中古車「マツダ ユーノスコスモ」の賢い購入方法や探し方を徹底解説!
マツダがかつて生産していた「ユーノスコスモ」は、コスモスポーツの後継車であり1990年代の名車として知られています。ロータリーエンジンをはじめとした特徴的なポイントがいくつも存在しており、中古車を探している方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、マツダ ユーノスコスモの特徴や中古車の流通状況、比較・検討したいライバル車の情報を紹介します。ユーノスコスモを含むコスモシリーズの歴史についても解説しますので、ユーノスコスモが登場するまでの進化も見てみましょう。
※目次※
4.中古車購入時に検討したいユーノスコスモのライバル車種5選
・ユーノスコスモは市販車として初めてロータリーエンジンを搭載したマツダのスポーツクーペ
・ユーノスコスモはコスモシリーズの4代目。コスモスポーツ・コスモAP・コスモが歴代モデル
・2022年時点の中古車は非常に少なくなっている!ユーノスコスモのライバル車にも選択肢を広げてみよう
中古車「マツダ ユーノスコスモ」のおすすめモデルとは?
2ドアクーペのロータリーエンジン搭載車
ユーノスコスモは1990年に登場したマツダの2ドアクーペで、市販車として初めてロータリーエンジンを搭載しました。ユーノスコスモ 20Bが搭載している3ローターエンジンは出力が高く、当時は国内最速ではないかといわれていた車です。
カーラインアップはクーペのみで、実用性より走行性能を重視した車といえるでしょう。ただし、クーペは2人乗りの車が多いものの、ユーノスコスモは後部座席を設けていて、最大4人で乗車できます。
コスモシリーズの4代目として登場した
1967年からマツダが生産していた、「コスモシリーズ」の4代目として登場したのがユーノスコスモです。
1990年~1995年に販売されていた車で、販売期間中に3回マイナーチェンジを実施しました。マイナーチェンジを実施するたびに走行性能と安全性を強化しているため、年式が新しい車を探すとよいでしょう。
2022年時点においてはすでに生産終了から37年が経過しており、購入は中古車に限られます。
現役の中古車は少ない
生産終了から相当の期間が経過しているため、中古車市場に流通している現役の車両は非常に少ない状況です。ユーノスコスモを展示する場合、エンジントラブルなどで走行できない状態になっても代車を用意できないほど、入手が難しくなっています。
これから中古車を購入する場合は、限られた車両からコンディションがよい1台を探すのは難しいでしょう。根気強く探す必要があります。なお、ユーノスコスモの基本的なスペックは以下の通りです。
ボディサイズ (全長 × 全幅 × 全高) |
4,815mm × 1,795mm × 1,305mm |
搭載エンジン |
水冷直列2ローターインタークーラーツインターボ(13B) 水冷直列3ローターインタークーラーツインターボ(20B) |
排気量 |
1.308L(13B) 1.962L(20B) |
稼働方式 |
FR |
比較的コンパクトなサイズ感のクーペといえるでしょう。特徴的なロータリーエンジンには3ローターと2ローターの2種類存在するため、中古車を探すときはこの点も意識して検討すると良いでしょう。
ユーノスコスモの歴代モデルとは?
