キャラバンは快適な広さが特徴のワンボックスカー!特徴や基本スペックを紹介
キャラバンは開放的な車内スペースや荷室の広さが特徴の車です。1973年の販売以来、安定した人気を誇っています。
キャラバンにはバンタイプ、ワゴンタイプ、マイクロバスタイプなどがあり、タイプごとの違いが分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、キャラバンの各タイプの特徴や基本スペックを紹介します。発売から現在までの歴史についても触れていますので、購入の検討している方は参考にしてください。
※目次※
・キャラバンは日産が販売するワンボックスカー。バンタイプ、ワゴンタイプ、マイクロバスタイプなどのラインアップがそろう
・キャラバンの魅力は広々とした車内空間。10人乗りのモデルも用意されており、大人数での移動にも最適!
・キャラバンをお得に購入したい方には中古車がおすすめ。品質にこだわるネクステージなら車選びも楽しめる!
キャラバンはキャブオーバー型の車
キャラバンはエンジンの真上に運転席を設けたキャブオーバー型の車です。運転席よりも後ろのスペースが広く設計されており、積載に優れているという特徴があります。
キャラバンは乗用に加えて商用としての利用が可能です。小型貨物自動車、送迎バス、救急車など、さまざまな用途で使われています。ここでは、キャラバンの概要について見ていきましょう。
多目的のワンボックスカーとしてデビュー
キャラバンが誕生したのは1973年2月です。シンプルながらも上品なデザインを取り入れた、新しいワンボックスカーとしてデビューしました。
キャラバンが発売された理由のひとつは所得の拡大です。1970年代の日本は高度経済成長を遂げており、アウトドアレジャーに対する関心も高まるようになりました。キャラバンはたくさんの荷物を積めるという、ユーザーのニーズを満たすモデルとして販売されました。
キャラバンの由来は隊商です。英語圏では移動住宅やトレーラーなどの意味が含まれています。
プライベートユースモデルも設定
キャラバンは商用をメインにした車ですが、2020年にはプライベートユースモデルが発売されました。
「プレミアム GX BLACK GEAR」という名称で販売しており、開放感のある車内空間、先進の安全装備、ブラック基調の加飾を施したドアミラーやドアハンドルなどが装備されています。インテリアは黒を基調とした落ち着きのあるデザインです。
なお、プライベートユースモデルを発売した当初には、NV350キャラバンという名称を使用していました。現在では、再びキャラバンとして販売を続けています。
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トヨタ・ハイエースとの違い
ハイエースはトヨタが販売する大型のワンボックスカーです。キャラバンと似たタイプの車として認知されています。ハイエースにはキャラバンと同じようにワゴンやバンなどの複数のタイプを設定しているのが特徴です。使用目的に合わせて好みのタイプを選べます。
ハイエースの魅力のひとつはカスタムパーツです。デザイン性に優れたパーツや機能性を高めるパーツなどがそろっています。
一方で、キャラバンの魅力のひとつは安全性能の高さです。インテリジェントエマージェンシーブレーキなどの先進の安全技術が搭載されています。
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キャラバンの現在までの歴史を振り返ろう
キャラバンは1973年の発売から現在までに5代のモデルを発売しました。定期的に改良を施しており、走行性能、環境性能、安全性能などが高まっています。
デザインもモデルによって異なるため、購入をお考えの方は事前に確かめておくのがおすすめです。ここでは、キャラバンの歴代モデルの特徴やスペックなどについてご紹介します。
1973年:初代モデルが誕生
初代モデルの特徴は、広々とした車内空間とデザイン性の高さです。後部座席の広さは長さ2,470mm、幅1,515mm、高さ1,315mmとなっており、3列シートでも広い荷室空間が備わっていました。
エクステリアデザインにもこだわっており、丸目の4灯ライト、視認性を高めたフロントカーブドガラス、アクセントモールによる装飾などを採用しています。
インテリアでは970mmの開口幅を持ったスライドドアが採用されました。リアシートは自動ロック付きの可倒式です。
1980年:2代目モデルが発売
