日産パオの特徴や魅力!パイクカーに乗る際のポイントは?
国産のパイクカーといえば、日産の「パオ」を思い浮かべる方も多くいらっしゃるかと思います。当時、パオの受注・販売期間が短かったことから、中古車市場での流通量は比較的少なくなっています。店頭で目にする機会はあまりないかもしれません。
今でも多くのドライバーに愛され、走り続けている日産のパオにはどのような魅力があるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。そこでこの記事では、日産パオの魅力と特徴について解説します。「パオ以外のレトロ感のあるおすすめ車種」などの情報もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
・日産パオは1989年1月~4月の3か月間に限定販売された人気のパイクカー。中古車市場には当時の状態を生かしたパオも流通している!
・日産パオに乗るときは、エンジンの暖機運転とトラブル発生のリスクに注意が必要。また純正カーナビも付いていないので後付けする必要がある!
・レトロ感のある人気の車は保証が充実したネクステージでの購入がおすすめ!
現代でも愛され続ける日産パオの特徴
日産パオは、販売から30年以上経った現在でもなお愛されている、人気のパイクカーです。かわいらしいデザインが特徴で、ヴィンテージの雰囲気を醸し出しています。
ここでは日産のパイクカーであるパオの概要や、そのエクステリア・スペック・価格などを解説します。なお、価格情報は、すべて2022年3月時点のものです。
日産のパイクカー パオとは?
日産のパオが初めて登場したのは、1985年に開催された東京モーターショーです。当時はモーターショーのコンセプトカーとしてお披露目されましたが、予想以上に多くの人から注目を集めたため、一般のお店でも販売することになりました。
パオは1989年1月~4月までの3か月間だけの限定受注で、その期間でおよそ50,000台以上を受注生産しています。1987年に1万台を限定販売した「Be-1」に続くパイクカーとして登場し、最長で納車が1年半超になるほどの人気を集めていました。
パイクカーとは、レトロ調であったり斬新なデザインであったりと、他とはまったく異なる特徴を持った車を指します。特にバブル景気の際は、各自動車メーカーがこぞってパイクカーを開発しました。
しかしバブル崩壊後、収益悪化の影響で、パイクカーは大幅に減少しています。2022年3月現在も、「レトロさ」をウリにしたパイクカーは、あまり多くありません。
パオの見た目
パオのベースは初代マーチのK10型で、「冒険気分を味わう車」をコンセプトとして内外装をレトロな雰囲気に仕上げています。見た目はクラシックカーのようになっていますが、どこか親しみを感じるようなデザインが人気の理由のひとつです。
フロントには丸基調のライトを採用し、上下分割式のリアクウォーターガラスや上下開きのバックドアなどのエクステリアがレトロ感をより際立たせています。また、インテリアではステアリングスポークを細くするなどして、クラシカルな雰囲気に仕上げています。
パオのスペック
次に、日産パオの基本スペックを確認してみましょう。
【パオの基本スペック】
エンジン |
1.0L直列4気筒OHC |
トランスミッション |
3速ATまたは5速MT |
駆動方式 |
2WD(FF) |
全長×全幅×全高(mm) |
3,740×1,570×1,475(キャンバストップでは1,480) |
ボディ |
3ドアハッチバック(キャンバストップ) |
初代マーチをベースにボディのボンネット樹脂パネルを採用しており、標準ルーフとキャンバストップの2タイプを用意しています。エンジンやトランスミッションなどのメカニズムはマーチを受け継いでいますが、Be-1にはなかったパワーステアリングを搭載していることが特徴です。
パオの価格
パオがリリースされた当時はおよそ1,221,000円~1,357,000円の価格で販売していました。2022年3月現在、ネクステージではパオの在庫を取り扱っていません。
パオは今では立派なクラシックカーですので、走行距離や塗装、リメイクの状況などで中古車価格は上下します。しかし、限定販売から30年以上経った今もなお新車価格以上で販売されていることも多々あり、ここからもパオの人気と需要の高さがうかがえます。車マニアでなくても、デザインに一目惚れして購入する方も少なくありません。
日産パオの中古車の状態とは?
