BRZの年式ごとの違いとは？兄弟車GR86との違いも見てみよう
※目次※
3. 2020と2021の年式でどう変わる？BRZの初代と二代目の違い
・スバルBRZとトヨタGR86は共同開発によって誕生した兄弟車である一方。ハンドリングやキャラクターは大きく異なる
・初代BRZが発売されて以降、毎年のように一部改良が行われ、車を操る愉しさや安全性が進化し続けている
・新型BRZが発売され、初代の中古車価格が下がってきたいまが購入の狙い目。ネクステージなら豊富な在庫がそろっている！
トヨタGR86の兄弟車「スバルBRZ」
2012年にトヨタとスバルの共同開発により誕生したBRZは、エンジンやサスペンション、トランスミッションなど多くの部品が共通となっています。
両メーカーがそれぞれ培ってきた技術と持ち味が掛け合わされ、多くのファンを魅了してきました。まずは、スバルBRZの魅力について見ていきましょう。
BRZとは
BRZとは、トヨタとの共同開発により生み出されたスポーツカーです。名前の由来であるBRZは、Boxer engine(ボクサーエンジン)・Rear wheel drive（後輪駆動）・Zenith（究極）の意味があります。
2012年に初代BRZが誕生すると、2016年にマイナーチェンジし、その後2020年まで初代BRZは販売され続けました。
初代の販売が終了すると、同じ年には現行モデルである2代目、新型BRZが発表されます。新型BRZの発売は2021年の夏で、初代の優れた運動性能を引継ぎながらもスポーツカーとしてさらなる進化を遂げました。
中古車なら手が届きやすい価格帯の車両もある
2代目BRZには「R」と「S」の2グレードがあり、「Cup Car Basic」という競技用モデルもラインアップしています。新車での購入価格は308万円～343万2,000円です。新型車両だと高額で手を出しにくいと思われがちですが、中古車であれば手が届きやすい価格帯の車両もあります。
現在ネクステージで販売しているBRZの価格は92万9,000円～359万9,000円です。新型の登場により、中古車市場の初代モデルの台数は多くなっています。特に年式が古いモデルなどは100万円を切るものもあります。
BRZの年式ごとの違いとは？
2012年に発売された初代BRZは2016年にマイナーチェンジを実施していますが、2021年の新型が発表されるまで毎年のように一部改良が行われ、進化を続けてきました。
年式によってどこが変わってくるのかを発売当初の2012年モデル、マイナーチェンジが行われた2016年モデル、2021年発売となった新型モデルで比較していきます。
2012年に販売開始されている
初代BRZは2012年に発売された、スバル初の2ドアFRスポーツカーです。「運転する愉しさをより多くのお客さまへ伝えたい」という考えのもと、スバルとトヨタの共同開発で誕生しました。
発売当時はエコカーの開発が優先され、各社からスポーツカーのラインアップがなくなっていました。そんな中でも手ごろな価格で販売されたBRZは注目を集めました。
2016年に大幅改良が行われている
スポーツカーの冬の時代ともいわれる中でしたが、発売してすぐにBRZは人気を博し2016年にはマイナーチェンジが実施されました。マイナーチェンジ後のモデルは、よりクルマを操る愉しさと悦びを感じることのできる車へと進化しました。
大きな変更点としては、フロントバンパーデザインの変更やエンジンの出力アップ、ボディ剛性や足回りの最適化が行われました。
2021年に2代目が登場している
初代BRZは2020年に生産終了するまで一部改良が続けられ、2021年に待望の新型が発売されました。
初代からエンジン排気量が400ccアップし2.4Lになり、ボディにはスバルの「インナーフレーム構造」が採用されボディ剛性を大幅に向上させました。
また新型BRZのATモデルには初めて「アイサイト」が採用されました。
2020と2021の年式でどう変わる？BRZの初代と二代目の違い
新型BRZは初代と比較するとエンジンや走行性能、安全性能など、あらゆる面で進化しています。ここの項目では、エンジン排気量とボディの低重心化、強度と安全性能について紹介します。新型の特徴を理解し、購入する際の参考にしてください。
排気量を2.4リッターに拡大
新型BRZの排気量は、初代BRZの1,998ccから約400ccアップ、2,387ccに拡大されています。
