車の暖房が効かないのは故障?暖房の仕組みや対処法をご紹介

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車の暖房が効かないのは故障?暖房の仕組みや対処法をご紹介

車の暖房が効かないのは故障?暖房の仕組みや対処法をご紹介

車の暖房はエンジンを冷やすために使用している冷却水の熱を利用しています。エアコンとは異なる機構となっていて、意外とシンプルな仕組みです。

 

ここでは室内にどうのように温風が出てくるのか、そして暖房の効率的な使い方、エアコンを含めた機能を長く使っていくためのコツなども説明しています。日頃から温風を出すために必要な機関や部品などをチェックしていれば、故障を未然に防ぐことにもつながります。

 

※目次※

1.車の暖房が効かないのは故障?

2.車の暖房の仕組み

3.車に負担をかけない暖房の付け方

4.車の暖房が効かないときはどうする?

5.故障車から乗り換えるならネクステージを見てみよう!

6.まとめ

 

■POINT

・エアコンとは異なる機構の暖房が効かなくなる場合は、ファンや冷却系を確認しよう

・車の暖房はエンジンが発する熱を利用し、ファンによって室内に送り込まれる

・暖房を効率的に使うには窓からの放熱を遮ることが重要

 

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車の暖房が効かないのは故障?

車の暖房が効かないのは故障?暖房の仕組みや対処法をご紹介

最近の車種はオートエアコンを採用していることが多いので暖房のみを使うことは少ないかもしれません。ですが、暖房の機能が故障すると吹き出し口から温風がでなくなります。原因はいくつか考えられるので、以下の項目を点検してみてください。

 

エンジンがオーバーヒートしていないかを確認する

カーエアコンに異常を感じた場合、最初に確認するポイントとなるのが冷却水です。暖房の仕組みを考えるとイメージしやすくなりますが、風を生み出すためにエンジンを冷ます冷却水が必須ですので、冷却水が減っている場合は要注意です。

 

冷却水がなくなると、エンジンを冷やせなくなるため、暖房を付けられなくなるだけでなく、オーバーヒートを起こす原因にもなります。そうなると最悪の場合はエンジン交換が必要になり、多額の予算が必要になってしまいます。

 

オーバーヒートを起こす前に、必ず冷却水の補充を行いましょう。冷却水はカーショップなどで「低フリクションクーラント」として売られています。交換作業を自分で行う場合は、必ずエンジンを冷やしてから作業に移りましょう。

 

送風機のモーターの状態を確認する

オーバーヒートが起きておらず、冷却水も十分に足りているという場合は、送風機のモーターの破損がないかチェックします。カーエアコンの暖房にとって、もうひとつの生命線となるのが送風機で、これが破損していると暖房が作動しません。

 

エンジンを温風に変えて車内に送り込むためには、送風機の力がなくてはなりません。温風を作るという作業が正常に行われていても、その風を送り込むための送風機が動かないと意味がありません。

 

モーター破損の有無をチェックする方法は簡単です。暖房ではなく冷房を付けて、正常に風が送られてくるかどうかを見てみましょう。冷房に変えても風が届いてこない場合は、モーターが故障している可能性が濃厚になります。

 

サーモスタットの経年劣化の可能性を考える

ここまでのチェックポイントでとくに思い当たる問題が見つからなければ、サーモスタットが経年劣化したことが原因で暖房が利かなくなっている可能性があります。その場合、残念ながらご自分で修理することは不可能です。

 

サーモスタットは、簡単な日本語に置き換えると「温度調整器」になります。エンジンに取り付けられている装置であり、冷却水の温度を調整してエンジンを冷やす役目を担っているため、とても重要な存在になります。

 

この部分が故障していると、エンジンを冷やせなくなるため、オーバーヒートを引き起こす確率が極めて高くなります。少しでも異常を感じたら専門業者に相談し、点検を受けて、速やかに必要な修理を依頼しましょう。

 

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車の暖房の仕組み

車の暖房が効かないのは故障?暖房の仕組みや対処法をご紹介

車の暖房は自宅のエアコンなどとは仕組みが少し異なり、その仕組みは意外にもシンプルで、自動車が稼働することにより発生した熱を暖房のエネルギーに使っています。

 

車の暖房と冷房はどう違うのか、そして暖房を使うと燃費に影響が出るのかといった点も気になります。これらのポイントも、この項目で詳しく紹介しましょう。

 

自動車の暖房の温かさはエンジンの熱でできている

自動車を動かすためにはエンジンの稼働が必要で、エンジンを使うと強い熱が発生します。エンジンの燃焼室は1000℃を余裕で超えるほどの熱さで、これを放っておくとエンジンブロックを溶かしてしまうため、冷却水を使って温度をコントロールしています。

