新型インプレッサのグレード展開や5代目インプレッサスポーツとの違い
先代の5代目インプレッサスポーツは、マイナーチェンジにより走行性能と安全性能に磨きをかけてきました。2023年に発表された新型インプレッサは、あらゆる面で進化していますが「グレードはどのように変わったのか」「購入したいが、どのグレードが良いのか」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
本稿では、新型インプレッサの各グレードによる違いや、5代目インプレッサスポーツとの比較をしていくので、購入する際の参考にしてください。
※目次※
4. e-BOXERを搭載した5代目インプレッサスポーツの魅力
・新型インプレッサでは4ドアセダンのモデルが廃止され、「ST」「ST-G」「ST-H」の3グレードが展開されている
・5代目のインプレッサスポーツは安全性能・走行性能ともに大きく進化している
・新型インプレッサが発表され、今後中古車市場に先代モデルが増えてくることから狙い目は今!
インプレッサは4ドアセダンが廃止された6代目へ
長い歴史を持つインプレッサですが、2023年に6代目となる新型が登場しました。新しくなり進化した「アイサイト」や、SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)の進化による安全性能と走行性能の向上、「G4」の名で販売されていた4ドアセダンモデルの廃止など、大きな変化がありました。
ここではインプレッサの歴史や、先代モデルから変わった点について紹介します。
インプレッサとは
インプレッサはスバルのフラッグシップモデルである「レガシィ」の兄弟車として、1992年に登場したCセグメント車です。
スバル伝統の水平対向4気筒エンジンとシンメトリカルAWDの機構を継承しつつ、スタイリッシュで取り回しの良いボディサイズと高い運動性能を備えた、運転が楽しいセダンとして人気を博しました。
その後も、基本コンセプトは維持しつつ、新たな技術を取り入れ「より安全で楽しい」車へ進化し続けています。
5代目インプレッサスポーツとG4は生産終了
5代目インプレッサは2016年に登場し、4ドアセダンを「G4」、5ドアハッチバックを「インプレッサスポーツ」と呼称しました。
4代目モデルからさらに進化したアイサイトや歩行者保護エアバッグの搭載、スバルの新世代プラットフォーム「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」の採用など、あらゆる面で安全性能が高められ人気を獲得しましたが、2022年12月で受注・生産は終了となりました。
2023年に6代目が登場
国内では2023年1月の東京オートサロンにて、7年ぶりとなるフルモデルチェンジを行った新型インプレッサが発表されました。
先代モデルでは、4ドアセダンの「G4」と5ドアハッチバックの「インプレッサスポーツ」がありましたが、6代目となる新型では5ドアハッチバックのみとなり、名称も「インプレッサ」へと変更されました。
新型インプレッサのグレード展開
新型インプレッサには「ST」「ST-G」「ST-H」と3つのグレードがラインアップされ、それぞれに2WDと4WDが選択できるようになっています。2WDと4WDでの価格差は全グレード共通で税込22万円差となっています。(2023年6月現在)
各グレードの特徴や装備パーツの違いについて理解し、自分に合ったモデルを見つけてください。
STの特徴や装備
全グレードのベースとなる「ST」ですが、従来の複眼カメラに加えて3つ目の「超広角単眼カメラ」を採用した新世代アイサイトや、明るいLEDヘッドランプ、サイドエアバッグや歩行者保護エアバッグなど充実した安全装備が搭載されています。
このグレードは自然吸気の2L水平対向4気筒エンジンのみの採用となっていて、価格は2WDで229万9,000円、4WDでは251万9,000円からとなっています。 (2023年6月現在)
ST-Gの特徴や装備
「ST-G」からは自然吸気の2L水平対向4気筒エンジンにマイルドハイブリッドを合わせた「e-BOXER」が搭載されます。
安全装備もベースグレードに搭載されているものに加え、後方から接近してくる車両を検知する機能などを備えた運転支援テクノロジーや、ドライバーの万一の異常に備えるドライバー異常時対応システムが標準装備となります。
価格は2WDが278万3,000円で、4WDは300万3,000円からとなっています。(2023年6月現在)
ST-Hの特徴や装備
「ST-G」まででも安全装備が盛りだくさんでしたが、「ST-H」ではフロントグリル、助手席側ミラー、リアゲートに装着されたカメラの映像で、ボンネット先や左フロントタイヤ周りの、死角になるエリアのサポートをする視界拡張テクノロジーを搭載しています。
また、ルームミラーにはリアゲートカメラの映像を表示する「スマートリアビュー機能」や、後続車のライトの眩しさを自動的に軽減する「自動防眩機能」が加わります。
価格は2WDが299万2,000円で、4WDは321万2,000円からとなっています。(2023年6月現在)
5代目インプレッサスポーツはどんな車だった?
