中古車「ホンダ NSX」の賢い購入方法や探し方を徹底解説!
「ホンダ NSX」は国産高級スポーツカーのひとつで、中古のスポーツカーを購入したいと考えていて検討対象に含めている方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、NSXのおすすめモデルや特徴、歴史などの気になる情報を紹介します。
NSXのライバル車についても紹介するため、流通台数が少なく購入しにくいと感じている方もNSXとライバル車を比較・検討することで、自分の好みにマッチしたスポーツカーを探しやすくなるでしょう。
※目次※
・ホンダ NSXは3.5Lガソリンエンジンと3基のモーターを併用した高性能なハイブリッドスポーツカー
・中古車で購入するなら2017年式~2021年式のNSXがおすすめ
・中古車市場の流通量が少ないNSXやライバル車の中古車探しは全国展開しているネクステージへ!
中古車「ホンダ NSX」のおすすめモデル
1990年に登場したモデル
ホンダ NSXは1990年9月に販売開始したスポーツカーで、UMR(アンダーフロア ミッドシップエンジン リアドライブ)の研究から生まれた車です。開発中に一般的なFF車とは違う性能を示すことに気付き、開発が本格化します。
同時期にホンダがF1に復帰したことから、本格的なスポーツカーの開発が始まりました。開発は1985年に開始され、アルミボディのスポーツカーを製造することを目標に進められます。
その結果完成したのがNSXで、製造工程のほとんどがロボットではなく人の手を介しているのが特徴です。その後は何度かモデルチェンジを実施し、2022年8月時点では「NSX Type S」が最新モデルとして販売されています。
おすすめモデルは2017年式~2021年式NSX
これからNSXの中古車を購入しようと考えているなら、2017年式~2021年式のモデルを選ぶのがよいでしょう。NSXは1グレードのみの設定で、具体的なスペックは以下の通りです。
車両サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4.490mm × 1.940mm × 1.215mm |
車両重量 |
1,800kg |
エンジン |
水冷V型6気筒縦置DOHC |
排気量 |
3.492L |
最大出力 |
373kW |
最大トルク |
550N・m |
NSXはガソリンエンジンにプラスして、3基のモーターを搭載しているハイブリッド車です。エンジンとモーターが得意とする分野をそれぞれ担当することで、より高い走行性能や操作性を実現しています。ハイブリッド車ならではのパワーやレスポンスのよさを味わえるのがメリットです。
中古車「NSX」のその他の歴代モデル
NSX Type S(2021年式以降)
NSX Type Sは2021年に販売したモデルで、2022年8月時点において最新モデルです。ただし、日本国内30台限定で製造されたため、これから新車の購入はできません。希少な車かつ発売から時間が経過していないことを考えると、中古車で購入するのも難しいでしょう。
ガソリンエンジンと3基のモーターを搭載して走行性能を高める作りは前代モデルと同様です。しかし、燃焼効率・冷却性能の向上やターボシステムの性能向上を実現したことにより、最高出力が427kWから449kWにパワーアップしています。
NSX (2001年式~2005年式)
2001年式~2005年式のNSXは、2022年時点において2世代前の車です。以前に販売されていたモデルからデザインが大幅に改良され、衝突時の安全性やエアロ性能が大きく向上しています。2003年には一部改良が施され、以下の点が変更されました。
・イモビライザーを標準搭載
・ボディカラーにニューインディイエロー・パールを追加設定
・NSX-R以外にCDチェンジャーを標準搭載
装備のアップグレードやボディカラーの追加設定が行われましたが、販売価格は据え置いています。この世代の中古車を購入しようと考えている方は、細かい装備が充実している改良モデルを選ぶとよいでしょう。
NSX (1990年式~2001年式)
初代NSXは、1990年~2001年まで比較的長期にわたって生産していました。3L~3.2Lクラスのガソリンエンジンを搭載したスポーツカーを搭載しており、サーキット走行を考慮して開発された車です。
なお、初代NSXには6速MT車(1997年の改良以前は5速MT車)と4速AT車がラインアップされています。6速MT車は3,2Lクラスのエンジン、4速AT車は3Lクラスのエンジンとなっており、仕様の違いがある点に注意が必要です。車両重量も4速AT車のほうが50kg重くなっています。