キャラバンの2代目モデルは1980年8月に発売されました。エクステリアやインテリアを一新しており、居住性が向上します。
2代目モデルでは6人が向かい合った状態で乗車できる回転対座シート、開放感を楽しめる電動式サンルーフ、軽快な運転を可能にするパワーステアリングなどの装備が備わっています。なお、バンタイプは荷室空間を広げており、利便性が高まりました。
1986年:3代目モデルを販売
個人の使用を意識した2代目モデルでしたが、3代目モデルでも居住性や快適性の向上が図られています。
3代目モデルが登場したのは1986年9月です。インテリアではデジタルメーターの採用、センター式レバーパーキングブレーキの搭載、前席や後席のレッグルームの拡大、ラゲッジスペースの拡大などの改良が図られました。
エクステリアでは樹脂製の大型バンパー、フォグランプを搭載したハロゲンヘッドランプ、電動式のカラードカスタムミラーが一部のグレードに搭載されています。
2001年:4代目モデルがデビュー
キャラバンは、2001年5月に15年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施しました。「お客様が儲けを確信し、運転者が使い易さを実感できる安心の先進1BOXビジネスパートナー」をコンセプトにしており、ワークユースに適している経済性や機能性だけでなく、快適性や安全性への改良が図られています。
エクステリアでは力強さを強調したフロントノーズ、インテリアでは横基調のインストルメントパネルが採用されました。オートマチック車にはコラムシフトを採用しており、運転席から助手席へのウォークスルーが容易にできます。
2012年:5代目モデルが登場
5代目モデルは2012年6月に登場しました。初代モデルからのテーマとなっていた多目的に使用できる本格的な商用車を継承しながら、存在感を与えるデザインや、高い燃費性、先進の機能などが搭載されています。5代目モデルは高い注目を集め、発売から1か月で6,000台の受注を記録しました。
5代目モデルではキャラバンからNV350キャラバンに名称が変わります。Nは日産、Vはバン、350は車内総重量の3,500kgという意味です。ただし、現在では再びキャラバンの名称を用いています。
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キャラバンの現行モデルの特徴を確かめておこう
現在販売しているキャラバンは5代目モデルです。発売から10年以上が経過しましたが、2021年と2022年にはマイナーモデルチェンジを実施するなど、定期的に改良を図っています。
キャラバンの現行モデルの特徴は大きく分けると4つです。スタイリッシュなデザインや危険を未然に回避する安全機能などがあります。ここでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。
存在感を意識した迫力のあるデザイン
エクステリアは存在感を与えるデザインが特徴です。フロント部分にはVモーションのグリルとバンパーを採用しています。ボディカラーはミッドナイトブラック、ピュアホワイトパール、ステルスグレーを含む、全8色のラインアップです。
特別塗装色については、スクラッチシールドが採用されました。傷が付きにくいという効果があり、傷が付いた場合でも時間の経過とともに自然に修復します。
インテリアはブラックを基調としたデザインです。運転席には視認性に優れたメーターを採用しています。
利便性に優れた車内空間
現行モデルの乗車定員は3人~14人です。バンタイプは最大9人まで、ワゴンタイプは10人乗り、マイクバスは14人乗りの設定です。
インテリアは快適性が特徴です。運転席にはスパイナルサポート機能付きシートが装備されており、長時間の運転でも正しい姿勢を維持できます。
積載性にも優れており、荷室開口幅は1,370mm、荷室開口高は1,275mmです。大きな荷物でも楽に積載できます。
後部座席のシートはアレンジが可能です。一部のグレードについては5:5の分割式のシートを採用しており、荷物の長さに合わせてアレンジできます。
先進の安全機能を搭載
現行モデルには全方向への安全運転をアシストする全方位運転支援システムが標準搭載です。万が一のときでも、被害を最小限に抑えられます。
全方位運転支援システムの機能のひとつは、インテリジェントエマージェンシーブレーキです。ミリ波レーダーを搭載しており、前方車、歩行者を検知しながら衝突回避をアシストします。
