スープラの内装の特徴は?こだわりやグレード別の違いも解説
トヨタが売り出すスポーツカーのスープラは、幅広い層に支持されている人気車種のひとつです。購入を検討されている方の中には、外からでは見えない内装が気になっていることも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、トヨタの人気スポーツカー「スープラ」の内装について詳しく解説します。グレードによる内装の違いや、2020年モデルとの違いを知り、ご購入の検討材料にしてください。
※目次※
5.スープラの内装は2022年モデルと2020年モデルで何が違う?
・スープラは2019年にトヨタとBMWの共同開発によって復活した名車
・ドライバーを包み込むようなレイアウト設計!ホールド性能の高い造りが特徴
・スープラは中古車の流通もある!とっておきの1台をネクステージで探そう!
スープラはトヨタのスポーツカー
トヨタ車の中でも特に人気が高いスープラは、FRスポーツカーならではの見た目やエンジン性能など魅力がたくさん詰まっています。生産終了から17年後に復活を果たしたスープラですが、根強い人気とともに新たに多くのファンを獲得しています。
まずは、スープラの歴史を振り返るとともに、その魅力について詳しく見ていきましょう。
復活を果たしたトヨタの名車
スープラは、1978年にセリカの上級車種として北米で誕生しました。非常に人気の高い車種だったため、北米では1981年に二代目モデルが発売されることになります。
一方で、日本市場では、1986年に3代目モデルとして登場し、1993年には4代目モデルも発売されましたが、排ガス規制の兼ね合いで2002年に生産が終了しています。
しかし、生産終了から17年後に当たる2019年、根強い人気があったことで5代目スープラとして復活しています。
BMWとの共同開発によって復活
2019年に5代目モデルとして復活したスープラですが、実はトヨタ単独ではなく、BMWとの共同開発で生まれました。2011年ころから両社は技術提携をしてきており、直列6気筒のエンジンとFR方式の採用を実現するためとされています。
なお、この際に復活したスープラのデザインは、より近代的なエクステリアデザインが採用されているのが特徴です。
スープラの魅力
トヨタのスープラにはさまざまな魅力がありますが、中でもスタイリングと操作性、走行性能には定評があります。独創的なスタイリングは空力も考慮されて設計されており、スープラならではの魅力が際立っています。
また、コンパクトながらも加速力のあるコーナリングなど、操作性も魅力のひとつです。その他にも、地面を捉えるかのような走りは、スポーツカー好きにはたまらない走行性能といえるでしょう。
スープラの内装のこだわりとは?
スープラの内装は、細かいこだわりが随所に見受けられます。スポーツタイプならではの乗り心地やデザインも詰め込まれているので、知れば知るほど魅力が伝わることでしょう。ここからは、スープラの内装のポイントについて詳しく解説します。
ドライバーを包み込むレイアウト設計
スープラの内装で注目したいポイントは、ドライバーを包みこむように作られたレイアウト設計です。スープラの内装を設計したデザイナーは、実際にレーシングカーに搭乗してスープラの内装を構築しています。
リアリティにこだわって設計されているため、ホールド性能が非常に高い造りとなっており、ドライバーを包み込むようなレイアウトを実現しています。
専用リモートコントローラーが設置
操作性にこだわって設計されているスープラの内装には、専用のリモートコントローラーがセンターコンソールに設置されています。なお、この専用リモートコントローラーでは、ナビゲーションの操作が可能です。
また、タッチパッドも装備されているため、スクロール操作はもちろんのこと、手書き入力にも対応しています。
大容量のラゲッジスペース
コンパクトなスポーツカーのスープラですが、実は大容量のラゲッジスペースが設けられています。容量は290Lも確保されているので、大型のスーツケースやゴルフバッグなども収納できます。
なお、各種サイズは以下の通りです。
容量 |
290L |
幅 |
1,121mm(最小960mm) |
奥行き |
785mm |
深さ |
387mm |
(2023年5月時点)
本格スポーツカーに実用性もプラス
スープラは本格的なスポーツカーにもかかわらず、実用性も兼ね備えています。中でも、座席回りの収納力が魅力的で、ドリンクホルダーやグローブボックスなども装備されています。