初代:コスモスポーツ
コスモシリーズの初代は、1967年に生産開始した「コスモスポーツ」です。マツダが1961年から開発を進めていたロータリーエンジンが実用化され、水冷直列2ローターエンジンとしてはじめて搭載された記念すべき1台といえるでしょう。
コスモスポーツは2人乗りのクーペで、非常にコンパクトなボディサイズに仕上がっているのが特徴です。ロータリーエンジンは小型でありながら高出力を実現できるため、最高速度185km、ゼロヨン加速タイム16.3秒という当時としては高い走行性能を実現しました。
2代目:コスモAP
2代目となるコスモAPは1975年に登場した車で、コスモスポーツを高級スペシャリティーカーとして進化させる方向で開発されました。2ドアハードトップと4ドアハードトップの2種類がラインアップされ、いずれもエアロ性能を重視するデザインです。
登場したのが第1次オイルショックの直後ということもあり、走行性能を維持しつつも燃費性能を高める必要に迫られました。コスモAPはこれらの性能を両立し、市場から高く評価された車です。
1977年には改良が施され、車内の屋根部分にレザー張りを採用することにより、高級感を重視したグレードが登場しました。走行性能・燃費性能・高級感を総合的に追求した1台です。
3代目:コスモ
1981年に登場した3代目コスモは、同時期に生産していた高級セダンのルーチェとコンポーネントを共用する形で開発されました。先代まで存在していたクーペにプラスして4ドアセダンをラインアップに加え、より選択肢が広がっています。
3代目コスモも走行性能とエアロ性能を重視した設計になっており、走りを楽しめる車です。1982年の改良ではロータリーターボ車が追加され、より走行性能が高まっています。高級スペシャルティカーとして設計・開発されたため、車内空間の高級感も健在です。
中古車「ユーノスコスモ」の特徴
高出力のロータリーエンジンを搭載
ユーノスコスモはロータリーエンジンを搭載しているのが特徴的な車です。グレードによって搭載しているエンジンが異なり、関係は以下の通りです。
グレード |
13Bシリーズ |
20Bシリーズ |
エンジン種類 |
水冷直列2ローターインタークーラーツインターボ |
水冷直列3ローターインタークーラーツインターボ |
エンジン形式 |
13B-REW |
20B-REW |
排気量 |
1.308L |
1.962L |
いずれもターボエンジンであるため、十分なパワーを発揮してくれます。ユーノスコスモは走行性能が高い車ですが、それは高性能エンジンを搭載していることによるものです。
ロングノーズ&ショートデッキのエクステリア
エアロ性能を追求するため、クーペらしいロングノーズ&ショートデッキのエクステリアデザインになっているのも特徴的といえるでしょう。全体として直線主体で、スタイリッシュなデザインです。
近年の車は流線型のデザインが多いため、ユーノスコスモのデザインは旧車らしいと感じる方もいるのではないでしょうか。
全高は1,305mmと低めに設計されており、こちらもクーペらしいポイントといえるでしょう。4灯式のリトラクタブルヘッドランプもユーノスコスモならではの特徴的なポイントです。
レザーシート採用のインテリアは高級感抜群
ユーノスコスモは、走行性能やエンジンスペックだけではなく高級感も重視した車です。フロントシート・リアシートともにレザーシートを採用しており、質感がよく高級感がある仕上がりです。
インパネの一部にはウッドパネルを使用しており、よいアクセントになっています。全体として高級感がありながらも落ち着いた仕上がりのインテリアといえるでしょう。
1990年台前半の車ですが、当時はまだ一般化していなかったGPSカーナビを搭載していたのも特徴です。デザイン・装備の両面で特徴的な車に仕上がっています。
クーペでありながらリアシートを搭載
リアシートを設置しているのもユーノスコスモの特徴です。一般的なクーペはリアシートを設置していない2シーター車が多いものの、ユーノスコスモは最大4人乗車できます。
しかし、リアシートは狭く快適とはいえないため、一時的な利用に限られるでしょう。頻繁にリアシートを必要としているユーザーには、あまり向いていません。普段はフロントシートのみの利用で、たまにリアシートを使用して3人~4人乗車するという使い方であれば問題ないでしょう。
ユーノスコスモは、実用性よりも走行性能や走りの楽しさを重視した車です。自分が何を重視するのかをはっきりさせてから購入することをおすすめします。
中古車購入時に検討したいユーノスコスモのライバル車種5選
マツダ ロードスター
