シエンタ ハイブリッドの燃費は?ガソリンモデルやライバル車との違い
トヨタシエンタは2003年に初代モデルが登場し、2015年に2代目、2022年に3代目と長きにわたり生産されているロングセラーモデルです。人気の秘密は5ナンバーサイズの取り回しの良さと、スライドドアを有する日常での扱いやすさといった特徴ではないでしょうか。
また、2代目からはハイブリッドモデルも設定されたことで、低燃費を誇る環境性能も魅力のひとつとなっています。ここではシエンタについて、他車との比較を交えながらご紹介します。
※目次※
1.シエンタハイブリッドは燃費の良いコンパクトサイズのミニバン
・シエンタは秀逸なパッケージングで根強い人気のロングセラーモデル
・ラインアップはハイブリッドモデルの他、ガソリンモデルも設定されている
・新型シエンタは最新のパワーユニットでライバルよりも低燃費
シエンタハイブリッドは燃費の良いコンパクトサイズのミニバン
シエンタのハイブリッドモデルは、5ナンバーという扱いやすいサイズのボディと、いざという時に使える3列シートに、燃費面で有利なハイブリッドシステムを組み合わせた魅力的なモデルです。
デザインも先進的で飽きの来ないスタイルングが特徴です。もちろんガソリンモデルも設定されており、用途に応じて選択することが可能です。
ハイブリッドモデルは2代目から登場している
シエンタのハイブリッドモデルは2015年に登場した2代目モデルから設定されています。1.5Lの直列4気筒エンジンに45kwを発生するモーターとニッケル水素バッテリーを組み合わせたシステムで、リダクション機構と呼ばれるモーターの出力を増強する機構を備えたトヨタ自慢のTHSIIというシステムです。
燃費に有利なハイブリッドですが、システム全体で100psを誇り、動力性能面でもガソリンモデルに引けを取らないスペックとなっているのが特徴です。
最新モデルは2022年に登場した3代目
シエンタの最新モデルは、2022年に登場した3代目で、2代目と同じくハイブリッドモデルの設定もあります。ボディサイズも引き続き5ナンバーサイズを維持しながら、後席の足元空間や室内後を拡大。居住性も大きく向上しています。車両本体価格も195万円からと、リーズナブルな価格設定も人気となっています。(2023年10月時点の情報です)
エクステリアは全体的に丸みを帯びた親しみのある見た目に加え、運転したときの視界の良さも考慮したデザインとなっています。
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※価格は支払総額
シエンタハイブリッドの燃費はどのくらい
シエンタに限らず、ガソリン価格が高騰している昨今では、燃費面を気にしているユーザーも多いことと思います。ミニバンは、燃費面で不利なボディタイプに属します。
それでも、最近のモデルはハイブリッド仕様が多く設定されており、燃費面で有利な車種も増えています。シエンタはコンパクトなボディにより、環境性能は良好です。
ガソリン車のシエンタの燃費性能
シエンタのガソリン車の燃費は、以下の通りです。シエンタのガソリン車には、直列3気筒 直噴 DOHCの1.5Lダイナミックフォース エンジンで統一されています。低燃費と高出力を両立し、軽快な走りと優れた燃費性能を誇ります。
基本的にいずれのグレードでも燃費に違いはなく、乗車定員の違いにより車両重量が異なるため、5人乗りの方が若干低燃費となっています。ただし、7人乗りでも18km/Lを超える低燃費を誇り、ミニバンとしてはかなり良い数値といえるでしょう。
グレード |
燃費(2WD) |
Z・5人乗り |
18.4km/L |
Z・7人乗り |
18.3km/L |
G・5人乗り |
18.4km/L |
G・7人乗り |
18.3km/L |
X・5人乗り |
18.4km/L |
X・7人乗り |
18.3km/L |
(2023年10月時点の発売モデルより)
ハイブリッド車のシエンタの燃費性能
シエンタのハイブリッド車の燃費は、以下の通りです。シエンタのハイブリッドモデルは、乗車定員の違いに加え、駆動方式も2WDと電気式4輪駆動のE-Fourが用意されています。駆動方式の違いにより燃費は約3km/Lの違いがあります。
最も重量のある7人乗りのE-Fourでも25km/Lをマークしており、ガソリン車よりも7km/Lも低燃費となっています。ハイブリッド車もガソリン車と同じく、エンジンは3気筒1.5L DOHCエンジンを搭載しますが、こちらは燃料噴射システムにポート噴射を採用している点が異なります。
グレード |
燃費(2WD) |
燃費(E-Four) |
Z・5人乗り |
28.4km/L |
25.3km/L |
Z・7人乗り |
28.2km/L |
25.3km/L |
G・5人乗り |
28.4km/L |
25.3km/L |
G・7人乗り |
28.2km/L |
25.3km/L |
X・5人乗り |
28.8km/L |
25.3km/L |
X・7人乗り |
28.5km/L |
25.3km/L |
(2023年10月時点の発売モデルより)
新型シエンタの魅力
トヨタシエンタは、ハイブリッドやガソリン車の低燃費というメリットの他にも、さまざまな魅力があります。シエンタの特徴を理解することで、よりその実力が分かるでしょう。
