今回のホンダ オデッセイのモデルチェンジ(マイナーチェンジ)の変更点とは?
ホンダのオデッセイは2020年にモデルチェンジを行いました。今回のオデッセイのモデルチェンジはマイナーチェンジに属するものです。モデルチェンジという単語は車のみならず様々なシーンで聞く単語ですが、車の場合にはどういった意味があるのでしょうか。
ここではホンダのオデッセイのマイナーチェンジによって、どのような変更が施されたかをまとめました。また、ビッグマイナーチェンジやフルモデルチェンジとの違いも載せています。
※目次※
3.オデッセイのモデルチェンジ一覧から人気モデルを探ってみよう
・オデッセイは2020年のマイナーチェンジによって外装も内装も変わった上に、新たな装備も追加された。
・マイナーチェンジとその他のモデルチェンジの違い、なぜ今回フルモデルチェンジをしなかったのかのまとめ
・オデッセイの人気モデルの中古車相場まとめ。世代によっても人気のモデルは違う。
ホンダ オデッセイの2020年モデルチェンジの評価
オデッセイのマイナーチェンジは具体的にどのような部分が変わったのでしょうか。オデッセイを元から知っている人にとっては、どの部分がアップグレードされたかによって、ニューモデルのオデッセイの評価も異なってくるでしょう。
ここではモデルチェンジの変更点とその評価についてまとめました。見た目だけでなく、安全装備にも差が出るモデルチェンジとなっています。
内装・外装
新しいオデッセイには内装と外装の両方により使いやすく、見た目にもこだわった変更は見逃せません。加飾パネルを上部に置くことで乗っている人の視界に入りやすく、ソフトパッドをより手に近い部分に持ってくることで快適性の向上に貢献しています。
ドリンクホルダーの追加やインパネアッパーボックスの設定など、マイナーチェンジ後のオデッセイは利便性も向上していると言えるでしょう。全体的に乗り心地がよく、使い心地も向上していることがうかがえます。
エクステリアデザインも大幅に変更され、特にフロントフェイスは力強いイメージを持っているのが特徴です。リアコンビライトやシーケンシャルターンシグナルランプを新たに搭載することで、エクステリアにも違いが見られるようになりました。
新たな装備
マイナーチェンジ後のオデッセイには数々の新たな装備も見られます。ジェスチャーコントロール・パワースライドドアは手をかざすことでドアに触れることなくパワースライドドアの開閉を行うことが可能です。
荷物で手が塞がっているときなどに便利な上、パワースライドドアには予約ロック機能もついています。パワースライドドアが完全に閉まらない間も、閉まった後の施錠が設定できるのはうれしい機能です。
EXタイプ限定になりますが、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートも搭載されました。テールゲートの開閉を足先でリアバンパーに入れるだけで行うことができます。
システム機能追加
Honda SENSINGによるシステム機能にも追加が施されています。Honda SENSINGとは11の機能からなる、先進の安全装備です。歩行者事故低減ステアリングや衝突軽減ブレーキ、車線維持支援システムなど安全に運転をするためのサポート機能がHonda SENSINGによって提供されています。
このHonda SENSINGに後方誤発進抑制機能が追加されました。後方誤発進抑制機能によって間違えてバックしてしまったときの事故を大幅に軽減することができます。
具体的には後方の障害物を感知した車がパワーシステムを抑制することで、アクセルペダルに制御をかけます。急発進がなくなることで、思わぬ事故を減らすことが可能です。
現行モデル(ガソリン車)の詳細
オデッセイの現行モデルがどんな性能をしているのか、ここからはガソリン車とハイブリッド車に分けてそれぞれをまとめました。まずはガソリン車についてです。ABSOLUTEとABSOLUTE・EXの2つの性能を以下の表にまとめました。
ABSOLUTE |
ABSOLUTE・EX |
|
エンジン |
i-VTEC |
i-VTEC |
トランスミッション |
CVT |
CVT |
WLTCモード燃費 |
FF/7人乗り12.8km/LFF/8人乗り12.8km/L 4WD/8人乗り12.2km/L |
FF/7人乗り12.4km/L4WD/8人乗り11.6km/L |
JC08モード燃費 |
- |
- |
性能/エンジン |
最高出力:129kW[175PS]/6,200rpm 最大トルク:225N・m[23.0kgf・m]/4,000rpm |
最高出力:129kW[175PS]/6,200rpm 最大トルク:225N・m[23.0kgf・m]/4,000rpm |
性能/電動機(モーター) |
- |
- |
排気量 |
2,356 cc |
2,356 cc |
車両重量 |
1820kg |
1840kg |
現行モデル(ハイブリッド)車の詳細
オデッセイの現行モデル、続いてはハイブリッド車の詳細についてです。オデッセイのハイブリッドモデルの内、人気のあるe:HEV ABSOLUTEとe:HEV ABSOLUTE・EXについてまとめました。