日産パオは今でも根強いファンがいる人気のレトロカーで、登場から30年以上が経過した今でも人気を集めています。スペックや性能では現代の車と比べて多少見劣りしてしまいますが、状態によっては今でも街中を十分に走ることができます。塗装をそのまま残しつつ、部品取りを行って当時の状態を維持している中古車も少なくありません。
ここでは、中古車市場に流通している日産パオの状態や乗り心地についてご紹介します。
当時の状態が生かされている
中古車市場で流通しているパオは、普段乗りで問題なく使用できるものが店頭で販売されています。また、販売するには至らない車体から特定の部品取りを行って、当時に近い状態に仕上げて売られているケースもあります。
さらに、ボディは全塗装で修復せずにオリジナル塗装のままのものもあり、新車当時の状態を生かした仕上がりで販売されているケースも少なくありません。ただし、パオは古い車ですので、全塗装ではなく部分的に補修塗装が施されていることもあります。
味のある乗り心地が楽しめる
パオの魅力のひとつは、現代の車では体感できない味のある乗り心地を楽しめることです。最近の車は技術が進歩していることで、走行時の安定性や静粛性は非常に優れています。30年以上前に登場したパオには現代の車ほどの性能は備わっていませんが、1980年代後半の車の乗り心地を味わえます。
柔らか過ぎず硬過ぎないサスペンションはほどよい乗り心地を生み出し、エアコンは今でも十分車内を涼しくしてくれるため、快適に過ごすことができるでしょう。エンジン性能もよく、普段の街乗りならストレスなく走行できますので、クラシックカーでありながら走りやすい車となっています。
日産パオに乗るときのポイントと注意点
クラシカルで親しみやすいデザインに惹かれてパオを購入する方も多くいらっしゃいますが、今ではパオは古い車に分類されます。
そのため、現代の車に比べるとメカニック的なトラブルが発生するリスクが高いことは否めません。パオを購入して実際に乗るときは、エンジンやトラブル発生のリスクについて理解しておくことが大切です。
また、パオには純正カーナビがないため、その点についても注意が必要です。ここでは、日産パオに乗る際に押さえておきたいポイントについてご紹介します。
エンジンを暖める
パオのエンジンは今の車とは異なる「キャブレーター」を燃料供給装置として採用していますので、走行前の30秒~60秒ほどはエンジンを暖めるようにします。エンジンを暖めてあげることで、エンジンの性能を最大限発揮できるだけでなく、エンジンにかかる負担を軽減できます。
現代の車は「インジェクター」による電子制御で燃料を最適温度で自動噴射していますが、機械式のキャブレーターにはそのような機能は備わっていません。そのため、エンジンをかけて走り出す前にアイドリングを行い、少しの間エンジンを暖めることが大切です。
不具合への理解をしておく
パオは年式が古い車ですので、整備が行き届いた車両でもごく稀に不具合が発生してしまうケースがあります。現代の車と比較したときに、メカニックの面ではどうしても劣ってしまうからです。たとえば走行中にエンジンが止まってしまったり、エアコンが効かなくなったりするなど、さまざまなトラブルが発生する可能性はゼロではありません。
大切なことは、このようなトラブルが発生するリスクを前もって理解しておくことです。したがってパオに乗るときは、購入後のさまざまなトラブルに対応してくれるような、保証サービスが充実した販売店を選ぶことが望ましいです。
カーナビは付いていない
最近販売される車には、純正のカーナビが搭載されているものも多くあります。しかし日産パオには、純正カーナビが付いていないので注意が必要です。どうしてもカーナビをつけたい場合は、中古車としてパオを購入し、別途ナビを購入すると良いでしょう。
しかしレトロな世界観が似合うパオに、現代的なカーナビを取り付けると、ヴィンテージな雰囲気が損なわれてしまう可能性があります。カーナビをつける際は、メリット・デメリットをよく整理しておきましょう。