また、充電が可能なUSB端子も設置されているので、走行中にスマートフォンやタブレット端末を充電することも可能です。スポーツカーは走行性能を高めるため、収納が少ないケースも多いですが、スープラはスポーツカーながら実用性も高いという点が、スープラの魅力といえるでしょう。
スープラの内装はコックピット回りが先進的
スープラの内装の中でも、コックピット回りは先進的で魅力的なエリアです。運転操作に集中できる仕組みが多く採用されており、サーキット走行を視野入れた本格的な空間です。
ここからは、スープラの内装でチェックしておきたいコックピット回りについて詳しく見ていきましょう。
操作に集中できるステアリング
安全なドライビングを実現させるため、スープラのステアリングは操作性の高い造りで設計されています。例えば、レーダークルーズコントロールや、オーディオ操作のできるスイッチが配置されています。
その他にも、ハンズフリー通話や音声認識といった機能があるため、ステアリングから手を離すことなく操作に集中できます。
カラーヘッドアップディスプレイも搭載
スープラのコックピット回りで特徴的な機能が、カラーヘッドアップディスプレイです。この機能では、運転操作を行っている際に、必要な情報を前面のウィンドウガラスに投影できます。
そのため、ドライビング中に視線をずらすことなく情報を確認することが可能です。なお、具体的には、車の車速やナビ案内などの情報を投影できます。
必要な情報を集約した高精細TFTカラーモニター
スープラのコックピットでは、必要な情報を集約した高精細TFTカラーモニターが採用されています。立体的なタコメーターとの一眼構成デザインとなっており、走行時に確認したい情報を集約して表示されています。
なお、モニターには、デジタルスピードメーターやクルーズコントロール情報が表示されます。その他にも、オーディオなどのエンタテインメント情報も表示されるため、走行中でも詳細情報を確認できるメリットがあります。
スープラの内装における各グレードの違い
スープラは本格的なスポーツカーということで、見た目とともに走行性能に注目が行きがちです。しかし、スープラは内装設計もしっかりと行われています。
スープラには、RZ(8AT/6MT)とSZ-R(8AT)、SZ(8AT)のグレードがあり、それぞれ内装が異なります。ドライブ時の居心地に良さを大きく左右するポイントでもあるため、事前に確認しておきましょう。
シートの素材やカラーの違い
スープラは、グレード別に5色のカラーを用意しています。RZグレードは、アルカンターラ®と本革の構成でイグニッションレッドという内容です。また、本革のタンカラーやブラックも選べます。
SZ-Rグレードについては、アルカンターラ®と本革の構成でブラックのみのラインアップです。なお、SZ(8AT)はファブリック素材のブラックのみが用意されています。
シートの機能の違い
RZとSZ-Rは、運転席と助手席に「8ウェイパワー+電動ランバーサポート+サイドサポート幅調整(運転席メモリー機能付)」という電動調整式のシートを標準装備しています。
リクライニング・前後・上下はもちろん腰や背中の位置の幅も調整できるシートで、自分の体形に合わせてきめ細かく調整できます。
SZ(8AT)は、運転席と助手席に6ウェイのマニュアル調整式のシートを採用しています。上級グレードに比べれば簡素なものに思えますが、それでも一般的なシートに比べればハイグレードなものといえるでしょう。
装飾の違い
内装の装飾についてもグレードごとに違いがあります。RZはカーボンのオーナメントパネル、金属製のペダルを採用しています。SZ-Rはカーボンのオーナメントパネルで、加飾なしのペダルです。SZは、ダークシルバー塗装のオーナメントパネルと加飾なしペダルとベーシックと言える構成です。
グレードごとに優劣はありますが、スープラにはサードパーティから多彩なインテリアパーツが登場しているのも事実です。どのグレードでも内装を自分色に染められるといえるでしょう。
装備品の違い
シートや装飾以外にも、運転支援系やエンターテインメントシステムといった装備もグレードごとに異なります。
運転支援系では、フロントウインドウに速度などを直接映し出す「カラーヘッドアップディスプレイ」を、RZとSZ-Rに装備しています。
エンターテインメントでは、12個のスピーカーを持つ「JBLプレミアムサウンドシステム」をRZとSZ-Rに備えています。車内のエンターテインメントにこだわるというユーザーは、SZ-R以上のグレードを選択した方が良いかもしれません。
スープラの内装は2022年モデルと2020年モデルで何が違う?
