スイフトは軽自動車?スイフトの特徴や維持費の目安をご紹介
車は高額であるため、販売価格は気になるものです。しかし、車には購入した後の維持費がかかることを忘れてはいけません。維持費を事前に知っておけば、家計を圧迫することなく充実したカーライフを送れるでしょう。
そこでこの記事では、スズキ・スイフトやスイフトスポーツの維持費について、具体的な金額を交えながら紹介します。ライバルでもある軽自動車の維持費についても理解が深まるでしょう。
・スイフトは軽自動車ではなくコンパクトカーに分類される普通乗用車
・走行距離やガソリン単価により変動するが、スイフトの年間維持費はおおよそ20万円
・スイフトは年式によって排気量が異なるため税金も変わる
スイフトは軽自動車なの?
スズキという自動車メーカーは軽自動車のイメージがありますが、スズキではスイフトのような普通自動車も販売しています。スイフトが軽自動車と思っていた方もいるかもしれませんが、軽自動車でないので5ナンバーの普通自動車との違いを、基本スペックを交えて解説します。
コンパクトカーに分類される
スズキは、 ジムニー、アルト、ワゴンR、ハスラーなど軽自動車をたくさん製造・販売しているため、スズキ=軽自動車のイメージが強い自動車メーカーの1つです。
しかし、スズキ・スイフトは軽自動車ではなく、排気量が1.2リッターある普通自動車ですし、スイフトの走行性能を高めラリーなどのモータースポーツでも活躍しているスポーツモデルのスイフトスポーツ(略称スイスポ)も普通自動車です。
スイフトは5ナンバーですが、ボディサイズの大きいスイフトスポーツは1.4リッターエンジンで3ナンバーになります。どちらも5ドアハッチバックのコンパクトカーです。
スイフトのスペック
エンジン:1,242cc水冷4サイクル直列4気筒
ボディサイズ:全長3,845~3,855mm、全幅1,695mm、全高1,500~1,525mm
車両重量:840~970kg
トランスミッション:CVT/5MT
懸架方式:前/マクファーソンストラット式コイルプリング、後/トーションビーム式コイルスプリング
ブレーキ:前/ベンチレーテッドディスク、後/リーディング・トレーリング
乗車定員:5名
軽自動車の主な基準は、排気量660cc以下で、車体寸法は全長3,400mm、全幅1,480mm、全高2,000mm以下です。上記のスペックと照らし合わせると、排気量・全長・全幅が軽自動車規格に収まらないため、スイフトは普通自動車となります。
スイフトの魅力
新しい小型乗用車としてスイフトが発売されたのは2000年の2月でした。新開発した1,328ccエンジンを搭載し、2004年、2010年にフルモデルチェンジして、2017年には4代目を販売しています。ここでは2020年に一部仕様変更した現行モデルのスイフトの魅力を紹介します。
コンパクトと使いやすさを兼ね備えたデザイン
走行性能の高いスイフトのDNAを受け継ぎながらも大胆に進化しています。フェンダーの張り出しや大開口のフロントグリルで力強さと安定感のあるスタイリングとし、軽量化と高剛性を両立させた新プラットフォーム「HEARTECT」の採用で優れた燃費性能も実現しています。
コックピットはドライバー視点で設計され、スポーティーなメーターやマルチインフォメーションディスプレイが、車の状態や運転操作をグラフィカルに、そして直感的に伝えてくれます。
環境に配慮したこだわりのエンジン
4気筒1.2リッターのガソリンエンジンとハイブリッドの2タイプを用意し、1気筒につき2本のインジェクターで燃料噴射するデュアルインジェクションシステムを採用したことで、燃焼を安定させノッキングを抑制しパワーと低燃費を実現しました。
ハイブリッドは減速エネルギーを利用して発電するISG(モーター機能付発電)により、鉛バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに充電し、加速時にモーターがアシストすることで燃費向上に貢献しています。
安全性能も充実
ミリ波レーダーで先行車との距離を保ちつつ、自動で加速や減速、停止までサポートする「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」や、ハイビームで走行中に対向車や先行車がいたり、明るい場所で走行したりするとロービームに自動切り替えてくれる「ハイビームアシスト」も搭載しています。
真上から車を見ているかのような映像を映し出し、狭い場所での駐車に役立つ全方位モニターは、メーカーオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」を選択すると装着されます。
軽自動車とコンパクトカーのスイフトの維持費の違い
軽自動車は、道路運送車両法など運輸省の省令にも記載のある自動車のタイプです。規格にも決まりがあり、ボディサイズが長さ3.4m以下・幅1.48m以下・高さ2m以下かつ、エンジン排気量が660㏄以下とされています。
一方で、コンパクトカーには明確な規定はありません。一般的には、長さ4.2m以下・幅1.7m以下・エンジン排気量1.5L以下かつ、トールワゴンタイプやハッチバックタイプの車をコンパクトカーと呼びます。
自動車税は排気量で決まるため、エンジン排気量が660㏄以下の軽自動車と1.5L以下のコンパクトカーでは、軽自動車のほうが自動車税は安くなるでしょう。
(参考:『国土交通省 | 自動車税』)
スイフトの維持費はいくら?
