エスティマアエラスは後期型だけ?時期ごとの違いや特徴を見てみよう
トヨタの歴史あるミニバンといえばエスティマが有名ですが、特に人気が高かったのは初代から存在するアエラスというグレードです。後期型にモデルチェンジすると、全てのモデルにアエラスの敬称がつくほど、注目を集めていました。
この記事では、エスティマのアエラスについて歴史や、特徴を解説します。現在のエスティマアエラスの中古相場も紹介しますので、エスティマの中古車に興味のある方はぜひご一読ください。
<目次>
・エスティマは1990年の発売から30年ほどの間、愛された歴史のある高級ミニバン。中でも特に人気だったのがアエラスグレード
・エスティマ アエラスは時代によって進化を遂げた。後期型のアエラスは機能性や安全性が大幅にアップ
・惜しくも販売終了してしまったエスティマは人気車種だったため中古車では多数そろっている。購入の際はネクステージがおすすめ!
エスティマは前期中期後期の3代目まで登場した
エスティマは販売開始から終了までの中で、前期・中期・後期と3段階に分けられます。初代エスティマは「天才たまご」というキャッチフレーズとともに、1990年に登場します。丸みのある流線的スタイリングに注目が集まり、ファミリーカーとして人気を博します。
長い歴史があり認知度の高い車種です。まずは、エスティマの歴史についておさらいしていきましょう。
1990年に初代エスティマが登場
エスティマが初めて販売されたのは1990年(平成2年)です。当時は「天才タマゴ」というかわいらしいキャッチコピーがありました。そのキャッチコピーの通り、フロントからリアにかけてなめらかなラインが特徴的です。
初代エスティマは7人乗りの直列4気筒2.5Lという一種類のグレードだけでしたが、販売当初からファミリー層の需要にフィットし人気を誇りました。
由来は「尊敬すべき」
トヨタ車には、すべての車種に名前の由来があります。「エスティマ」は「estimable(尊敬すべき)」という英語に由来しています。また、エスティマの各グレード名も、それぞれトヨタのコンセプトをイメージした英語を使用しているそうです。
例えば、「エスティマ ルシーダ」のルシーダは「Lucida(星座の中で一番明るい星)」という意味があります。また「エスティマ L」のLには「Liberty(自由)」と「Luxury(ぜい沢)」の意味が込められています。
約30年の歴史を閉じる
人気が高いエスティマは惜しまれつつも2019年に生産終了し、新車販売も2020年3月で終了しました。各車メーカーが環境性能に特化した次世代型車種を開発・発表している中で、エスティマも次世代型FCVモデルが発表予定という情報があります。発売は2024年秋といわれており、こちらも注目を集めることが予想されるでしょう。
エスティマ アエラスは後期以外にもある
アエラスグレードは後期型のイメージが強いかもしれませんが、実は初代モデルから存在するグレードです。後期型にモデルチェンジする際にグレード名全てにアエラスと名前がつくようになったほど人気のグレードでした。ここではアエラスグレードの歴史と詳細について見ていきましょう。
1998年に初設定されている
アエラスというグレードは、ボディにエアロパーツが装着されているグレードのことをいいます。エスティマといえばファミリーカーとしての需要が高いですが、よりスポーティさを求める場合におすすめのグレードです。
発売当初のエスティマにはアエラスというグレードはありませんでした。アエラスは1998年に前期モデルのマイナーチェンジの際に新しく登場したグレードです。販売開始後、瞬く間に人気が急上昇し、代表的なグレードとなりました。
最終ラインアップはアエラスシリーズのみ
エスティマの代表的ともいえるグレードとなったアエラスグレードですが、最終ラインアップはアエラスシリーズのみです。
「アエラス」、「アエラス サイドリフトアップシート装着車」、「アエラス プレミアム」、「アエラス プレミアム サイドリフトアップシート装着車」、「アエラス スマート」、「アエラス プレミアム‐G」と、全グレードにアエラスの名前が付いています。