2022年に発売された新型スープラと、2020年モデルでは内装で若干違う部分が存在します。ここからは、新型スープラと2020年モデルで内装はどのような部分が変わっているのかを解説します。
なお、内装以外では、2022年の新型スープラはステアリング、足回りの改良によりハンドリング性能や乗り心地がアップしています。また、6速マニュアルトランスミッションがRZに設定されるなどの違いがあります。
JBLのプレミアムサウンドシステムが搭載
2022年発売の新型スープラは、JBLのプレミアムサウンドシステムが搭載されています。JBLはアメリカに本拠を置く世界屈指の音響機器製造会社で、品質の高い音質が特徴です。
スープラは2シーターのコンパクトな室内空間に、12個のスピーカー(最大出力425W)が搭載されています。新型スープラは、臨場感のあるプレミアムサウンドを味わえる点が魅力です。
タンカラー内装を新規で採用
新型スープラは、上品な高級色のタンカラーを新規で採用しています。RZグレードのメーカーオプションとはなりますが、高級車で多く採用されているタンカラーを選べるのは大きなメリットと言えるでしょう。
なお、内装カラーだけではなく、外装カラーにボルカニックアッシュグレーメタリックとドーンブルーメタリックが新たに追加されています。
先代「80スープラ」の内装は個性的!
スープラの内装は、実は先代のA80型スープラの時代から個性的な作りとなっていました。運転席に座ると、全ての操作系がドライバー側を向くような配置となっていて、まゆ型のコクピットに座っているような感覚があります。
もちろんそのレイアウトは、全ての操作系にドライバーの手が届くということを意識しており、デザイン性というよりは機能性を追求した合理的なレウアウトといえるでしょう。
80スープラは、機能性を追求した先の個性と美しさが魅力で、一度見たら忘れられない個性を持った内装になっています。
内装に定評のあるスープラは中古車もおすすめ!
スープラをお得に購入したい場合は、中古車で探すのがおすすめです。新車での購入は価格的に難しい場合でも、中古車なら手が届きやすい価格設定でしょう。また、中古車なら納車も早い点もメリットです。ここからは、スープラの中古車価格相場について見ていきましょう。
中古車なら購入費用を抑えられる!
新車で車を購入する場合、車体価格がどうしても高くなってしまいます。一方で、中古車の場合は購入費用を抑えられるため、コストを抑えたい方は中古車でスープラを探すと良いでしょう。
また、購入費用が抑えられる以外にも、中古車なら納車期間も1週間から2週間程度のため、新車よりも早く納車されるメリットがあります。
スープラの中古車価格相場
2023年05月現在、ネクステージにはスープラの取り扱いがありません。トヨタの頂点と言える純粋なガソリンエンジンを積んだスポーツモデルとして人気は高い傾向にあります。ネクステージでは、中古車の買取にも力を入れています。スープラの在庫を見逃さないためにも、ぜひネクステージの中古車情報を定期的にチェックしてください。
中古車でスープラを購入するならネクステージへ!
ネクステージではさまざまな中古車を取りそろえています。圧倒的な品ぞろえに加えて、専門的なメカニックによる納車前整備を実施します。ご要望の車種をお探しいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、中古車の品質にもこだわっています。骨格にダメージがある修復歴車は販売いたしません。なお、納車前には専門メカニックが万全の整備を実施いたします。
品ぞろえが豊富で比較しやすい
株式会社ネクステージは全国で200店舗以上展開しており、各店舗で専任のバイヤーが中古車を仕入れています。在庫数も3万台を超えているため、スープラ以外にもさまざまな車種を比較することが可能です。
また、セダン&スポーツ専門店も展開しているため、ご要望のスポーツカーをとことんお探しいただけるでしょう。
専門メカニックによる納車前整備を実施
ネクステージでは、ご購入いただいたお車は専門のメカニックによる納車前整備を実施しています。
確かな技術で点検や整備を実施しているため、万全な状態でドライビングが楽しめるでしょう。徹底的な車両チェックで品質の高い中古車を提供していることもネクステージの強みです。
まとめ
BMWと共同開発で生まれたA90型スープラ。伝統の直列6気筒エンジンを搭載した純粋なエンジンモデルとして歴史に名を残すことは間違いないのではないでしょうか。
また、純粋なガソリンエンジンに加えて6速MTというパワートレインは、大変貴重な組み合わせであることは間違いありません。今後も価値が下がることがないといえるでしょう。
ネクステージでは、そんな貴重なスープラの中古車を高品質で提供いたします。また、セダン&スポーツ専門店も展開しているため、スープラに似たスポーツカーもお探しいただけます。
▼ライタープロフィール
北野晶夫
オートバイ雑誌と自動車WEB媒体の編集部員を経験後に独立し、フリーの記者・編集者となり現在に至る。
新車取材のほかチューニングカーやレースの取材等も行う。写真撮影も行い、撮影・執筆・編集と一連の制作を担当することが多い。読者のカーライフを応援できる記事づくりがモットー。