車は購入資金以外にも維持費がかかります。維持費を考慮せずに購入すると、予想を上回る出費によって家計がひっ迫してしまうこともあるでしょう。ここでは、スイフトとスイフトスポーツの維持費を項目別にわけておおよその金額を紹介します。
スイフトの年間維持費
スイフトの年間維持費は以下のとおりです。
ガソリン代(走行距離8,000km/年の場合) |
6万952円(ハイブリッド2WD)/ 7万7,272円(スイフトスポーツ6MT) |
エンジンオイル・フィルター交換 |
5,000円 |
自動車税 |
3万500円(2019年10月1日以降新規登録で軽減・重課なしの場合) |
車検費用(積立金) |
3万円 |
任意保険20等級の料金 |
7万500円 |
年間の維持費合計 |
20万952円/21万7,272円 |
ガソリン価格の高騰や円安により燃料代も気になるところです。上記のガソリン代は、リッターあたりのガソリン価格を160円、ハイオクガソリンは170円で、WTLCモード燃費をもとに計算しています。ターボを搭載したスイフトスポーツはハイオク仕様です。
車検は毎年ではありませんが、2年で約6万円必要になるため、積み立てをする場合は年間3万円かかる計算です。
上記の維持費に修理費用は含まれていません。何か不具合が起きた場合は、別途修理費用がかかります。
自動車税
車を購入すると、毎年5月ごろに自動車税の支払い通知が届きます。自動車税額は所有している自動車の総排気量で決まり、4月時点で所有しているすべての自動車が対象です。現行モデルのスイフトは1.2リッター、スイフトスポーツは1.4リッターです。以下に総排気量別の税額をまとめました。
総排気量 |
2019年9月30日以前に新規登録 |
2019年10月1日以降に新規登録 |
1L以下 |
2万9,500円 |
2万5,000円 |
1L超~1.5L以下 |
3万4,500円 |
3万500円 |
1.5L超~2L以下 |
3万9,500円 |
3万6,000円 |
2L超~2.5L以下 |
4万5,000円 |
4万3,500円 |
2.5L超~3L以下 |
5万1,000円 |
5万円 |
3L超~3.5L以下 |
5万8,000円 |
5万7,000円 |
3.5L超~4L以下 |
6万6,500円 |
6万5,500円 |
4L超~4.5L以下 |
7万6,500円 |
7万5,500円 |
4.5L超~6L以下 |
8万8,000円 |
8万7,000円 |
6L超~ |
11万1,000円 |
11万円 |
(2023年1月現在)
スイフトやスイフトスポーツはモデルチェンジを繰り返しており、年式によって総排気量が異なります。以下に年式別の排気量をまとめました。
スイフト
年式 |
排気量 |
2000年(初代)~ |
1,3L |
2004年(2代目)~ |
1,2L/1,3L/1,5L |
2010年(3代目)~ |
1,2L |
2017年(4代目)~ |
1,0Lcc/1,2L |
スイフトスポーツ
年式 |
排気量 |
2003年(初代)~ |
1,5L |
2005年(2代目)~ |
1,6L |
2011年(3代目)~ |
1,6L |
2017年(4代目)~ |
1,4L |
現在、自動車税は、環境に配慮した車に対する減税措置があります。一方で新車登録から車齢が13年超のガソリン車はおおむね10%の重課措置があるため、古いスイフトやスイフトスポーツではより多く税金を納める必要があります。
(参考:『総務省|地方税制度|2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります』)
車検費用
車検では、自動車が公道を走れる基準を満たしているか検査します。以前は経過年数によって車検のスパンが異なりましたが、現在は初回の車検を除いて年式を問わず2年ごとに車検が必要です。新車を購入した場合は、登録の3年後に車検をします。
