車を購入する際の自動車取得税はなくなったの?廃止と税金のしくみ
従来は、車の購入時に自動車取得税が課されていました。しかし2019年の10月に、消費税率引き上げとともに廃止され、代わりに環境性能割が導入されています。「自動車取得税や環境性能割って具体的にどんな制度なの?」と気になっている方も多いでしょう。
今回の記事では、自動車取得税など車にかかる税金を知りたい方に向けて、自動車取得税や環境性能割について解説します。購入以外にかかる税金も紹介しますので、あわせてチェックしてください。
※目次※
・自動車取得税は購入時に普通乗用車であれば3%、軽自動車では2%の税率がかかる。2019年に廃止され、代わりに環境性能割が導入!
・環境性能割は環境性能に応じて税率が減額されるしくみ。税率の軽減措置は2021年12月末日で終了しているので注意!
・ネクステージでは税率が軽減される車のラインアップも豊富!
車を購入する際の自動車取得税はなくなったの?
従来は車を購入した際に、自動車取得税がかかっていました。しかし2019年の消費税引き上げ時に、自動車取得税は廃止され、その代わりに環境性能割が導入されています。
両者の違いを理解しておくのはとても重要です。ここでは自動車取得税のしくみと、代わりに導入されることになった環境性能割について解説します。
自動車取得税のしくみ
自動車取得税とは、その名前の通り、自動車を取得(購入)した際にかかる税金です。取得価額に対して課税されるしくみになっており、普通乗用車であれば3%、軽自動車であれば2%の税率がかけられていました。
またエコカー減税といった、環境性能の良い車に対する優遇措置も存在しており、自動車取得税の税率が20%から100%軽減されていました。しかし後ほど詳しく解説するように、環境性能割に取って代わられることになります。
自動車取得税の廃止
自動車取得税は2019年9月末を最後に廃止されました。その代わりに導入されたのが、環境性能割です。「自動車取得時にかかる税金」の意味では、自動車取得税と同じですが、より環境性能が重視されるようになっています。
環境性能割の税率は以下のとおりです。
乗用車(登録者) |
0〜3% |
軽自動車 |
0〜2% |
さらに2019年10月1日から2021年3月31日まで、税率が1%分軽減されるため、自動車取得税よりもお得です。例えば本来1%の税率がかかる状態であれば、軽減が適用され、非課税となります。
自動車取得税の代わりに環境性能割が導入された
何度か触れているように、環境性能割は、自動車取得税に代わって2019年10月に導入された制度です。自動車取得税がすべての車に一律に課税されていたのに対し、環境性能割は燃費性能によって税率が変わります。ここでは、環境性能割のしくみについて詳しく解説します。
環境性能割とは
環境性能割とは自動車取得税と同様に車を購入した際にかかる税金で、車の燃費性能に応じて税率が変わります。税率は、非課税・1%・2%・3%の4段階あり、燃費がよい車ほど税金が安くなります。たとえば、電気自動車は非課税です。
環境性能割は、新古車や中古車にも適用されます。ただし、課税対象となる取得価額は新車登録時からの経過年数による残価率によって決まります。
気になる税率について
自動車取得税は乗用車(登録車)なら3%・軽自動車と営業用車は2%と一律に課税されていましたが、環境性能割は一体どのような税率なのでしょうか。表にまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
燃費基準 |
税率 |
|
乗用車(登録車) |
軽自動車 |
|
電気自動車等 |
非課税 |
非課税 |
2020年度燃費基準+20%達成 |
||
2020年度燃費基準+10%達成 |
1%(非課税) |
|
2020年度燃費基準達成 |
2%(1%) |
1%(非課税) |
上記以外 |
3%(2%) |
2%(1%) |
※()内は2021年12月末日までの臨時的軽減措置による税率
(参考: 『2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります-総務省』)
自動車取得税のように一律ではないため、多くの場合、税金が安くなっていることがわかります。ただし、燃費基準を満たしていない車は自動車取得税と同じ税率なので、燃費がよい車のほうがよりお得に購入できるといえるでしょう。
非課税の条件
非課税になる車は、電気自動車・燃料電池自動車・天然ガス自動車・プラグインハイブリット車・クリーンディーゼル車といったものがあります。ガソリン車であっても2020年度燃費基準+20%達成車は課税されず、さらに軽自動車なら2020年度燃費基準+10%達成車も非課税になります。
また、2021年12月末日までは臨時的軽減措置により1%減税されていたため、非課税の車が増えていました。上記の車に加えて、登録車なら2020年度燃費基準+10%達成車・軽自動車は2020年度燃費基準達成車も非課税です。2022年3月現在は、この臨時軽減措置が適用されないので注意しましょう。
自動車取得税から変更となった税金は誰に相談できるの?