その他の機能で挙げられるのが、踏み間違い衝突防止アシストです。ブレーキペダルとアシストペダルを踏み間違えるなど、運転手が意図していない急加速が発生したときでも自動でエンジン出力をコントロールします。
また、人や自動車など周囲に動くものがいる場合に、ナビゲーション画面、またはインテリジェント ルームミラーに表示されるインテリジェント アラウンドビューモニターなども搭載されています。
高性能のパワートレインを採用
キャラバンのパワートレインはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2タイプです。ガソリンエンジンには1.998Lと2.488Lの2種類が設定されています。ピントンの往復運動による振動を抑えるバランサーシャフトを搭載しており、走行時における静粛性が高めています。
ディーゼルエンジンの総排気量は2.439Lです。燃焼効率の大幅な上昇に成功しており、加速性と静粛性が向上しています。主要グレードのWLTCモードでの燃費性能は以下の通りです。
|
2WD |
4WD |
ディーゼルエンジン(バンタイプ3人乗り~6人乗り、ロングボディ、低床) |
11.3km/L |
10.5km/L |
ガソリンルエンジン(バンタイプ、3人乗り~6人乗り、ロングボディ、低床) |
8.5km/L |
- |
(参考:『キャラバン(日産)の燃費情報』)
キャラバンの基本スペックをチェック
キャラバンの基本構成はバンタイプ、ワゴンタイプ、マイクロバスタイプの3つです。現行モデルはスポーティなデザインが特徴のオーテックモデルと、ワンランク上の車内空間が特徴のプロスタイルモデルが設定されました。ここでは、キャラバンのグレードごとの特徴やスペックを詳しく見ていきましょう。
バンタイプの基本スペック
バンタイプのグレードはルートバン、DX、EX、プレミアムGX、グランドプレミアムGXの5タイプです。このうち、プレミアムGXが上級グレード、グランドプレミアムGXが最上級グレードに設定されています。各グレードの乗車定員は以下の通りです。
|
乗車定員 |
ルートバン |
3人 |
DX |
3人~9人 |
EX |
3人~9人 |
プレミアムGX |
5人 |
グランドプレミアムGX |
5人 |
バンタイプには標準幅とワイド幅があります。DXとEXはワイド幅の選択が可能です。加えて、ロングボディとスーパーロングボディが設定されています。
|
ロングボディ |
スーパーロングボディ(標準幅) |
スーパーロングボディ(ワイド幅) |
全長 |
4,695mm |
5,080mm |
5,230mm |
全幅 |
1,695mm |
1,695mm |
1,880mm |
全高 |
1,990mm |
2,285mm |
2,285mm |
ワゴンタイプの基本スペック
ワゴンタイプのグレードはDX、EX、GXの3つです。GXが上級グレードに設定されており、運転席シートのバックポケット、セカンドシートとサードシートのカップホルダー、リアトリムポケットなどが搭載されています。
バンタイプはグレードによって乗車定員が異なりますが、ワゴンタイプは全グレードで10人乗りの設定です。ワゴンタイプにはロングボディとスーパーロングボディが設定されています。
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ロングボディ |
スーパーロングボディ |
全長 |
4,695mm |
5,080mm |
全幅 |
1,695mm |
1,695mm |
全高 |
1,990mm |
2,285mm |
マイクロバスタイプの基本スペック
マイクロバスタイプのグレードはGXのみの設定です。シートは5列の設定になっており、2列目~4列目のシートにはシートバックカップホルダーとポケットが搭載されています。5列目のシートは5:5の分割式です。リクライニング機能が装備されています。
室内装備ではサブコンソールボックス、フロントのマップランプ、フロントやリアのルームランプなどが標準装備です。
マイクロバスタイプはスーパーロングボディが採用されていますが、バンタイプやワゴンタイプよりも全長が長く設計されています。
|
スーパーロングボディ |
全長 |
5,230mm |
全幅 |
1,880mm |
全高 |
2,285mm |
オーテックモデルの基本スペック
オーテックとは、日産グループのオーテックジャパンが手掛けるブランドです。プレミアムスポーティをコンセプトに掲げています。
