安全技術を標準で全車に装備しています。2023年2月における中古車相場は、42万9,000円~359万9,000円です。
(参考:『エルグランド(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
日産|セレナ
つねにミニバンの月販や年間販売台数の上位に入っているのが日産のセレナです。1991年に初代が発売し、現行モデルで6代目になります。6代目は2022年の12月に発売が始まっており、一部のモデルは2023年春からの販売となっています。
パワートレインはガソリンとe-POWERから選択でき、標準仕様は全幅を1,700mm以下に抑えた5ナンバーサイズになります。中古車市場では2016年から発売されている5代目が中心で、運転支援システムのプロパイロットを採用したモデルもあります。2023年2月時点での中古車相場は、19万9,000円~382万5,000円
(参考:『セレナ(日産)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
エスティマの中古車を購入するならネクステージへ!
エスティマを中古で購入するなら、全国で中古車販売店を展開しているネクステージを訪れてみましょう。価格や品質、サービスにこだわり、お客様の車選びをサポートしています。
Webサイトにアクセスすると全国の在庫車から検索できます。ミニバンなどの人気車種は数百台から千台ほどの在庫があるので、気に入った一台があるはずです。
豊富な品揃え
ネクステージでは、軽自動車から輸入車まで、多彩なジャンルの車がご購入可能です。もちろんエスティマなどのミニバンも多数取り揃えています。
全国の店舗を合わせた総在庫は約3万台です。車種はもちろんのこと、グレードやカラーバリエーションも豊富なので、好みの車が見つかります。
全国の在庫の中から気になった車がありましたら、近くの店舗にお取り寄せることも可能です。遠方からのお取り寄せもリーズナブルな価格で対応します。最寄りのお店でご商談・ご購入ができますので、ぜひ一度ご相談ください。
保証も充実している
ネクステージではすべての中古車に対して事前の納車整備を行ったうえで、無料保証がつきます。保証の限度は国産車だと3ヶ月もしくは3,000kmとなっていて、エンジンやトランスミッション、ハイブリッド、足回り、電装系など多くの機能パーツが保証対象です。
有償の保証も用意しており、初年度から13年未満か走行距離が11万km以下の車両の場合に加入できます。こちらも33機構318項目が保証の対象となっているので、安心して中古車を選べるでしょう。
まとめ
エスティマは多彩なシートアレンジやグレード展開、細かいところにも気が効いた装備などファミリー層を中心に人気を集めていたことが頷けます。2019年に生産を終了しましたが、中古車市場では引き続き高値で取引されるはずです。
エスティマをはじめとしたミニバンを探しているならば、全国展開しているネクステージのWebサイトにアクセスしてみてください。条件を絞って中古車検索ができ、車両情報を簡単にチェックできます。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。