新車だけではなく中古車にも環境性能割は課税されるので、新古車も例外ではありません。環境性能割の仕組みは理解できたとしても、燃費はどのように確認すればよいのか、いつ支払うのかといった疑問は残るでしょう。ここでは、環境性能割の悩みを解決してくれる相談相手をご紹介します。
2019年10月以降に新古車を購入した方
環境性能割が導入されてからまだそれほど経っていません。そのため、詳しい内容について知らない方も多い制度ですが、2019年10月以降に中古車を購入した方なら環境性能割を支払っているので具体的なアドバイスがもらえるでしょう。成功談や失敗談を聞けば、中古車購入の参考になるかもしれません。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーとは税制や住宅ローン・年金といったお金に関する幅広い知識を持ち、金銭面でのアドバイスやプランニングを行う専門家です。ファイナンシャルプランナーを名乗るには資格が必要なので、専門的な知識に裏付けされた的確なアドバイスをしてくれるでしょう。
正しい知識を持っているかどうかわからない素人ではなく、お金の専門家に相談できるのは心強いですが、相談には費用がかかります。予算を検討して上手に利用しましょう。
税理士
税理士とは税に関するエキスパートです。環境性能割について相談すれば、お金全般を扱うファイナンシャルプランナーよりもさらに専門的な回答が期待できるでしょう。
ただし、税理士に依頼する場合も費用がかかります。より専門性が高いので、ファイナンシャルプランナーよりも高額になることがほとんどです。環境性能割だけでなく車の購入全般に関する相談をしたい方は、税理士に依頼するとよいでしょう。
車の売買を行う業者
車を取り扱う業者は車の売買にも数多く関わっているため、実際の売買経験で培った経験をもとにさまざまな相談に乗ってくれます。また、新しい制度である環境性能割に対しては疑問を持っている方も多く、具体的なアドバイスをしてくれるでしょう。
全国各地に店舗を展開しているネクステージでは、中古車の購入に関する相談を受け付けています。環境性能割に関する悩みもお気軽にご相談ください。
車の購入時は環境性能割以外にも税金がかかる!
自動車取得税に代わって導入された環境性能割以外にも、新古車には自動車税や自動車重量税といった税金がかかります。ここでは、自動車重量税について解説します。事前に把握しておけば、いざ支払うときに慌てずに済みます。実際にかかる税率を知って購入後のシミュレーションをしましょう。
消費税
「車の税金は高い」といわれるように、環境性能割以外にも多くの税金がかかります。その代表格が消費税です。車を購入した際にかかるのは、環境性能割と消費税の2つになります。
消費税導入当初(1989年)の税率は3%でしたが、時代の移り変わりとともに増税され、2019年には10%になりました。自動車メーカーのホームページにも「税込価格」が表示されているように、車の価格に対して10%の消費税がかけられます。
自動車税
自動車税は、自動車を所有する人が支払う必要がある税金です。1年に1度の支払いで、毎年4月1日時点で自動車を所有している人に対して課せられます。
毎年の支払いとなる自動車税の金額は、一律ではありません。自家用車なのか営業用車なのかなどの用途によって金額は変わり、さらに総排気量によっても変わります。
消費税が増税された2019年10日1日からは、税率が引き下げられていることも特徴です。またエコカー減税など、環境性能に配慮した自動車に対しては減税するという動きも強くなっています。
自動車重量税
自動車重量税とは、車の区分や重量・経過年数に応じて毎年課税される税金です。車を購入したときに3年分、それ以降は車検時に2年分ずつまとめて支払います。また、自動車重量税は2021年4月30日までエコカー減税が適用されており、2020年度燃費基準を達成している車であれば、25%減税か50%減税・もしくは免税されます。
購入時にかかる税金が安い自動車とは?