ここでは、「機能性」「広さ」「燃費」「幅広い用途」「ファミリー向け」といった5つの魅力を細かく紹介いたします。
機能とデザインを兼ね備えている
機能性を追及すると、内装が簡素になると考える方もいるかもしれません。しかし、シエンタは充実した機能を備えつつ、おしゃれな外観や遊び心を残した内装が魅力です。
トレッキングシューズをイメージして作られたとされるデザインに、おしゃれで可愛いという印象を持つ方もいるでしょう。運転席の質感も良く、コンパクトミニバンでありながら高級感が溢れる作りです。
運転のしやすさと快適性の優れている
シエンタは特徴のひとつである5ナンバーサイズというコンパクトさを生かし、スライドドアを有するミニバンでありながら、取り回しのしやすさが大きな魅力となっています。
もちろん駆動方式を問わず、最小回転半径は5mと一般的なセダンと比較しても引けを取らない扱いやすさです。快適性の面でも、ほとんどのモデルに電動スライドドアや、パノラミックビューモニターといったオプションも豊富に用意されている点も見逃せません。
乗り降りがしやすく広々空間
「トヨタ最小のミニバン」といわれるシエンタは、コンパクトなボディが魅力です。最小回転半径は5.0mで、細い路地の走行や車庫入れといった普段の運転でも活躍するでしょう。地上から330mmという低い乗り込み口も、乗り降りの際に体に負担がかかりません。
また、コンパクトでありながら室内は広く、使い勝手の良さも魅力です。座席部位は2列目までウォークスルーがあり、余裕のある室内を実現しています。また、3列目シートは床下に格納が可能で、荷物を最大限積みたいという方にうれしい機能です。シートバリエーションも豊富なので、ニーズに合わせて便利に使えるでしょう。
街乗りからアウトドアまで幅広く使える
シエンタの用途は多岐にわたり、街乗りからアウトドアまで幅広く使える点が魅力です。3列目シートを倒せば収納スペースが増え、さまざまなアウトドアグッズを積んでキャンプに出掛けられます。
また、コンパクトサイズで小回りが効くため、街中でも快適なドライブが楽しめるでしょう。たくさん荷物が積めるシエンタは、買い物に行くときも大活躍です。
シエンタのライバル車といえば「フリード」
トヨタシエンタは、国産ミニバンの中でも5ナンバーという扱いやすさと、ハイブリッドモデルを主力とした高い環境性能という組み合わせが貴重なモデルといえます。
それでも国産車の中にはパッケージングの近いライバルも存在しており、特にホンダフリードはシエンタの似た特徴を持つライバルといえるでしょう。
ホンダのコンパクトミニバン
ホンダフリードは2008年に登場したコンパクトミニバンで、同社のモビリオの後継に当たるモデルとなります。現行型は2016年に登場した2代目となっています。エクステリアデザインは直線的でシャープなスタイリングが特徴です。
サイズはシエンタと同じ5ナンバーで、エンジンも1.5Lとなります。ただし、インテリアでは2列目がキャプテンシートの7人乗りが設定されている他、初代には8人乗りが用意されていることなどが特徴となっています。
ハイブリッド車のラインアップもある
ホンダフリードには、シエンタと同じく、ハイブリッド車の設定もあります。燃費については、以下の通りです。フリードは、乗車定員やグレードに関わらず、駆動方式とパワーユニットの違いのみで燃費が異なります。
数値的には登場して間もないシエンタの方が、最新のハイブリッドシステムや優れた環境性能を誇るガソリンエンジンの搭載により、圧倒的に低燃費となっています。この辺りは用途や予算に応じて比較検討することをおすすめします。
グレード |
燃費(2WD) |
燃費(4WD) |
HYBRID G/ HYBRID CROSSTAR |
20.9km/L |
19.8km/L |
G/ CROSSTAR(ガソリン車) |
17.0km/L |
15.6km/L |
(2023年10月時点の発売モデルより)
まとめ
シエンタは長きにわたり愛されてきたことで、進化してきました。しかし、ボディサイズは国内で最も扱いやすいサイズとされる、5ナンバーである点は不変です。
現行型ではハイブリッドもガソリン車も低燃費が特徴ですが、先代のハイブリッドでも十分満足のいく環境性能となっています。予算や用途に応じて現行型と先代を比較するだけでなく、ホンダフリードのようなライバル車もあわせて検討しましょう。
▼ライタープロフィール
井元 貴幸
自動車ライター
初代レガシィの10万キロ世界速度記録をドキュメンタリー番組で目にして、その走行性能と耐久性に感動したことがきっかけで、レガシィに憧れ、そのまま自他ともに認めるスバルマニアに。BG型、BH型、BP型、BR型と4世代のレガシィツーリングワゴンのターボモデルを乗り継ぎ、現在の愛車は初代レヴォーグ2.0GT-S アイサイト。2017年から2018年にかけては、スバル公式のモータースポーツ応援プロジェクトリーダーを担当。オーナー目線でのスバル車のフィーリングや装備や改良ポイント、さらにはカスタマイズ、チューニングまでスバル関連のことについては新旧問わず造詣が深い。トラックやバスなどの大型車や特殊車両なども得意とするジャンルやメーカーに特化した自動車ライター。
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