ソリオの燃費性能は?2種類のハイブリッドの違いやライバル車との燃費比較
ソリオはスズキが販売する人気のコンパクトカーです。軽自動車のような取り回しの良さに加え、ハイブリッドモデルもあるため高い燃費性能を誇ります。では、どれほど燃費性能に優れているのでしょうか。
この記事では、4代目ソリオの燃費性能や競合車との違いを解説します。最後まで読んでいただければ、ソリオの魅力への理解をより深められるでしょう。
※目次※
・ソリオにはハイブリッドモデルとマイルドハイブリッドモデルがある。
・現在新車販売されている4代目ソリオは、燃費性能以外にも広い室内空間や安全性能が魅力。
・燃費性能に優れたハイブリッドモデルを探してみよう。
ソリオは低燃費と広さを兼ね備えている
ソリオは、スズキの代表する軽自動車「ワゴンR」をベースに誕生したコンパクトハイトワゴンです。コンパクトカーならではの取り回しやすさは残しつつ、エンジンの排気量アップや室内空間の確保など、使い勝手の良さはモデルチェンジを重ねるごとに高まっています。ここで、ソリオの歴史を簡単に振り返りましょう。
(参考:『ソリオ(スズキ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ワゴンRワイドから歴史を歩み続けるソリオ
ソリオは、ワゴンRをベースとして1997年に誕生した車です。初代モデルは「ワゴンRワイド」という車名で販売されました。初代モデルから大人5人がゆったりと座れる広い室内空間が確保されています。
2000年には、それまで1,000ccのみだったエンジンに加え、1,300ccのエンジンも加わりました。大型化したフロントグリル、4灯式ヘッドランプ、エアロパーツの採用によりスポーティーなモデルへと変わります。
2005年に行われたマイナーチェンジを機に、車名からワゴンRは消え「ソリオ」へと変わりました。その後は新型プラットフォームの採用により、コンパクトハイトワゴンではクラストップとなる広い室内空間を実現しています。
2020年には現行モデルの4代目が登場
従来のモデルから受け継がれてきた取り回しやすさはそのままに、車体サイズを拡大し荷室空間や乗車スペースをさらに広くした、4代目ソリオを販売しました。フルモデルチェンジしたソリオには、スズキのコンパクトカーでは初となるカラーヘッドアップディスプレイが装着されています。最小限の視線移動で、標識認識・警告などの確認が可能です。
ルーフ部分に高減衰マスチックシーラーを用いることで、雨音やこもり音など不快な音を低減する工夫が施されています。
4代目ソリオはハイブリッド選びで燃費が変わる
現在ラインアップされているソリオは、ガソリンモデルの他、ハイブリッドモデルがあります。ハイブリッドモデルは、シンプルな構造が特徴のマイルドハイブリッドと、EV走行も可能なハイブリッドの2種類です。ここではハイブリッドとマイルドハイブリッドの特徴をそれぞれ解説します。
ハイブリッドの特徴
高い燃費性能を実現するために欠かせないリチウムイオンバッテリーの設置場所は、荷室フロア下です。荷室フロア下に設置することで、ソリオが持つ室内空間の広さを維持しています。
駆動用モーターとAGS(オートギヤシフト)の組み合わせにより、レスポンスの良い走りが可能です。エンジン再始動時はスターターモーターを使わずISG(モーター機能付発電機)を利用するため、静かに始動します。
マイルドハイブリッドの特徴
ハイブリッド車とは異なり、荷室部分にリチウムイオンバッテリーなどを搭載していません。その分、荷室フロア下にサブトランクを装備しています(2WDのみ)。日常的には使わないものの、積んでおきたい車載工具などを収納する際に便利なスペースです。
エンジン出力はCVTを通してタイヤへと伝わります。低速域での力強い加速、高速域での燃費性能を両立させたCVTです。どの速度域でもショックが少なく、快適なドライブをサポートします。
4代目ソリオの燃費はどのくらい?
ハイブリッドとマイルドハイブリッド、どちらも燃費性能向上につながるシステムです。同じハイブリッドシステムでも、仕組みや燃費性能は大きく異なります。ここでは、2つのハイブリッドシステムについて、燃費性能や仕組みの違いを理解しましょう。
ハイブリッドの燃費
以下は、ハイブリッドシステム搭載モデルの燃費一覧です。
グレード |
燃費(WLTCモード) |
HYBRID SZ(2WD) |
22.3km/L |
ハイブリッド車では、標準モードとエコモード、2つの走行モードを選択できます。エコモードを選ぶとモーターを利用したクリープ走行が可能です。
60km/h以下の一定速度で走行していると、エンジンは自動停止し、EV走行することで燃費を節約します。アクセルペダルを強く踏み込めばエンジン出力にモーター出力がアシストするため、高速道路などの合流もスムーズです。
マイルドハイブリッドの燃費
以下は、マイルドハイブリッドシステム搭載モデルの燃費一覧です。
グレード |
燃費(WLTCモード) |
HYBRID MZ(2WD) |
19.6km/L |
HYBRID MZ(4WD) |
18.4km/L |
HYBRID MX(2WD) |
19.6km/L |
HYBRID MX(4WD) |
18.4km/L |
マイルドハイブリッド車では、減速時に得られるエネルギーを使い発電します。発電した電力は専用バッテリーへと蓄えられ、エンジンをアシストするモーターの駆動電力として利用される仕組みです。
ソリオは燃費以外の面も魅力的!
