外車のミニバンの種類とは？国産車を含む全12車種を一挙紹介
ミニバンはファミリーカーやショーファーカーとしても高い人気を誇るジャンルです。広々とした室内空間を持っていて、シートアレンジによっては荷室も広がる設計になっています。ミニバンは選択肢も多く、同じ車種でも用途に応えるべくたくさんのグレードをラインアップしているのが特徴です。
本稿ではミニバンはどういった特徴がある車なのか、輸入車のミニバン6台と国産車のミニバン6台をピックアップしてそれぞれの特徴を解説するとともに、魅力をお伝えします。
※目次※
・ミニバンを購入する際にデザインを重視して選ぶなら輸入車がおすすめ
・ミニバン選びにはポイントがいくつかあるので覚えておこう
・ファミリー向けで実用性、快適性重視ならば国産のミニバンも選択肢にできる
外車のミニバンを探してみよう
バンは荷物を運ぶことを主な目的とした商用車であるのに対し、ミニバンは乗員を運ぶことを主な目的とした乗用車のことです。そのため、バンは荷室が広くミニバンは座席数が多いという特徴の違いがあります。
ミニバンは広い車内や荷室を持ち、大人数で乗りながらも荷物も多く積める人気の高いジャンルの車です。ここではミニバンとは具体的にどのような車両なのかを説明します。
多人数で乗れる
ミニバンの多くが3列シートを備えていて、乗車定員は6人~7人が一般的です。軽自動車・セダンのように少人数でドライブするよりも、ミニバンは車内が広く座席数が多いため、大人数で移動する際に便利でしょう。家族や友人と旅行やレジャーに行く際には快適に移動できますし、社員旅行や送迎などにも活用できます。
座席も荷室も同じ空間にある
座席付近に置けない大型の荷物はラゲッジスペースに収納します。ミニバンの場合、最後部のシートとラゲッジスペースの間に仕切りを設けるのが一般的な構造です。ラゲッジスペースそのものが独立したセダンとは異なり、空間自体は一体化しています。
視点が高い
コックピットに座ったときの視点が高いのもミニバンの特徴です。車高が高く設計されているため、セダンやクーペに比べて広い視界を確保できます。ボディが大きいので「運転しづらい」と感じるかもしれませんが、高い位置から見渡すことで周囲との距離感をつかみやすいメリットを実感できるでしょう。
外車のミニバン6車種をピックアップ！
おしゃれなミニバンが欲しいという方は、まず輸入車を検討してみてはいかがでしょうか。輸入車は高いというイメージがあるかもしれませんが、ミニバンの中古であればそれほど高くはありません。
ここでは、中古でも購入しやすい、国産車とはまた違った雰囲気や高級感がありおしゃれな輸入車のミニバンを紹介します。
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーランは、5代目ゴルフのプラットフォームをベースに開発された、7人乗りのコンパクトミニバンです。2022年4月にマイナーチェンジを受け、同一車線内全車速運転支援システムや緊急時停車支援システムを全車に設定されました。
エンジンは、1.5L TSI Evoエンジンと2.0L TDIエンジンの2種類を用意し、コンパクトなボディながら3列シートを備えています。シートアレンジが可能で実用性と機能性を兼ね備えた、バランスの良いミニバンと言えるでしょう。
（参考：『ゴルフトゥーラン（フォルクスワーゲン）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
BMW 2シリーズ アクティブツアラー
BMW 2シリーズ アクティブツアラーは5人乗車モデルのミニバンで、2022年6月にフルモデルチェンジされ、最新のデザインや技術を採用しています。
外観はBMWの特徴であるキドニーグリルが大型化し、スポーティーな印象を与えます。パワートレインは、1.5Lターボエンジンと2.0Lディーゼルターボエンジンの2種類を用意し、全グレードがFFでパワーは控えめながらも5人乗車でもパワー不足を感じることはないでしょう。インテリアもアップグレードされ、高級感のある素材とデザインを採用しています。また、最新のiDriveシステムを搭載しスマートフォンとの連携も可能です。
（参考：『2シリーズ（BMW）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
ルノー カングー
ルノー カングーは、1997年に初代が登場した歴史のある5人乗りミニバンで、2023年3月には14年ぶりにフルモデルチェンジされました。フロントガラスを寝かせた流線形のフォルムに変更されたことで空気抵抗を低減させています。
ボディサイズは全長で210mm延長され、それにより荷室容量は115L増えた775Lへと増えました。パワートレインは1.3Lガソリンターボと1.5Lディーゼルターボを用意しています。
後側方車両との接触回避をサポートするブラインドスポットインターベンションと車線はみ出し時のステアリング操作をアシストするエマージェンシーレーンキープアシストなどの最新運転支援技術が装備されました。
