軽自動車の販売台数から人気車種を探る!今売れているあの車を徹底解説!
かつては、軽自動車と言えば小さい・狭いというイメージでした。しかし近年そのイメージは一変し、普通車と比較しても見劣りしないような外観、広くて快適な室内空間の軽自動車が多数登場しています。維持費を考えて、普通自動車より軽自動車を選ぶという意見にもうなずけるのではないでしょうか。
公式に発表されている軽自動車販売台数から、現在の人気車種を探ってみましょう。最も売れている車の特徴や魅力と併せて、ネクステージ独自のアンケート結果を交えつつ解説します。その他の人気車種についてもご紹介しますので、車選びの参考にしてください。
※目次※
・現在ホンダ「N-BOX」が軽自動車販売台数1位を連続で獲得している。
・N-BOXは用途や好みに合わせて標準とカスタム/ノーマルとターボからモデルを選ぼう。
・N-BOX以外の人気軽自動車や中古車など選択肢を広げて購入を検討してみよう。
軽自動車の販売台数から人気車種を探ろう
現在どのような軽自動車が人気なのでしょうか。普通車・軽自動車を問わず、新車・中古車販売台数を分析することにより、人気車種の傾向を知ることができます。
軽自動車販売台数は、一般社団法人 全国軽自動車協会連合会が公式ホームページで公表しており、誰でも閲覧可能です。早速、2021年現在の動向をチェックしてみましょう。
日常使いに便利な軽自動車が人気
ネクステージでは、買い換えを検討しているボディタイプについて独自調査を行いました。その結果、実用性が高く運転しやすい軽自動車が20.0%で1位となっています。次いで2位コンパクトカー18.9%、3位SUV/クロカン18.43%です。
軽自動車は20代~40代に人気があり、セカンドカーとして検討している方が多い傾向にあります。
メーカー別販売台数
全軽自協(全国軽自動車協会連合会)は、さまざまな角度から調べた統計資料を公表しています。軽自動車(乗用タイプ)における、メーカー別の販売台数を知りたい時は「軽四輪車 新車販売台数 速報」のページを検索しましょう。そのページにある「軽四輪乗用車台数」の表を参照します。
「1月~8月累計 21年A」を見ると、2021年9月現在2021年度上期のメーカー別販売台数を知ることが可能です。乗用タイプ軽自動車販売台数が多いメーカー順に並べると、ダイハツ、スズキ、ホンダ、日産、三菱、トヨタ、マツダ、スバル、その他となっています。
8月のみを見た場合、総合販売台数は連続のマイナスです。コロナ禍や半導体不足などの影響で、自動車業界が減産の傾向にあるためでしょう。しかし上期で比較すると、日産、マツダ、スバル以外は同期前年比に対してプラスとなっています。
月別で見た場合は、前年比マイナスが続いていますが、上期総評としては10%弱プラスであることをこの表から読み取ることが可能です。
(参考:『2021年8月 軽四輪車 通称名別 新車販売台数 速報(21年A)|一般社団法人 全国軽自動車協会連合会』)
車種名別トップ11
全軽自協の2021年7月統計資料による、1月~7月までの累計車種別トップ11は下記表のとおりです。ダイハツ ミラやスズキ アルトなど、メーカーごとの同一車種名の車は合算して集計されています。下記表から、ホンダ N-BOXがダントツで売れている人気車種であることが一目瞭然です。
順位 |
メーカー |
車種名 |
販売台数 |
1 |
ホンダ |
N-BOX |
12万7,543 |
2 |
スズキ |
スペーシア |
8万9,681 |
3 |
ダイハツ |
タントムーヴ |
7万7,157 |
4 |
ダイハツ |
ムーヴ |
6万6,740 |
5 |
日産 |
ルークス |
5万3,923 |
6 |
スズキ |
ハスラー |
5万3,856 |
7 |
ダイハツ |
ミラ |
4万2,097 |
8 |
ダイハツ |
タフト |
3万7,743 |
9 |
三菱 |
eK |
2万1,518 |
10 |
ホンダ |
N-ONE |
1万6,127 |
11 |
トヨタ |
ピクシス |
1万2,168 |
(参考:『2021年7月 軽四輪車 通称名別 新車販売確報|一般社団法人 全国軽自動車協会連合会』)
車を選ぶ際に重視することとは?
