【S・VS・RS】ロードスターRFのグレードの違いを見てみよう
マツダが販売するロードスターRFは、世界でもっとも多く生産された2人乗りの小型オープンスポーツカーとして、ギネスブックの認定を受けた4代目ロードスターのリトラクタブルハードトップ版です。
マツダ ロードスターRFは2018年6月に商品改良を実施していますが、その変更点が気になる方も多いでしょう。そこでこの記事では、マツダ ロードスターRFのグレードの違い、ロードスターRFが商品改良によってどのように変わったのか、中古車情報を交えて解説します。
※目次※
2.【S・VS・RS】ロードスターRFのグレードの違いとは?
・ロードスターRFは2018年6月の商品改良によりエンジン性能が大幅にアップ!
・ロードスターRFはグレードによって内装の質感や装備内容が異なるので、購入前にしっかりとチェックしておこう
・ロードスターRFやロードスターの現行モデルの注文受付は終了しているため、中古車がおすすめ!
ロードスターRFはハードトップモデルのスポーツカー
マツダ ロードスターRFは、ソフトトップのロードスターをベースにしたリトラクタブルハードトップモデルとして、2016年に登場しました。ファストバックスタイルを採用し、ルーフからリアまでなだらかに傾斜するラインが特徴です。
マツダ ロードスターRFはロードスターと比べて、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、マツダ ロードスターRFについて詳しく見ていきましょう。
電動格納式ルーフのロードスター
マツダ ロードスターRFの特徴としては、電動格納式ルーフ(リトラクタブル式ハードトップ)を採用したモデルだということです。
スイッチ操作で簡単にルーフが開閉でき、開閉にかかる時間は当時としては世界最短の約13秒を実現しています。さらに、ルーフの開閉状況をメーターディスプレイ内に表示しているため、前方を向いたままでも開閉可能です。
また、ソフトトップモデルとはエンジンも異なり、より排気量の大きい専用チューニングを施した「SKYACTIV-G 2.0」を搭載しています。
ハードトップらしい走りへの専用チューニング
マツダ ロードスターRFのサスペンションはソフトトップ同様にフロントにダブルウイッシュボーン、リアはマルチリンクを採用していますが、車両重量が増えていることもあり専用のチューニングが施されています。
荷室容量は、ソフトトップとほぼ同じ127Lで、機内持ち込み可能なサイズである、55cm×40cm×25cm以内のバッグを2つ収納できます。なお、工具を収納するマルチボックスも荷室内に設置しています。
【S・VS・RS】ロードスターRFのグレードの違いとは?
現行モデルのマツダ ロードスターRFのグレードには、ベーシックなS、上質なVS、スポーティなRSの3つが用意されています。
3つのグレードの車体寸法や重量、エンジン、サスペンション、先進安全装備「i-ACTIVSENSE」には違いはありません。グレードの違いは主にエクステリア、インテリアの素材や色、メーカーオプションの選択肢です。
Sの特徴
ベーシックモデルのSでは、メーカーオプションとして、フロントブレーキにBrembo社製ベンチレーテッドディスク&Brembo社製対向4ピストンキャリパー(レッド塗装)と、BBS社製鍛造アルミホイールの設定がありません。
6スピーカーは標準装備ですが、CD/DVDプレーヤー、地上デジタルTVチューナー(フルセグ)は標準装備ではなくメーカーオプションです。
また、ステンレススカッフプレートは装備されておらず、シート素材はクロスが採用されています。
VSの特徴
上質モデルであるVSからはフロントブレーキにBrembo社製ベンチレーテッドディスク&Brembo社製対向4ピストンキャリパー(レッド塗装)と、BBS社製鍛造アルミホイールが、メーカーオプションの設定となりました。
CD/DVDプレーヤー、地上デジタルTVチューナー(フルセグ)に加え、ボーズサウンドシステムは標準装備です。
電動リモコン式ドアミラーとルーフの色は、Sでは標準装備だったボディ同色に加え、ピアノブラックがメーカーオプションで選択できます。ステンレスカッフプレートも標準装備されています。
RSの特徴
上級モデルでありスポーティなのがRSです。そのためRSのみトランスミッションには6EC-ATの設定はなく、6MTのみです。
電動リモコン式ドアミラーはピアノブラックが標準装備になり、17インチアルミホイールが高輝度塗装ではなくブラックメタリック塗装を採用しています。