スポーティーなアエラスにもサイドアップリフトシートが装着される点から、アエラスの人気が垣間見られます。
どの年式のアエラスにする?エスティマの中期と後期の違い
2006年に発表したエスティマ50系はロングセラーとなっており、先代のエスティマ30系から大きな変化を遂げています。なお、アエラスはスポーティ思考の「Sパッケージ」とラグジュアリー思考の「Gエディション」も選択できました。
エスティマ30系との違いとして、一番初めに目につく点は、エクステリアやインテリアデザインが挙げられます。加えて、新開発マクファーソン・ストラット式サスペンション搭載によるボディ剛性の向上や、プラットフォーム更新による優れた操縦性や安定性も変化しました。また、「トヨタセーフティセンスC」全車標準搭載など、安全性能も向上しています。ここからは、エスティマ50系とエスティマ30系の違いについて見ていきましょう。
エンジン&燃費
50系では、新搭載V6型3.5Lエンジンを6速スーパーECTと組み合わせています。吸排気系が改善された2.4Lエンジンは、スーパーSVT-iと組み合わせることによりスムーズな力強い走りが特徴です。
グレード |
3.5LGパッケージ(50系) |
3.0LG(30系) |
エンジン形式 |
V型6気筒DOHC |
V型6気筒DOHC |
最高出力 |
206kW(280PS)/6,200 |
62kW(220PS)/5,800 |
燃費 |
9.8km/L |
9.4km/L |
ボディの大きさ
ボディの大きさも50系と30系では若干変わります。人気グレードのアエラスで比較してみると、50系アエラスは全長4,795mm×全幅1,800mm×全高1,730mmです。それに対して30系アエラスは、全長4,795mm×1,790mm×1,770mmと50系よりも高さがあります。
室内寸法は50系が室内長3,010mm×室内幅1,580mm×室内高1,255mmに対し、30系は室内長2,950mm×室内幅1,560mm×室内高1,265mmです。室内長が長くなったことで、50系のほうが空間は広く感じるでしょう。
3列目シートの仕様
シートの仕様変更も行われており、50系と30系では使い方が少し異なります。3列目シートへの乗り降りは、30系ではシート角度調整レバーで2列目シートの背もたれを倒してからスライドレバーでスライドさせる方法です。50系では1本のレバーで2列目シートの背もたれを倒し、そのままスライドさせられます。背もたれが倒れているのであれば、レバーを使う必要はありません。
また、50系の3列目シートはラゲッジスペースの床下にすっぽり収納できます。これにより広いラゲッジスペースの確保ができ、2列目を後方までずらせば足を伸ばすことも可能です。
エスティマの前期中期後期の外観を見てみよう
マイナーチェンジは1〜2回の車が多い中、エスティマは多く細かい仕様変更を行っています。トヨタが公式にマイナーチェンジモデルとして発表しているのが、前期Ⅰ型・中期Ⅱ型・後期Ⅲ型・後期Ⅳ型です。ここからは、前期中期後期それぞれの外観特徴について見ていきましょう。
前期 (Ⅰ型) のエクステリア
スタイリッシュな高級ミニバンの代名詞としての地位を確立した、2006年発売の50系前期型は『天才タマゴ』のコンセプトを継承し、流線的なワンモーションフォルムを採用しています。フロントからリヤに至るまで『タマゴ』を想像させる丸みは、優れた空力特性を実現していることがポイントです。
ピラーをブラックアウトしたフローティングルーフ採用やハイブリッド車専用ボディカラー設定等の特色もあります。
(参考:『エスティマ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
中期 (Ⅱ型) のエクステリア
2008年12月に発売された中期(Ⅱ型)のエスティマでは、エクステリアにおいて次の部位に変更が行われました。
・ヘッドライト
・フロントグリル
・フロントバンパー
・アンダーグリル
・フォグライト
