マツダ・ロードスターとはどのような車?現在までの歴史や特徴をチェック
オープンカーの魅力のひとつは開放感です。屋根を開けて走行すれば、爽快な気持ちでドライブを楽しめるでしょう。
マツダが販売するロードスターは2シーターのオープンカーです。国産の普通車はオープンカーの種類が限られていることから、いつかはロードスターを手に入れたいという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ロードスターの現行モデルの基本スペックについてご紹介します。中古車販売価格や買取相場も掲載しているので、購入を検討する際の参考にしてください。
※目次※
・ロードスターはマツダが販売する2シーターの軽量スポーツカー。ソフトトップとハードトップを設定している
・ロードスターの魅力は優れた走行性能と魅力的なエクステリアデザイン。屋根を自由に開閉できるので爽快感のあるドライブを楽しめる
・ロードスターやロードスターRFをお得に手に入れたいなら中古車がおすすめ。ネクステージでは先代モデルも含めて多くのグレードの車両を扱っている
ロードスターとはどのような車?
ロードスターは、乗馬競技用の馬やスピードに重きを置いた軽装備馬車から転用された名称であるとされています。マツダが販売するロードスターは軽量化を意識して設計されており、軽快な走りを楽しめるのが特徴です。
ここでは、ロードスターの特徴について見ていきましょう。ロードスターとロードスターRFとの違いも解説します。
マツダを代表する軽量スポーツカー
ロードスターは、ライトウエイトスポーツカーのジャンルに分類される乗用車です。ライトウエイトには軽量という意味があり、軽快なハンドリングや高回転のエンジンなどを特徴としています。カーブの多い道では、アクセルワークやコーナリングの楽しさを実感できるでしょう。
国内ではさまざまなライトウエイトスポーツカーが販売されていますが、普通車のオープントップはロードスターのみです。軽自動車のオープンカーであるダイハツ・コペンやホンダ・S660よりも広く設計されています。
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ロードスターとロードスターRFの違い
ロードスターのラインアップはロードスターとロードスターRFの2種類です。2つにはボディスタイルに大きな違いがあります。
ロードスターのボディスタイルはソフトトップです。柔らかい帆布を使用しており、手動で屋根を開閉します。ソフトトップの特徴は軽さです。車体重量が軽いため、軽快な走りを楽しめるでしょう。
ロードスターRFのボディスタイルはハードトップです。マツダが独自で開発した電動ルーフを搭載しており、約13秒で開閉できます。スマートに屋根を操作したい方は、ロードスターRFの購入を検討すると良いでしょう。
ポルシェ・ボクスターとの違い
ポルシェではロードスターと同じ2シーターのボクスターを販売しています。ボクスターは1996年に誕生したスポーツカーで、当初はエントリーモデルとして販売されていました。現在ではボクスターから派生したケイマンと共に高い人気を集めています。
ボクスターの特徴は上質なデザインと最新の安全装備です。人間工学に基づいて運転席を設計しており、居心地のよい空間で走りに集中できるでしょう。
一方でロードスターはボクスターよりも新車販売価格を安く設定しており、コストパフォーマンスに優れています。
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ロードスターの歴史を振り返ろう
ロードスターが誕生したのは1989年です。2022年までに3回のフルモデルチェンジを実施しており、定期的に改良を図っています。
2016年にはハードトップのロードスターRFの販売を開始しており、ボディスタイルが選べるようになりました。
ここでは、ロードスターの栄光の歴史や各モデルの特徴をご紹介します。購入をお考えの方はチェックしておきましょう。
1989年:ロードスターの初代モデルが登場
初代モデルが発売されたのは1989年9月です。全長4,000mm、車両重量が1,000kgというコンパクトで軽量なスポーツカーとしてデビューしました。
初代モデルでは後輪駆動、先進技術の導入、正当なライトウエイトスポーツカーの開発という3つのコンセプトを掲げています。
初代モデルの魅力は美しいボディデザインと快適な車内空間です。パワートレインには1.6Lの自然吸気エンジンを搭載しており、多くのユーザーからの注目を集めて大ヒットしました。
1998年:2代目モデルの販売を開始
2代目モデルが発売されたのは1998年1月です。スタイリッシュなデザインを継承しつつ、先進の技術や最新の機能を取り入れています。
2代目モデルに搭載されたパワートレインは、BP型1.8LとB6型1.6Lエンジンです。吸排気系に改良を加えており、低回転域から高回転域までのスムーズな吹き抜けを体感できます。