他には、スポーティ走行をより楽しめるレカロ社製シートやビルシュタイン社製ダンパー、フロントサスタワーバー、インダクションサウンドエンハンサーが標準装備されています。
ロードスターRFは年式によって特徴が異なる
マツダ ロードスターRFは販売開始から数度の商品改良を行っています。その中でも大きい変化があったのが、2018年の6月の商品改良です。
主な内容として、エンジン性能に手が加えられ、最高出力や最大トルクが大幅に向上が挙げられます。
ここでは、マツダ ロードスターRFが商品改良によって変わった点を紹介します。中古車での購入を検討している方は、商品改良の前と後、どちらを購入するかの判断材料にもなるでしょう。
エンジンの改良
商品改良による一番の変化点となるのが、エンジン部分の改良です。2Lエンジン「SKYACTIV-G 2.0」がチューニングされており、最高出力と最大トルクが向上しています。
商品改良前の最高出力は「116Kw(158PS)/6,000rpm」でしたが、改良後は「135kW(184PS)/7,000rpm」へと進化させ、燃費・環境性能も向上しています。
エンジンが進化したため、エンジンサウンドにも手が加わっています。サイレンサーの内部構造をすべて見直し、低回転から高回転まで力強い音色に造り込まれています。
「i-ACTIVSENSE」標準化
i-ACTIVSENSEは、マツダが誇る先進安全装備です。これまでのマツダ ロードスターRF、ロードスターには標準装備されていませんでしたが、商品改良により全モデルに標準搭載されました。
衝突回避や被害軽減の機能はもちろん、車間距離を認識してくれる運転サポート機能も備わっているので、事故が起きるリスクを軽減できます。セーフティ・サポートワイドの基準も満たされているので、安心してドライブを楽しめるでしょう。
テレスコピックステアリングを採用
テレスコピックステアリングとは、ステアリングの位置を調整できる機能のことです。歴代ロードスターではこの機能が搭載されておらず、商品改良によって初めてこの機能が追加されました。
ステアリングの調整幅はテレスコピック機能として前後約30mm、チルト機能として上下に約42mm調整でき、きめ細かなドライビングポジションを調整できるようになりました。
商品改良により、マツダ ロードスターRFは人馬一体の走りの楽しさをさらに進化させたのです。
ロードスター RFの内装
車を選ぶ際、人によっては重視するポイントは異なります。性能を重視する方もいれば、内装や使い勝手の良さを重視する方もいるでしょう。ここでは、商品改良後のロードスターRFの内装について解説します。
運転のしやすさを左右する運転席回りや、利便性が高まるラゲッジルームの容量なども明記してあるので、グレードを選ぶ際の参考にしてくださ。
シートとマテリアルカラー
ロードスターRFはグレードによって、設定されているカラーや質感が異なります。グレードによって装備の内容も違ってきますので、購入を検討している方は事前にグレードによる違いは把握しておきましょう。
シートやマテリアルカラーにこだわりたい方は、上級グレードを選ぶことがおすすめです。例えば、RSのシートはレカロ社製のアルカンターラ+ナッパレザーを採用していますし、ドアトリムやインパネなどはブラックの加飾で落ち着きの感じられる上品な色合いに設定されています。
運転席回り
運転席回りの仕様は、ソフトトップ車と同様です。ペダルはアクセルとブレーキの踏み替えがスムーズな、オルガン式を採用しています。オルガン式はかかとを動かすことがほぼないため、足首への負担も最低限に抑えることが可能です。
その他にも、ドリンクホルダーや7インチのディスプレイが備わっており、運転する上で必要とされるものはひと通りそろっています。ちょっとした収納スペースも複数用意されており、使い勝手は悪くないといえるでしょう。
ラゲッジルーム
ラゲッジルームの容量は127Lで、先代モデルの150Lと比べると少し小さくなりました。しかし、内部は460mmの深さがあり、機内に持ち込める大きさのキャリーケースを2個は収納できるため、最低限の荷室容量は確保されています。
また、右奥にはマルチボックスが設置されており、ちょっとした小物を収納しておくことが可能です。その他にも、ラゲッジルームランプが装備されているといった実用性を高める工夫がマツダ ロードスターRFには施されています。
ロードスターやロードスターRFはいくらで買える?