・アルミホイール
・リアコンビネーションランプ
ヘッドライトが涙目型から釣り目型に変更されたほか、フォグランプの位置やフロントグリルのデザインの変更が行われたことで、フロントマスクの印象は大きく変わっています。
(参考:『エスティマ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
後期 (Ⅲ型) のエクステリア
2012年5月には「アエラス」を中心に改良が行われ、ハイブリッド車にも「アエラス」を設定しています。ブーメラン状フロントライトからフロントグリルまでの曲線ラインや、エアロ感が増したフロントバンパーが特徴です。
アエラス専用18インチアルミホイール採用により、よりスポーティかつワイルドな雰囲気を漂わせています。「G」「X」グレードのアルミホイールはデザインを変更しました。リアコンビネーションランプのカラーがレッドからクリアに変更されていることが中期と見分けるポイントです。
(参考:『エスティマ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
後期 (Ⅳ型) のエクステリア
「後期 (Ⅳ型)」と呼ばれている2016年6月発表の50系になると、2012年に採用されたアエラスのブーメラン状目元は廃止されました。フロントライト間にシルバーラインを一本入れ、中央のエンブレムをスマートに演出したスタイルとなっています。
ほかにも、トヨタ最新トレンドデザイン採用の存在感のあるフロントグリル・フロントバンパーのコーナー造形・フェンダーデザイン等が特徴です。再度丸みを取り戻したボディラインは、ファミリーユーザーの心をくすぐります。
後期Ⅲ型との違いを見分ける分かりやすいポイントは、リアコンビネーションランプでしょう。レッドの中にクリアを配置した立体造形デザインとなっています。
(参考:『エスティマ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
エスティマ アエラスの後期型の特徴
初代のモデルから人気を誇ったエスティマ アエラスですが、もちろんモデルチェンジごとに進化を遂げていきました。ここからは、エスティマ アエラスの後期型の特徴について、見た目や安全面にスポットを当て見ていきましょう。
フロントデザインの一新
時代に沿ってデザインもどんどん進化していったアエラスですが、特に変化があったのはフロントデザインです。初代アエラスは天才タマゴのキャッチコピーの通り、エアロパーツがついてもかなり丸々とした印象でした。
後期型は、グリルやバンパー、フェンダーのデザインがよりスポーティーなデザインに一新しています。ヘッドライトと一体感のあるブーメラン型のグリルが印象的です。
操作性や安全性の大幅な向上
変わったのは決して見た目だけではありません。パワートレインや安全性など、技術的かつ実用面でも大幅な向上を遂げています。
新搭載高性能V6・3.5Lエンジンは6速のSuper ETCにより、従来のATよりも加速性能が高められており、滑らかな走りを実現しています。また、出力を高めた2.4LエンジンはSuper CVT-iと組み合わせており、滑らかかつ、パワフルな走りを体感できるでしょう。
プラットフォームも一新されボディ剛性が向上し、さらにプリクラッシュセーフティシステムなどの先進安全機能も追加されています。このように、見た目だけでなく、安心して乗れる力強いミニバンへと進化を遂げました。
雑誌とコラボした特別仕様車も登場
2014年9月には「アエラス “VERY Edition”」という特別仕様車も発売されました。この “VERY Edition”は女性ライフスタイル誌「VERY」とコラボレーションして生まれた仕様です。
“VERY Edition”は「VERY」の編集者と読者モデルから寄せられた視点が内外装に取り入れられています。内装はシンプルにブラック基調でまとめられており、UVカットガラスやナノイー、シートヒーター機能などの快適装備が追加されました。
エスティマ アエラスの後期モデルはいくらで買える?