パオ以外にもある!日産のパイクカー
日産のパイクカーは、パオ以外にも多くの種類があります。それぞれが異なる個性を持っているため、比較をするだけでも楽しめるでしょう。
最近車に乗り始めた方にとっては聞き馴染みのない車種名かもしれませんが、今回は日産のパイクカーとして、「Be-1」「エスカルゴ」「フィガロ」の3車種をピックアップしました。それぞれの特徴を解説します。
Be-1
Be-1は、1985年の東京モーターショーで発表された車です。発表後すぐに話題となり、限定で販売された1万台は予約完売する事態になりました。中古車にはプレミア価値がつくなど、社会現象ともいえるヒットを記録しています。
Be-1の特徴は、角張ったデザインテイストです。一目見ただけでもレトロを感じさせるエクステリアは、ヴィンテージ好きドライバーを虜にします。カクカクしたデザインながら、丸いヘッドライトなど、曲線がアクセントとして効いています。
エスカルゴ
エスカルゴは、パオと同じ時期に登場した商用車です。日産のパイクカーの中では、唯一K10マーチがベースになっていない車となっています。ボンネットから突き出たヘッドライトなど、個性的なデザインが魅力的です。
エスカルゴ最大の特徴が、商用車らしい、縦に長い荷室です。エスカルゴはフランス語で「カタツムリ」の意味ですが、まさにカタツムリを彷彿とさせるスタイルになっています。商用車として長く愛用されたモデルです。
フィガロ
フィガロは、1991年に登場したパイクカーです。刑事ドラマ「相棒」で「右京カー」として親しまれてきた車種で、パイクカーの中では唯一のオープンカーとなっています。レトロながら、とてもかわいらしいデザインになっており、輸入車と間違えてしまう人も多いでしょう。
ベース車よりも全長が短くなっているものの、4人分の座席が確保されており、最低限の室内空間が保証されています。マルチターボ用の1Lターボエンジンが搭載されており、パワフルな走行も魅力です。
日産パオに似た車は?レトロ感を味わえるおすすめ車種6選
日産パオは国産車を代表するパイクカーですが、現行モデルで販売されている車種の中にも、レトロなデザインを取り入れているものが多々あります。現代の車なら走行性能や安全性能の高さに期待できますので、安心して日々の運転が可能になるでしょう。
ここでは、日産パオ以外で現在販売されている車種の中から、レトロ感のあるおすすめの車6種をご紹介します。
ラパン
アルトラパンは、2002年に登場した車です。2008年の11月には新型アルトラパンが発表され、大きな話題になりました。車両のシンボルキャラクターがウサギになっていることからも推測できるように、ラパンはフランス語で「ウサギ」を意味しています。
アルトラパンは、女性をメインターゲットに据えており、かわいらしいデザインになっているのが特徴です。2015年には3代目のアルトラパンが登場し、2022年3月現在でも人気の高い車種となっています。
ミラジーノ
ダイハツが販売する「ミラジーノ」もレトロ感のある車として人気です。初代のミラジーノはイギリスの「クラシック・ミニ」をモチーフにしており、3ドアもしくは5ドアのハッチバックタイプの車でした。また、初代の1,000ccモデルは希少車種として中古車市場で流通しています。
ミラジーノは2004年~2009年まで販売していた2代目までで生産終了となりました。2代目ミラジーノは「クラシックとモダンの融合」をテーマに、外装や内装もさらに高品質に仕上がっています。
N-ONE
ホンダの「N-ONE」はNシリーズの第3弾として登場し、同メーカーのN360の設計を受け継いでいます。「人が乗るスペースは最大に、エンジンはコンパクトに」が基本コンセプトで、現代の安全性能技術と先進装備が備わっています。
