車の駆動方式とは？種類や違い・見分け方・駆動方式別の人気車種も紹介
車の駆動方式は、走りの特性や燃費に関わる重要なポイントです。それでは駆動方式にはどのような種類があるかご存じでしょうか。
この記事では、車の駆動方式のメリット・デメリットや見分け方を解説します。駆動方式別の人気車種も紹介しますので「自分に合った駆動方式を理解したい方」または「目的の駆動方式の車種を知りたい方」の疑問も解決するでしょう。
※目次※
・駆動方式はエンジンと駆動輪の位置で決まる。FFはどちらも前方に、FRはエンジンを前方に、駆動輪を後方に設置している。
・駆動方式にはそれぞれメリット・デメリットがある。MRやRRは実用性がほかより劣るため採用車種は少ない。
・国産車・輸入車ともに在庫が豊富なネクステージであれば自分に合った駆動方式を選択できる。
車の駆動方式とは？
駆動方式には4WDや2WD、FRなど、さまざまな種類があります。これらの意味や違いを理解していない方も多いのではないでしょうか。まずここで駆動方式の定義やおおまかな種類と違いを解説しますので、参考にしてください。
駆動方式はエンジンと駆動輪の位置で決まる
駆動方式とは、エンジンの動力をタイヤに伝える方法です。駆動方式にはFF（前輪駆動）やFR（後輪駆動）など、いくつか種類があります。これはエンジンと駆動輪の位置で分類されており、車を購入する際には重要な判断材料です。
たとえば、FFは「フロントエンジン・フロントドライブ」の略で、エンジンと駆動輪がともに車両前方に設置されています。一方のFRは「フロントエンジン・リアドライブ」の略で、エンジンが前方に駆動輪が後方にあるタイプです。
前輪駆動と後輪駆動はどう違う？
前輪駆動は前輪のみが駆動し、車体を引っ張る形で走る仕組みです。多くはエンジンをフロントに横に搭載し、後輪はブレーキと接地を担います。
一方の後輪駆動は、後輪のみが駆動しボディを押して走る仕組みです。エンジンを縦に搭載し、前輪と後輪で操舵と駆動を分担します。双方にメリット・デメリットがありますが、詳しくは後の項目で確認しましょう。
4WDと2WDにも違いがある
4WDや2WDも駆動方式の一種です。4WDとは4輪駆動とも呼ばれ、4輪すべてにエンジンからの動力が伝わります。一方の2WDは、前輪または後輪のどちらかのみが駆動するタイプです。つまり、FFとFR・MR・RRは2WDの括りに含まれます。簡潔な図にすると以下のとおりです。
|
駆動方式 |
仕組み |
|
|
2WD |
FF |
前方の2輪が駆動 |
|
FR・MR・RR |
後方の2輪が駆動 |
|
|
4WD |
4輪すべてが駆動 |
|
駆動方式の種類と違い
駆動方式を細かく分類すると「FF」「FR」「MR」「RR」「4WD」の5つです。それぞれにメリット・デメリットがあるため、以下から各駆動方式の詳細を解説します。違いにも注目しつつ、参考にしてください。
FF（フロントエンジン・フロントドライブ）
FFはエンジン横置きであれば、エンジン、トランスミッション、デファレンシャルをすべてエンジンルーム内にまとめられます。その分キャビンとラゲッジスペースを広く確保できるため、軽自動車やコンパクトカーに用いられる駆動方式です。生産コストも安く、走行安定性にも優れています。
一方で、旋回性が低い点がデメリットです。そのため俊敏な走りを求める車にはあまり採用されません。
FR（フロントエンジン・リアドライブ）
FRは操舵と駆動が分かれているため、スムーズなステアリングと小回りに優れた軽快な走りを実現できます。またFR車は前輪の位置を自由に設計できるため、フロントオーバーハングを短くした美しいプロポーションも魅力です。
縦置きにしたエンジンやトランスミッションなどを直線状に配置するため、伝達効率が良く効率的な走りを実現できます。
しかし、エンジンと駆動輪が離れている分、長いプロペラシャフトが必要となり、生産コストが高くなる点はデメリットです。部品を追加するため、広い室内スペースの確保も難しくなります。
MR（ミッドシップエンジン・リアドライブ）
MRは、エンジンをFRよりも後輪側に設置しています。前輪と後輪の重量バランスに優れるため、加減速に強く高い運動性能を実現可能です。
しかしエンジンによって室内スペースが大きく狭まるため、乗用車に最小される機会はほぼありません。エンジン音も大きくドライビングスキルも必要となるため、多くの場合スポーツカーやレーシングカーに採用されます。
RR（リアエンジン・リアドライブ）
RRは、エンジンと駆動輪がともに車両後方に設置された駆動方式です。MR以上に加減速に強く、少ないステアリング操作で車体が大きく動くため、コーナリング性能も優秀です。FFと同じく部品をまとめられるため生産コストも安く済みます。