ユーノスコスモと同じマツダのスポーツカーを探しているのであれば、「ロードスター」がおすすめです。コンパクトなボディに1.5Lクラスの水冷直列4気筒NAエンジンを搭載しており、エアロ性能にも優れているため高い走行性能を味わえるでしょう。
ロードスターはコンバーチブルカーなので、状況に応じてルーフを開ければ爽快感があるドライブを楽しめます。
2022年9月時点でロードスターの生産は終了しており、今後の購入は中古車に限られます。ロードスターを購入したい方は、早めに中古車販売店をチェックすると良いでしょう。
(参考:『マツダ ロードスター』)
トヨタ スープラ
国産スポーツカーの現行車種を探している方は、トヨタのスープラがさらにスポーティに仕上がっている「GR スープラ」がおすすめです。上級スポーツカーとして開発されており、2Lクラスの水冷直列4気筒エンジンを搭載した「SZ」「SZ-R」と3Lクラスの水冷直列6気筒エンジンを搭載した「RZ」シリーズをラインアップしています。
デザインもスポーツクーペらしいワイド&ローのスタイリッシュな仕上がりで、走行性能だけではなくデザインのクオリティを重視する方にもおすすめです。
(参考:『トヨタ GR スープラ』)
レクサス LC
「LC」はレスサスのフラグシップカーに位置付けられているスポーツクーペです。LCはコンバーチブルカーで、ロードスターと同様に状況に応じてルーフを開けた状態で走行できます。
パワートレインは5Lクラスの水冷V型8気筒エンジンに10速ATを組み合わせており、レイアウトはFRです。大排気量エンジンのパワーを生かした力強い走りを楽しめます。燃費性能も考慮したいのであれば、ハイブリッド車もあるためそちらを選ぶとよいでしょう。
インテリアデザインはアルカンターラ/セミアニリン本革シートを採用しているなど、フラグシップカーらしく高級感があるデザインです。後部座席も設置していて、最大4人で乗車できます。
(参考:『レクサス LC』)
BMW THE 4
輸入車のスポーツクーペを検討している方には、BMWの「THE 4 クーペ」をチェックしてみましょう。搭載エンジンは2Lクラスの水冷直列4気筒NAと3Lクラスの水冷直列6気筒NAの2種類です。
BMWはクリーンディーゼル車のラインアップが豊富ですが、THE 4 クーペにディーゼル車はありません。
エクステリアデザインはBMWらしいキドニーグリルを活かした重厚感があるもので、高級感がある仕上がりです。なお、THE 4には4ドアのグランクーペとコンバーチブルカーもラインアップしています。
(参考:『BMW THE 4』)
PORSCHE 718 Cayman
より走行性能を重視したスポーツカーを購入したいと考えている方には、「718 Cayman」がおすすめです。ポルシェは水冷対向エンジンを搭載している数少ないカーメーカーで、718 Caymanには4気筒で排気量が1.988Lのものを採用しています。
最大出力は220kWで、停止状態から100km/hまで4.9秒で加速する走行性能の高さが魅力です。デザインに目を向けてみると、全高が1,295mmとほかのスポーツクーペと比較しても低めに設計されており、よりエアロ性能を追求したスタイリッシュな仕上がりといえるでしょう。
とにかく走行性能を重視した車を購入したいと考えているのであれば、ぜひ718 Caymanを検討してみてはいかがでしょうか。
(参考:『PORSCHE 718 Cayman』)
マツダ ユーノスコスモの中古車価格相場
ユーノスコスモの中古車を探している方にとって、どの程度の価格で購入できるかは気になるポイントです。以下に2022年9月16日時点においてネクステージで販売しているユーノスコスモの最低価格・最高価格をまとめました。
最低価格 |
- |
最高価格 |
- |
同日時点で、ネクステージではユーノスコスモの取り扱いはありません。生産終了から長い時間が経過していて、中古車市場全体を見ても流通数が少ないため、購入するのは難しいでしょう。
ユーノスコスモ以外でも良いと考えているのであれば、ライバル車として紹介したスポーツクーペもセットで検討することをおすすめします。
まとめ
マツダ ユーノスコスモは市販車として初めてロータリーエンジンを搭載したユニークなスポーツクーペです。燃費性能が極めて悪いなどの問題もありましたが、走行性能が高く高級感がある仕上がりが魅力的な車でしょう。
しかし、2022年9月時点で中古車市場に流通している台数は少なく、自分好みの1台を購入するのは至難の業です。スポーツクーペの中古車を検討しているのであれば、ライバル車も含めて探すと良いでしょう。
ネクステージでは多種多様なスポーツクーペを取り扱っているため、ユーノスコスモのライバル車をお探しの方は、ぜひ一度公式Webサイトから車両検索をお試しください。遠方の店舗にある車を近くに取り寄せて試乗することも可能です。