e:HEV ABSOLUTE |
e:HEV ABSOLUTE・EX |
|
エンジン |
e:HEV |
e:HEV |
トランスミッション |
電気式無段変速機 |
電気式無段変速機 |
WLTCモード燃費 |
FF/7人乗り20.0km/LFF/8人乗り20.2km/L |
FF/7人乗り19.8km/L |
JC08モード燃費 |
FF/7人乗り24.4km/LFF/8人乗り25.2km/L |
FF/7人乗り24.4km/L |
性能/エンジン |
最高出力:107kW[145PS]/6,200rpm 最大トルク:175N・m[17.8kgf・m]/4,000rpm |
最高出力:107kW[145PS]/6,200rpm 最大トルク:175N・m[17.8kgf・m]/4,000rpm |
性能/電動機(モーター) |
最高出力:135kW[184PS]/5,000-6,000rpm 最大トルク:315N・m[32.1kgf・m]/0-2,000rpm |
最高出力:135kW[184PS]/5,000-6,000rpm 最大トルク:315N・m[32.1kgf・m]/0-2,000rpm |
排気量 |
1,993 cc |
1,993 cc |
車両重量 |
1840kg |
1930kg |
そもそも『モデルチェンジ』とは?4種の違いをチェック
ここまでの見出しでオデッセイの新たな装備や現行モデルの仕様についてまとめてきました。ガソリン車とハイブリッド車で違いもあるため、好みに合わせて車を選びたいものです。
自分の好きな車を選ぶためにも、ここではモデルチェンジがそもそもどういった意味なのかをまとめました。モデルチェンジは下記の4種類に分けることができます。
マイナーチェンジ
車のモデルチェンジ4種類のうち、1つはマイナーチェンジと呼ばれるものです。オデッセイのモデルチェンジもこのマイナーチェンジに含まれます。マイナーチェンジは後述するフルモデルチェンジよりも規模の小さいモデル変更と言えるでしょう。
輸入車で特に顕著ですが、マイナーチェンジはフルモデルチェンジの間に1回だけ行われます。マイナーという単語からも分かる通り、フルモデルチェンジに比べると小さな変更が多いながらも使い勝手やインテリアの向上に貢献していることが多いです。
フルモデルチェンジ
フルモデルチェンジはマイナーチェンジよりも大規模なモデルチェンジです。エンジンや内装、プラットフォームなど車の根幹に関わる部分を大きく刷新します。
フルモデルという言葉に相応しいほどに、時には前のモデルとはガラリと変わることも少なくありません。
中にはフルモデルチェンジ前と後でほぼ別の車になることもあります。名前を受け継ぎつつも、性能や内装が全く別のものとなることからモデルチェンジ前と後では値段が大きく変わるのも特徴です。フルモデルチェンジは6年ほどおいて行われることが多いです。
ビッグマイナーチェンジ
大きな変更と小さな変更という点から見ると、フルモデルチェンジとマイナーチェンジは分かりやすいモデルチェンジと言えるでしょう。モデルチェンジの中でも比較的見分けにくいのがビッグマイナーチェンジと呼ばれるモデルチェンジです。
ビッグマイナーチェンジはフルモデルチェンジほどの規模ではないながらも、マイナーチェンジよりも大きなモデルチェンジが行われたときに使われます。変更や改良が加えられた結果、フルモデルチェンジとほぼ変わらぬ規模になることも珍しくありません。
フェイスリフト
フェイスリフトは輸入車のモデルチェンジにおいて耳にする言葉です。フェイスリフトと聞くと美容整形を連想する人も多いことでしょう。美容のケースと同じ意味を持ち、フロントマスクのデザインを変更することをフェイスリフトと言います。
エンジン性能や装備など車の直接の性能に関わるアップグレードは施されませんが、全体的な車のイメージを変更するときにフェイスリフトは行われることが多いです。
フルモデルチェンジとマイナーチェンジはその周期もある程度決まっていますが、ビッグマイナーチェンジとフェイスリフトは決まった周期で行われるものではありません。
今回のオデッセイはなぜフルモデルチェンジをしなかったのか
オデッセイは何故今回フルモデルチェンジをしなかったのかについてはいくつかの原因が考えられます。1つは望むような結果を前モデルで出すことがかなわなかったということです。
これについては1995年の初代オデッセイのような爆発的な売上はなくとも、継続した売上を出しているとする声もあります。その中で重要視されているのが2つ目の原因であるハイブリッド車の開発への注力です。
ホンダは燃料電池車やバッテリーEVなど次世代の車の開発に力を入れています。現行の車のモデルチェンジよりも先にある未来への投資に資金を投入していることが、モデルチェンジを小規模に終わらせている原因と考えることもできるでしょう。
オデッセイのモデルチェンジ一覧から人気モデルを探ってみよう
オデッセイは今回に限らず、今までの数々のモデルチェンジを重ねてきています。世代ごとに分かれており、特に3~5世代は人気が顕著です。