一方で、少ない操作で動く車体はコントロールが困難です。スピンや横転も起こりやすいため、現代ではほとんど採用されていません。
4WD・AWD（4輪駆動）
4WDは4輪にパワーを分配するため、高速走行時に高い安定性を発揮します。雪道や砂利道などの悪路走破性も魅力です。AWDはAll Wheel Driveの略称で全輪駆動を意味するため、乗用車においては4WDとの違いは特にありません。
一方で車体が重くなるため、2WDに比べると燃費数値も下がります。車体価格や重量税が高い点がデメリットです。
一口に4WDといっても、FF・FR・MR・RRいずれかがベースとなっています。例えばFFベースの4WDは基本FFとして駆動し、前輪がスリップした時だけ車体を安定させるために後輪も駆動する仕組みです。そのためどれをベースにするかで詳細なメリット・デメリットは異なります。
▼こちらの記事もおすすめ
駆動方式は見分けられる？
駆動方式によってボディ構造が異なります。ここで車体を目で見た時の駆動方式の判別方法を理解しましょう。見分け方を理解しておけば、店舗で陳列されている車から購入する車をスムーズに決められます。特に判別が難しい「FFとFR」「MRとRR」の違いを以下から解説しますので、参考にしてください。
FFとFR
FFはフロント部分で駆動するため、リヤにプロペラシャフトやディファレンシャルギアなどが必要ありません。一方のFRは、リアタイヤを駆動させるためのデフケースが必要です。そのため、リア回りを確認しデフケースがあればFR、目立つような部品がなければFFと判断できます。
また、基本的にFFは横置きエンジンが搭載されていますが、FRは縦置きです。縦置きは振動を打消し静粛性の高い走りを実現します。静粛性を重視する高級車であれば、高い確率でFRであると理解しておきましょう。
MRとRR
MRはキャビンと後輪の間にエンジンを搭載、RRは後輪位置またはさらに後部にエンジンを搭載しています。現状、MRとRRを採用した車は希少なため、外観のみで両者を見分けるのは困難です。
しかし、キャビンよりも後ろにエンジンが搭載されているという点で、FRとは明確に判別できます。また、キャビン後部にエンジンを搭載している車はリア部分の冷却・吸気が必要です。そのためドア後方にダクトがついていれば、高い確率でMRかRRであると判断できます。
▼こちらの記事もおすすめ
駆動方式別の人気国産車種と中古車相場を紹介！
具体的な車種を知りたい方もいるでしょう。駆動方式別の人気国産車種をご紹介します。走りや燃費に優れたモデルをピックアップしました。新車・中古車の価格相場も合わせて記載しますので、ぜひ購入する際の参考にしてください。
【FF】トヨタ プリウス
トヨタ プリウスの魅力は、効率性の高いハイブリッドシステムです。空力性能を高めたボディ設計も相まって、約30km/h（WLTCモード）という圧倒的な低燃費を達成しました。燃費だけでなく安定性と静粛性も高いレベルで実現しています。
新車価格は259万7,000円~364万円、中古車相場は約35万円~320万円です。駆動方式はFFのほかに4WDも設定されています。
（2022年2月時点の情報です）
（参考：『プリウス（トヨタ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
【FR】マツダ ロードスター
マツダ ロードスターは「魂動デザイン」というコンセプトのもと、上質な金属感を表現した躍動的なデザインが魅力です。
パワーユニットには、発進から力強いトルクを発揮するFR専用設計の「SKYACTIV-G 1.5エンジン」と、なめらかなシフトフィールを実現した「SKYACTIV-MT」が設定されました。ソフトトップであるため、オープン走行では軽快なエンジンサウンドと心地よい風を感じられます。
マツダ ロードスターの新車価格は262万3,500円~335万6,100円、中古車相場は約160万円~350万円です。
（2022年2月時点の情報です）
（参考：『ロードスター（マツダ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
【MR】ホンダ S660
ホンダ S660は、オープン走行が可能な軽自動車です。高回転型ターボエンジンを搭載しているため、軽自動車でありながら低・中速域で力強い走りを実現しています。低重心・低慣性のMRタイプのため、高い旋回性も魅力です。「走る」「操る」「曲がる」すべての動きを軽快に実行します。
