スズキ エブリイのグレード別の特徴や違いを解説！おすすめグレードはどれ？
スズキ エブリイは、積載能力が高く維持費が安い商用軽自動車として、長年にわたって重宝されてきた車です。最近は、車中泊にも適した室内空間が高く評価され、アウトドア派にも人気があります。
エブリイの購入を検討するにあたり、グレード選びで悩む方もいるのではないでしょうか。この記事では、エブリイの特徴や違いをグレード別に解説します。用途や重視したい条件に注目しながら比較検討してみてください。
※目次※
・スズキのロングセラーモデルであるエブリイは、積載能力の高さと使い勝手の良さゆえに商用車として活躍している。
・荷物の運搬を主な目的で使用する場合は「PC」、快適性を求めるなら「JOIN」がおすすめ。
・グレードにより安全装備や快適装備の内容に違いがあるエブリイをネクステージでお得に購入しよう。
スズキ エブリイはどのような車？
スズキ エブリイの歴史は、1964年発売のスズライトキャリイバンにまでさかのぼります。現行モデルは、2015年にフルモデルチェンジした12代目です。
働く人を応援するべく、積載量と使いやすさを追求し進化し続けています。どのような特徴や魅力があるのでしょうか。グレードラインアップもチェックしてみましょう。
スズキ エブリイとは？
もともと4ナンバー軽貨物のみの設定だったエブリイは、2015年のフルモデルチェンジを機に、商用モデルのエブリイと乗用モデルのエブリイワゴンとして新しく生まれ変わりました。広さだけでなく、使いやすさや燃費性能の向上を追求しています。
広い室内空間を確保できるキャブオーバー型軽バンのエブリイは、バックドア開口部の横幅や床面長など多くの項目でクラストップの記録を保持している車です。最近では、商用車としてだけではなく、車中泊ができるアウトドア向けとして利用している方も多くいます。
スズキ エブリイの魅力
商用モデルのエブリイは、働きやすさを考慮した工夫が細部にまで感じられる設計が魅力です。積載容量は、キャブオーバー型軽バンクラストップを誇ります。また、バックドア開口部や荷室床面地上高のサイズは、荷物の積み降ろしがしやすい設計です。
2019年には一部仕様変更が実施され、安全装備が強化されました。例えば、誤発進抑制機能・車線逸脱警報機能・先行車発進お知らせ機能など、予防安全技術が充実しています。当時クラス初となる衝突被害軽減ブレーキ「レーダーブレーキサポート」を採用しました。
スズキ エブリイのグレードラインアップ
現行モデル12代目エブリイのグレードは、2023年3月現在で4種類設定されています。JOIN・PC・PAリミテッド・PAで、全てハイルーフ仕様です。
全グレードで2WDと4WDを選べます。トランスミッションは、4AT・5MT・5AGSの3種類が用意されていますが、PCのみ5AGSの設定がないため注意しましょう。この「AGS」はオートギヤシフトの頭文字を取ったもので、MTをベースにクラッチとシフトの操作を自動で行うため、AT限定免許で運転が可能です。
エブリイワゴンとの主な違い
先ほども少し触れましたが、エブリイ10代目以降、エブリイワゴンが誕生しました。主な違いは、ナンバーで見分けられます。エブリイは4ナンバー（小型貨物自動車）なのに対し、エブリイワゴンは5ナンバー（小型乗用車）です。そのため、エブリイワゴンは、初回車検は初年度登録から3年後となります。
装備内容にも違いがあることを覚えておきましょう。例えば、エブリイのリヤシートは固定なのに対し、エブリイワゴンはスライド＆リクライニング機能が搭載されています。他にも、フロントシート・ラゲッジルーム内張り・インパネカラー・ステアリング形状など見分けるポイントが多数です。
スズキ エブリイのグレード別の特徴や違い
エブリイのグレードは、4種類ともそれぞれ特徴があります。事前に、使用用途を考慮して、どのような条件を重視したいかを明確にしておくことが重要です。
生活環境や好みにより、駆動方式・トランスミッション・装備内容などを選べます。主な特徴を解説しますので、違いに注目しながらグレード選びをしましょう。
JOIN
JOINは、貨物自動車であっても快適さを求める方をターゲットに設計された上級グレードです。ヘッドレスト付きのリヤシートや厚みのあるファブリック表皮仕様シートは、快適さを求める方にもおすすめと言えます。左右分割可能なシートバックは、乗車人数により積載スペースを変更可能です。
その他にも、リヤヒーター・電動格納式リモコンドアミラーなどの快適装備や「メッキフロントガーニッシュ」「カラードドアミラー」「フルホイールキャップ」など外観を重視する装備も充実しています。スズキ セーフティサポートは標準装備です。
PC
中間グレードのPCも快適装備が充実しています。パワーウインドーや電波式キーレスエントリーは標準装備です。全面UVカット機能付ガラスやリヤドアなどのスモークガラス、ファブリック表皮仕様シートは、車に乗る時間を少しでも快適に過ごす工夫が感じられます。
JOIN同様「電動格納式リモコンドアミラー」や「ファブリックシート表皮」が採用され、「カラードドアミラー」と「フルホイールキャップ」といった外観アップの装備も標準です。また、スズキ セーフティサポートは標準装備です。ボディカラーは5色から選べます。
PAリミテッド
PAリミテッドは、廉価グレードのPAをベースとしたグレードです。PAにはない装備が幾つか搭載されています。例えば、電波式キーレスエントリー・USB電源ソケット・フロントのパワーウインドウ・セキュリティアラームシステムなどです。
電動格納式リモコンドアミラーや2スピーカーは装備されていません。シートはビニールレザーシート表皮仕様で、ドアミラーはブラックです。スズキ セーフティサポートはオプションで設定できます。
PA
PAは、エブリイのグレード中で最も商用車としての使用を意識したモデルです。装備内容は、エアコン・ABS・エアバッグなど必要最低限のものに限られています。