長期間販売していた車であり、販売期間中の1997年と1999年の2回改良が施されました。改良によってエンジンの環境性能が向上したり操作性がよくなったりしているため、この世代のNSXを購入するなら改良後のモデルがおすすめです。
中古車「ホンダ NSX」の特徴
ハイパワーを実現したこだわりの走り
NSXは大排気量のエンジンとモーターを併用したハイブリッドシステムを採用することで走行性能を高めた車です。通常、ハイブリッドシステムは燃費性能を高める目的で使用しますが、NSXでは走行性能を高めるために使用しています。
エンジンとモーターはそれぞれ得意な分野が異なるため、その得意分野を生かせるように設計することで高い動力性能とレスポンスのよさ、ステアリングの追従性を実現したのが特徴です。
「スポーツカーのハイブリッド車」というユニークな特徴をもつ車であるため、この点に魅力を感じる方にもおすすめです。
スポーツカーらしいローアンドワイドなエクステリア
NSXのエクステリアは、安定性とエアロ性能を追求してローアンドワイドな仕上がりになっています。スポーツカーとしてイメージするデザインであるといえるでしょう。カラーラインアップは以下の通りです。
クルバレッド |
ベルリナブラック |
130Rホワイト |
ソースシルバー・メタリック |
カジノホワイト・パール |
サーマルオレンジ・パール |
インディイエロー・パールII |
バレンシアレッド・パール |
ヌーベルブルー・パール |
|
全9カラーと豊富なのも魅力的なポイントといえるでしょう。ただし、中古車市場に出回っている台数が少ないため、自分が気に入ったカラーの車と出会えるとは限りません。
空気抵抗を抑えつつエアフローを追求した設計
エクステリアデザインは、スポーツカーとして求められるエアロ性能を追求しつつ、搭載しているエンジンとモーターを効率的に冷却できるように設計しています。走行時に発生する気流は抵抗が少ない経路で流れ、全てのパワーユニットを搭載している部分を通過するのが特徴です。
ほかにも、走行時の安定性を高めるために、必要な場所にサポート材を配置しています。走行性能を第一に考えて設計したスポーツカーらしい車といえるでしょう。
低重心化と居住性能を両立した車内空間を実現
走行性能を追求して低重心化を実現すると、車高が低くなってキャビンスペースが狭くなります。キャビンスペースが狭いと居住性が低下し、快適性と両立するのが難しいのがデメリットです。
そのデメリットを解消するために、NSXではシステム部分をコンパクト化することでできるだけ広い車内空間を確保しています。前後重量配分は前部42%、後部58%と理想的なバランスになっており、安定した走行を見せてくれるのもうれしいポイントです。
ホールド性が高いスポーツシートを採用
NSXのシートはホールド性に優れたスポーツシートを採用しています。シートは座面とシートバックで乗員を支える構造になっており、サイドボルスターを併せて設置することで横方向の力を受けたときでも姿勢が安定するのが特徴です。
ホールド性は高いものの肩を自由に動かせるようになっているため、窮屈に感じにくいでしょう。サイドボルスターを低めに設定できる仕様なので、乗り降りするときは低めに設定しておくと邪魔になりません。
中古車購入時に検討したいNSXのライバル車種5選
日産 フェアレディZ
車両サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4,380mm × 1,845mm × 1,315mm |
車両重量 |
1,570kg |
エンジン |
水冷V型6気筒DOHC |
排気量 |
2.997L |
最大出力 |
298kW |
最大トルク |
475N・m |
国産スポーツカーの購入を検討しているなら、「フェアレディZ」も検討対象に含まれるでしょう。こちらは1967年に販売開始したロングセラー車種で、FRタイプのスポーツカーです。
NSXより安価に購入できるのもメリットで、安価にスポーツカーを購入したい人にとっては有力な選択肢になるでしょう。
(参考:『日産 フェアレディZの中古車一覧』)
日産 GT-R
車両サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4,710mm × 1,895mm × 1,370mm |
車両重量 |
1,760kg |
エンジン |
水冷V型6気筒DOHC |
排気量 |
3,799L |
最大出力 |
419kW |
最大トルク |
637N・m |
「GT-R」も国産スポーツカーとして有名な車です。2007年に登場した比較的新しい車種で、出力やトルクが高いのが特徴といえるでしょう。元々はサーキット走行にフォーカスして開発した車ですが、2016年のモデルチェンジで一般道における走行性能を重視する方針に変わりました。
