日産GT-Rとはどんなクルマなのか!歴史から維持費まで徹底解説!
日産GT-Rは、スカイラインのスポーツグレードとして1969年に販売され、その後何年か表舞台から姿を消した時期がありました。この記事ではGT-Rの歴史を紹介すると共に、現行GT-Rの紹介やGT-RとNISMOの違いを比較しています。
また、GT-Rの維持費を「乗車・税金費用」「メンテナンス費用」とそれぞれ紹介し、ライバル車との比較もしていますので参考にしてください。
※目次※
・日産GT-Rの現行型と、その歴史を知ることでGT-Rの理解を深めることができる。
・日産GT-Rの現行型とその歴史を知ることでGT-Rの理解を深めることができます。
・日産GT-Rの現行型とNISMOの違いを知ることでGT-RとNISMOのどちらが条件にあっているか知ることができます。
・GT-Rの税金など大体の維持費を知ることで、購入後の大まかな維持費をイメージすることができます。
日産GT-Rとは?
日産GT-Rは日産が世界に誇る高級スポーツカーです。どこまでも理想を追い求めるGT-Rはこれまで幾度となくモデルチェンジを行ってきました。スカイラインGT-Rの事実上の後継車であり、未だに根強いファンを多く獲得している車でもあります。
また、高性能でありながら低価格を実現しているため、手が届くスーパーカーとしても人気が高い車種です。
現行型はR35GT-R
GT-Rは「究極のドライビングプレジャーの追求」をコンセプトにした車です。そのコンセント通り、現行型であるR35GT-Rには日産の技術とこだわりが詰まっています。2020年モデルには「アブレダブルシール」を採用した新開発IHI製ターボチャージャーが導入されました。
現在のグレードは「GT-R Pure edition」「GT-R Black edition」「GT-R Pure edition」「GT-R Track edition engineered by NISMO」「GT-R NISMO」の5つで構成されています。
エンジンはDOHC・V型6気筒、最大出力570PS・最大トルク637N・mです。重量は1,760kgから1,770kg、ボディサイズは全長4,710mm×全幅1,895mm×全高1,370mmとなっています。
(参考:『GT-R(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
GT-Rの外観や内装
GT-Rのボディカラーは7色用意され、ホイールには「レイズ製アルミ鍛造ホイール」が用意されています(グレードにより種類が変化)。ボディには軽いすり傷やひっかき傷程度ならば時間経過で修復する「スクラッチシールド」が塗装されました。
内装のインストルメントパネルには高級本革であるナッパレザーが使用されています。また、ドライビングに適すよう最大限配慮されたコックピットは4つのエリアに分割され、それぞれが操作性や室内空間の快適性を高める機能的なデザインです。
シートカラーにはオプション含め7つものカラーが用意され、いずれもスポーティながらも高級感を高める本革を使用しています。
日産GT-Rの歴史
車に詳しくない方でも日産GT-Rの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。日産GT-Rの歴史は1969年にスカイラインのスポーツグレードとして設定されたことからスタートします。
ここでは輝かしい歴史を持つ日産GT-Rの歴史を登場・復活・GT-Rの今後とそれぞれ紹介していきます。
GT-Rの登場
GT-Rの登場は1969年になります。当時3代目スカイラインのC10型が(通称ハコスカ)から設定されたスポーツグレードで、3代目スカイラインにプロトタイプカーR380のエンジンを搭載した「スカイラインGT レーシング」として参考出品されました。
当時レースで活躍していたプリンス・スカイライン「2000GT-B」の後継車としてデビューすると、サーキットではGT-B以上の成績をおさめます。
その約4年後には2代目GT-Rが販売されますが、排出ガス対策(マスキー法案)によりわずか4ヶ月で生産が打ち切られました。その後GT-Rはしばらく表舞台から姿を消すことになります。
GT-Rの復活
生産が終了してから約16年後の1989年にGT-Rは復活しました。エンジンは新開発RB26DETT型、直6DOHC 2600ccツインターボと、日産はGT-Rに当時のハイテク技術を惜しみなくつぎ込みます。
復活したGT-Rは国内初戦で輸入車を周回遅れにするなど日本GPを始めとした国内レースで活躍し、その輝かしい記録は「常勝スカG」として神話を残すほどでした。
なお、この時期のGT-Rは手が付けられず海外においても実力が突出していたため、それによりグループA規定によるレースは終了してしまいます。
GT-Rの今後
今後日産はGT-Rの新モデルを発売するのでしょうか。GT-Rは現在モデルチェンジの情報がありません。近年車に大きな影響を与える燃費規制や騒音規制が始まり、スポーツカーには厳しい条件が揃っています。
そのためGT-Rの今後については後ろ向きな予想が多く、次期モデルの登場に懐疑的な意見もあるようです。しかし、今後GT-Rがフルモデルチェンジで新たに登場するのではといった前向きな予想もあり、2023年頃には何か動きがあるのではないかと言われています。
日産の現行GT-RとGT-R NISMOの違いとは?
