マツダ6とは?スペックや維持費について解説
マツダは日本のみならず世界でも評価が高く、2020年には最も信頼ができる会社に選ばれました。マツダの人気車種は幾つかありますがフラッグシップモデルとされているのがマツダ6です。2019年7月にアテンザからマツダ6へ車名を変更したことについてはご存じの方も多いかもしれません。
この記事ではマツダ6の特徴やスペック、維持費について解説します。車名変更前のアテンザについてもご紹介しますので車の購入の際の参考にしてください。
※目次※
・マツダ6とはどんな車?エンジンタイプや各グレードのスペックについてご紹介
・マツダ6の燃費や維持費について知っておこう!
・マツダ6やアテンザの中古車相場価格は?
マツダ6とは?
マツダ6はエレガンスさと躍動感を兼ね備えたデザインのボディに先進のSKYACTIV Technology(スカイアクティブテクノロジー)を導入し上質な乗り心地を追求した車です。低重心車高で品のあるエクステリアと上質な素材で落ち着きのあるインテリアなどが人気の理由と言えるでしょう。
パワフルでなめらかな加速や走りにこだわった新開発のタイヤ・改良したサスペンション・G-ベクタリング コントロール プラス等が特徴です。
(参考:『マツダ6ワゴン(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
アテンザから改名した車
マツダのフラッグシップモデルとされているアテンザが新エンジンの追加を行ったタイミングで2019年7月4日マツダ6へ車名変更しました。このタイミングでの車名変更は珍しいですが、アクセラから変更した「マツダ3」やデミオから変更した「マツダ2」と同じくブランド統一のためのグローバルモデル名となっています。
アテンザとは
1990年代以降『スポーツセダン』が大流行したことに伴い様々なタイプの車種が発売されました。その中の一つがマツダの人気車種アテンザです。初代アテンザは2002年に発売開始され、これまで事あるごとにマイナーチェンジやフルモデルチェンジを行ってきました。
2012年11月より販売されている現行型3代目モデルから新肺発クリーンディーゼルと鼓動デザインを採用しています。CMキャッチコピー「Zoom-Zoom」を覚えておられる方も多いかもしれません。世代を重ねるごとにスポーティ度をアップさせ欧州車のような雰囲気を醸し出すエッジの効いたスタイルとなっています。現行モデル3代目アテンザがマツダ6へ車名変更されました。
(参考:『アテンザワゴン(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
現行モデルのスタイルは『セダン』と『ワゴン』
現行モデルマツダ6は『セダン』と『ワゴン』の2スタイルで、それぞれにガソリンモデルとディーゼルモデルがラインナップされています。
『セダン』はSUV等と異なり運転席が低いため死角が少なく運転しやすい事や、車のボディ剛性が高い事が特徴です。『ワゴン』は『セダン』と『バン』の中間のような存在で、比較的運転もしやすく荷物も多く詰めるという特徴があります。自分の好みや用途に合わせて組み合わせることができるでしょう。
各グレードはエンジンで分かれている
マツダ6の各グレードはエンジン仕様により分かれています。車名変更のタイミングで追加されたのが2.5L直列4気筒ガソリンターボエンジンです。もともとアテンザには2L直列4気筒DOHCエンジン・2.5L直列4気筒DOHCエンジン・2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンの3酒類が用意されていました。これに新エンジンが追加された形です。
マツダ6に搭載されたエンジンタイプ
マツダのエンジン技術は日本のみならず世界的にも定評がありますが、マツダ6に搭載されたエンジンにはどのような特徴があるのか気になる方もおられるかもしれません。一つずつ取り上げて大まかな特徴をご紹介します。
SKYACTIV-G 2.0
「SKYACTIV-G」はガソリンエンジンとして世界で初めて高圧縮比(14.0)を実現、燃費・トルクを15%向上した画期的な技術です。ノッキングを克服する主要技術を搭載しています。「SKYACTIV-G 2.0」は実用域での燃費性能を追求した2.0L直列4気筒ノーマルエンジンでターボではありません。なめらかで軽快な走りと気持ちいい加速でありながらも静粛性が高いことが特徴です。
SKYACTIV-G 2.5
「SKYACTIV-G 2.5」とは同じく高い技術「SKYACTIV-G」の2.5L直列4気筒ノーマルエンジンを指します。高圧縮比・エンジン各部の軽量化・バランスシャフト・気筒休止システム搭載などにより、優れた燃費性能やゆとりのある走りを体感できるでしょう。
SKYACTIV-G 2.5T
マツダ6に車名変更されたタイミングで追加されたのが2.5L直列4気筒ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」です。ダイナミック・プレッシャー・ターボシステムという世界初の技術が搭載されていることが一番の特徴でしょう。
