トヨタのヴィッツFとアクアLを徹底比較!車内の広さや中古車相場は?
トヨタ車の中でも高い人気を誇る「アクア」「ヴィッツ」ですが、両者の特徴は似ています。しかし両者は共存を続け、ヴィッツは2020年に「ヤリス」へ名を改める一方で、アクアも2代目にモデルチェンジしました。
今回の記事では、初代アクアと3代目ヴィッツにフォーカスし、2車種のスペックをさまざまな角度から徹底比較していきます。また、アクアとヴィッツがどのような方に向いているのかを解説し、それぞれの中古車相場についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
2.サイズ重視の中古車選びなら広さがあるのはヴィッツ?アクア?
・トヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」と「アクア」、サイズは近いが違いは意外にある
・ヴィッツはコンパクトさがポイント、アクアは低燃費なので長距離走行が得意
・中古車は購入時期も重要、相場状況をチェックしてお買い得な一台を探そう
「ヴィッツ」と「アクア」はトヨタが誇るコンパクトカー
両者を比較する前に、まずは「アクア」と「ヴィッツ」はどのような車なのか、歴史とともに見ていきましょう。知名度もありサイズや特徴も似ている2車種ですが、歴史を振り返ってみると市場の傾向に違いがみられることが分かります。
「ヴィッツ」は改名してヤリスへ
ヴィッツはトヨタスターレットの後継として1999年に発売されたハッチバックタイプの乗用車です。ドイツ語で「才気、機知」を意味する「WITZ」が名前の由来です。
海外向けには2001年より「ヤリス」として北米やヨーロッパ、中国などで幅広く販売されWRC(世界ラリー選手権)の活躍もあり高い人気を集めてきました。国内でも2020年のモデルチェンジを機にヴィッツから「ヤリス」へと改名しています。
トヨタ社が世界戦略車として掲げるように、2000年には自動車業界で権威を持つ「欧州カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
(参考:『ヴィッツ(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
安定して人気のある「アクア」
アクアはプリウスで定評のあったガソリンやハイブリッド機構をベースに2011年に発売されたコンパクト&ハッチバックカーです。2021年にフルモデルチェンジを果たしたばかりで、ラテン語で水を表す「AQUA」に由来し透明感があり誰もが必要(大切)にすることを狙い名づけられています。
燃費性能や走行性能の高さ、さらには手が届きやすい価格設定から発売当初から注目されてきました。現在では国民車の地位を確立していると言えるでしょう。2016年2月にはトヨタ車で史上最速となる4年3か月で国内販売累計100万台を達成しています。
2021年にフルモデルチェンジ行われて2代目となり、新開発の電池やエンジンなどにより燃費を約20%向上させ、安全性能についてもさらに進化しています。
(参考:『アクア(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
サイズ重視の中古車選びで広さがあるのはヴィッツ?アクア?