日産の現行GT-RとGT-R NISMOの違いとはどのようなものがあるのでしょうか。NISMOとは日産・モータースポーツ・インターナショナル株式会社を英語表記し、それぞれの頭文字が由来です。
NISMOはメーカー直系のワークスチームで、ル・マン24時間レース、全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権などのレースで多くのタイトルを勝ち取り、そのノウハウや技術を車両やパーツに活かしています。
(参考:『GT-R(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
特徴の違い
現行GT-RとGT-R NISMOの特徴の違いを見ていきましょう。GT-R NISMOと現行GT-Rと違いには重量があります。1,760kgから1,770kgのGT-Rに比べ、 NISMOの重量は1,720kgと、ボディに専用カーボンを採用することで約50kgの軽量化に成功しました。
またNISMOはGT-Rに比べ「専用カーボン製ルーフ」「ボンディングボディ(車体剛性向上)」「NISMO専用カーボン製エンジンフード」など高度なボディチューニングが施されています。
エンジンには「NISMO専用VR38型エンジン」が搭載され、NISMO専用のエンジンカバーが採用されました。足回りを飾るホイールもレイズ製アルミ鍛造ホイールから「専用レイズ製20インチアルミ鍛造ホイール」へと変化しています。
スペックの違い
NISMOは現行GT-Rと同じDOHC・V型6気筒ですが、専用のチューニングが施されターボも2020年からNISMO専用の「GT3タービン(IHI製高効率・大容量ターボ)」が採用されています。
そのためどちらも最大出力570PS・最大トルク637N・mとスペック上では変わりがなく見えますが、加速性能やコーナーの立ち上がりなどGT-Rと比べて NISMOが上回り、さらに新開発された専用カーボンセラミックブレーキは少ない踏力でも細やかなコントロールが可能です。
また、全長4,710mmの現行GT-Rと比べNISMOは4,690mmと全長が若干短くなっています。
価格の違い
現行GT-RとNISMOの価格の違いを紹介します。現行GT-Rは「GT-R Premium edition」の新車価格が1,232万9,900円「GT-R Track edition engineered by NISMO」で 1,463万6,600円です。
NISMOの新車価格はさらに跳ね上がり2,420万円です。そのためNISMOはGT-Rと比べ最大で約1,188万円から約957万円ほどの差になっています。また、中古価格ではGT-Rが1,065万円から1,665万円に対しNISMOは2360万円です。
(2021年3月時点での情報です)
日産GT-Rの維持費を計算してみよう!