ボディでは高剛性と安全性を意識した「MAGMA」が採用されました。ロードスターは屋根を持たないボディですが、ねじれや振動を抑えた走りを楽しめます。
2005年:3代目モデルが誕生
3代目モデルが登場したのは2005年8月です。2回目のモデルチェンジでは、パワートレインの見直しやボディの軽量化などの改良が図られました。
3代目モデルに搭載されたパワートレインは2.0LDOHC エンジンです。最高出力は122kW~125kW、最大トルクは189N・mとなっており、鋭い加速や力強い走りを体感できます。
ボディにはアルミ製のトランクリッドなどの軽量素材が使われており、軽快なハンドリングが可能になりました。
第26回「2005~2006日本カー・オブ・ザ・イヤー」では大賞を受賞しており、多くのユーザーや評論家から支持を得ています。
2015年:4代目モデルが登場
4代目モデルが登場したのは2015年5月です。10年ぶりにフルモデルチェンジしたモデルは、現行型モデルとして現在でも販売されています。
4代目モデルでは「スカイアクティブテクノロジー」と「魂動(こどう)」がテーマとなっており、ボディや内装に関する見直しが図られました。
ボディには高張力鋼板やアルミニウムの使用比率を高めており、高い剛性と軽量化の両立に成功しています。ソフトトップは片手でも操作できるように改良されており、状況に応じて自由に調整できるのが特徴です。
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2016年:マツダ・ロードスターRFが誕生
2016年11月には、電動格納式ルーフを採用したロードスターRFの発売を開始します。ロードスターのテーマであるオープンカーの楽しさを残しつつ、スタイリッシュなデザインや利便性に優れたハードトップのルーフを採用しています。
ロードスターのRFのルーフはファストバックのスタイルです。ルーフからリアのデッキまでのボディ形状が流線型になっているという特徴があります。ルーフからリア部分に段差がないため、スタイリッシュに感じられるでしょう。
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ロードスターの基本スペックをチェック
ロードスターの購入を検討する際には、基本スペックのチェックがおすすめです。基本スペックはグレードごとに異なっており、前もって確かめておけば好みの1台が見つかりやすくなるでしょう。
ここでは、ロードスターの基本スペックをご紹介します。グレードごとの燃費性能も紹介しますので購入の際の参考にしてください。
ロードスターの特徴
現行モデルの特徴は高性能のパワートレインです。1.5LのガソリンエンジンはFR専用に設計されており、ドライバーの意のままに車体を操れます。
トランスミッションは6速ATと6速MTの2タイプです。ATはロードスター専用となっており、車体を自在にコントロールできる「ドライブセレクション」を全車に搭載しています。
現行モデルの別の特徴はKPC(キネマスティック・ポスチャー・コントロール)です。さまざまな状況下で旋回姿勢を維持する技術のことで、高速でコーナリングを曲がるときでも安定した走りを楽しめます。
ロードスターの燃費性能
一部のグレードには減速エネルギー回生システムの「i-ELOOP」 が標準搭載されました。減速時に発生したエネルギーを電気エネルギーとして利用できるため、低燃費の走行が可能です。
現行モデルではブレーキを踏んで停車をすると自動的にエンジンを休止させる「i-stop」機能も一部のグレードに搭載しており、燃料の使用を抑えながら走りを楽しめます。
WLTCモードによる燃料消費率は16.8km/L~17.4km/Lです。このうち6ATのモデルの燃料消費率は17.3km/L、6MTのモデルが16.8km/L~17.4km/Lとなっています。
(参考:『ロードスター(マツダ)の燃費情報』)
ロードスターのラインアップ
現行モデルのグレードは全部で7つです。このうち、「S Special Package」「S Leather Package」「S Leather Package White Selection」については6MTと6ATから選べます。
エンジンの最高出力は97kW、最大トルクは152N・mとなっており、さまざまなシーンで快適なドライブを楽しめるでしょう。
|
サイズ(全長×全幅×全高) |
トランスミッション |
総排気量 |
燃料消費率 |
NR-A |
3,915mm×1,735mm×1,235mm |
6MT |
1.496L |
16.8km/L |
RS |
3,915mm×1,735mm×1,235mm |
6MT |
1.496L |
16.8km/L~17.4km/L |
