フィットの2022年マイナーチェンジ内容とは?特徴と中古車の魅力も解説
ホンダのフィットは、コンパクトながら機能性に優れた車として人気の高い車です。2021年にはマイナーチェンジを実施し、2022年のビッグマイナーチェンジでは、新たにスポーツモデルである「RS」を追加しました。
そこでこの記事では、「フィットってどんな車なの?」「マイナーチェンジ/ビッグマイナーチェンジの内容は?」という疑問に答えるべく、フィットのマイナーチェンジ/ビッグマイナーチェンジの内容や、現行フィットの特徴などを解説します。マイナーチェンジ前のフィットの魅力についても紹介しますので、中古車購入時の参考にしてください。
※目次※
・フィットは2022年にビッグマイナーチェンジを実施し、走りの質やデザインにこだわった「RS」が追加
・マイナーチェンジ前のフィットは、中古車で安く購入できる他、廃版カラーに出会えるなどのメリットがある
・ネクステージは全国に店舗を展開しており、フィットの在庫も多く取り扱っている◎
フィットの2022年ビッグマイナーチェンジの内容
現行モデルに一部改良を加えることをマイナーチェンジと呼びますが、フィットは2000年2月にフルモデルチェンジした後、1年ちょっとという早さでマイナーチェンジを実施しています。
さらに、2022年には、内装や外装を変更するビッグマイナーチェンジも行っています。まずは、2022年のビッグマイナーチェンジの変更内容について見ていきましょう。
車両タイプの構成を変更
2022年のビッグマイナーチェンジでは、走りの質やデザインにこだわったスポーツグレードの「RS(アールエス)」が新設定され、従来ラインアップされていた「NESS(ネス)」は廃止されました。
現行モデルはハイブリッドの「e:HEV BASIC」「e:HEV HOME」「e:HEV RS」「e:HEV CROSSTAR」「e:HEV LUXE」「e:HEV HOME 助手席回転シート車」の6タイプと、ガソリン車の「BASIC」「HOME」「RS」「CROSSTAR」「LUXE」「HOME 助手席回転シート車」の6タイプ用意しています。
エンジン・モーターの性能がアップ
フィット全タイプに新たに1.5リッターDOHC i-VTECエンジンを採用し、「LEB-H5」と型式は同じですが、最高出力が向上しています。また、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」のモーター性能も向上しています。以下は、新旧モデルの性能を比較するための表です。
エンジン性能の違い
|
2023年モデル |
2021年モデル |
最高出力(kW[PS]/rpm) |
78[106]/6,000-6,400 |
72[98]/5,600-6,400
|
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) |
127[13.0]/4,500-5,000 |
127[13.0]/4,500-5,000 |
モーター性能の違い
|
2023年モデル |
2021年モデル |
最高出力(kW[PS]/rpm) |
90[123]/3,500-8,000 |
80[109]/3,500-8,000 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) |
253[25.8]/0-3,000 |
253[25.8]/0-3,000 |
安全装備がさらに充実
フィットは予防安全性能も充実しており、ホンダの安全運転支援システムである「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプに標準装備しています。
また、踏み間違いを検知すると加速を抑制する「急アクセル抑制機能」や、高速道路での渋滞時に走行車線をキープするようにステアリング操作をアシストしてくれる「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」が新たに標準設定されました。
2021年のマイナーチェンジ内容もチェックしておこう
2021年のフィットのマイナーチェンジでは、車両の一部改良や特別仕様車が追加販売されました。車両の一部改良については、「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)」がアップデートされました。
ここでは「マイナーチェンジに際してフィットがどのような進化を遂げたのか」を解説します。
車両の一部改良
2021年のフィットのマイナーチェンジでは、車両の一部改良が行われました。具体的には、コネクテッドサービスのアップデートです。フィットには「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を使うサービスである、「Honda Total Care プレミアム(ホンダ トータルケア プレミアム)」が搭載されています。2021年のマイナーチェンジでは、これらがアップデートされました。
カーナビの地図を自動更新できる「自動地図更新サービス」や、多彩なアプリがそろう「Honda アプリセンター」、車がWi-Fiスポットになる「車内Wi-Fi」などの機能が追加されました。
特別仕様車の追加販売
2021年のマイナーチェンジに合わせて、特別仕様車の「Casa(カーサ)」と「Maison(メゾン)」の2種類が追加販売されました。
基本的には「e:HEV HOME」「HOME」がベースになっており、専用シートの追加によって、より洗練されたデザインが特徴です。また、20周年モデルにふさわしい充実した装備も魅力です。特別仕様車は現行のラインアップにはないため、もし欲しい場合は中古車で探すしかないでしょう。
2度のマイナーチェンジを経た現行フィットの特徴と価格
2022年にビッグマイナーチェンジしたフィットは、一体どのような特徴を持っているのか気になるところです。
ここでは、フィットの外観・内装、走行性能を紹介するとともに、マイナーチェンジ前後の燃費性能を比較しています。また、グレードごとの価格もまとめているので、購入の検討材料にしてください。
フィットの外観