それでは、実際にアクアとヴィッツのスペックやサイズを比較しましょう。アクアは2019年7月発売モデルの中からL、ヴィッツは2019年10月発売モデルの中からFと、それぞれのベースグレード同士で比較していきます。
車体の大きさや取り回しの違い
両車種の車体サイズやホイールベースの比較は以下の通りです。車体サイズはアクアが大きめですが、全高についてはヴィッツが高めに設計されています。アクアはホイールベース(軸間距離:前輪から後輪までの長さ)が長いため、小回りはヴィッツの方が優れています。反対に、アクアは走行中の安定感が高いといえるでしょう。
車種 |
車体サイズ:全長×全幅×全高(mm) |
ホイールベース(mm) |
アクア |
4,050×1,695×1,455 |
2,550 |
ヴィッツ |
3,945×1,695×1,500 |
2,510 |
室内の広さや空間の違い
続いて室内の広さについてです。ほぼ寸法は同じですが、わずかにヴィッツの天井の方が高めに設計されています。頭上の開放感については、ヴィッツに分があるでしょう。身長が高めの人にとって、アクアの室内は圧迫感を感じるかもしれません。
ただし、室内長に関してはアクアが長く、ラゲッジルームの広さにおいてヴィッツより優位です。したがって、人と荷物を載せるような使用にはアクアの方が向いています。ヴィッツは人を乗せたとき、荷物の積載場所に困るかもしれません。
車種 |
室内:長×幅×高(mm) |
定員(人) |
アクア |
2,015×1,395×1,175 |
5 |
ヴィッツ |
1,920×1,390×1,250 |
5 |
ヴィッツとアクアの広さやサイズ以外の違いも見てみよう
アクアとヴィッツを比較すると、アクアの方が若干ボディサイズが大きいことから、室内についてもアクアの方がやや広いことが分かりました。
ここからはこの2車種を候補として検討しているときに気になる燃費性能について比較していきます。また、中古車価格についても比較します。
燃費の違い
駆動方式や燃費性能の比較は以下の通りです。燃費に関してはカタログ値でアクアの方が優れていることが分かります。ヴィッツの燃費に幅があるのは、エンジン排気量が2種類あるためです。排気量が1Lモデルより1.3Lモデルの方が燃費性能は高くなっています。
車種 |
駆動方式・トランスミッション |
燃費(JC08モード) |
アクア L |
前輪駆動方式(FF)・電気式無段変速機 |
38.0 km/L |
ヴィッツ F |
前輪駆動方式(FF)・自動無段変速機 |
25.0km/L |
中古車相場の違い
次にアクアとヴィッツの中古車価格を比較してみましょう。年式やグレードは絞らずに、ネクステージで取扱っている該当車両全体の相場を以下の表にまとめます。
アクア |
29万9,000円~253万9,000円 |
ヴィッツ |
19万9,000円~139万9,000円 |
(2023年3月現在)
生産終了を迎えているヴィッツに比べて、アクアは年式が新しいものがあることから200万円を超える価格の車両も見つかります。
(参考:『ヴィッツ(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
(参考:『アクア(トヨタ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
広さが似ているヴィッツとアクアはこんな方におすすめ
多くの車ユーザーに選ばれてきたアクアとヴィッツですが、両車種がそれぞれどんな方におすすめなのか特徴をまとめました。ライフスタイルが人によって違うように、車に求める条件は十人十色です。アクアやヴィッツの購入を検討されている方だけでなく、車選びをされている方はぜひチェックしてみてください。
通勤距離が長めなら低燃費の「アクア」
日々の通勤距離が長めの方であれば「アクア」がおすすめです。両者を比較した場合、アクアの方が、室内空間の広さと燃費の点で優れています。特にストップアンドゴーの多い街乗りで、高い燃費性能を発揮するでしょう。
また、アクアには全グレードにオートエアコンが装備されており、季節を問わず車内は快適です。ゆったりとしたドライブを重視する方にはアクアが適しています。全高の低さは旋回時の安定感に貢献するため、疲れも軽減されるでしょう。
PR良質なアクアの中古車
※価格は支払総額
小回りなど機動性を重視するなら「ヴィッツ」
ヴィッツの車両重量は970㎏と軽く、足回りの最小回転半径は4.5mなので小回りが利きます。狭い路地やスペースの狭い駐車場を利用する際も、負担になりにくい設計で日々の買い物など、短距離の用途ならヴィッツがおすすめです。
視界の難を気にする声もありますが、アクアと比較してコンパクトな車体設計となっており、後端部の感覚のつかみやすさや小回りの良さは優れています。視界を確保する各種オプションパーツ付きのヴィッツもあるので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
ヴィッツやアクアの中古車をお得に購入するには?
