車を買い替える時に違うメーカーを選ぶ場合の注意点
心機一転、今の車を手放して買い替えたいと考えていても、いざメーカーや車種を決めて購入するとなると、重要なチェックを忘れがちです。また、車種を変えるだけでなく「次は違うメーカーがいい」と考えている方も少なくないでしょう。
今回は、車の買い替え時メーカーが変わる際に確認しておきたいポイントや注意事項をご紹介していきます。後半ではメーカー別の特徴も解説しているので、車選びの参考にしてみてください。
※目次※
・車を買い替えるときは、手続きの前に整備体制や保険、納車期間をチェックしておくことが大切
・車選びで大切なのは、まず「自分の目的に合っているかどうか」。色や形の好みの優先順位はひとまず下げておこう
・多数ある車種でも、そのメーカーならではの特徴がある。一つの指標として、簡単なポイントを覚えておくのがおすすめ
違うメーカーの車に買い替えをする時の注意点
車の買い替えで違うメーカーを考えている方は、正式な手続きをはじめる前に重要事項をチェックしておきましょう。とくに金銭トラブルにつながりやすい保険関係や整備の補償内容は、案外見落としがちです。スムーズに手続きを行い、買い替えたあとも気持ちよくドライブできるようあらかじめ知識を蓄えておくと安心です。
自動車の整備体制の確認
安全な状態で愛車に長く乗り続けるためには、当然定期的なメンテナンスが大切です。車本体だけでなく整備体制がきちんと整っているか、具体的な内容まで確認しておきましょう。
とくに、ブレーキパッドやバッテリーといった消耗品は、無償交換サービスがあれば非常に便利です。カーナビやオーディオをよく使う方なら、それら電気装備品の保障も含まれていると不具合があっても出費を抑えられます。
ただし、買い替えた車の年式で条件が変わる点は注意しておきましょう。一般的な補償内容ではなく、自分が欲しい、または購入した車についての内容を確認することが重要です。あわせて、適用期間も覚えておくと「いつのまにか期限切れだった」ということもなくなります。
自動車保険の確認
車の買い替え時、意外と忘れがちなのが保険の手続きです。任意保険・自賠責保険で手続き方法が異なり、加入している保険会社によって必要書類などが変わる可能性もあります。
いずれにしても手続きは必須ですが、車のメーカーが変わっても保険ごと買い変える必要はありません。例えば「買い替え前の保険の内容やお店のスタッフが気に入っている」などといった場合は、そのまま保険だけ継続して加入することもできます。
もちろん、車と保険を一括して変えてもOKです。どちらにすべきか迷う場合は、これまでとこれから、双方の担当者に相談できると決めやすいでしょう。手続きは納車期間までに済ませておかなければなりませんので、余裕をもって納得のいく方法を選びましょう。
納期の確認
多くの人はご存知かもしれませんが、車を購入してもすぐに乗れるわけではありません。基本的には「納車期間」というものがあり、メーカーを問わずそのときの状況により変動します。
新車の場合は、車の在庫やオプションの有無の都合上1週間~1ヶ月程度が目安です。しかし、人気の車種で購入者が多い場合は、それ以上の期間を要する場合もあります。中古車は細かい点検が必要になるため、短ければ1週間、修理しなければならない状態であれば2週間~3週間以上かかる可能性もあるでしょう。
納車期限に関しては、車種だけでなく販売店により大きく異なります。社会人の生活がガラリと変わる3~4月の時期は購入者も増える傾向にあるため、欲しい車が決まっている場合は早めに相談しに行くと良いでしょう。
車の操作性の確認
これまでとは違うメーカーの車に買い替えるとき、必ず確認しておきたいのが操作性です。基本的な構造は同じでも、ハンドルを操作したときの重さやブレーキのかかり具合など、実際に操作しなければわからない違いも多くあります。
とくに小型から大型の車に変わると、運転席からの目線はもちろん車幅や内輪差も大きく変わるため、事故を起こすリスクも高まるといえます。買い替えてすぐ怪我を負うことになっては元も子もありませんので、普段運転に慣れている方でも確認しておくことがおすすめです。