（参考：『カングー（ルノー）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
メルセデス・ベンツ Vクラス
メルセデス・ベンツのVクラスは、欧州のミニバンとして1998年に初代が登場しました。広々とした室内空間と高い機能性を備えながら、スタイリッシュで上質なデザインでプレミアムミニバンというセグメントを創出しました。
2022年2月にマイナーチェンジされ、最新の2.0L直列4気筒クリーンディーゼルエンジンと、全モデルに9速オートマチックトランスミッション「9G-TRONIC」を採用しています。
7名乗車のシートレイアウトやラゲッジスペースは720L~4,500Lあり、電動の左右両側スライドドアで使い勝手は良いでしょう。
（参考：『Vクラス（メルセデス・ベンツ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
フォルクスワーゲン シャラン
フォルクスワーゲンのシャランは、2022年に生産終了したミニバンです。全席独立型の3列シートを採用しているのが特徴であり、最大7人乗車可能でシートアレジンによって自在に使える大型のラゲッジスペースも実現できました。
パワートレインは1..4L TSIエンジンにとパワフルでありながらも経済的な2.0L TDIクリーンディーゼルを用意し、6ATのFF駆動を採用しています。ストップ＆ゴーが多い街中よりも、ロングツーリングに向いている安定した走行性能を誇ります。
（参考：『シャラン（フォルクスワーゲン）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
メルセデス・ベンツ Bクラス
メルセデス・ベンツBクラスは、初代が2006年に登場してミニバンとコンパクトカーの中間に位置する5人乗車のセミトールワゴンです。2019年にフルモデルチェンジされ、ラグジュアリーかつスポーティーなデザインへと変更されました。同社のVクラスよりもコンパクトなため、運転もしやすいでしょう。
広い室内と455L~1,540Lものラゲッジスペースを持ち、対話型インフォテインメントシステムである「NBUX」を搭載しており、Sクラス同等の最新の安全運転支援システムを採用しています。
（参考：『Bクラス（メルセデス・ベンツ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
外車のミニバンを選ぶときに意識したいこと
日本車のミニバンはファミリー向けや送迎に使われるものが多い傾向にあります。特に送迎に使われるミニバンは、後席のインテリアやシートに豪華なものを採用していて車両価格も高級車なみとなっています。
対して輸入車は大勢の人を運んだり、荷物を運搬したりする本来のミニバンらしいモデルで、用途によってミニバンに求められるものも違ってきます。
海外規格の大きな車体に出会える
輸入車のミニバンは、国産車とは一線を画す大きなボディが特徴です。欧米では、多人数の移動や荷物の運搬にも使用するために、広々とした室内空間に加えて積載能力を重視したミニバンが必要だからです。
そのため輸入車のミニバンは、シャトルバスや商用車としても使われているモデルです。輸入車のミニバンはファミリーカーとしてだけでなく、趣味やライフスタイルの一部として楽しめる魅力があります。ラゲッジスペースも広く、家族や友人の送迎や団体旅行にも十分な荷物を積めるでしょう。
使い勝手や駐車スペースなどの確認が必要
輸入車のミニバンはボディサイズが大きいため、細い道を走るときや駐車スペースに停めるときは苦労する場合があります。また、スライドドアがないモデルも多く、シート形状もファミリー向けに作られていないこともあり、子どもや高齢者の乗り降りでは不便さを感じることもあります。
走行性能や安全装備を重視するのであれば、最新モデルを選ぶと良いでしょう。輸入車のミニバンはスタイリッシュで個性的なデザインや、上質なインテリアなど魅力がいっぱいです。
国産車のミニバンにはどのような種類がある？
輸入車のミニバンに比べると国産車のミニバンはファミリー向けや送迎、SUV要素を持っているものなどがあります。子どもや高齢者が乗り降りしやすいようにスライドドアや快適装備も充実していて、先進運転システムや安全性も優れています。ここでは国産車の代表的なミニバン6台を紹介します。
トヨタ アルファード
トヨタ アルファードは、高級志向のユーザー向けとして2002年に登場し、2023年6月にはフルモデルチェンジした4代目が発売されました。
ヘッドライトの下まで広がった堂々とした存在感を放つ大型フロントグリルや、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出すボディライン、上質な素材と丁寧な仕上げが施された室内空間など、他のモデルを圧倒する存在感と快適性を実現しています。
2024年モデルのパワートレインは2.5Lガソリンエンジンとハイブリッドの2つあり、それぞれFFと4WDが設定されました。
機械式駐車場の制限サイズである全長5,000mm×全幅1,850mm以下に収まるボディサイズで駐車スペース探しにも困らないはずです。