車を選ぶ際には、見た目やデザインを重視している方が多い傾向にあります。ネクステージ独自のアンケートでエリア別に集計した結果、最も重視する点は見た目やデザインと答えた方がどのエリアでも40%を超えていました。
また、関東以外のエリアで2番目に多かった回答は「価格」です。関東では走行性能を重視する方が2番目に多い結果となっています。その他のエリアでは、3番目に走行性能を重視する方が多いようです。
軽自動車で販売台数1位「N-BOX」の魅力
上記の表から分かるように、2021年9月現在最もよく売れている人気車種はホンダ N-BOXです。N-BOXが売れていることには理由があります。その魅力に迫ってみましょう。
(参考:『N-BOX(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
N-BOXは10年で200万台販売
全軽自協の統計資料を参照すると、ホンダ N-BOX新車販売台数は2021年7月現在、前年同月比や前年累計比がプラスになっていることが分かります。2016年以降、7年連続トップという快挙です。2011年12月登場以来、この10年間の累計販売台数は約200万台を達成しています。
200万台を突破したのは2021年5月末のことで、初代登場から114か月目での記録となっており、これはホンダ最速記録です。
N-BOXが選ばれる理由
スーパーハイトワゴンのN-BOXは、車高が高く室内空間が非常に広いことが特徴です。ホンダ独創のセンタータンクレイアウトを生かしていることが、快適な居住空間の実現につながっています。
生活スタイルに合わせて多彩なシートアレンジが可能です。後席にはスライドドア装備のため、子供から大人まで乗り降りが楽にできます。
全タイプに、ホンダの先進安全運転支援システム「Honda SENSING」搭載です。このシステムにより運転疲労やストレスが軽減されるため、車の運転が多少苦手な人でも安心して運転できます。優れた走行性能に加えて、燃費性能が良いことも人気の理由です。
軽自動車販売台数1位「N-BOX」の選び方
N-BOXには、幅広いニーズに合わせて多彩なグレードが設定されていることが魅力です。どれを選べばよいのか迷う場合があります。自分の用途や好みに合うグレードはどれなのかを決定する前に、モデルタイプ。グレードの違いを大まかに把握しておきましょう。
モデルタイプの違い
N-BOXは、標準とカスタム(Custom)の2タイプが用意されています。内外装デザインが異なっていることが2タイプの異なる点です。
カスタムの場合は、クロームメッキをあしらったブラック基調の存在感があるエクステリアデザインとなっており、ヘッドライトやグリルの形状などが異なります。インテリアも、ブラック基調にクロームメッキ仕様の高級感を演出したデザインです。
グレードは、標準タイプにはG・L・EX、カスタムにはL・EXに分かれています。シートタイプやスロープ有無の違いです。前席が、ベンチシート・スーパースライドシートから選択できます。LとEXでは、ノンターボとターボエンジンタイプから選択可能です。
各グレードにFFと4WDが設定されているため、全部で26種類のラインアップから好きなモデルを選べます。それぞれに装備内容が異なる部分があるため、比較検討しましょう。
ターボとノンターボ車ならどちら?