 

自動車の暖房は、この一連の作用を利用して作り出しています。エンジンを冷やすための冷却水も熱されるため、一瞬にしてお湯や熱湯になります。ここで発生した熱のエネルギーに風を当てることで熱風を出し、それを暖房として車内に送り込んでいるのです。

 

このような自動車の特性を利用して暖房を生み出すため、車の暖房は無料で使用することが可能です。家庭で使用しているエアコンとは、温風を出すシステムがまったく異なることになります。

 

暖房は冷房とは違ってエアコンガスを使わない

暖房の場合は、エンジンの冷却水に風を当てて車内に温風を送り出すだけですので、温度の調整は最小限で済みます。一方の冷房は、風を冷やさなければ冷風を生み出すことはできません。風を冷やすために使うのがエアコンガスです。

 

自動車が冷房を作り出すためには、コンプレッサーを稼働させてエアコンガスを作り、それを使って風を冷やす必要があります。エアコンガスを使って冷やすのが冷房、使わずに温められるのが暖房というのが最大の違いになります。

 

コンプレッサーを稼働させるためには電気が必要になるため、冷房を使う際は電気代が発生します。この点も暖房との違いといえるでしょう。冷房の仕組みは、車用と家庭用との間にあまり大きな違いがありません。

 

暖房を使っても燃費は悪くならない

家庭でエアコンを使うと、電気代が高くなることが多く、それが理由で「車で暖房を使うと燃費が悪くなるのではないか」と考える方は多いようです。実際には暖房を付けても燃費が悪くなることはありませんので、安心して利用しましょう。

 

先ほど解説したように、運転をすると当たり前に発生するエンジンの熱を使い、その風を送り込むという単純なシステムで暖房を稼働させています。構造上どこにも燃費が上がる余地がありません。

 

無駄な電気を使わず、燃費が悪くなることはありませんので、寒い時期に車内の暖房を我慢する必要はありません。むしろ無駄なくエネルギーを活用できるため、積極的に暖房を使うべきであるとも言えるでしょう。

 

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車に負担をかけない暖房の付け方

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自動車の暖房システムは家庭用の暖房とは仕組みが違いますので、正しい使い方を知らなければ、故障と勘違いしてしまう可能性もあります。

 

この項目では、車の暖房を効率よく使うための方法を詳しく紹介します。スイッチを入れるタイミングや、内気循環など、ちょっとした工夫をするだけでトラブルを避けられます。

 

エンジンが温まってから暖房のスイッチを入れる

車の暖房は、エンジンの熱がなければ生み出せない仕組みです。ですから、エンジンをかけずに暖房のスイッチを押しても、温風が自然に出てくることはありません。温風が出てくるのはエンジンが熱された後からになります。

 

車に乗り込んだ直後から暖房のスイッチを入れることはできますが、車内が温まるまでにはタイムラグが発生します。ボタンを押してなかなか温風が出なくても慌てずに、しばらくは様子を見てみましょう。

 

内気循環で外気をシャットアウトする

カーエアコンには、内気循環と外気導入を入れ替えるスイッチが設置されています。内気循環は車内の温風を後席の方向まで循環させるための装置ですので、稼働させると熱風が一部に固まることがなくなり、同乗者も快適に過ごしやすくなります。

 

一方の外気導入は、外の空気を入れるための装置です。これを使うと、せっかく暖まった空気と外の冷たい空気が混じって、暖房が効かなくなってしまいます。暖房の使用中は外気をシャットアウトして、内気循環を行いましょう。

 

A/Cボタンはオフにしておく

カーエアコンに関連する装置に「A/Cボタン」があります。暖房を使うときにはセットで使わなければならないと勘違いする方も多いのですが、このボタンはエアーコンプレッサーのスイッチを入れるためです。

 

エアーコンプレッサーは冷房をつけるときに稼働させるもので、暖房をつけるときにはA/Cボタンをつける必要がありません。無駄に稼働させると燃費が悪化し、機器の劣化も招きますので、A/Cボタンはオフにしておくことがおすすめです。

 

暖房で窓が曇ったらA/Cボタンをオンにする

基本的に暖房を稼働させているときにA/Cボタンをオンにする必要はありませんが、ひとつだけ例外があります。それは「暖房で窓が曇ったとき」です。このタイミングでエアーコンプレッサーを稼働させると、除湿効果を発揮して曇りを解消させられます。

 

曇ったままの状態で運転すると、視界を確保することが難しくなり、大事故の原因になってしまいます。A/Cボタンをオンにするだけで事故を予防することもできますので、そういったシチュエーションが起きた際は躊躇せずボタンを押しましょう。

 

小まめに冷却水の量を確認しておく

エンジンの熱を冷やすために使う冷却水が足りなくなると、暖房の風を出しにくくなる上、エンジンの動作にも悪い影響を及ぼします。オーバーヒートを起こすとエンジンが壊れる恐れもありますので、冷却水の量は小まめにチェックしましょう。

 

冷却水が不足してしまった場合は、交換や補充という形で対応することになります。水の量が足りていたとしても、冷却水の温度が100度に近付いた状態が続くとオーバーヒートの恐れが出てくるため、水温計もチェックすることが大切です。

 

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車の暖房が効かないときはどうする?