丸基調のヘッドライトがレトロ感を演出しており、リング型のLEDランプが可愛らしく発光・点滅します。ボディはシンプルかつ遊び心のあるデザインが特徴的で、N360から時代を超えて愛され続けている車種です。
ザ・ビートル
2011年に販売を開始したフォルクスワーゲンの「ザ・ビートル」は、丸みを帯びた個性的なデザインが特徴です。車種名のとおり、まるで昆虫のようなデザインとなっており、欧米では「ビートル」「バグ」「ケーファー」といった愛称で呼ばれています。
ザ・ビートルは2019年で生産中止となっており、日本でも流通数が減っています。世界中のファンから名残を惜しむ声が多く上がっていることから、長い間多くのドライバーから愛されてきた人気車種です。
フィアット 500
フィアット(FIAT)はイタリアの自動車メーカーで、フィアットの「NUOVA 500」はアニメ「ルパン三世」でルパンが乗っていた車として日本でも有名です。そのNUOVA 500を現代版に改良したのがフィアット 500です。
フィアット 500では駆動方式がFFになっており、コンパクトカーとしてボディサイズも大きく拡大しています。走行機能や安全機能は最新のものを搭載していますが、外装や内装にはどこか昔懐かしいレトロな雰囲気を感じるところが魅力のひとつです。
MINI
MINIは、1950年にデビューした車です。発売当初はBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)の車として販売されていましたが、後にBMWがBMCを買収しました。そして2001年に自動車ブランド「MINI」が設立されます。
MINIの特徴は、とてもコンパクトなボディでありながら、大人4人が乗り込める室内空間になっている点です。ハンドリング性能にも優れており、コストパフォーマンスも抜群なので、大衆を中心に愛されています。
お気に入りの車が見つかる!中古車ならネクステージ
中古車を購入する場合は、なるべく信頼できる大手業者を選ぶと良いでしょう。ネクステージは全国に店舗を展開しており、幅広い在庫から車を探せる環境が整っています。
またネクステージで販売される車には、国産車・輸入車問わず無料保証が付帯しており、有料保証のサービスも充実しています。最後に、ネクステージのサービスを紹介しますので、ぜひチェックしてください。
全国にある店舗の在庫からほしい車が探せる!
ネクステージは全国に店舗を展開しており、幅広い在庫を揃えているのが大きな強みです。他店に気になる在庫があれば、最寄りの店舗へのお取り寄せも可能なので、全国にある店舗の在庫から欲しい車が探せます。
またネクステージでは、事故車や修復歴車のような、トラブルの多い車両は一切取り扱っておりません。そのため、初めて中古車を購入するお客様でも、目当ての車を探しやすい環境が整っています。ぜひお気軽にご相談ください。
保証やサポート体制も充実!
ネクステージはお客様のカーライフに寄り添うサービスを目指しています。アフターサポートにも万全を期しており、万が一のトラブルがあっても早急に対応可能です。
ネクステージで販売される車には、無料保証が付帯しています。国産車だけでなく輸入車も対象となるため、輸入車メインで探している人にとっても充実の内容です。
より幅広い保証をお求めの方には、メンテナンスパック付き有料保証「サービスサポート」をご用意しておりますので、ぜひご検討ください。
まとめ
日産のパオは、現代になっても愛されるパイクカーの名車です。レトロ調の車を探している人は、ぜひチェックしましょう。日産には、パオ以外にもさまざまなパイクカーがあるので、今回の記事で紹介した特徴を整理しておくことをおすすめします。
日産パオなど、レトロ調の車をお得に手に入れたい場合は、中古車の購入を検討してみましょう。全国展開しているネクステージは、豊富な在庫を取り揃えているため、お気に入りの1台が見つけられるかもしれません。無料保証・有料保証など、保証サービスも充実していますので、ぜひ一度ご来店ください。