マツダ ロードスターRFは、2018年6月の商品改良でエンジンがよりパワフルになりました。そのため、商品改良前後や年式、グレード、走行距離、人気のカラーなどによっても中古車価格は違いますし、常に変動しています。
ロードスターの場合では現行モデルを含め、4モデルがあるため中古車価格の幅は広いといえます。
しかし、2モデルとも現行モデルの2022年商品改良車の注文受付は終了しています。そのため、いま買うのならば中古車の選択しかありません。ここからは、ネクステージにおけるロードスターRFの中古車相場を見ていきましょう。
ロードスターRFの中古車相場
マツダ ロードスターRFの車両本体価格は、発売当初から比べて新車価格は上がり続けています。
現行モデルではすべて税込みで、Sグレードの6MTは352万7,700円、6EC-ATは 355万5,200円、VSグレードの6MTは382万3,600円、6EC-ATは385万1,100円、RSグレードの6MTは398万8,600円です。
中古車価格もグレードによって違い、Sグレードですと119万9,000円~229万9,000円で、VSグレードですと219万9,000円~269万9,000円です。RSグレードは、2023年7月時点では取り扱いがありません。
モデル |
中古車相場 |
4代目ND系 |
119万9,000円~269万9,000円 |
(2023年7月時点での情報です)
(参考:『ロードスターRF(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ロードスターの中古車相場
マツダ ロードスターの車両本体価格は、268万9,500円~342万2,100円と、ロードスターRFに比べると価格は安い設定です。
中古車の方は、モデルによって中古車相場はかなり違ってきます。初代NA系は在庫がなく、2代目NB系、3代目NC系も在庫は少なめで、現行モデルの4代目ND系が一番多くなっています。
399万9,000円の中古車は、30周年特別記念車110台限定の中古車です。新車価格は6MTで368万2,800円したものです。とはいえ、新車よりも中古車の方が高価格というのは、それだけ記念車や特別車には価値のあることがわかります。
モデル |
中古車相場 |
初代NA系 |
在庫なし |
2代目NB系 |
在庫なし |
3代目NC系 |
139万9,000円~189万9,000円 |
4代目ND系 |
153万9,000円~399万9,000円 |
(2023年7月時点での情報です)
(参考:『ロードスター(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ネクステージでロードスターの中古車を探してみよう
2023年7月時点、マツダ ロードスターRF、ロードスターともに、2022年商品改良車の注文受付は終了しています。
そのため、現行モデルの新車購入はできません。そこでおすすめなのが中古車です。中古車を選ぶ際は、車の状態や品質をチェックすることはもちろん、中古車販売店選びも重要です。車の品筆管理を徹底しているネクステージは、車の保証サービスも充実しています。最後にネクステージで中古車購入をおすすめする理由を紹介いたします。
品質にこだわった車両から選べる
中古車の中でも特に、スポーツカーは車の品質を重視ておきたいといえます。スポーツカーはハードな走行を行っていた可能性も考えられ、品質が悪い中古車を購入した場合はトラブルのリスクが増大します。
ネクステージでは、車種別に専任のバイヤーがいて、修復歴のある事故車やメーター改ざん車、水没車などの粗悪な車は排除していて、品質管理を徹底しています。
公正中立である第三者機関での品質鑑定もしているため、安心してマツダ ロードスターRFを探せるでしょう。
また、納車にあたっては、国家資格を持った専門メカニックがしっかり事前整備を実施しています。
走行距離が多い車も無料保証の対象
ロードスターRFは2016年に登場したため、それほど年数はたっていませんが、ソフトトップのロードスターでは低年式、過走行の中古車もあります。
ネクステージで販売する車には、年式や走行距離に関わらず無料保証が付いています。無料保証の内容は、国産車は3ヵ月以内かつ走行距離3,000km以内までです。
また、有償にはなるものの「サービスサポート」も用意しています。国産車は初度登録から13年未満で、総走行距離11万km以下という加入条件がありますが、期間中は無料点検、オイル交換、ロードサービスなどの特典が付いており、購入後も重宝するでしょう。
PRドライブが愉しいマツダのオープンカー
まとめ
マツダ ロードスターRFは商品改良によって、よりパワフルで魅力的な車になりました。これから新車で購入しようと思っても、現行モデルは、ハードトップ、ソフトトップモデルとも注文受付終了となっています。
そのため、購入するのであれば中古車しか選択肢がありません。中古車であれば、初期費用を抑えられるだけでなく、特別仕様車に出会える可能性もあります。
中古車購入に不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。中古車購入の際には、中古車の品質はもちろん、中古車販売店選びも慎重に行いましょう。ネクステージなら車の品質管理、整備を徹底しています。購入後の保証サービスも充実している点も魅力です。
▼ライタープロフィール
鈴木博之
エディター/ライター
出版社でさまざまなジャンルの雑誌編集を経験したのちフリーランスとして活動。現在は自動車だけでなく、EVバイク、電動アシスト自転車など、面白い乗り物を見つけては取材しているフリーランス編集ライター。