ディーラーや中古車販売店には、試乗が可能な店舗が増えています。「新車=試乗してから」というイメージを持っている方も多いでしょう。店舗によっては中古車の試乗ができる場合もあるので、ぜひ一度担当者に確認してみましょう。
車の選び方
実際に車を選ぶとなると、「乗りたい」という気持ちはもちろん、利用シーンもイメージしながら条件を決めなければなりません。とくに毎日のように乗る方や、出産・子育てを機に買い替えるという方はストレスなく使い続けられる車が良いでしょう。具体的な選び方に加え、迷ったときの相談先についてもご紹介します。
自分に必要な車の種類を考える
車の買い替えを考えるとき、はじめに「どんな車に乗りたいか」を想像するでしょう。もちろん好きな色やフォルムなど自分なりのこだわりも大切ですが、今の生活や目的に適しているかも考慮しなければなりません。
例えば、「子供が生まれたから大きな車に買い替える」という場合は、単に大きさだけでなく、「ベビーカーがラクに出し入れできるか」、「ドアの自動開閉機能がついているか」といったポイントも重要です。
運転がそれほど得意でない方は、ボディサイズが小さい軽自動車やコンパクトカーが良いでしょう。通勤で使用頻度が高い方は、維持費用を抑えられるハイブリッドカーといった選択肢もあります。これらの条件と好みをなるべく多く盛り込めるような車選びができると、買い替え後の生活がさらに楽しくなるでしょう。
複数のメーカーを比較する
環境面や安全面での安心を高めるため、あらゆる自動車メーカーが新しい技術の開発に挑んでいます。テレビCMでもその情報は得られますが、やはり実際に見聞きして複数メーカーから比較した方が理解しやすいです。
操作性はもちろんですが、違うメーカーに買い替える場合は通常よりお得に購入できる可能性もあります。性能・価格・操作性といったポイントを踏まえていくつか比べてみると、コストパフォーマンスを高めることもできるかもしれません。
中古車販売店に相談する
乗り替えの際は、特定のメーカーのみ取り扱っているディーラーではなく、メーカーを問わず販売する中古車販売店がおすすめです。メーカー比較の際にいくつもの店舗を渡り歩くのが手間だと感じる方は、中古車販売店ではじめから相談するのも一つの方法です。
各メーカーの仕様に詳しいだけでなく、店舗側が買い取りを行ってユーザーに販売するため、良い車を見分ける力も強いといえます。会社によって品質に差がある点は否めませんが、全国展開している店舗であれば安心感も高まります。
中古車販売店に相談する際は、予算・利用目的・好みのボディなど詳しく提示するのがおすすめです。なるべく希望に近いメーカーや車種を提案してもらえるよう、優先順位も記されたメモを用意しておくと良いでしょう。
自動車メーカーごとの特徴
車の買い替えを決めても、数えきれないくらいある車種のなかかから選ぶのは迷ってしまうでしょう。車に詳しくない方は、そもそもどのメーカーが自分に合っているのか決めるだけでも大変かもしれません。国内の大手自動車メーカーの特徴を、少しでも覚えておくと車選びの指標になるので、それぞれ簡単にご紹介していきます。
トヨタ
世界中での高シェア率を誇り、販売台数トップクラスのトヨタ自動車。軽自動車の展開は多くないものの、初心者でも乗りやすいコンパクトカーから高級車まで、老若男女を問わないのがトヨタの特徴といえます。
ハイブリッドカーはもちろんFCV(燃料電池車)の販売もあり、まさに将来性の高いメーカーです。さらに「故障が少ない」ことでも評判が高く、シャープなフォルムからかわいらしいデザインまでさまざまな車種が販売されています。
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スズキ
軽自動車をメインに多数の車種を展開しているスズキ。販売台数は国内トップレベルで、これまでに何度もヒットモデルを生んでいます。
もちろん軽自動車だけでなくSUVやコンパクトカーも人気ですが、最近ではラパンやハスラーなど、ひと目見たときの印象が明るく、かつ個性的な車種も多い傾向にあります。軽自動車は小回りも利かせやすいため、デザイン・運転のしやすさどちらも求めている方にもおすすめできるメーカーといえるでしょう。