長きにわたり愛されたエスティマは惜しまれながら2019年に新車販売は終了しました。現在は中古車でしか入手はできませんが、人気だったエスティマは中古車市場での流通も多いため、好みの一台に出会える可能性も高いでしょう。特に安全性などが考慮されたエスティマ アエラス後期がおすすめです。
ここでは中古車市場でのエスティマの相場を見ていきましょう。
エスティマ アエラスの後期型の中古車相場
ネクステージにおいてのエスティマ アエラス後期型の中古車相場は以下の通りです。また、前期型と中期型のアエラスグレードの相場についても紹介します。走行距離や仕様によっても価格は大きく変わりますが、比較的リーズナブルに手に入れられる傾向です。前期〜中期のエスティマアエラスは特に手軽に入手できる価格帯です。
|
最安値 |
最高値 |
エスティマ アエラス後期 |
139万9,000円 |
219万9,000円 |
エスティマ アエラス(前期・中期型) |
42万9,000円 |
199万9,000円 |
(2023年2月現在での情報です)
(参考: 『エスティマ(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
カスタムベースは中期がおすすめ
スポーティな雰囲気のエスティマが好みであれば、中期型がおすすめです。エアロ感を全面に出すなど、カスタムしやすい車でもあります。流通量も安定しているため、価格もそれほど高くありません。
一例として、2022年4月時点のネクステージでは2010年式走行距離6.3万kmの2.4Lアエラス Gエディションが車体価格69.9万円で販売されています。
このほかにも、2009年式走行距離2.8万kmのアエラスが本体価格89.9万円で販売されるなど、カスタマイズをリーズナブルに楽しみたい方にぴったりです。
中古車選びはメンテナンス状況も確認しよう
50系は2006年に販売開始されて以来約15年経過していますので、中古車を検討する際には年式や走行距離だけでなく、消耗部品の交換などのメンテナンスがなされているかもきちんと確認するようにしましょう。
最終後期型モデルの流通量も増えていますし、程度の良い車も出回っています。排気量ごとに課税される自動車税などの維持費も考えつつ、自分に合う最適なモデルを探してみましょう。
PRエスティマの最新在庫情報
※価格は支払総額
エスティマ アエラスの中古車を買うならネクステージへ!
50系は前期・中期・後期と数度に渡ってマイナーチェンジが行われているため、購入前にそれぞれの特徴を知っておく必要があります。
すでに生産終了しているため、新車購入できない点もエスティマの特徴といえるでしょう。ここではエスティマの購入先のひとつとして、ネクステージについて解説します。
修復歴なしの在庫から中古車探しができる
中古車購入で気になるポイントとして「修復歴」があります。修復歴とは、フレームの交換・修理の履歴がある車のことです。中古車のリスクを抑えるためにも、修復歴のない車を選ぶ必要があります。
ネクステージでは、修復歴車は一切取り扱っていません。専任のバイヤーによって不要なリスクを排除している点は、ネクステージの持つ強みのひとつです。
全国にある店舗からお取り寄せできる
ネクステージは、全国に200店舗を構えています。取り扱っている中古車数は全国で3万台を超え、取り寄せも可能です。ネクステージは、豊富な選択肢から希望の条件を添えて車を購入できるよう徹底しています。
中古車のメンテナンスや保証も徹底しているため、初めて中古車を購入する方など、中古車に対する不安が残っている方にもおすすめです。疑問などありましたら、ぜひお気軽にネクステージスタッフにお声がけください。
まとめ
長きに渡り愛された高級ミニバンであるエスティマは、販売が終了した現在でもおすすめしたい一台です。特に安全性や快適装備が向上した後期型はファミリーで安心してお乗りいただけます。
エスティマの購入をお考えの方は、ネクステージのWebページからお好みの一台をお探しください。気になる車両の問い合わせフォームからお問合せいただくと大変スムーズにご案内が可能です。
・ライタープロフィール
兵頭 倫果(ひょうどう りんか)
大学時代は工学部で電気の分野を専攻し、電気自動車やソーラーカーの製作に励む。大会への出場あり。大学卒業後は国産自動車メーカーに技術者として入社。後に退職し、現在はフリーランスで、「若者にも響かせる」をモットーにYouTubeやライティング活動を行っている。1998年生まれの24歳。