比較的高価な車ですが、公道走行からサーキット走行までさまざまな場面で走りを楽しめる車です。走行性能を重視するなら検討してみてもよいでしょう。
(参考:『日産 GT-Rの中古車一覧』)
PORSCHE 911 Carrera
車両サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4,520mm × 1,850mm × 1,300mm |
車両重量 |
1,750kg |
エンジン |
水冷水平対向6気筒 |
排気量 |
2.981L |
最大出力 |
283 kW |
最大トルク |
450 N・m |
「911 Carrera」はポルシェを代表する車で、1964年に販売開始したロングセラー車かつ人気車種です。スポーツカーはMR方式のものが多いものの、911 CarreraはRR方式になっているのも特徴的といえるでしょう。
ポルシェは独創的な車を多数ラインアップしているため、普通と違ったスポーツカーを購入したいなら一度チェックしてみるのがおすすめです。スポーツカーらしく走行性能を追求しており、さまざまな状況で走りを楽しめます。
(参考:『PORSCHE 911 Carreraの中古車一覧』)
PORSHE 718 Cayman
車両サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4,385mm × 1,800mm × 1,295mm |
車両重量 |
1,520 kg |
エンジン |
水冷水平対向4気筒 |
排気量 |
1.988L |
最大出力 |
220 kW |
最大トルク |
380 N・m |
よりコンパクトで安価に購入できるスポーツカーを探している方には、ポルシェの「711 Cayman」がおすすめです。こちらもポルシェらしいRR車で、価格が高い911 Carreraと共通しているパーツも多く存在します。
911シリーズより安価に購入できるものの、エンジンが2Lクラスの4気筒のものにダウングレードされているなど、仕様に差があるため事前にチェックしておきましょう。
(参考:『PORSHE 718 Caymanの中古車一覧』)
ABARTH 124 spider
車両サイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4,060mm × 1,740mm × 1,240mm |
車両重量 |
1,130kg |
エンジン |
水冷直列4気筒インタークーラー付ターボ |
排気量 |
1,368L |
最大出力 |
125kW |
最大トルク |
250N・m |
「124 spider」は、比較的安価に購入できるカブリオレタイプのスポーツカーです。1,4Lクラスのターボエンジンを搭載していてコンパクトなボディサイズに仕上がっており、スペック面では控えめな印象です。
その分新車価格が400万円台と安価で、手軽にカブリオレタイプのスポーツカーを入手したい方にむいています。コンパクトで小回りが利き、狭い道を走る機会が多い方にもおすすめです。
(参考:『ABARTH 124 spiderの中古車一覧』)
ホンダ NSXの中古車価格相場
ホンダ NSXを中古で購入しようと考えているなら、どの程度の価格で取引されているのか気になるのではないでしょうか。そこで、以下に2022年8月22日時点におけるネクステージの在庫状況を見てみましょう。
NSXの中古車最安値 |
- |
NSXの中古車最高値 |
- |
2022年8月22日時点で、ネクステージではNSXの中古車は取り扱っていません。現行車種は30台限定、旧モデルは生産終了となっており、市場全体の流通量が少ないため好みの車を探し出すのが難しい状況です。
これから国産スポーツカーを購入したいと考えているなら、フェアレディZやGT-Rなどのライバル車も併せて検討したほうがよいでしょう。
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まとめ
ホンダ NSXは1990年からモデルチェンジしつつ販売されている国産高級スポーツカーです。ガソリンエンジンと3基のモーターを併用して高い走行性能を実現しているなど、スポーツカーらしい走りを楽しみたい方に向いています。
その一方で流通台数が少なく、これから購入するのが難しい車です。スポーツカーの購入を検討している方は、ライバル車を含めて幅広く探したほうが自分好みの1台を見つけやすいでしょう。
ネクステージでは、国産車・輸入車のスポーツカーを多数販売しています。気になる車を取り寄せて試乗することも可能なので、中古スポーツカーの購入を検討している方はぜひネクステージのWebサイトで車両探しや在庫確認をお試しください。