5代目インプレッサスポーツは2016年に登場し、新世代プラットフォーム「SGP」をスバル車で初めて採用したモデルになります。加えて、日本車では初となる「歩行者保護エアバッグ」を全車に標準装備し、安全性能が強化されました。
ここでは、5代目インプレッサとはどんな車なのかについてご紹介します。
2019年に大幅改良モデルが登場した
2016年にデビューした5代目インプレッサスポーツは、2019年に大幅改良モデルを発表しました。このマイナーチェンジで、ドライバーの負荷を軽減する「アイサイト・ツーリングアシスト」が標準装備されています。
また、ハイビームの照射範囲を周囲の状況に合わせて変化させる「アダプティブドライビングビーム」が全グレード標準装備となり、総合安全性能がさらに進化しました。エクステリア・インテリアにも変更を加え、動的質感と静的質感も向上されました。
大きく変わった2.0L系
2019年のマイナーチェンジでは2.0Lモデルのみ大きく変更され、「Advence」「2.0e-L EyeSight」「STI Sport」の3つのグレードが追加されました。
「STI Sport」は完全に新規で追加されましたが、「Advence」「2.0e-L EyeSight」はそれぞれ『2.0i-S EyeSight』『2.0i-L EyeSight(AWD)』といった既存のモデルを進化させる形で追加されたため、これら2つのモデルは実質的に廃止となりました。『2.0i-L EyeSight』は2WDのみ残りました。
STI Sportもある
STI Sportは走りにこだわったグレードのため、STIによって専用にチューニングされたフロントサスペンションが装着されています。このサスペンションにより、急なカーブでもオンザレール感のあるハンドリングを可能にした「STIらしい走り」が実現されました。
またリアのダンパーも専用チューニングが施され、タイヤが路面をしなやかに捉えることで安定感を向上させています。インテリアはブラックを基調としたシックなデザインで、高級感のあるスポーティカーといった印象が強く感じられるでしょう。
e-BOXERを搭載した5代目インプレッサスポーツの魅力
2020年に一部改良モデルが発表され、インプレッサスポーツの「2.0e-L EyeSight」と「Advance」の2グレードにe-BOXERが搭載されました。ハイブリッドと聞くと燃費重視のシステムに思えますが、e-BOXERは燃費性能を向上させると同時に走行性能を高めることにも活用され、エコに配慮しながらスポーティな運転を味わうことができるようになっています。
e-BOXERとは
e-BOXERとは、スバルが新開発したハイブリッドエンジンです。2018年に初めて、フォレスターに搭載されたことで大きな話題となりました。スバルの水平方向エンジンと電動技術を組み合わせて開発されており、エネルギー効率の高さや走りの快適さを実感できるエンジンとして、評判を得ています。
e-アクティブシフトコントロール
「e-BOXER」搭載車の運転性能は変速制御システムである「e-アクティブシフトコントロール」にも起因しています。
これはコーナー進入時やアクセル、ブレーキの操作状況などからスポーティな走行場面を判断し、ギヤやエンジン回転数を変化することで最適な速度を実現するようなシステムです。コーナリングではダイレクトな走行、直線では力強い加速を感じられるでしょう。
e-BOXER化に伴う仕様変更
e-BOXER化によって、ダイレクトな走りによる自重負荷に耐えるためにサイズ、重量、タイヤサイズが変化しました。「Advence」「2.0e-L EyeSight」ともにサイズと重量が増加、タイヤサイズはインチダウンしています。
ネクステージでインプレッサの中古車を探してみよう
5代目のインプレッサスポーツは2022年に受注と生産が終了しているので、新車での購入は不可能になっています。しかし新型が登場した今だからこそ、中古車が狙い目でしょう。
ネクステージは全国に多数の店舗があるだけでなく、スバル車を専門に取り扱う店舗もあります。
全国200店舗以上から希望に合った車を探せる!
ネクステージは全国に200店舗以上の販売店を展開しているので、「こんな車を探している」などあれば、気軽に最寄りの店舗へ問い合わせてみてはいかがでしょうか。もしも気になる車が最寄りのお店になかったとしても他の地域の店舗から取り寄せられるので、お近くの店舗で商談や購入が可能です。
またスバル車専門店やセダン&スポーツ専門店、SUV専門店など、カテゴリーに特化した専門店も展開しています。
修復歴車ゼロの中古車から探せる!
車を購入した後も安心して長く乗り続けてもらうために、ネクステージでは修復歴車やメーター改ざん車、水害車などの販売は一切していません。公正中立な第三者機関による品質チェックを行い、粗悪な車両を徹底的に排除しています。
また新車・未使用車以外の全車両に「法定点検整備」を実施し、納車直後のトラブルや部品交換などを未然に防いでいます。購入後の保証も充実しているので、中古車の購入を考えている方はぜひ一度ネクステージのWebサイトで車両検索を試してみましょう。
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まとめ
2023年に新型が発表されたインプレッサは、「ST」「ST-G」「ST-H」と3つのグレードがラインアップされたので、e-BOXERの有無や搭載される安全装備の違いを把握し、自分に合ったグレードを選ぶことがポイントです。
新車の購入はハードルが高いと感じる方は、中古車で5代目インプレッサスポーツを探すのがおすすめです。ネクステージでは全国200店舗以上の販売店で豊富な車種を取り揃えており、修復歴車は一切販売していないので、車選びに自信がない方も気軽に車を選ぶことができます。
【この記事の執筆者】
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。