4.0L V8NAエンジン並みのトルクを発生するため力強い加速やアクセルレスポンスの良さを実現しています。パワフルな走りにも関わらず気筒休止システム搭載のため燃費性能の良さも評価が高い点です。
SKYACTIV-D 2.2
「SKYACTIV-D 2.2」は2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを指します。エンジン性能の中核である燃焼コンセプトに徹底的にこだわり新しくしたクリーンディーゼルエンジンです。環境性能や走行性能をより高める技術を搭載し、加速性や静粛性の向上を実現しています。
マツダ6(ガソリン車)の各グレードのスペック詳細
車の購入を検討する際に迷うのがグレード選びかもしれません。自分にどんなグレードが合うのか最初は分からないことでしょう。各グレードの基本スペックを比較することができます。下記にマツダ6(ガソリン車)について各グレードの共通点やグレード別基本スペックをご紹介しましょう。グレード選択の際の参考にしてください。
各グレードの共通点(ガソリン車)
マツダ6のガソリンエンジンには各グレードに共通技術が搭載されています。搭載されている共通技術とはキャビティ付ピストン・排気ポート・マルチホールインジェクター・冷却水制御バルブです。この技術により中低速域のトルクアップと実用燃費が向上しています。
また全車に高速走行時や滑りやすい路面状態の場合でも安定して走ることが可能な「G-ベクタリング コントロール プラス(GVC Plus)」システムが標準搭載されているので安心してドライブを楽しむことができるでしょう。
20Sシリーズ
【20Sシリーズ 基本スペック】
エンジン |
SKYACTIV-G 2.0 |
トランスミッション |
6CE-AT |
全長×全幅×全高(mm) |
4,865×1,840×1,450 |
ホイールベース(mm) |
2,830 |
車両重量(kg) |
1,510 |
排気量(cc) |
1,997 |
最高出力 |
115Kw(156ps)/6,000rpm |
最大トルク |
199N・m(20.3kgf・m)/4,000rpm |
タイヤ |
225/55R17 |
「20Sシリーズ」は近距離の通勤やお買い物など日常使いにはちょうどよいボディの大きさと走行性能です。
25Sシリーズ
【20Sシリーズ 基本スペック】
エンジン |
SKYACTIV-G 2.5 |
トランスミッション |
6CE-AT |
全長×全幅×全高(mm) |
4,865×1,840×1,450 |
ホイールベース(mm) |
2,830 |
車両重量(kg) |
1,550 |
排気量(cc) |
2,488 |
最高出力 |
140Kw(190ps)/6,000rpm |
最大トルク |
252N・m(25.7kgf・m)/4,000rpm |
タイヤ |
225/45R19 |
「25Sシリーズ」と「25Tシリーズ」になるとタイヤの大きさが違うことにお気づきかもしれません。昔に比べて車体の剛性が上がり足回りの性能が向上したため、扁平の薄いタイヤを履いても乗り心地を維持しつつ走行性能を上げることができています。
25Tシリーズ
【20Sシリーズ 基本スペック】
エンジン |
SKYACTIV-G 2.5T |
トランスミッション |
6CE-AT |
全長×全幅×全高(mm) |
4,865×1,840×1,450 |
ホイールベース(mm) |
2,830 |
車両重量(kg) |
1,590 |
排気量(cc) |
2,488 |
最高出力 |
169Kw(230ps)/6,000rpm |
最大トルク |
420N・m(42.8kgf・m)/4,000rpm |
タイヤ |
225/45R19 |
「25Tシリーズ」では最高出力と最大トルクが格段にアップしていることが特徴です。最大トルクの大きさから考えると怒涛の加速を楽しむことができるでしょう。山道などの急な上り坂でもストレスのない走りを楽しむことができるのが特徴です。
マツダ6(ディーゼル車)の各グレードのスペック詳細
マツダ6 XDシリーズ(ディーゼル車)のグレードは2WD・4WDに分けられており、それぞれAT・MTモデルを用意していますので4タイプに分かれています。基本スペックについては下記の表を参考にしてください。
各グレードの共通点(ディーゼル車)
XDシリーズはグレードごとに異なるというよりも、駆動方式やトランスミッションで分けられていますので、搭載されているシステムはほぼ同じです。ですから、スペックはほとんど変わりませんが車両重量が異なりますので確認することができます。
XDシリーズ
【XDシリーズ 基本スペック】
エンジン |
SKYACTIV-D 2.2 |
トランスミッション |
6CE-AT/6MT |
全長×全幅×全高(mm) |
4,865×1,840×1,450 |
ホイールベース(mm) |
2,830 |
車両重量(kg) |
1,600~1,670 |
排気量(cc) |
2,188 |
最高出力 |
140Kw(190ps)/4,500rpm |
最大トルク |
450N・m(45.9kgf・m)/2,000rpm |
タイヤ |