排気量が拡大されたことにより初代の最高出力「207PS/7,000rpm」、最大トルク「212N・m/6,400-6,800rpm」から、「235PS/7,000rpm」最大トルクは「250N・m/3,700rpm」と、一段とパワフルに進化しました。特にトルクは中・低速域が大きく改善され、発進から高速走行まで伸びのある加速を実現しています。
また、新しく採用されたトランスミッションの6ATは、走行シーンに合わせて「スポーツ」「スノー」の選択が可能です。走行状態に応じて最適なシフトを選択するアダプティブ制御も大きく向上しているため、ドライバーの意思や操作に応じて走行をサポートする性能もより的確になりました。
ボディはより低重心に
新型BRZのボディサイズは「全長4,265mm×全幅1,775mm×全高1,310mm」と、初代と比較すると全長が25mm長く、全高は10mm低くなりました。ホイールベースは5mm長くなりましたが、全幅は変わっていません。
サイズ感にはそれほど変化はありませんが、フロントマスクのヘキサゴングリルが大型化し、フロントマスクから感じる迫力が向上しています。またルーフやフード、フロントフェンダーに使用する材料をアルミ採用することで、低重心化と軽量化されています。
強度と安全性能を向上
スポーツカーとして大きく進化を果たした新型BRZですが、初代に比べ強度と安全性能も大きく向上しています。新型BRZのボディには骨格連続性を高める「インナーフレーム構造」や、微小な変形を抑える「構造用接着剤」が採用され、高剛性と軽量化の両立を可能としました。
また、フード・フロントフェンダーにアルミ素材を用いることで、エンジンが大型化されたことで増えた重量を抑えながら、低重心化にも成功しています。予防安全性能にも力を入れており、安全運転を支援する「アイサイト」を採用しました。
アイサイトは名前の通り、人の目のように2つのカメラから走行状況を情報として取り入れるシステムです。シーンによってはブレーキ制御で衝突回避をサポートし、渋滞や高速では「全車速追従機能付クルーズコントロール」で先行車に追従します。
近い年式が見つかる兄弟車GR86とBRZの違い
初代同様、2代目スバルBRZもトヨタと共同開発されています。そのため、両車のボディサイズは全長・全幅・全高ともに違いはありません。また、ヘッドライトの外形自体も同一にするなど、エクステリアやインテリアのデザインも非常によく似ています。
しかし、新型BRZとGR86は全てが同じというわけではありません。ここからは、新型BRZとGR86の違いについて深掘りしていきましょう。
デザインの違い
スバルBRZとトヨタGR86の大きな違いは、フロントグリルのデザインです。スバルBRZのフロントには、スバルデザインアイデンティティであるヘキサゴングリルが採用されています。
一方、トヨタGR86に採用しているのは、GR車統一デザインであるファンクショナル マトリクスグリルです。ラジエターの冷却性能を考慮に入れた機能的なデザインとなっています。採用されているのはGR専用「Gメッシュ」です。
ドアミラーカバーも異なり、スバルBRZはボディカラー同色に対し、GR86はクロスブラックとなっています。
ハンドリングの違い
新型BRZとGR86の違いにハンドリングがあります。取り回しやすさを重視したBRZと違い、GR86では「手ごたえ」を重視したセッティングです。コーナリングを比較するとその差は明確で、4輪を滑らせるようなコーナリングのGR86と比べ、BRZはラインコントロール性を重視した走りになっています。
フロントスプリングレートはGR86のほうが低い、リアスプリングレートはBRZの方が小さく作られています。そのため、GR86よりもBRZはノーズダイブ（車体の全部が慣性で沈むこと）が少なく、安定したコーナリングが可能です。
この差は刺激的なGR86と、安定感の強いBRZといった印象を与えます。これはFRスポーツカーとしてどちらが優れているという問題ではなく好みによるため、購入を検討する際は好きなハンドリング感から選んでも問題ありません。
BRZのライバル車の中古車相場も見てみよう
ここでスバルBRZの中古車相場を確認する前に、ライバル中古車の相場もチェックしていきましょう。ライバル車もスバルBRZと同様、スポーツカーとして非常に魅力的な車です。車の購入時には価格も大きな決め手となります。事前に確認し、コスパ良く欲しい車を手に入れましょう。
トヨタ 86（ZN6型）
BRZの兄弟車であるトヨタ86（ZN6型）のネクステージでの中古車相場は、85万9,000円～約299万9,000円になります。グレードもある程度好みのものを選ぶことが可能です。また、ボディカラーもホワイト系やブラック系だけでなく、レッドやブルー系も出回っています。
