ホンダのロゴってどんな車?後継車のフィットと比較!
ホンダ(正式社名:本田技研工業株式会社)には、5年という短い期間で販売が終了してしまったロゴという車があります。販売期間が短いうえに販売終了から20年ほどが経過しているため、欲しいと思っているのになかなか巡り合えないと感じている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ホンダのロゴの特徴やその後継車であるフィットの情報をご紹介します。ロゴは手に入れられなくても、ロゴのコンセプトのさらに上をいくフィットの魅力が分かれば、次の車選びへと踏み出せます。
※目次※
・デザイン性重視の「シティ」の後継車として生まれた「ロゴ」は、実用性重視の車!すでに販売は終了している
・ロゴの後継車であるフィットは、デザイン性と実用性のバランスが取れており、バリエーションも豊富!
・フィットを購入する前に、ライバル車種であるヤリス、ノートe-POWER、従来型フィットの価格もチェックしておこう!
ホンダ ロゴはどのような車?
ホンダのロゴは、シティの後継として発売されました。スタイルを意識したシティとは違い、実用性を重視したロゴはシンプルなデザインです。車名は、「言葉」「理性」「論理」を意味するラテン語の「Logos」から取られました。ここでは、そんなロゴの特徴や魅力、スペックや機能についてまとめます。
シティの後継車種
「ロゴという名前を聞いたことがない」という方もおられることでしょう。ロゴはシティの後継車種として販売されましたが、残念ながら2001年に生産終了となったため、現在は製造・販売が行われていません。
一方、シティは現在も製造・販売されており、小型車ではなく一般車として大きさやデザインも大幅に変更されました。ロゴは残念ながら役目を終えることになりましたが、後継車としてフィットが誕生するにあたっては、ロゴの存在が大きかったと言えるでしょう。
小回りが利くコンパクトカー
ロゴは、市街地など狭い道路での運転が想定されていたため、小回りの利くコンパクトな設計になっています。4代目シビックで実績を積んだD13B型エンジンをもとに、吸排気バルブの数を減らしてPGM-FI(ピージーエム・エフアイ)に変更しました。
PGM-FIを搭載するメリットは、環境負荷の低減や走行性能、経済性の向上などです。発進や登坂路でも軽快に走ることができるため、特に街中での運転に適した車になっていました。
ロゴが製造終了になった理由は?
小回りが利くコンパクトカーであるのに、シティよりも先にロゴが製造終了になった理由は、皮肉なことにその「ロゴ」らしさにありました。シンプルさを追求したため、デザイン性に面白みが欠けてしまったのです。
先代の車種であるシティは、実用性の面では劣っていたものの、デザインにはこだわっていました。実用性重視のロゴはデザインがシンプルであったため、ユーザーにとっては物足りなかったのかもしれません。
「外見よりも機能性」という考えも十分理解できますが、機能とデザインのバランスが取れているとユーザーの幅も広がります。
さらに、「高速域での走行が不安定だ」「乗る場所が限定されてしまうため不便」という声もありました。このような理由から、1996年の販売開始からわずか5年という短い年月で、ロゴはその幕を閉じることになったのです。
ホンダ ロゴの維持費
ホンダのロゴは、販売期間こそ短かったものの、乗り心地や静粛性は好評でした。そのため、街乗りには最適な車です。街乗り中心のドライブスタイルの方であれば、「購入費や維持費さえ手頃であれば、ロゴに乗りたい」と思われるかもしれません。ここでは、ロゴの購入相場や維持費などをご紹介します。
ホンダのロゴを中古車で購入するならいくら?
ホンダのロゴは、製造を中止して20年ほどが経過しているため、中古車として出回る台数はかなり少なくなっています。そのためか、中古車として売りに出されるとすぐに買い手が付き、見つけるのは至難の業です。
中古車価格には幅がありますが、20万円以下がほとんどで、一桁台というケースも少なくありません。
街乗り利用が多かったせいか、古い割には状態が良かったり、走行距離が短かったりするものもあります。免許取りたての方や街乗りに自信がない方の練習用には十分です。
ホンダのロゴの燃費
ホンダのロゴが販売されていた時代、燃料計測に用いられるモードは10・15モードと呼ばれるものでした。これは主に市街地での走行を念頭にテストされた数値です。
ホンダのロゴの燃費は、10・15モードで15.4㎞/L~19.0㎞/Lで、グレードや駆動方式によって異なります。JC08モードは10・15モードよりも約10%低下すると言われていますので、13.86㎞/L~17.1㎞/Lといったところです。当時としては高評価だったのですが、現在販売されている一般的なコンパクトカーと比べると、どうしても見劣りしてしまいます。
ホンダのロゴの車検代
車検代には、2年分の自賠責保険料、検査印紙代、2年分の自動車重量税という法定費用のほか、部品交換や点検整備に必要な工賃、人件費、代行料などが含まれます。
ホンダのロゴは車両重量1,000㎏以下と軽めの分類にはなりますが、エコカー減税の対象車ではありません。かえって18年以上経過している車種ということで、増税対象車となってしまいます。そのため、かかる重量税は2万5,200円です。(2021年10月現在)
トータルすると、法定費用はおおよそ5万円ほどで、そこに工賃などが加わります。
ホンダ ロゴの後継車「フィット」はどのような車?