ヴィッツとアクアはどちらもよくできたコンパクトカーです。サイズは近いですがそれぞれ特徴があり、使い方などを考えればどちらにするか決まってくると思います。
どちらを購入するとしても、中古車で購入すれば新車と比べて初期費用を抑えられるでしょう。ただ、単に中古車を買うだけでなく、買う前の準備や中古車に関する知識があればさらにお得に買える可能性もあります。
価格が落ち着く時期に購入する
中古車は、新車と違って1台1台状態や内容が違うので、価格はそれぞれ個別に付けられます。そして、その価格は日々変動していきます。いわゆる「需要と供給」のバランスによって成り立っています。
そのため、需要の少ない時期に購入するのが、お得になるひとつのポイントです。具体的には4月や5月で、これは3月の決算が終わり、その際に入ってきた下取り車によって在庫が増える一方で需要が一段落するからです。特に購入を急いでいないならばこの時期を狙うのも良いでしょう。
事前に中古車相場を調査する
購入時期とともに、その車種の中古車の相場を調べることも大切です。中古車販売店のWebサイトで調べていくと、その車種のだいたいの価格帯が分かってきます。年式や走行距離などの条件も含めて見ていけば、適正な価格というのも見えてくるでしょう。
それを踏まえて丁寧に調べて行けば、条件の良い中古車が安く購入できる可能性が高くなります。車検の有無などでも販売価格は変化するので、合わせてチェックしておきましょう。
色や装備にこだわり過ぎない
中古車は1台ごとに内容も違ってくるので、新車のように自分の好みの仕様があるとは限りません。例えば色や装備の好みがあったとしてもそれが中古車であれば良いのですが、無い場合はその時点でほしい車が買えないということになってしまいます。
中古車を選ぶときは「これだけは譲れない」というポイントをあらかじめ決めておき、それ以外についてはあまり追求しないようにすれば、希望の車を選びやすくなります。
ネクステージでコンパクトカーを探してみよう!
中古車の購入では販売価格に注目してしまいがちですが、販売店選びも重要です。数多くの中古車販売店の中でも、豊富な販売実績や取扱台数の多さ、充実の保証制度を備えている所を選べば購入後も安心して乗り続けることができるでしょう。ここでは、ネクステージで中古車を購入するメリットについて紹介します。
豊富な保証プランを用意!
ネクステージでは、豊富な保証プランを用意しています。販売する車には、国産車・輸入車共に年式や走行距離を問わず無料で付帯する保証はもちろん、サービスサポートと呼ばれる各種有料のサービスサポートも選択可能です。
販売する中古車には修復歴車はありません。車に手厚い保証を付けられるのも、自社で扱う商品の品質に自信があるためです。保証についての詳細や、加入の検討をされている方はお気軽にスタッフへご相談ください。
車の状態も良く分かる
ネクステージで販売する中古車には、修復歴車(事故車)をはじめ水害車、メーター改ざん車はありません。これらの車は故障やトラブルのリスクが高く、ユーザーのカーライフに不安要素を生み出しかねないためです。
徹底した品質管理制度のもと第三者機関による品質鑑定を行っているほか、全車で車両状態表を開示しています。車に不慣れなユーザーでも、分かりやすく車の状態を確かめることができる点がメリットです。
まとめ
今回の記事では、トヨタの2大コンパクトカーであるアクアとヴィッツの特徴をさまざまな角度から比較してきました。中古車市場でも長年人気を集めている両車種の中古車を、ネクステージでは常時多数掲載しています。
中古車は信頼できる販売店で購入することが大切です。ネクステージはただ販売するだけでなく豊富な在庫からの探しやすさや購入後の保証など、お客様のカーライフをサポートするサービスを数多く提供しています。気になる方はぜひ、お近くの店舗に足を運んでみてください。
▼ライタープロフィール
岩本佳美
漠然と「車関係の仕事がしたい」という想いのもと、飲食業界から自動車メディア業界に飛び込むという破天荒な人生を歩んでいる。愛車がスバルのWRXということもあり、主にスバル系の記事をWebや紙媒体に寄稿。モータースポーツが大好きで、レース観戦はもちろん、サーキット走行や24時間耐久のカートレースにも出場するなど、自らも走ることでその楽しさや面白さなどを経験しながら情報発信している。