シートや装備内容の比較検討はさほど難しい問題ではありませんが、ターボとノンターボのどちらにすべきか分からない場合があります。基本的に、ターボ車は同じグレードでも販売価格が高いことが特徴です。
ターボ車の特徴は、他にも力強い走行性能を挙げることができます。高速走行での伸びやかさや道路状況に左右されない走りの良さは、ターボ車のメリットです。ロングドライブを楽しみたい方は、ターボ車の方がストレスが少ないでしょう。
燃費性能はカタログ燃費に大差ありませんが、実燃費においてはノンターボのほうが燃費が良い場合が多くあります。オイル交換のサイクルに違いがあることを念頭に置きましょう。ノンターボ車の場合は、1年または1万5,000kmに1回であるのに対し、ターボ車の場合は6か月または5,000kmが推奨サイクルとされています。
人気の軽自動車「N-BOX」の販売価格や流通台数
N-BOXは軽自動車であるとはいえ、装備内容や先進安全運転支援システム搭載などにより価格が高額設定です。そのため予算を考えると、好きなグレードに手が出しづらい場合があります。その時は中古車にも選択肢を広げてみましょう。
中古車の販売価格・流通台数
圧倒的に広い室内空間を誇るN-BOXですが、モデルチェンジを重ねるごとに改良が加えられています。2017年にフルモデルチェンジしたモデルが現行型です。定期的にマイナーチェンジを行い、ニーズに合わせて進化し続けていることも人気を持続している理由と言えるでしょう。
現在中古車市場では、2011年に登場した初代モデルの価格が下がってきています。人気車種のため、中古車市場への流通台数が豊富です。ネクステージでは、N-BOX全体で525台用意しており、本体価格約47~220万円で販売しています。
(2022年9月時点での情報です)
新車と中古車どちらを選ぶ?
中古車の中にも、走行距離が少ない良質な状態のN-BOXも多数あります。もちろん、自分が初めて使用するという満足感があるのは新車ならではのメリットです。自分好みに合わせてオプションやグレードの選択ができたり、メーカー保証が付帯されたりといったことも新車購入の判断材料になります。
一方中古車では、予算の都合であきらめた上級グレードやオプションフル装備が付いたN-BOXをお得に購入できることはメリットです。届出済未使用車を選べば、新車同様自分が初めてのオーナーになることができます。
登録した日付により車検期間が新車より多少短くなる場合もありますが、お買い得価格で流通しているため検討してみましょう。
軽自動車販売台数2位以下の車種もチェック
ハイトワゴン系軽自動車の人気は、N-BOXの販売台数を見てもよく分かります。N-BOX以外のハイトワゴン系軽自動車も、それぞれ個性が光るものばかりです。全軽自協の統計資料による、軽自動車新車販売台数2位以下の人気車種もチェックしてみましょう。
2位:スズキ スペーシア
販売台数2位は、スズキ スペーシアです。個性的な内外装デザインが人気で、N-BOXとは方向性が少し異なっています。標準・カスタム・ギアという3タイプのラインアップです。2013年に初代モデルが登場しましたが、2017年12月にフルモデルチェンジして以来、一気に人気モデルに躍り出ました。
マイルドハイブリッドを全車に搭載していることや、スズキの予防安全技術「スズキセーフティサポート」採用などが人気の理由といえます。ネクステージでは、スペーシア全体で304台用意しており、販売価格は本体価格約31~184万円です。
(2022年9月時点での情報です)
(参考:『スペーシア(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
3位:ダイハツ タント
N-BOXと並んで比較検討されているのは、販売台数3位のダイハツ タントです。外観の大きさはほとんど変わりません。両方とも室内空間が広く設計され、ダイハツの最新安全技術が搭載されています。
タントは、2003年に初代モデルが登場しました。狭い・小さいといった軽自動車の概念を覆す、広い車内空間が話題になりました。2007年登場の2代目以降、使い勝手の良いミラクルオープンドアが採用されています。
ネクステージでは、初代モデル以降のタントを539台用意しており、販売価格は本体価格約15~212万円です。
(2022年9月時点での情報です)
(参考:『タント(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
4位:ダイハツ ムーヴ
販売台数4位は、ダイハツのロングセラー車であるムーブです。1995年登場以来、使い勝手が良い車内と小回りが利いて運転がスムーズにできる点が魅力として、幅広い層に人気があります。