S Leather Package |
3,915mm×1,735mm×1,235mm |
6MT、6AT |
1.496L |
16.8km/L~17.4km/L |
S Leather Package White Selection |
3,915mm×1,735mm×1,235mm |
6MT、6AT |
1.496L |
16.8km/L~17.4km/L |
S Special Package |
3,915mm×1,735mm×1,235mm |
6MT、6AT |
1.496L |
16.8km/L~17.4km/L |
990S(特別仕様車) |
3,915mm×1,735mm×1,235mm |
6MT |
1.496L |
16.8km/L |
S |
3,915mm×1,735mm×1,235mm |
6MT |
1.496L |
16.8km/L |
(2022年11月現在)
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ロードスターRFの基本スペックをチェック
ロードスターにはロードスターRFの選択肢も用意されています。屋根のデザイン、搭載されたパワートレイン、ボディサイズなど、ロードスターとは異なる部分があります。
購入を予定している方はロードスターRFの特徴を把握してから、お気に入りの1台を選ぶのがよいでしょう。ここでは、ロードスターRFの基本スペックや燃費性能などをご紹介します。
ロードスターRFの特徴
ロードスターRFの特徴はハイパワーのエンジンです。「スカイアクティブ-G2.0」エンジンを搭載しており、余裕のあるのある走りを楽しめます。
高速道路の進入時では鋭い加速が求められますが、高出力のロードスターRFなら安定した走行が可能です。信号待ちからの発進では、アクセルを踏んだ瞬間にレスポンスが反応するように設計されます。
インテリアは利便性や機能性を重視した設計です。運転席の周囲に収納スペースを設けており、快適にドライブを楽しめます。座面と背もたれにはシートヒーターを搭載しており、寒い時期でも走りに集中できるでしょう。
ロードスターRFの燃費性能
ロードスターRFは燃費性能にも優れています。低燃費の走行と爽快な走りの両立が可能です。
現行モデルの燃料消費率は、WLTCモードで15.2km/L~15.8km/Lとなっています。6ATのモデルの燃料消費率は15.2km/L、6MTのモデルが15.8kmです。走行条件によっても変わりますが、ロードスターRFなら燃料を抑えた走りが可能でしょう。
ロードスターRFのトランスミッションは6MTと6ATの2種類 となっています。MTは正確に操作できるように設計されて おり、確かな手応えを感じながら軽快な走りを楽しめるでしょう。
(参考:『ロードスターRF(マツダ)の燃費情報』)
ロードスターRFのラインアップ
ロードスターRFは5つのラインアップとなっています。「RS」を除く全てのモデルで6MTと6ATの選択が可能です。
エンジンの最高出力や最大トルクは全てのグレードで共通となっています。最高出力は135kW、最大トルクは205N・mです。
|
サイズ(全長×全幅×全高) |
トランスミッション |
総排気量 |
燃料消費率 |
RS |
3,915mm×1,735mm×1,245mm |
6MT |
1.997L |
15.8km/L |
VS |
3,915mm×1,735mm×1,245mm |
6MT、6AT |
1.997L |
15.2km/L~15.8km/L |
VS Terracotta Selection |
3,915mm×1,735mm×1,245mm |
6MT、6AT |
1.997L |
15.2km/L~15.8km/L |
VS White Selection |
3,915mm×1,735mm×1,245mm |
6MT、6AT |
1.997L |
15.2km/L~15.8km/L |
S |
3,915mm×1,735mm×1,245mm |
6MT、6AT |
1.997L |
15.2km/L~15.8km/L |
(2022年11月現在)
ロードスターとロードスターRFの価格相場
ロードスターやロードスターRFの購入計画を立てるときには、前もって初期費用を確かめておきましょう。
車両の購入方法は新車と中古車の2通りです。選択した購入方法によって初期費用が異なります。あらかじめ販売価格をチェックしておけば、おおよその初期費用を把握できるでしょう。ここでは、ロードスターやロードスターRFの価格相場をご紹介します。
ロードスターとロードスターRFの新車販売価格
新車販売価格の価格帯は262万3,500円~392万2,600円です。ロードスターRFはロードスターよりも新車販売価格を高く設定しており、300万円台後半のグレードがあります。
