自動車の税金の支払い期限や節約方法について
車の購入や保有の際にかかる税金を知りたいという人もいるのではないでしょうか。車を持つとどのくらいの費用がかかるのかを計算する際に税金の知識があると役立ちます。
車に関する税金は購入した際にかかるものと維持していくためにかかるものがあります。税金の知識がないと購入にかかる費用のみを見て、後々経済的な負担が大きくなることもあるかもしれません。
そこでこの記事では自動車の税金についてご紹介します。納付期限や納付場所、滞納してしまうと起きてしまうトラブルについてもまとめました。
※目次※
・自動車取得税は廃止され、環境性能割が新たに導入。環境性能が高く評価される自動車ほど税金が安くなる!
・自動車税は購入した時期と排気量によって税額が変動。自動車重量税は購入時期と車の重量によって税金が異なる。
・自動車税の支払いを滞納すると車検に通らなくなり車に一定期間乗れなくなる可能性がある。差し押さえや遅延金を避けるためにも期日を確認しよう!
車を購入した際にかかる税金
自動車の購入時には自動車取得税と消費税に注意しましょう。一般的な買い物であれば消費税がかかります。これに加えて自動車を購入する際は自動車取得税というものが課税されるのが特徴です。
それぞれの税金について以下で詳しくご紹介していきます。税率や税金の名前が変更になっている点にも注意しましょう。
自動車取得税
自動車取得税は車を購入する際にかかる税金です。新車、中古車のどちらであっても課税対象となります。2019年10月から自動車取得税は廃止され、環境性能割が新たに導入されました。 その名前からも分かる通り、車の環境性能によって税率が変動します。
環境性能が高く評価される電気自動車や燃料電池車、 クリーンディーゼル車などは非課税です。その他の車に関しては、国土交通省が取りまとめている2020年度燃費基準の達成度と購入時期によって、非課税~3%まで税率が異なります。
消費税
車を購入する際は一般的な買い物と同様に消費税もかかります。2019年9月30日までは税率は8%でしたが、2019年10月1日からは10%に増税となりました。
車は安い買い物ではないため、2%の差が車の購入価格に大きな影響を与えます。車本体の価格が100万円だとすると、税率8%であれば108万円、税率10%となると110万円です。車本体の価格が300万円だとすると324万円と330万円の違いとなり約6万円の差が出ます。車本体の価格が高くなればなるほど消費税分の金額も高くなるのです。
車を維持するためにかかる税金
自動車は車を購入するときだけではなく、維持していく上でも税金を支払わなければなりません。維持費を考慮しておかないと車の購入後に想定外の費用がかかってしまうでしょう。
車の所有には自動車税と自動車重量税という税金がかかります。自動車税と自動車重量税の額は車本体の価格と比較すると大きな金額ではありませんが、それぞれの税金の詳細について確認しておきましょう。
自動車税
自動車税は車の所有者に課税される税金です。普通車の場合は排気量500ccごとに金額が変わりますが、4,500ccを超えると6,000cc以下までは同じ金額となり、6,000ccを超えると金額は固定となります。軽自動車であれば排気量にかかわらず一律で10,800円です。
また購入時期によっても金額は変わります。2019年9月までに購入した人と2019年10月以降に購入した人では課税額が変動することを覚えておきましょう。2019年10月以降に購入した人のほうが約1,000円~4,000円近く安くなります。
自動車重量税
自動車重量税は車の重さに応じて課税される税金です。本来は、重い車ほど公共の道路を走ったときに劣化を生じさせやすいため、その補填のために課税をしていました。今となっては道路特定財源が一般財源化されていることもあり、車を所有しているだけでは課税対象とはなりません。
しかし車を使用する方であれば車検の際に必ず自動車重量税を支払う必要があります。軽自動車であれば基本的に車種によって税額は変動しません。1年当たり3,300円~4,400円納付する必要がありますが、環境性能に優れたエコカーであれば減税・免税措置があります。