最高出力は「200PS/7,000rpm」最大トルク「205N・m/6,400rpm~6,600rpm」です。グレードにはG、GT、GT“Limited”・Black Packageの3つが用意されました。ボディサイズは「全長4,240mm×全幅1,775mm×全高1,320mm」と初代BRZと同様です。初代BRZの中古車購入を検討している方はトヨタ86もチェックしてみましょう。
（2023年6月時点での情報です）
（参考：『86（トヨタ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
日産 フェアレディZ（Z34型）
スバルBRZ同様、日産 フェアレディZ（Z34型）も非常に魅力的な車です。最高出力336PS/7,000rpm」最大トルク「365N・m/5,200rpm」、エンジンはDOHC・V型6気筒を採用しています。
ボディサイズは「全長4,260mm×全幅1,845mm×全高1,315mm」で全幅が2代目BRZよりも若干広くなっていますが、全長と全高はBRZが5mm低くなっている程度です。
ネクステージでの中古車相場は69万9,000万円～889万9,000円で、流通台数が少ないため興味のある方は早めにチェックすることをおすすめします。
（2023年6月時点での情報です）
（参考：『フェアレディZ（日産）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
マツダ ロードスター
マツダのロードスターのネクステージでの中古車相場は79万9,000円～418万9,000円です。比較的走行距離の短い車両が多く、カラーバリエーションもブルー・レッド・グレー・ホワイト系と豊富にそろっています。
グレードはSスペシャルパッケージが多く、R・RSは少ない傾向です。最大出力は「132PS/7,000rpm」、最大トルク「152N・m/4,500rpm」、エンジンは水冷直列4気筒DOHC16バルブが採用されています。
ボディサイズは「全長3,915mm×全幅1,735mm×全高1,235mm」とBRZよりもひと回りコンパクトなサイズ感です。
（2023年6月時点での情報です）
（参考：『ロードスター（マツダ）の中古車一覧｜中古車の【ネクステージ】』）
ネクステージでBRZの中古車を探してみよう
車両購入の予算が限られている場合は、中古車を検討してみましょう。中古車であれば比較的安価に販売されており、予算内でワンランク上のグレードの購入も可能です。
BRZのようなスポーツカーはサーキットの走行歴など、車両状態が気になると思いますが、ネクステージでは修復歴車のような粗悪な車は一切取り扱っていないのでご安心ください。
カテゴリー別専門店でスポーツタイプの車も探しやすい
ネクステージでは、希望の車を探しやすく、選びやすいように、スバル車専門店・セダン＆スポーツ専門店・軽自動車専門店・SUV専門店などカテゴリー別に特化した専門店を展開しています。
RZのようなスバル車やスポーツカーに的を絞って比較検討する場合は、ネクステージのカテゴリー別専門店を利用するのがおすすめです。グレードやカラーバリエーションも豊富に取りそろえているため、希望の車種も見付けやすいでしょう。
流通が少ない車も全国各地から探し出せる
ネクステージは、全国各地に店舗があり、総在庫台数は3万台の中から車を探せます。ネット検索では、全国店舗に在庫している車両から希望条件を絞れ、欲しい車が見つかったら、最寄りのネクステージ店舗まで取り寄せも可能です。
実車を自分の目で確認することにより、写真では判断がつきにくい詳細な部分まで確認できるので、気になる車があった際は積極的に利用すると良いでしょう。
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まとめ
トヨタとの共同開発によって誕生したスバルBRZは、スポーツカーのハードルを下げた安価なモデルとして多くの車好きに注目されています。2021年に新型が発売されたことによって、手ごろな価格の車両が中古車市場に増えてきていて、今が初代BRZの狙い目です。
ネクステージでは全国に豊富な車種を取りそろえています。年式やグレード、価格など自分に合う車を見付けられるでしょう。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作（雑誌、Web、アプリetc）に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。