車検費用には基本料金と法定費用がありますが、基本料金と法定費用だけで済むのは不備や不具合がない場合です。不具合がある場合は、別途修理費用がかかります。
具体的な金額は、基本料金が1万6,000円程度、法定費用が4万4,000円程度です。そのため、不備などがない場合の車検費用は6万円程度です。自賠責保険料・自動車重量税・印紙代が法定費用の内訳です。
自動車重量税の計算基準は、自動車の総重量です。
車両重量 |
エコカー以外の税額 |
0.5t以下 |
8,200円 |
0.5t超~1t以下 |
1万6,400円 |
1t超~1.5t以下 |
2万4,600円 |
1.5t超~2t以下 |
3万2,800円 |
2t超~2.5t以下 |
4万1,000円 |
2.5t超~3t以下 |
4万9,200円 |
(2023年1月現在)
1.0リッターターボを除く、現行モデルのスイフトはすべてエコカー減税の対象になっています。変速機が5MT、CVT、さらに駆動方式やハイブリッドによっても違います。2WDでは25%、50%、75%減税され、4WDでは25%、50%減税されます。
一方、スイフトスポーツは、エコカー減税対象車ではないため減税はありません。以下にスイフトスポーツの自動車重量税をまとめました。
年式 |
車両重量 |
税額 |
2003年(初代)~ |
930kg |
1万6,400円 |
2005年(2代目)~ |
1,070kg |
2万4,600円 |
2011年(3代目)~ |
1,070kg |
2万4,600円 |
2017年(4代目)~ |
990kg |
1万6,400円 |
(参考:『国土交通省:自動車重量税額について』)
自賠責保険料
自賠責保険料は、対人賠償事故を補償する保険です。加入を義務付けているため、自賠責に加入しないまま運転すると1年以下の懲役、または50万円以下の罰金、運転時に携帯していないだけでも、30万円の罰金を取られます。無保険での運転は6点減点で、即時免許停止です。
自賠責保険料は一律で、どの保険会社で加入しても2万10円(24ヵ月)・2万7,180円(36ヵ月)かかります。(2023年1月現在)
任意保険料
自賠責保険以外にも、加入できる保険があります。任意保険は加入を自分で決められ、加入していなくても運転は可能です。しかし、事故を起こした際などは高額な治療費や修理費用などが必要になります。万が一に備えて、任意保険にも加入しておきましょう。
任意保険の分類は1等級~20等級で、数が多いほど割引率が高くなります。初めて自動車保険に加入する場合は6等級からの始まり、1年間無事故で過ごすたびに1等級ずつ昇級しますが、事故を起こした場合は降級です。
保険料は、加入する条件によって大きく異なります。例えば、スイフト、スイフトスポーツを20等級・30歳以上・免許証の色「ブルー」・年間走行距離9,000km以下・車両保険ありの条件で加入すると、年間保険料は7万500円です。
ガソリン代
燃料がなければ車は走れないため、年間総距離が多い方は燃費も気になるところです。スイフトもスイフトスポーツも現行モデルまで4代目までありますが、スイフトの場合はモデルが多いため現行モデルのみ計算しています。
スイフト(ガソリン価格160円/1リッターで計算)
機種名 |
トランスミッション |
駆動方式 |
実燃費(WLTCモード) |
年間ガソリン代 |
XG |
5MT |
2WD |
21.8km/L |
5万8,715円 |
CVT |
20.0km/L |
6万4,000円 |
||
4WD |
18.8km/L |
6万8,085円 |
||
HYBRID MG |
2WD |
21.0km/L |
6万952円 |
|
4WD |
19.6km/L |
6万5,306円 |
||
RS |
5MT |
2WD |
21.8km/L |