新車価格は203万1,700円~315万400円、中古車相場は約160万円~410万円です。
（2022年2月時点の情報です）
（参考：『S660（ホンダ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』)
【RR】三菱 アイ
新車販売は終了していますが、プレミアムスモール軽「三菱 アイ」がRRを採用していました。パワーユニットは直列3気筒DOHC12バルブに4ATを組み合わせています。
エンジンは自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類から選択可能です。大きなフロントガラスや極端に短いフロントノーズなど、斬新なデザインが施されています。
当時の新車価格は99万8,000円~174万6,900円、中古車相場は約20万円~30万円です。
（2022年2月時点の情報です）
（参考：『アイ（三菱）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』)
【4WD】スバル フォレスター
スバル フォレスターは、次世代「スバルグローバルプラットフォーム」により高い安全性と快適な走りを実現しました。独自の4WDシステム「アクティブトルクスプリットAWD」は、路面や走行状況に応じて前後輪に最適なトルクを配分します。
パワーユニットは2.0エンジンとモーターを組み合わせた「e-BOXER」と、1.8L 直噴ターボエンジンの2種類です。e-BOXERは街乗りから高速道路まで軽快な加速を実現しています。新車価格は293万7,000円~330万円、中古車相場は約60万円~360万円です。
（2022年2月時点の情報です）
（参考：『フォレスター（スバル）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
駆動方式別の人気外車と中古車相場を紹介！
国産車だけでなく外車にも魅力的な車種があります。外車は国産車よりもMRやRRを採用する機会が多いため、独自の走行性能を求める方におすすめです。ここでは駆動方式別の人気外車をご紹介します。国産車と同様に新車価格と中古車相場も記載しますので、購入する際の参考にしてください。
【FF】ルノー メガーヌ
ルノー メガーヌの外観は、洗練されたモダンなデザインです。1.3L直噴ターボエンジンと電子制御7速AT（7EDC）の組み合わせにより、クラスを超えたパフォーマンスを発揮します。メガーヌ R.S. と共通の軽量・高剛性プラットフォームを採用しているため、快適な乗り心地も実現しました。
新車価格は310万円~330万円、中古車相場は約250万円です。
（2022年2月時点の情報です）
（参考：『メガーヌ（ルノー）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
【FR】BMW 3シリーズ
BMW 3シリーズは、パワフルで高効率なエンジンが魅力のスポーツセダンです。長い歴史の中で常に時代を先駆してきた存在であるため、最新のデザインや機能を取り入れています。
ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドと、エンジンだけでも複数のタイプから選択可能です。特にMモデルは専用のチューニングと最新鋭のエンジンにより、唯一無二の走りを体感できます。新車価格は510万円~、中古車相場は約50万円~450万円です。
（2022年2月時点の情報です）
（参考：『3シリーズ（BMW）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
【MR】718ケイマン（ポルシェ）
ポルシェ 718ケイマンは、低くワイドなボディに洗練されたデザインを施したスポーツカーです。2.0L、2.5L、4.0Lといった3種類のエンジンから選択できます。
特に4.0Lの6気筒自然吸気エンジンは、最高出力294kW（400PS）/7,000rpmと圧倒的なパフォーマンスです。最高速度は293km/h、スタートから100km/hまでわずか4秒で到達します。新車価格は729万円~1,843万円、中古車相場は約690万円です。
（2022年2月時点の情報です）
（参考：『718ケイマン（ポルシェ）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
【RR】ルノー トゥインゴ