日産GT-Rの維持費はいくらになるのでしょうか。車両自体も高額なため、維持費もそれなりに必要となることが予想されます。そのため、購入する前にGT-Rにかかる維持費のシュミレーションを行っておきましょう。
ここでは乗車にかかる費用から、税金面の費用、メンテナンス費用などあらゆる面で維持費について紹介ています。
乗車にかかる費用
GT-Rを乗車する上で欠かせない費用は燃料費です。
ガソリン代140円(ハイオク)とし、年間走行距離1万kmで月約18万円です。年間では224.8万円となるため維持費だけでも高くついてしまいますが、限定的な乗り方をすれば走行距離も短く済むため実際は安く済む可能性があります。
また、GT-Rの燃料タンク容量は74Lで、満タンにする場合は1万360円がかかります。GT-Rはガソリンが満タンな状態では577kmの走行が可能です。限定的な乗り方を考えている場合はこれらの数値も参考にするとコストを抑えられるかもしれません。
ガソリン代の他に別途駐車場代もかかります。駐車場を借りる場合はその費用も含んでおきましょう。
(2021年3月時点での情報です)
税金面の費用
GT-Rの税金面の費用は合計で約9万5,815円になります。
排気量が3.799LのGT-Rは3,500ccから4,000ccに区分されるため自動車税が「6万6,500円」、車両重量は1,760から1,770kgなので自動車重量税は「1万6,400円」です。
この他に自賠責保険が1万2,915円、車検代約4万7,085円(1年・保険税抜き)を加えると税金面の費用は年間で約14万2,900円です。
(2021年3月時点での情報です)
メンテナンス費用
ガソリン代や税金の他に車にはメンテナンス費用もかかってきます。車のメンテナンスにはタイヤ交換やオイル交換などがありますが、GT-Rではエンジンオイルの交換に(エレメント込み)約2万円から3万円ほどかかると言われており、タイヤの購入には約25万から35万円が必要です。
他にもブレーキパッド(約14万円)の交換など、場合よってはさらにメンテナンス費用がかかってくることもあります。そのため年間メンテナンス費用は高額になってしまうでしょう。
車選びは日産GT-Rのライバル車もチェックしよう!
価格、維持費共に若干高額であるGT-Rですが、ライバル車はどうなのでしょうか。ここではGT-Rのライバル車と呼ばれる「トヨタ スープラ」「ホンダ NSX」「ポルシェ911」などを紹介します。
GT-Rのライバル車を知っておくと購入の選択肢の幅が広がるため、これらの車種もチェックして条件に合うか検討していきましょう。
トヨタ:スープラ
日産GT-Rのライバル車であるトヨタ「スープラ」はエンジン種類が直列4気筒、最高出力258PS・最大トルクは320N・mとスペックはGT-Rにやや劣るものの、スポーティに街乗りを楽しむには十分な性能をしています。(数値はS-ZRのものです)。
また4WDのGT-RはWLTCモードで燃費消費率は7.8km/Lですが、駆動方式にFRを採用しているスープラの燃費消費率は同じくWLTCモードで12.7km/Lと、GT-Rと比較するとコストパフォーマンスで優れた数値を表しました。
新車価格は601万3,000円、中古車価格は479万9,000円です。
(2021年3月時点での情報です)
(参考:『スープラ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ホンダ:NSX
ホンダNSXもGT-Rのライバル車になります。パワートレインは3.5L V6 DOHCツインターボ+3モーターのハイブリッドです。そのため駆動方式は4WDでありながら10.6km/L(WLTCモード)と7.8km/LのGT-Rよりもコストパフォーマンスに優れています。
スペックは最高出力507PS・最大トルク550N・mと走りのGT-Rには及びませんが、装備面や操作性、快適性などホンダのこだわりが詰まった車両に仕上がりました。
新車価格は2,420万円、中古車価格は600万円から2,598万円になります。
(2021年3月時点での情報です)
ポルシェ:911
GT-Rのライバル車、ポルシェ911のスペックはエンジンが水平対向6気筒(4バルブ)ツインターボの最高出力450PS・最大トルク530N・mとなっています。ここでもGT-Rのスペックが際立ちますが、ポルシェはスポーツ性以外にも快適性にも力を入れました。
オプションには車内空気の質を改善するイオナイザーやハイサラウンドシステムなどが選択でき、車内を快適に保つ装備が充実しています。
新車価格は1,398万円です。中古車価格は188万円から5,350万円と幅広い価格帯になっています。
(2021年3月時点での情報です)
(参考:『911(ポルシェ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
手の届くスーパーカーであるGT-Rには輝かしい歴史と日産のこだわりがありました。現行型のスペックは高く、NISMOにいたってはファンにはたまらない仕様です。
しかし維持費では乗車費用・税金面の費用だけでも年間30万円ほどかかるため、維持費を考えるとライバル車の選択もあるのではないでしょうか。GT-Rとそのライバル車は中古で購入するだけでもそれなりの金額がかかってしまうため、中古車を購入する場合はネクステージがおすすめです。
ネクステージは修復歴がある車を販売いたしません。また、アフターサービスも充実していますので安心してご購入いただけます。中古車をご検討の際は是非ネクステージまでお問い合わせください。