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車の暖房は、エンジンを冷やしている冷却水が熱せられたところにファンを当てて、温風を室内に放出しています。そのためエンジンが冷えているときは暖房が効くことはなく、冷却水の温度が上がると徐々に暖かい風が出てきます。

 

もし暖房の効きが悪いと感じていたら、車自体を断熱する方法や電気を使うシートヒーターなどを試してみましょう。

 

断熱効果を高める

車の暖房を効果的に使いたいと考える人に向けておすすめなのが、窓からの放熱を抑制することになります。窓ガラスにフィルムを貼っている車もいるはずですが、そのフィルムを断熱性の高いものにすることで、暖房効果を高めることができます。

 

また、近年は車中泊用などで放熱を抑える効果をもったサンシェードも売られています。窓からの放熱を遮ることができると暖房の効果は高まります。

 

温めグッズを使う

上級グレードや高級車ではシートヒーターやステアリングヒーターが純正で採用されていることも少なくないです。これらのヒーター類の熱源は電気なので、暖房のようにエンジンが温まるまで待つ必要がありません。

 

シートヒーターを使っていると暖房の温度設定を低くしても寒く感じることがないため、暖房を補助する効果的なアイテムです。シガーソケットから電源を取る後付けのシートヒーターも売られているので試してみましょう。

 

修理を検討する

カーエアコンの修理費用は、故障した箇所によって金額が大きく変わります。ガスが抜けたことが原因で作動しない場合は、ガス補充だけで済むため5,000円程度が修理費用の相場ですが、ガス漏れが起きていると2万円~3万円の修理費がかかります。

 

 その他、コンプレッサーの故障は5万円、ブロアモーターの故障は2万円~3万円、サーモスタットの故障は1万円前後が修理費用の目安です。いずれも自分自身で修復できない故障ですから、業者に検査を依頼して見積もりを出してもらいましょう。

 

買い替えも検討しよう

現行の車はほとんどがオートエアコンを採用していて、A/Cを切って暖房だけを使うシチュエーションは少ないのかもしれません。もし、エアコンを含めて送風ができない状況だと修理するのにかなりの金額を要します。

 

現在の車に長く乗っていたり、車検が近いなど乗り換えるタイミングだったら、エアコンと暖房の修理にコストを掛けるよりも買い換えることも検討しましょう。

 

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車の暖房が効かないのは故障?暖房の仕組みや対処法をご紹介

エアコンや暖房の故障で修理の見積もりを取ったら予想以上の代金だったということもあります。そんなときは新しい車への乗り換えも検討してみてはいかがでしょうか。

 

また、乗り換える際には、今の車の無料買取査定もぜひ試してみてください。納得の査定額が提示されるはずです。

 

こだわりの品ぞろえから選べる

ネクステージの強みは、豊富な在庫量。全国各地に店舗を展開しており、たくさんの中からお客様にぴったりの1台をお選びいただけます。修復歴車の扱いはゼロ、低価格帯の車も扱っておりますので、安く車を購入したいという方もチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

また、他店舗の在庫が気になった場合は、最寄りの店舗までお取り寄せをすることも可能。在庫状況はWebページから閲覧することも可能なので、何か気になった車があれば、ぜひ最寄りの店舗までご来店ください。

 

無料有料の保証サービスでもしもに備えられる

ネクステージで取り扱っている中古車は無料の保証が付いています。また、延長保証として有料のオプションも用意しています。エアコンや暖房の機関部品はすべてが保証の対象となっているので、万が一のトラブルにも対応しています。

 

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まとめ

車の暖房が効かないのは故障?暖房の仕組みや対処法をご紹介

車の暖房はエアコンとは別の機構で温風がでるということが分かってもらえたはずです。暖房の効果的な使い方やエアコンと暖房機構を長く使ってもらえるためのコツも紹介してきました。

 

もし、エアコンや暖房が不調で交換や修理を検討しているときは、見積もりと買い換えを比較してみましょう。ネクステージではエアコンが不調でもしっかりと車の価値を判断し、最適な買取査定額を提示しています。

 

 

■ライタープロフィール

車の暖房が効かないのは故障?暖房の仕組みや対処法をご紹介

真鍋裕行

 

出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。

 

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