これまで何度もフルモデル・マイナーチェンジを繰り返してきました。現行モデル6代目は、ボディ骨格や足回りが改良されることにより基本性能が向上し、軽量化と安全性能の両立を実現しています。ネクステージでは、2005年式以降のムーヴを220台用意しており、販売価格は本体価格約9~175万円です。
(2022年9月時点での情報です)
(参考:『ムーヴ(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
5位:日産 ルークス
日産が販売しているルークスも人気があり、販売台数は5位となっています。2009年に、スズキからOEM供給を受ける形で登場しました。「Room」と「Max」を掛け合わせた造語が車名の由来です。初代モデルから日産ミニバンの特徴を継承し、品質感や利便性の高い装備を採用しています。
2020年3月にフルモデルチェンジを行い、車名が「デイズルークス」から「日産ルークス」に変更されました。日産の先進安全技術プロパイロットがグレード別に設定されています。リモコン操作可能な両側スライドドアや低床フロアが特徴です。
ネクステージでは、初代モデル以降のルークスを120台用意しており、本体価格28~239万円で販売しています。
(2022年9月時点での情報です)
(参考:『ルークス(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
6位:スズキ ハスラー
SUVモデルのスズキ ハスラーは、2014年登場以来人気があり、販売台数6位を記録しています。遊び心満載でアクティブさが感じられるエクステリアデザインや、アウトドアアイテムからヒントを得た個性的なインテリアデザインが特徴です。
2020年1月にフルモデルチェンジした2代目が現行モデルとなっています。広い室内空間・ラゲッジスペースが使い勝手が良いと人気です。カラフルなボディカラー設定は、自分好みのデザインを選びたい方の心をくすぐります。ネクステージでは、ハスラーを463台用意しており、販売価格は本体価格約59~229万円です。
(2022年9月時点での情報です)
(参考:『ハスラー(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
7位:ダイハツ タフト
販売台数7位のダイハツ タフトは前席と後席をクルースペース・フレキシブルスペースとして設計されており、たくさんの荷物を持ってアクティブな活動ができるようイメージして作られたSUVが特徴です。
スカイフィールトップと呼ばれるガラスルーフは、景色を存分に楽しむことができ、紫外線・赤外線を軽減するUV&IRカット機能が付いています。ヒップポイントが高めに設定されて見晴らしが良いので、アウトドアだけでなくオンロードでの運転がしやすいのも魅力です。
ネクステージでは、2010年式以降のタフトを149台用意しており、本体価格約121~199万円で販売しています。
(2022年9月時点での情報です)
(参考:『タフト(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ネクステージは軽自動車を含み年間販売台数8万台!
車選びの際には、新車だけでなく中古車を選択肢に入れることにより、予算内で自分好みのグレードやオプション搭載車を購入することが可能になります。希望条件がはっきりしている場合など好みに合わせて車選びを行いたい場合は、在庫が豊富な大手の中古車販売店を選びましょう。
販売台数の実績も多いネクステージは、全国に店舗を持っているためさまざまな車種を取り扱っています。好みの装備・価格帯で簡単に全国の在庫から探すことが可能です。新しい中古軽自動車が随時入庫しており、気になった車を最寄りの店舗にお取り寄せして、実車をご確認いただけます。ぜひお気軽にご利用ください。
PR人気の軽自動車(走行1万km以下)
まとめ
近年、軽自動車の居住性の広さや、走行性能・安全性能の向上は目覚ましいものがあります。ネクステージ独自のアンケートからも分かるように、見た目やデザインを重視する方が多い中、走行性能や価格を重視する方もいるようです。また、維持費面だけでなく、生活環境や用途を考慮して軽自動車を選ぶ人が多いことも納得できるでしょう。
現在、コロナ禍での生産減少や半導体不足といった理由で、新車の納期遅延が多くなっています。そのため、普通車・軽自動車に関わらず、中古車のニーズが高まっている傾向です。
中古車販売に特化しているネクステージでは、届出済未使用車からお買い得車まで幅広い車種を取り扱っています。ぜひ予算に合わせた車選びの際にお役立てください。