（参考：『アルファード（トヨタ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイは1994年に登場し、5代目まで続いています。リアはスライドドアが装備され、特徴のひとつが超低床プラットフォームを採用していることです。
全高は抑えられていますが室内空間は広く、2列目にはロングスライドモードが採用されているためにラグジュアリーで開放感が味わえます。
2024年モデルのパワートレインは2.0Lガソリンエンジンとモーターを使ったハイブリッドシステムを採用しています。
（参考：『オデッセイ（ホンダ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
トヨタ ヴェルファイア
トヨタのヴェルファイアは、2008年にアルファードが2代目になったタイミングで誕生した高級ミニバンです。2023年にはフルモデルチェンジした3代目が発売され、ボディサイズや安全性能は兄弟車となるアルファードとほぼ同じでエクステリアも似ています。
インテリアは全グレードに本革シートが設定され、さらにラグジュアリーさを前面に押し出しました。パワートレインは2.4Lターボエンジンとハイブリッドの2つで2WDと4WDを用意していて、力強くも優雅な走行性能を兼ね備えています。
（参考：『ヴェルファイア（トヨタ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
日産 エルグランド
日産エルグランドは1997年に登場し、高級ミニバンの元祖と呼ばれています。2010年には3代目が発売されていて、以降マイナーチェンジを繰り返しています。ロー＆ワイドなプロポーションと低重心のプラットフォームを採用することで、優れた走行安定性を実現しています。
グレードも多くパワートレインは3.5LV型8気筒と2.5L直列4気筒のガソリンエンジンのみで、2WD、4WD、乗車定員は7人~8人で、VIP仕様の4人乗りも用意されています。
（参考：『エルグランド（日産）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
三菱 デリカD:5
三菱のデリカD:5は、唯一無二の存在感を持ったオールラウンダーミニバンです。1968年にデリカコーチが誕生して以来、2007年の5代目デリカD:5まで続いています。
他のミニバンと大きく違うのは、ミニバンの使い勝手とSUVの強さを兼ね備えているところです。パワートレインは2.3Lディーゼルターボエンジンの4WDのみで、悪路走破性に優れていて、キャンプやアウトドアシーンで活躍できるでしょう。
乗車定員は7人~8人で地上高が高いため電動サイドステップも装備していて乗り降りも楽です。
（参考：『デリカD:5（三菱）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
日産 セレナ
日産 セレナは、1991年の登場以来、家族のためのミニバンとしてファミリー層に支持されています。2022年にはフルモデルチェンジして6代目が発売され、2024年には3賞のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
豊富なラインアップも特徴で、パワートレインは2.0Lガソリンエンジンと1.4L e-POWERの2つあり、駆動方式は2WDとなっています。乗車定員はミニバンらしく7人~8人です。最上位グレードにはロングドライブをサポートする先進運転支援システム「プロパイロット2.0」をミニバンとして世界初搭載しています。
（参考：『セレナ（日産）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
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まとめ
ミニバンに求めるものは人によっても違うため、購入するときには輸入車と国産車の特徴の違いを理解しておくと良いでしょう。
またミニバンでも乗車定員数がいろいろあり、走るステージや趣味、志向によっては4WDが向いている場合もあります。後席のラグジュアリーさを重視するのであれば、シートにもこだわりたいものです。国産のミニバンは市民権を得た定番モデルとなっていますが、少し異なるモデルを選びたいなら輸入車のミニバンも候補に入れてみましょう。
▼ライタープロフィール
鈴木博之
エディター／ライター
出版社でさまざまなジャンルの雑誌編集を経験したのちフリーランスとして活動。現在は自動車だけでなく、EVバイク、電動アシスト自転車など、面白い乗り物を見つけては取材しているフリーランス編集ライター。
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いかがでしたか。今回の記事が中古車購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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