ダイハツ
スズキと同じく、軽自動車の分野でパイオニア的存在にあるのが、ダイハツです。現在はトヨタの子会社として軽自動車をメインに製造し、ムーヴやタントなど車に詳しくない方でも知っていることの多い車種を多数展開しています。
安定した走りには定評があり、運転への苦手意識が強い女性や40代以上のドライバーでも比較的すぐに乗りこなせるでしょう。デザインも標準的なため、好き嫌いがわかれにくく万人受けしやすいメーカーといえます。
ホンダ
トヨタに次いで世界的に有名なホンダは、バイクの売上・販売台数が世界トップレベルのメーカーです。大きな特徴はエンジンの開発技術の高さで、より小さいサイズで高出力なエンジンを実現しています。バイクメーカーとしての過去を持つホンダならではの魅力といえるでしょう。
エンジンの小型化にさらなる技術を組み合わせると、車内のスペースが広くなります。そうした結果、Nシリーズ(軽自動車)のように「ボディサイズは小さいが中が広々としている」といったホンダならではの車種が生まれるのです。他社と共同で開発・技術化する風潮が高まるなか、ホンダは現在でも自社のみでの進化を貫いています。
日産
国内トップクラスの日産自動車は、スポーツカーのイメージを強く持っている方も多いのではないでしょうか。近年では軽自動車やセダンなど多方面に乗り出し、「ジューク」をはじめ、スタンダード路線から外れた個性的な車種が多いのが特徴です。
エンジンとモーターを併用するハイブリットカーも発表し、日産自動車の注目度はますます高まっています。他メーカーに比べると燃費があまりよくない点が目立ちますが、昔からの根強いファンを持ち続けるメーカーでもあります。
スバル
マニアックな車種の展開が多いメーカーとして有名なスバル。熱狂なファンを「スバリスト」と呼ぶほどで、その人気は日本国内にとどまらず外国でも話題になっています。軽自動車・コンパクトカーよりもSUVなど走行性能を重視した車種が多いのもポイントです。
アイサイトと呼ばれる運転支援システムや、世界でもスバルとポルシェの2社でのみ採用している水平対向エンジンといった特徴は、万人受けよりもコアなファンを狙う姿勢が見て取れます。
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マツダ
起業当時は東洋コルクの名でコルクを製造していたマツダ。この当時から他には少ない技術を取り入れているといわれ、独自性の高いメーカーとしても知られています。なめらかな曲線やマツダ特有のデザイン性はカッコイイ印象を与え、とくに男性に人気が高い車種が多数揃っています。
ただ、他メーカーに比べてディーラーの数はそれほど多くありません。近隣に店舗がない方は、マツダ車の取り扱いがある中古車販売店に相談してみると良いでしょう。
三菱
戦前から自動車製造を続ける三菱ですが、2000年~2016年に数件の不正が報道されたため、少なからず不安を抱えている方もいらっしゃるでしょう。三菱は日本よりも外国での販売数が多く、アウトランダーやパジェロなど名の知れた車種も多くあります。
なかでも4DW(4輪駆動車)やSUVの技術は世界的にも認められており、それらが搭載された車種を選べばぬかるんだ道や悪路でもパワーのあるオフロード走行を楽しめるのが魅力です。
レクサス
レクサスは、トヨタが展開している高級車ブランドです。「国内メーカーの高級車といえばレクサス」という方も多いのではないでしょうか。高所得者をターゲットにしており、世界中で人気を高めています。
高級車の肩書を裏切らない性能で、運転に関わる性能が高いだけでなく、塗装にもこだわっているのがポイント。見るだけでなめらかさを感じるボディ、特徴的なフロントグリルに憧れる方も少なくないでしょう。
まとめ
違うメーカーの車に買い替えるとき、「何か特別な手続きが必要」と思うかもしれませんが、基本的には同じメーカーで購入する場合と同じです。車種選びや保険についても確認しながら、スムーズに手続きを進めていきましょう。
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