短い月日で役目を終えた「ロゴ」ですが、後継車である「フィット」にはロゴで学んだ機能や技術が生かされています。設計に際しては、視界のよさ、座り心地のよさ、乗り心地のよさ、使い心地のよさを追求しました。
他にも充実した機能が備わっています。安全性能や特徴、燃費など、購入前に知っておきたいフィットの魅力を確認しておきましょう。
フィットは主に2種類
フィットには、ガソリン車とe:HEV(ハイブリッド)があります。グレードはそれぞれ5種類で、「BASIC」が基本グレードです。
フィットの大きな特徴は、カラーバリエーションの豊富さにあります。選べるカラーは22種類もあり、ツートンカラーもラインアップされているため、自分らしいカラーで個性を表現することも簡単です。
フィットの安全性能
フィットは全タイプに、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備しています。
車両や歩行者、自転車との衝突回避のサポート(衝突軽減ブレーキ)、運転手の不注意による急発進の防止(誤発進抑制機能)など、見落としや不注意を補ってくれる安心のシステムです。
運転中に起こり得る状況をサポートする機能(歩行者事故低減ステアリング、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールなど)も多く搭載されています。
フィットは、政府が交通事故防止対策の一環として普及に努めている「セーフティ・サポートカー(サポカー)」に該当しているため、お得に購入できるサポカー補助金の対象車です。
インテリアの特徴
フィットには「BASIC」「HOME」「NESS」「CROSSTAR」「LUXE」という5種類のグレードがあり、それぞれインテリアが異なります。
基本グレードでシンプルなデザインの「BASIC」は、ブラックとソフトグレーの2色展開です。
「HOME」は居心地の良さを追求しているため、シート素材のメインをナチュラルテキスタイル(織物)にし、サイドの素材にもこだわっています。カラーバリエーションはBASIC同様ブラックとソフトグレーの2色です。
「NESS」は「FITNESS(フィットネス)」と掛けており、機能性の高い撥水素材を使用しています。インテリアカラーもブラック×ライムグリーン、ブラック×グレーとアクティブなカラー展開です。
「CROSSTAR」はNESS同様に撥水仕様のシートを採用しており、アウトドアで汚れた場合にも簡単にお手入れできます。座席は厚みのあるパッドで心地よく、インテリアのカラーはブラック×グレーと落ち着いた雰囲気です。
洗練と上質をテーマにした「LUXE」は、本革シートを採用したブラック、ブラウンの2色展開となっています。ステアリングも本革巻きで、ワンランク上の特別感が魅力です。
燃費は?
e:HEVは発進がスムーズで、モーターとエンジンの切り替えも静かです。状況に応じてモーター走行やエンジン走行を効率よく切り替えるため、優れた燃費走行を実現しています。
「2030年度燃費基準」に対応しているほか、平成30年排出基準75%低減レベルもクリアしており、環境に優しい車です。
タイプ |
WHTCモード |
JC08モード |
BASIC(FF) |
20.4km/L |
24.2km/L |
BASIC(4WD) |
18.2km/L |
20.6km/L |
e:HEV BASIC(FF) |
29.4km/L |
38.6km/L |
e:HEV BASIC(4WD) |
25.6km/L |
30.8km/L |
e:HEV HOME(FF) |
28.6km/L |
38.6km/L |
e:HEV HOME(4WD) |
25.2km/L |
30.8km/L |
※2021年10月現在の情報です。
フィットを中古車で購入するならいくら?