225/55R17・225/45R19(Lパッケージ) |
クリーンディーゼルモデルは低速域からのスピーディな過給圧を発揮するシステムをはじめとした高い技術の燃焼システムにより伸びやかな走りを楽しむことができるでしょう。
PRマツダのディーゼルモデル
マツダ6の維持費について
マツダ6の魅力について大まかにお伝えしましたが維持費についても気になるかもしれません。どの車もそうですが、維持費には毎月の燃料代や定められた期間の税金・保険料、車検代などが関係してきます。住んでいる生活環境などによって異なる部分もありますので自分の環境に合わせて考慮することが必要でしょう。
マツダ6現行モデルのカタログ燃費と実燃費
【マツダ6 モデル別 WLTCモード 平均値と実燃費(km/L)】
|
20Sシリーズ |
25Sシリーズ |
25Tシリーズ |
XDシリーズ(2WD/AT) |
XDシリーズ(2WD/MT) |
XDシリーズ(4WD/AT) |
XDシリーズ(4WD/MT) |
カタログ燃費 |
15.0 |
14.2 |
12.4 |
17.8 |
19.6 |
17.0 |
18.8 |
実燃費 |
記録なし |
記録なし |
11.6 |
14.75 |
16.68 |
記録なし |
16.99 |
上記の表をご覧になってお分かりのようにマツダ6のカタログ燃費はWLTCモードでの計測値のため実燃費とそれほど差は開いていません。信号のない郊外や高速道路をよく走るのかそれとも渋滞の多い街中を走るのかでもかなり差が出ますので自分の生活環境を考えてみましょう。
(2020年12月時点での情報です)
自動車税と自動車重量税
維持費には毎年納める必要がある自動車税と車検時に次回車検までの期間分を支払う自動車重量税があります。マツダ6セダンの場合排気量ごとに定められている自動車税は2.0~2.5Lの区分が適用され、重量税は1.5t以上2.0t未満の区分適用です。ディーゼルモデルはエコカー減税やグリーン化税、環境性能割の免税適用となります。
税制は時改定されることがありますので実際に購入する際にはきちんと確認するようにしましょう。
車検(自賠責保険)等諸費用
車を維持するためには車検費用についても考慮しておかなければなりません。車検時には先程述べた重量税の他に自賠責保険料・検査手数料・車検基本料に加え必要が生じれば部品交換費用などが発生しますのでわりと大きな出費を予想しておく必要があるでしょう。
ディーラーやカー用品店で依頼する場合には代行手数料や整備費用なども発生します。車検時には前もって見積もりを取ることができるでしょう。他にも維持費の中には駐車場代やメンテナンス費用が発生する事があります。新車購入の場合は6ヵ月点検を無料で行うことが可能ですので上手く利用することができるかもしれません。
マツダ6の中古車相場について
2019年8月以降販売の人気のあるマツダ6は中古車市場に少しずつ流通してくるようになりました。現在の相場価格についてご紹介します。
マツダ6
2020年12月現在のマツダ6セダンの中古車相場価格は209万円~416万円です。走行距離も少なく修復歴もない状態の良いほぼ新車のような車も販売されています。新車で購入するよりお得にお買い物できるかもしれません。マツダ6ワゴンの中古車相場価格は218万円~369万円です。
アテンザ
2019年7月に車名変更前の2012年モデルと言われているアテンザワゴンは人気が高い車ですので中古車市場にたくさん流通しています。アテンザワゴンの中古車相場価格は45万円~368万円です。セダンの流通台数はあまり多くないですが、セダンの現在の中古車相場価格は49万円~328万円となっています。
実はファンが多いと言われている2代目モデルは価格が下がっており、走行距離6万km以下のものが約60万円前後で販売されているケースがあることにお気づきかもしれません。よく探せば年式がそれほど古くなく走行距離が少ない程度のいい中古車を見つけることができます
3代目アテンザはリコールが多かったという記憶の方もおられることでしょう。ヘッドライトやパワーウインドウ、電気系統などの故障が見られたとの口コミも多いですが現在出回っているものはリコール対策後の調整されたものが多いですので過度な心配はいらないようです。購入の際は販売店に確認してみましょう。
(2020年12月時点での情報です)
車を買うならネクステージへ!
リコールの事や修復歴の詳細な情報など販売店に聞いてみないと分からないことも多いものです。中古車は販売店により価格に幅がありますし、同じ車種やグレードでも車の状態が全く違う場合があることはよくあります。ネクステージでは車種やグレードについて気になる点や世代ごとの料金などの相談を気軽に行うことができますので、中古車をお探しの場合は是非ネクステージへアクセスしてください。
まとめ
この記事ではブランド統一のために車名が変更になったマツダ6についてご紹介しました。搭載されているエンジンやシステムが自分の好みや乗り方に合っているかを考えることができるでしょう。新車の場合も中古車の場合も自分に合った車種やグレードを選択する事は難しいかもしれません。車えらびで悩みの事があれば、お気軽にネクステージまでご相談ください。