普通車の場合は車両の重量によって税額が変わるのが特徴です。新車から12年までの間は0.5トンごとに4,100円、13年から17年の間であれば0.5トンごとに5,700円、18年以上であれば0.5トンごとに6,300円が課税されます(1年あたりの金額)。
自動車税の納付期限や納付場所
自動車税は期限を守って適切に納付する必要があります。期限を守らずに滞納していると車検が通らなかったり延滞金がかかったりする可能性もあるのです。車に乗りたいときに乗れないといった状況に陥らないように、しっかりと自動車税を納付しましょう。
納付期限と納付場所についてはスケジュール帳などに書いておくことをおすすめします。スマートフォンのカレンダーに記入しておいても良いでしょう。
自動車税の納付期限
自動車税の納付期限は原則5月31日です。もしも5月31日が土日祝日と重なった場合は6月あたまに延長となります。ただし青森県と秋田県は6月末となるため注意しましょう。
納付する際は期限内に適切な場所に現金と納付書を持参して支払います。なかには現金ではなくクレジットカードを使用したいという人もいるかもしれません。クレジットカードで支払うことも可能ですが別途手数料が発生してしまいます。
普段から現金を持ち歩かずにポイントやマイル目的でクレジットカードを使っている人でも手数料を把握した上で支払方法を選択しましょう。手数料が上乗せされてしまうと、逆に損してしまうかもしれないため注意が必要です。
自動車税の納付場所
自動車税を納付する場所としては銀行やコンビニ、県税事務所、自動車税事務所といったところが挙げられます。自宅や勤務先から近く、支払いに便利な場所を選びましょう。
どうしても仕事や家事などが忙しくて支払いに行くのが大変だということはインターネット経由で支払うことも可能です。自治体ごとに納付サイトを設置していることが多いので、事前に調べておきましょう。
自動車税を滞納した場合のトラブル
自動車税を滞納すると起こりうるトラブルは3種類あります。どんなお金であろうと払うべき金額を支払っていないとトラブルや問題が生じるものです。
問題が生じてから後悔することのないように以下でご紹介する滞納時のトラブルを事前に把握しておきましょう。
遅延金が加算される
自動車税は滞納すると遅延金が発生してしまうので注意しましょう。遅延金は自治体によって変わります。一般的には期日から1か月以内であれば3%以下の遅延金が発生し、それよりも支払いが遅くなってしまうと9%近くまで上昇してしまう可能性もあるようです。無駄な費用を払わないためにも期日を守って納付しましょう。
車検が通らなくなる
自動車税を納付していないと車検が通らなくなります。納税証明書の提出が不要であるため車検とは関係ないと考える人もいるかもしれません。
しかし、自動車税を滞納していないことが車検通過の条件のひとつとなっているため、自動車税を滞納していると納税証明書の提出が必要になります。納税証明書を提出できなければ原則車検を通せなくなるため注意しましょう。
車検に通らないと車に乗ることもできなくなるため、普段からよく車を使用する方は特に注意して期限内に納付を行いましょう。
滞納し続けると差し押さえの可能性も
あまりにも自動車税を滞納し続けていると差し押さえが行われることもあります。差押最終通告書が届いても支払いに応じないでいると差し押さえ実行の可能性が高くなるので注意しましょう。
万が一差し押さえが確定した場合は自動車や会社からの給与、不動産といった資産が差し押さえの対象となります。実際に差し押さえが実行されるまで話が進んでしまうと、日常生活に支障をきたすかもしれません。滞納して通告がきてしまったら、すぐに対応することが必要です。
まとめ
自動車は購入するときと保有しているとき、それぞれで課税が行われます。税金について把握しておかないと予想外の費用がかかって予算と見合わなくなることもあるかもしれません。
購入時にかかる環境性能割と消費税、維持費としてかかる自動車税と自動車重量税といった税金の金額を把握して、納期を守って適切な場所で納付しましょう。
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