ルノー トゥインゴはパリで生まれたコンパクトカーで、伝統と革新を融合したおしゃれな外観が魅力です。かわいらしい見た目とは裏腹に、1.5Lエンジン並みのパフォーマンスを発揮する「0.9Lターボエンジン」とスムーズな変速を実現する「電子制御6速オートマティック」により、クラスを超えた走りを実現しました。
RRレイアウトにより軽自動車並みに小回りも利くため、日本の狭い路地もスムーズに運転できます。新車価格は225万円~237万円、中古車相場は約130万円~225万円です。
（2022年2月時点の情報です）
（参考：『トゥインゴ（ルノー）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』)
【4WD】ランドローバー レンジローバーイヴォーク
レンジローバーイヴォークは、風格のある美しいデザインのコンパクトSUVです。日常での使い勝手とオフロード走行性能を高いレベルで両立しています。
ガソリン、ディーゼル、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッドとエンジンのラインアップも豊富です。自分に合ったパワーユニットで理想の走りを楽しめます。新車価格は503万円~、中古車相場は約220万円~790万円です。
（2022年2月時点の情報です）
（参考：『レンジローバーイヴォーク（ランドローバー）の中古車一覧｜新車・中古車の【ネクステージ】』）
駆動方式で迷ったらネクステージへ相談！
ネクステージは全国に販売した店舗で、圧倒的な在庫を取り扱っています。遠方に保管されている車も、最寄りの店舗に取り寄せ可能です。さまざまな駆動方式の車種を用意しているため、豊富な選択肢から理想の車を購入できます。
品質にもこだわっているため、修復歴車などトラブルの起きやすい車は販売していません。徹底的な品質管理のうえで、価格以上の良質な車のみを提供します。駆動方式に迷っている方は要望をお聞きし、最適な車種を提案しますのでお気軽にご相談ください。
PR4WDの中古車をチェック
ジムニー
ＸＧ
４ＷＤ ＭＴ 禁煙車 ダウンヒルアシスト 横滑防止装置 ヘッドライトレベライザー キーレス 純正１６インチスチールホイール ファブリックシート 背面タイヤハーフカバー
ＲＡＶ４
アドベンチャー オフロードパッケージＩＩ
トヨタセーフティーセンス 禁煙車 純正１０．５型ディスプレイオーディオ レーダークルーズコントロール バックカメラ ＥＴＣ Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ フルセグ ドライブレコーダー シートヒーター
ジムニーシエラ
ＪＣ
純正ディスプレイオーディオ 禁煙車 セーフティサポート クルーズコントロール シートヒーター レーンアシスト バックカメラ アイドリングストップ ＬＥＤヘッド 純正１５インチアルミ Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ
Ｇクラス
Ｇ３５０ｄ
後期 ラグジュアリーパッケージ サンルーフ ハーマンカードン アップルカープレイ 茶革 全席シートヒーター レーダークルコン バックカメラ パワーシート 純正１８インチアルミ 純正８インチナビ 禁煙車
ジムニーシエラ
ＪＬ
禁煙車 純正ＳＤ８型ナビ ４ＷＤ ＬＥＤヘッドライト シートヒーター バックカメラ ＥＴＣ 電動格納ミラー スマートキー オートライト ヘッドライトレベライザー オートエアコン
ジムニー
ＸＣ
届出済未使用車 衝突被害軽減システム クリアランスソナー ＬＥＤヘッドライト パートタイム４ＷＤ スマートキー オートエアコン ターボ オートハイビーム ダウンヒルアシストコントロール クルコン
ＷＲＸ Ｓ４
ＳＴＩスポーツＲ ＥＸ
ＳＴＩエアロパッケージ エキゾーストフィニッシャー ＬＥＤアクセサリライナー １１．６インチナビ 全席シートヒーター ＥＴＣ フロント・サイド・バックカメラ 純正１８インチアルミホイール スマートキー
ジムニー
ＸＣ
登録済未使用車 ＡＴ車 シートヒーター ＬＥＤヘッドライト 純正１７インチＡＷ スマートキー クルーズコントロール プリクラッシュセーフティ 本革巻きステアリング
もっと見る ＞
まとめ
駆動方式にはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。スペースの余裕を重視する方はFF、軽快な走りを求める方はFR、安定した走りを求める方は4WDといったように、目的に合った駆動方式を選択しましょう。
ネクステージは価格・品質・サービスすべてに自信を持って営業しています。「お客様ファースト」の理念のもと、ささいな疑問にも丁寧にお答えしますので安心してご利用ください。