燃費性能の良さに魅力を感じ、ソリオの購入を検討している方もいるのではないでしょうか。ソリオの魅力は燃費性能だけではありません。安全性能の高さや使い勝手にも優れた車です。ここでは、ソリオの安全性能、利便性について解説します。
小回りしやすく駐車も簡単
ソリオは非常に小回りが利くため、街乗りの走行はもちろんのこと、狭い場所での駐車なども簡単に行えます。また、最小回転半径がわずか4.8mのみのため、狭い場所のUターンも行える実用性の高さがメリットです。
なお、前モデルよりも車体サイズは大きくなりますが、最小回転半径は同等を維持しています。そのため、より小回りが利き運転操作もしやすい特徴があります。
実用性の高い広々した室内空間
ソリオの大きな特徴のひとつが、実用性の高い広々とした室内空間にあります。例えば室内長は2,500mm、室内幅が1,420mm、室内高は1,365mmが確保されているため、家族がゆったりくつろげるでしょう。
また、荷室スペースも大容量確保されているため、コンパクトカーながらも荷物を多く載せられます。街乗りから旅行までさまざまなシーンで活用できるため、非常に実用性の高い室内空間です。
スズキの予防安全技術も搭載
ソリオには、誰もが安心して運転操作できる基本安全、万が一の事故時に被害を最小限に抑える衝突安全機能に加え「スズキ セーフティ サポート」と呼ばれる予防安全技術が採用されています。
スズキ セーフティ サポートは、デュアルカメラブレーキサポートや誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などさまざまな機能により、事故を未然に防ぐものです。先進の安全技術も、全グレードに採用されています。
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ソリオとライバル車種の燃費や特徴を比較しよう!
ソリオのようなコンパクトトールワゴンは、他の自動車メーカーも販売しています。ソリオとはどのような違いがあるのでしょうか。ここからは、トヨタとダイハツが販売する3種類の競合車について、燃費性能などの特徴を紹介します。
トヨタ ルーミー
トヨタから発売されている「ルーミー」は、トールワゴンタイプのコンパクトカーです。現行モデルでハイブリッドグレードのラインアップはありませんが、16.8km/L~18.4km/L(WLTCモード)と燃費性能に優れています。
室内長も2,180mmの広さを確保されているため、コンパクトながらも居心地の良い室内空間が特徴です。また、多彩なシートアレンジが可能なため、長尺物も積載できます。
(参考:『ルーミー(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ タンク
トヨタ「タンク」はトールワゴン型のコンパクトカーで、ダイハツ トールのOEM車種として発売されていました。気になる燃費性能はカタログ燃費(JC08モード)で21.8~24.6km/Lほどとなっており、ルーミーと同様にハイブリッドモデルはありませんが低燃費を実現した車です。
その他にも、歩行者も検知可能な衝突回避支援ブレーキ機能や、先進の衝突回避支援システム などが搭載されています。
(参考:『タンク(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ダイハツ トール
ダイハツ「トール」は、その名の通りトールワゴンタイプのコンパクトカーです。燃費性能は、WLTCモードで16.8km/Lから18.4km/Lとなっており、他の車種に比べて若干燃費性能が低い傾向にあります。
一方で、室内長は2,180mmと広い設計です。また、フロントシートウォークスルーが採用されているため、室内移動もしやすいメリットがあります。
(参考:『トール(ダイハツ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
まとめ
ソリオは2020年のフルモデルチェンジを機に、従来のマイルドハイブリッドシステム搭載モデルに加え、ハイブリッドシステムを搭載したモデルもラインアップに加わりました。そのおかげで燃費性能がより改良されています。
購入を検討する際は、フルモデルチェンジ前のモデルと比較しながら好みに合う一台を探してみると良いでしょう。
▼ライタープロフィール
畠山達也
自動車Webライター
自動車免許のほか、一級自動車整備士、フォークリフト運転免許などを保有するライター。自動車メーカーや部品業界に携わった際の知識や経験を活かし、Webメディアを通して「車の楽しさ」を発信している。
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169.9 万円
2020(R2)
ソリオバンディット
ハイブリッドMV
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DATE
2016(H28)
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ハイブリッドMV
147.9 万円
2017(H29)
ソリオバンディット
ハイブリッドMV
229.6 万円
2024(R6)
ソリオバンディット
ハイブリッドMV
160.8 万円
2018(H30)
ソリオバンディット
ハイブリッドMV
162.9 万円
DATE
2016(H28)
ソリオバンディット
ハイブリッドMV デュアルカメラブレーキサポート装着車
139.5 万円
DATE
2018(H30)
ソリオバンディット
ハイブリッドMV デュアルカメラブレーキサポート装着車
142.9 万円
2017(H29)
ソリオバンディット
Fリミテッド
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