一体可倒式ベンチシートのリヤシートは、ビニールレザーシート表皮仕様です。商用車として利用する場合、リヤシートを倒してラゲッジスペースとしての使用が想定されています。スズキ セーフティサポートはオプション設定です。
販売が終了しているスズキ エブリイのグレード
2023年3月現在のグレードは4種類ですが、12代目エブリイにラインアップしていたグレードは他にもありました。GAとJOINターボです。現在は販売終了している両グレードにもそれぞれ良さがあります。違いを確認してみましょう。
GA
GAは、2021年9月の仕様変更に伴い販売終了したグレードです。標準ルーフ仕様で、最も廉価版のモデルでした。基本的な安全装備が搭載されています。例えば、運転席・助手席SRSエアバッグ・頸部衝撃緩和フロントシート・頭部衝撃軽減構造インテリアなどです。
ボディには、軽量衝撃吸収や歩行者傷害軽減を考慮した構造を採用しています。エアコンやAM／FMラジオは標準装備です。中古車市場への流通台数はそれほど多くありません。
JOINターボ
エブリイの最上級グレードだったJOINターボは、2022年4月の仕様変更を機に販売終了しました。ターボエンジン搭載のため、走行性はパワフルです。荷物をたくさん積んで高速道路を走る機会が多い方にとっては、運転ストレスを軽減できるグレードとして高く評価されています。
メッキフロントフードガーニッシュ・フルホイールキャップ・カラードドアミラーなど、スタイリッシュな外観も人気です。フロントシートとリヤシートを倒すことによりフルフラットが可能なため、車中泊時もリラックスできます。スズキ セーフティサポートは標準装備です。
スズキ エブリイの中古車価格相場
できるだけ購入費用を安くしたい場合は、中古車購入を検討できます。2023年3月時点でのネクステージにおける中古車価格相場は下記表を参照してください。中古車市場はタイミングにより入れ替わりが激しいため、気になる場合はこまめにチェックしましょう。
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JOIN |
約71万円~149万円 |
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PC |
約69万円~89万円 |
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PAリミテッド |
約74万円~99万円 |
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PA |
約34万円~84万円 |
ネクステージでは、販売終了しているグレードも購入可能です。例えば、JOINターボは約49万円~159万円、PCリミテッドは約84万円~119万円が相場価格となっています。
スズキ エブリイでおすすめのグレード
グレートごとの違いを把握した上で、自分にぴったりのグレードはどれなのかを比較検討しましょう。どのような使い方をするか、荷物をどのくらい載せる機会が多いかなどを考慮できます。
荷物の運搬を頻繁に行う方向けと、ドライブ時の快適性を求める方向けのおすすめグレードをご紹介しますので参考にしてください。
運搬に特化するなら「PC」
運搬用・業務用など、荷物の運搬を頻繁に行うのであれば、PCグレードがおすすめです。フロントシートは一体型ヘッドレスト、リヤシートはヘッドレストレスの一体可倒式となっています。リヤシートを収納することによりフルフラットなラゲッジスペースを確保可能です。
JOINグレードと比較すると、より多くの荷物を効率的に積載でき、自転車やバイクを運ぶこともできます。ドアトリムにはクロスが張られていません。
快適性も重視するなら「JOIN」
業務用または自家用のいずれにしても、ドライブ時はできるだけ快適に過ごしたいと思う方は多いでしょう。そのような方におすすめのグレードは、快適装備が充実しているJOINです。
前席はヘッドレスト分離型、後席は分割可倒式でセンターアームレスト付きとなっています。シートの座り心地も他のグレードより快適です。ただし、「フルフラットシート」が標準装備といっても、完全なフルフラットにはならないことを覚えておきましょう。
ネクステージなら販売終了グレードのエブリイも狙える！
中古のエブリイを探しているのであれば、在庫が豊富な販売店を利用しましょう。在庫が豊富であればあるほど、探しているグレードに出会う可能性が高まることがその理由です。
ネクステージでは販売終了グレードのエブリイも取り扱っています。ぜひお気軽にご利用ください。
ネクステージは北海道から沖縄まで全国展開
ネクステージの店舗は、北海道から沖縄まで全国に200以上あります。総在庫数は3万台を誇り、全国の店舗にある在庫車は最寄りのネクステージ店舗にお取り寄せ可能です。実際に実車を自分の目で確認できるため、安心して購入できます。
お取り寄せをご希望の際、沖縄県の場合は一部車両が対象外となるケースがあるため、詳しくはスタッフにお問い合わせください。
中古車でも品質への高いこだわり
ネクステージでは、国家資格を有する専門スタッフが徹底的に点検・整備を行っています。全車で車両状態票を開示しており、どなたでも車両の状態を確認可能です。
故障やトラブルにつながりかねない修復歴車や水没車などの粗悪な車は一切取り扱っていません。契約時と納車時にはお客様と車両の状態やキズのチェックを実施しています。高い品質と満足のいくサービスを提供することがモットーです。
まとめ
4ナンバーサイズのスズキ エブリイは、仕事のしやすさを考慮した設計や広い室内空間が魅力です。グレードにより安全装備や快適装備に違いがあります。そのため、使用目的や重視したい条件を明確に決めた上でグレードを選びましょう。
現行グレードはもちろん、販売終了したグレードにもそれぞれ良さがあります。ネクステージでは、グレードの種類も豊富に取り揃えており、自分に合うグレード選びをしやすい環境です。気になる車はお気軽にお問い合わせください。
■この記事の執筆者
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