現行フィットの新車購入価格は、ガソリン車が155万7,600円~、e:HEVが199万7,600円~です。4代目フィットとして2020年にモデルチェンジしたばかりなので、中古車として販売されているものもほぼ新車です。
最安値は139万9,000円~となっており、ほとんど走行していない状態の良いものばかりで、装備も充実しています。
高額のものは209万9,000円で、最上級グレードLUXEです。同グレードの新車価格は242万6,600円~ですので、かなりのお買い得品と言えるでしょう。
※販売価格は2021年10月現在のものです。
(参考: 『フィット(ホンダ)の中古車一覧』)
ホンダ のロゴが手に入らない場合は似た車も検討しよう
ロゴは2001年に製造・販売が終了しているため、年式もかなり古くなります。そのため、ロゴを中古で購入する場合には、重課税を支払う必要が出てくるでしょう。重課税とは、新車登録から13年以上経過した車に対して上乗せされる税金のことです。自動車税、自動車重量税共に増税されます。
税金を余分に支払いたくないのであれば、ロゴの後継車であるフィットを検討してみるのも一案です。分からないことがあればネクステージをはじめとする販売店に確認してみることをおすすめします。
ホンダ ロゴの後継車「フィット」のライバル車
ここまでロゴとフィットについて解説してきましたが、コンパクトカーであるフィットのライバル車についても押さえておきましょう。よく比較されるのが、トヨタの「ヤリス」と 日産の「ノートe-POWER」、ホンダの「従来型フィット」です。各車種の燃費や特徴、新車と中古車の価格帯などをご紹介します。
トヨタ ヤリス
トヨタの「ヤリス」という車種名になじみのない方もおられることでしょう。ヤリスはヴィッツが海外で販売される際に使われてきた名前です。今回フルモデルチェンジを行い、国内でも「ヤリス」という名前が使われるようになりました。
ヤリスは日本だけでなくヨーロッパ市場でも評価が高く、モータースポーツの世界でも活躍しています。
タイプ |
燃費 (WHTCモード) |
新車価格 (税込) |
中古車価格 (税込) |
HYBRID G 1.5L 2WD |
35.4km/L |
232万4,000円~ |
199万9,000円~ |
HYBRID G 1.5L E-Fort |
30.2km/L |
252万2,000円~ |
179万9,000円~ |
G 1.5L CVT 2WD |
21.6km/L |
197万1,000円~ |
159万7,000円~ |
※情報は2021年10月現在のものです。
(参考:『ヤリス(トヨタ )の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
PRお買得なヤリスの中古車
※価格は支払総額
日産 ノートe-POWER
日産 ノートe-POWERは、ガソリンエンジンで発電をして電気モーターで走る仕組みであるため、低燃費で静寂性も高い車です。フィット同様に、減速が多い街中だけでなく、加速が必要な高速道路でも燃費性能を発揮します。
タイプ |
燃費 (WHTCモード) |
新車価格 (税込) |
中古車価格 (税込) |
X 2WD |
28.4km/L |
218万6,800円~ |
89万6,000円~ |
X FOUR |
23.8km/L |
244万5,300円~ |
129万9,000円~ |
AUTECH CROSSOVER |
- |
253万7,700円~ |
169万1,000円~ |
※情報は2021年10月現在のものです。
(参考:『 ノートe-POWER(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
従来型フィット
従来型のフィットは現行モデルに比べると、横長のヘッドランプがシャープなのでスポーティな印象です。燃料タンクを前席の下に搭載し、車内に広めのスペースが確保されているため、ゆったりと過ごせます。
タイプ |
燃費 (JC08モード) |
燃費 (10・15モード) |
中古車価格 (税込) |
GK系 |
26.0km/L |
- |
39万7,000円~ |
GE系 |
- |
24.0km/L |
12万9,000円~ |
※情報は2021年10月現在のものです。
(参考:『 フィット(ホンダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
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クルマの購入は大きな買い物であるため、特に中古車を選ぶ際には後々トラブルが起こらないかと不安を感じることも少なくありません。ネクステージでは必要な情報をきちんとお知らせし、納得がいくまでご相談を承ります。たとえ小さなことでも、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
まとめ
ホンダのロゴは、シティの後継車であったにもかかわらず、シティよりも早く姿を消してしまいました。しかし、その技術はさらに進化し、後継車であるフィットに息づいています。
コンパクトカーであるフィットは、4つの心地よさをコンセプトに、デザインと実用性を兼ね備えた車種です。グレードごとにインテリアが異なるため、ライフスタイルや趣味、趣向に適した車を見つけられるでしょう。
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