5万8,715円 |
CVT |
20.0km/L |
6万4,000円 |
||
4WD |
18.8km/L |
6万8,085円 |
||
HYBRID RS |
2WD |
21.0km/L |
8万8,947円 |
|
4WD |
19.6km/L |
6万5,306円 |
スイフトスポーツ(ハイオクガソリン価格170円/1リッターで計算)
年式 |
トランスミッション |
実燃費(JC08モード) |
年間ガソリン代 |
2003年(初代)~ |
5MT |
15.29 km/L |
8万8,947円 |
2005年(2代目)~ |
5MT |
12.25 km/L |
11万1,020円 |
4AT |
11.19 km/L |
12万1,537円 |
|
2011年(3代目)~ |
6MT |
13.41 km/L |
10万1,416円 |
CVT |
12.94 km/L |
10万5,100円 |
|
2017年(4代目)~ |
6MT |
15.40 km/L |
8万8,311円 |
6AT |
13.74 km/L |
9万8,981円 |
(2023年1月現在)
ガソリン価格は日々変わるため一概にはいえませんが、年間8,000キロメートル、1リッターのガソリン価格を160円にしたとすると、スイフトの年間ガソリン代は5万円~7万円程度です。一方、スイフトスポーツはハイオクガソリン仕様ですので、単価を170円にしたとすると、年間8万円~12万円程度必要です。
スイフトと軽自動車ならどっちを選ぶべき?
スズキの得意とするのは軽自動車やコンパクトカーのため、スズキ車を購入しようとした場合、コンパクトカーであるスイフトと比較されがちなのが軽自動車です。ここではスイフトと軽自動車、それぞれの選び方を簡単に説明します。
走行性や快適性を求めるならスイフト
軽自動車ほどではないにしろスイフトは小回りがきき、使い勝手も良いので人気があります。そして、普通自動車であるコンパクトカーは軽自動車に比べて、ボディサイズも大きいため車内が広く快適性は優れています。
また、ホイールベースも長く走行安定性も良いため、遠出が多い旅行好きな人に向いています。頻繁に車に乗って出掛けることが多い場合は、スイフトを検討してはいかがでしょうか。
費用を重視したい場合は軽自動車
スイフトよりも車両価格が高い軽自動車もありますが、軽自動車は税金や燃費に優れていて維持費が安いというのがメリットです。近所の街乗りなど、普段使いでしたら軽自動車の方がその恩恵に預かれるかもしれません。
軽自動車人気もあって中古車では高値で取引されることもあるため、新車を買うのか、中古車を買うのかも選択肢に入れて購入を検討すると良いでしょう。
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まとめ
自動車には、ガソリン代・エンジンオイル交換費用・自動車税・車検費用・自賠責保険料・任意保険料などの維持費がかかります。年間維持費はスイフトの場合は21万円ほど、スイフトスポーツの場合は22万円ほどかかり、それほど大きな違いはありません。
ただし、スイフトの場合はこの金額からグレードによっては自動車税、自動車重量税に軽減税率が適用されるため、スイフトスポーツとの差は開くでしょう。また、新車登録から車齢が13年超のガソリン車は、おおむね10%重課措置もあるため、古いスイフトやスイフトスポーツではより多くの自動車税を納める必要があります。
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■この記事の執筆者
鈴木博之
エディター/ライター
出版社でさまざまなジャンルの雑誌編集を経験したのちフリーランスとして活動。現在は自動車だけでなく、EVバイク、電動アシスト自転車など、面白い乗り物を見つけては取材しているフリーランス編集ライター。