キャラバンのオーテックモデルの特徴は、スタイリッシュなデザインです。LEDヘッドランプ、オーテック専用のフロントグリルやフロントプロテクターなどが標準装備されています。
オーテックモデルのタイプはバンとワゴンの2種類です。バンタイプには2人乗り、3人乗り、5人乗りのモデルがあります。
|
バンタイプ |
ワゴンタイプ |
乗車定員 |
2人~5人 |
10人 |
全長 |
4,695mm |
4,695mm |
全幅 |
1,695mm |
1,695mm |
全高 |
1,990mm |
1,990mm |
プロスタイルモデルの基本スペック
プロスタイルはキャラバンの特別仕様車です。プレミアムGXとグランドプレミアムGXをベースにしており、オリジナルのエクステリアやインテリアを施しています。
プロスタイルの乗車定員は5人です。エクステリアにはプロスタイル専用エンブレムや15インチアルミホイール、インテリアには専用防水シートが標準装備されています。ワンタッチオートスライドドア、専用ルーフスポイラーなどのオプションが搭載可能です。
|
バンタイプ |
乗車定員 |
2人~5人 |
全長 |
4,695mm |
全幅 |
1,695mm |
全高 |
1,990mm |
キャラバンの売買価格はいくら?
キャラバンを購入する際、魅力的なモデルをできるだけお得に手に入れたいという方もいらっしゃるでしょう。
キャラバンの購入方法は新車と中古車の2種類です。新車と中古車では販売価格が異なるため、購入時における初期費用が変わります。ここでは、キャラバンの新車販売価格、中古車販売価格、買取相場を見ていきましょう。
キャラバンの新車販売価格
キャラバンの新車販売価格はタイプやグレードによって異なります。タイプごとの新車販売価格は以下の通りです。
タイプ |
新車販売価格 |
バン |
252万6,700円~465万9,600円 |
ワゴン |
320万9,800円~423万7,200円 |
マイクロバス |
389万4,000円 |
オーテックモデルのバンタイプの新車販売価格は352万1,100円~465万9,600円、ワゴンタイプは384万4,500円です。一方で、プロスタイルの新車販売価格は326万8,100円~410万4,100円です。
バンタイプはグレードによって新車販売価格が異なり、最も安価なモデルと最も高価なモデルは大幅に異なります。
キャラバンの中古車販売価格
ネクステージでの2023年4月時点におけるキャラバンの中古車販売価格は109万9,000円~254万9,000円です。新車販売価格が250万円以上するキャラバンですが、中古車なら100万円台で手に入れられます。
(参考:『「キャラバン」の中古車一覧』)
中古車の魅力のひとつは歴代のモデルを購入できることです。新車で購入する場合、現行モデルの中から選ばなければなりません。中古車なら、現在では手に入れられないモデルの購入が可能です。
普通免許証で運転可能な10人乗りのキャラバンコーチなど、現在では生産されていないモデルを購入の選択肢に含められます。
キャラバンの買取相場
ネクステージにおける2023年4月時点でのキャラバンの買取相場は2万円~63万8,000円です。過去に清算されていたキャラバンコーチは14万5,000円~28万5,000円、キャラバンマイクロバスは21万2,000円です。過去の買取実績は以下の通りです。
グレード |
年式 |
走行距離 |
買取相場 |
DX Vリミテッド2 |
2011年式 |
17万1,550km |
13万9,000円 |
DX Vリミテッド2 |
2011年式 |
10万6,756km |
42万9,000円 |
DX |
2011年式 |
10万3,121km |
26万9,000円 |
GX |
2009年式 |
19万7,482km |
18万9,000円 |
DX |
2006年式 |
4万9,100km |
33万5,000円 |
ライダー |
2005年式 |
7万8,993km |
40万円 |
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まとめ
キャラバンはデザイン性に優れており、大人数での移動に対応できるという魅力があります。1973年の発売以来、現在までに5代のモデルが販売されました。現行モデルではオーテックやプロスタイルなどのモデルも販売しており、ライフスタイルに合わせた車選びが可能です。
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