「車を購入する際に、なるべく税金を安く抑えたい」と考えている方は多いでしょう。車の中には、購入時に税金を安く抑えられるものがあり、知っているか知っていないかで支払う税額が大きく変わります。
ここでは、税金の中でも自動車税に焦点を当て、税金を安く抑えられる自動車を解説します。
軽ワンボックス
軽自動車でありながら、ワンボックスタイプは広々として車内が特徴です。ラゲッジスペースも大きめなので、荷物を多く積みたいという方にも便利でしょう。一般的な軽自動車に比べると、車内を有効活用できるという点で軽ワンボックスは実用性が高い車といえます。
軽ワンボックスは、軽自動車のなかでも自動車税が安い車種です。乗用の自家用車の場合は、年間で10,800円となりコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。乗用で営業用車ならば、年間で6,900円とさらにお得です。
電気自動車
自動車税は総排気量で金額が決まるため、ガソリンを使わない電気自動車は総排気量1L以下に分類されます。そのため一般的な電気自動車の場合、自動車税は年間29,500円です。
また電気自動車は、ガソリンを使わない分環境性能がとても高くなっています。環境性能が高い車は、一般的な車に比べて自動車税の優遇率が高いことが特徴です。エコカー減税の対象車であれば、新車登録後における初回の納税が25%~75%になります。一般的な大きさの乗用車に乗るのであれば、電気自動車がお得といえるでしょう。
以前はクリーンディーゼル車も電気自動車に分類されていましたが、基準の見直しが行われ、2021年5月から電気自動車のカテゴリーではなくなっています。勘違いをしてしまう方も多いので、知識として覚えておきましょう。
ピックアップトラック
ピックアップトラックは、普通車ではなく貨物車での登録となります。そのため、普通車よりも自動車税が安いことが特徴です。
ピックアップトラックの場合、自動車税は年間で8,000円~16,000円となっています。ピックアップトラックは1ナンバーか4ナンバーとなり、3ナンバーの車の場合年間で45,000円かかるのに比べて16,000円しかかかりません。車検は1年ごととなる点には注意が必要ですが、自動車税の面で見ればピックアップトラックはお得といえるでしょう。
コンパクトカー
小型であることが売りのコンパクトカーは、燃費が高い車種が多くなっています。エコカー減税の対象車となる場合もあるため、自動車税は一般的な車よりも安い傾向です。
コンパクトカーの自動車税は、1,000cc以下の場合で29,500円となっています。1,000cc超1,500cc以下の場合は、34,500円です。エコカー減税の対象であれば、さらに50%~75%が減税されます。コンパクトカーは、普通車のなかではコスパがよく使い勝手もいい車といえるでしょう。
PRお得なコンパクトカー
※価格は支払総額
軽自動車
軽自動車は、維持費が安いことが大きな魅力として知られています。軽自動車所有者に課せられる軽自動車税は、2015年に増額されました。それでも年間10,800円と、普通車に比べるとお得であることがわかります。軽自動車はエコカー減税の対象ではないものの、十分お得な車種だといえるでしょう。
自動車税だけでなく、自動車重量税が安く設定されていることも軽自動車の特徴です。高速道路の利用料金も安く設定されているため、全体的な維持費を見てもお得だといえます。
お買い得な自動車探しはネクステージにおまかせ!
税制上の優遇を受けられる車を、さらにリーズナブルな価格で手に入れたい場合は、中古車の購入がおすすめです。中古車も減税対象になるため、新車購入に比べて価格を抑えやすくなります。
購入後のトラブルがないよう、なるべく信頼できる大手業者を選ぶと良いでしょう。最後に、ネクステージのサービスや強みを紹介します。
中古車も減税対象になる
電気自動車などの環境性能に配慮した車や、エコカー減税対象車は「今が買い時」といえるでしょう。またガソリン車であっても、燃費性能に優れた車であれば、候補に入れて問題ありません。
エコカー減税は中古車にも適用されます。そのため、中古車を購入すれば、新車に比べて購入費を抑えやすくなるでしょう。ネクステージでは、環境性能割が適用される車など、お得に購入できる車を多くラインアップしています。
選べるラインアップが充実している
ネクステージは全国に店舗を展開しており、豊富な在庫を取り揃えています。年式やグレードなど、さまざまな条件で探せるため、お気に入りの1台が見つけられるでしょう。
ネクステージでは、事故車や修復歴車のような、トラブルの多い車両は一切取り扱っておりません。そのため、初めて中古車を購入するお客様でも利用しやすい環境が整っています。他店舗に気になる在庫があれば、最寄りの店舗へのお取り寄せも可能なので、お気軽にご相談ください。
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まとめ
自動車取得税はなくなりましたが、新しく環境性能割が適応されています。また車を維持するためには自動車税などもかかるため、少しでもコスパを重視するのなら税金がお得な車を選ぶといいでしょう。
ネクステージでは、環境性能割に適応している車を多数ご用意しています。新車よりも購入価格を抑えられる中古車ならば、維持費だけでなく全体的な出費がお得な車を選べるのではないでしょうか。車にかかる費用を抑えるために、ネクステージでの買い替えもご検討ください。