オデッセイのモデルチェンジの歴史と人気モデルの一覧をまとめました。どのオデッセイが自分の肌に合うか悩んでいる場合に参考にしてください。現行のモデル以外にも中古車であれば様々な選択肢があります。
これまでのオデッセイモデルチェンジの歴史
これまでのオデッセイの歴史についてかいつまんでチェックしてみましょう。初代オデッセイは94年10月に発売されました。爆発的なヒットとなってから、これまでに4回に渡ってフルモデルチェンジがなされています。
フルモデルチェンジは99年、03年、08年、13年と等間隔で行われています。20年にフルモデルチェンジがあったとしてもおかしくない、そう思わせるのに充分な期間があいていることも事実です。
それぞれのフルモデルチェンジを経てインテリアやエクステリアはもちろん、省燃費性や走りの心地よさ、先進の安全装備など多岐に渡る性能進化もめざましいものがあります。フルモデルチェンジだけでなく、マイナーチェンジもそれぞれの世代間で行われました。
オデッセイモデルチェンジ一覧
オデッセイはモデルチェンジを繰り返しており、先ほどのモデルチェンジの年月と世代を表にまとめると以下のようになります。第~世代という呼び方が使われ、フルモデルチェンジが行われるごとに新しい世代としてみなされるのが特徴です。
13年からのモデルは第5世代として扱われており、第5世代だけをピックアップしても15年、16年、17年、20年にそれぞれマイナーチェンジが行われています。13年からずっと同じ車を販売しているわけではなく、同じモデルであっても改良が続けられているのもポイントです。
第1世代 |
94年10月から |
第2世代 |
99年12月から |
第3世代 |
03年10月から |
第4世代 |
08年10月から |
第5世代 |
13年10月から |
オデッセイ人気モデル
20年現在、人気のある世代は第3~5世代と言えるでしょう。初代と第2世代は年式から見ても現在購入する人は多くありません。
第3世代もそういった意味では古い部類に属しますが、現在では安く購入しやすい点が評価されている上低床、低重心のフォルムも人気の一因となっています。
このワイド&ローのフォルムは第4世代でも引き継がれており、第4世代も同じ理由で人気です。一方で第5世代は低重心を維持してはいるものの、全高はプラス30mmでそれまでの世代とは一味違う感覚とスライドドアの初採用といった違いが見られます。
モデルチェンジごとの中古車相場
フルモデルチェンジの場合新旧で価格は大きく変わるのは、マイナーチェンジでも発売年度により価格に変動が出てきます。
自分が欲しいと思っている車種の大まかな平均価格を調べて、あとあとまで愛着のわく車を手にいれたいものです。ここで世代ごとの相場と人気モデルの相場についてみていきましょう。
世代ごとの相場
2013年11月以降発売のモデルの場合ですが、中古車平均価格はおよそ230万円でグレードによる価格帯は広く、新車で250~460万円です。
5代目以前の中古車価格の目安はどれくらいかを知るため、簡単に表にまとめてみました。以下の表を参照してください。
発売時期 |
おおよその価格帯(万円) |
平均価格(万円) |
第5世代(2013/11-現在) |
60~450 |
230 |
第4世代(2008/10-2013/10) |
13~220 |
60 |
第3世代(2003/10-2008/9) |
5~140 |
30 |
第2世代(1999/12-2003/9) |
5~80 |
27 |
(2020年12月時点の情報です)
PRオデッセイを価格から探す
※価格は支払総額
オデッセイ人気モデルの相場
2008年製「モデルL」がおすすめで、新車価格は291万円、15~80万円が中古車価格相場のお買い得モデルです。
2020年12月現在、ネクステージでのオデッセイの中古車相場はモデルやグレードにもよりますが、180万円から250万円ほどの価格帯が基準値と言えるでしょう。
新車での販売は終了していますが、2354cc、FF駆動で127[173]/6000(kW[PS]/rpm)、最大トルクは222[22.6]/4300(N・m[kgf・m]/rpm)です。室内サイズは2,850x1,220x975(室内長×室内高×ヘッドルーム前)で7名乗車の5ドアとなっています。
レビューを見ても全体的に評価が高く、総合的な使いやすさを考えて設計されている点は見逃せない長所と言えるでしょう。コストパフォーマンスに優れていることが一目瞭然のモデルです。
購入時には車本体の価格や品質だけでなく、販売店の質も大事です。ネクステージでは修復履歴のある車の取り扱いはございません。コスパは十分良心的に考慮されており、提示価格は安心かつ納得していただけるよう、購入にあたってのご相談も承っております。
まとめ
オデッセイの第5世代は13年に販売が開始され、20年に最新となる4回目のマイナーチェンジの調整が入りました。
先進安全装備や現代に合わせた外装と内装、またハイブリッドモデルなどは20年現在であってもどれも購入時に見逃せないポイントです。
ネクステージではオデッセイの中古車を数多く取り揃えております。好みの世代、装備に合わせて中古車を選ぶことができます。中古車購入の際はぜひネクステージにご相談ください。