現行モデルは2022年9月で生産を終了しました。新車については在庫のみの販売となっています。
ロードスター |
6AT |
6MT |
S |
- |
262万3,500円 |
990S |
- |
289万3,000円 |
S Special Package |
295万5,700円 |
284万200円 |
S Leather Package |
330万6,600円 |
319万1,100円 |
S Leather Package White Selection |
334万7,300円 |
323万1,800円 |
RS |
- |
335万6,100円 |
ロードスターRF |
6AT |
6MT |
S |
346万1,700円 |
348万9,200円 |
VS |
375万7,600円 |
378万5,100円 |
VS White Selection |
379万8,300円 |
382万5,800円 |
VS Terracotta Selection |
379万8,300円 |
382万5,800円 |
RS |
- |
392万2,600円 |
ロードスターとロードスターRFの中古車販売価格
中古車の魅力は車両によって価格が異なることです。走行距離や年式によっては、新車よりも安く手に入れられる可能性があるでしょう。2022年11月時点におけるネクステージでの販売価格をご紹介します。
3代目ロードスター |
79万9,000円~189万9,000円 |
4代目ロードスター(現行モデル) |
169万9,000円~329万9,000円 |
ロードスターRF(現行モデル) |
209万9,000円~379万9,000円 |
(参考:『ロードスター(マツダ)の中古車一覧』)
新車と比較した場合、中古車なら200万円以下で購入できる可能性があります。先代モデルのロードスターについては100万円以下での購入が可能です。
ロードスターとロードスターRFの買取相場
ロードスターやロードスターRFの購入計画を立てるときには、リセールバリューのチェックが欠かせません。
リセールバリューとは手に入れた商品を再び手放すときの再販価格のことです。リセールバリューが高い車両を購入すれば、お得に維持できる可能性が高いでしょう。
ネクステージにおける2022年11月時点でのロードスターの買取相場は、9万円~321万円です。ロードスターRFの買取相場は164万円~309万円となっています。ロードスターなら300万円台で買取できる可能性が高いので、お得に維持できるでしょう。
(参考:『ロードスター(マツダ車)の買取相場・査定実績一覧』)
(参考:『ロードスターRF(マツダ車)の買取相場・査定実績一覧』)
ロードスターの中古車ならネクステージにおまかせ
ロードスターをお得に手に入れたい方には中古車がおすすめです。先代モデルなら新車販売価格よりも大幅に安い価格で購入できるでしょう。
一方で中古車は車両によって品質が異なるため、慎重に選ばなければなりません。ネクステージでは中古車販売に関する専門的な知識を持っており、気軽に車選びが可能です。ここでは、ネクステージの2つの強みについてご紹介します。
充実の在庫をこだわり品質でご提供
ネクステージでの在庫数は2022年11月時点で約3万台です。他の中古車販売店とは異なり、豊富な在庫の中からお気に入りの1台を選べます。全国に200以上の店舗を構えているのも強みのひとつです。
ネクステージでは品質にもこだわりを持っており、粗悪な車両は販売していません。中古車販売店の中には、事故によって骨格にダメージを受けた修復歴車や大雨や台風などの影響を受けた水害車などを取り扱うケースがあります。ネクステージでは、価値の低い粗悪な車両を事前に排除しているので安心です。
選べる保証でもしもに備えられる
ネクステージでは、全車を対象にした無料保証やさまざまな特典を付帯した有料保証を用意しています。
無料保証は年式や走行距離を問わず、全ての中古車に付帯される保証です。国産車の保証期間は3カ月、または3,000kmとなっています。
ネクステージでは複数の有料保証を提供しており、車種や希望条件に合わせた加入が可能です。期間中の無料点検やオイル交換などが付帯された「サービスサポート」や長期の保証が付帯された「10年保証」などを提供しています。
まとめ
ロードスターはマツダが販売する2シーターのオープンカーです。ソフトトップのロードスターとハードトップのロードスターRFのラインアップとなっており、使用目的やライフスタイルに合わせて好みのタイプを選べます。
ロードスターをお得に購入したい方は中古車がおすすめです。ネクステージでは先代モデルを含め、さまざまなグレードやボディカラーのロードスターやロードスターRFを取り扱っています。
複数の条件を使って希望の1台を見つけられるWebサイトも用意しており、気軽に車選びが可能ですのでぜひご活用ください。