フィットの外観の特徴は、シンプルなデザインにあります。フロントデザインはすっきりとしており、親しみやすさを感じさせる表情です。ビッグマイナーチェンジでは、フロントバンパーの開口部やヘッドライトの鼻先、ヘッドライトの内側のデザインが変更されています。
なお、新設定された「RS」は、スポーティさを強調するために、専用のフロントグリル、フロントバンパー、サイドシルガーニッシュ、リアバンパー、リアスポイラー、アルミホイールを採用しています。
フィットの内装
インテリアもエクステリアデザインを引き継いでおり、シンプルかつ機能的なところが特徴です。コンパクトな車でありながら、ゆとりのある室内空間を確保しており、ゆったりとくつろげます。
また、スマートフォンを収納するインパネアッパーボックスや、ワイヤレス充電器など、収納機能も抜群です。リアシートを畳めば、シートアレンジによって大きな荷室を作ることもできるため、積載性も非常に高いといえるでしょう。
フィットの走行性能
フィットは、次世代の2モーターハイブリッドシステムである「e:HEV」を採用しており、走り出しの快適性と静音性を見事に両立させています。
「e:HEV」では、「EVモード」「ハイブリッドモード」「エンジンモード」から選択できます。ガソリンを使わずに電気自動車として走れるだけでなく、モーターとエンジンのハイブリッドな走りやエンジンの動力だけで走行することも可能です。
フィットの燃費性能
フィットはコンパクトカーに求められる要素でもある燃費も気になるところです。以下の表は、フィットの2023年モデルと、マイナーチェンジ前の2021年モデルの燃費比較です。燃費表示はWLTCモードで測った1リッターあたりの距離(km)です。
2023年モデルの燃費
e:HEV BASIC |
e:HEV HOME |
e:HEV RS |
e:HEV CROSSTAR |
e:HEV LUXE |
||||
FF |
4WD |
FF |
4WD |
FF |
FF |
4WD |
FF |
4WD |
30.2 |
25.4 |
29.0 |
25.3 |
27.2 |
27.1 |
24.2 |
27.6 |
23.5 |
BASIC |
HOME |
RS |
CROSSTAR |
LUXE |
||||
FF |
4WD |
FF |
4WD |
FF |
FF |
4WD |
FF |
4WD |
18.7 |
16.6 |
18.5 |
16.6 |
17.9 |
17.6 |
16.1 |
17.9 |
16.0 |
※メーカーオプション非搭載の数値
2021年モデルの燃費
e:HEV BASIC |
e:HEV HOME |
e:HEV NESS |
e:HEV CROSSTAR |
e:HEV LUXE |
|||||
FF |
4WD |
FF |
4WD |
FF |
4WD |
FF |
4WD |
FF |
4WD |
29.4 |
25.6 |
28.6 |
25.2 |
27.4 |
23.2 |
27.2 |
24.0 |
27.4 |
23.2 |
BASIC |
HOME |
NESS |
CROSSTAR |
LUXE |
|||||
FF |
4WD |
FF |
4WD |
FF |
4WD |
FF |
4WD |
FF |
4WD |
20.4 |
18.2 |
20.2 |
18.0 |
19.6 |
17.0 |
19.4 |
17.4 |
19.6 |
17.0 |
※メーカーオプション非搭載の数値
ハイブリッドであるe:HEV搭載車については、2022年モデルのほうが一部を除いて燃費は向上していますが、ガソリン車については、2021年モデルのほうが全てにおいて燃費は良いです。
フィットのグレードと価格
フィットのグレードと、それに対応する価格は、以下の通りです。なお、価格はすべて税込みの金額であり、2023年5月時点の情報を記載しています。
グレード |
価格(税込み) |
|
FF |
4WD |
|
BASIC |
159万2,800円 |
179万800円 |
HOME |
182万6,000円 |
202万4,000円 |
RS |
195万9,100円 |
― |
HOME 助手席回転シート車 |
191万4,000円 |
211万2,000円 |
CROSSTAR |
207万2,400円 |
227万400円 |
LUXE |
214万9,400円 |
231万4,400円 |
e:HEV BASIC |
199万7,600円 |
219万5,600円 |
e:HEV HOME |
217万5,800円 |
237万3,800円 |
e:HEV RS |
234万6,300円 |
― |
e:HEV HOME 助手席回転シート車 |
226万3,800円 |
246万1,800円 |
e:HEV CROSSTAR |
242万2,200円 |
262万200円 |
e:HEV LUXE |
249万9,200円 |
266万4,200円 |
マイナーチェンジ前のフィットも魅力的
現行フィットには多くの魅力がありますが、費用が気になるという方はマイナーチェンジ前のフィットの良さもチェックしておきたいところです。
マイナーチェンジ前のフィットはどこが優れているのでしょうか。ここでは、マイナーチェンジ前のフィットについて、「価格」「廃版カラー」の2つの観点から見た魅力を紹介します。
価格が安い
中古車を購入する最大のメリットは、何よりも本体価格が安いことでしょう。人気車種で新車価格が高い車でも、中古車になると価格はグッと下がります。
また、中古車の中には、新車と性能が変わらないのにもかかわらず、安く販売されている車もあります。予算にもよりますが、新車よりも高いグレードの車に乗れることも多いのでしょう。
マイナーチェンジ前のフィットも、現行モデルを新車で買うよりは、安く購入できることもあります。新車の購入を費用面でためらってしまう方は中古車を視野に入れることもおすすめです。
2023年5月時点でのネクステージの中古車在庫台数を見ると240台あります。最安のフィットであれば2009年式の9万9,000円(本体価格)、高いものは2021年式の189万9,000円です。
(参考:『フィット(ホンダ)の中古車一覧|中古車の【ネクステージ】』)
廃盤カラーに出会える
中古車は、さまざまな年式やグレード、カラーから選べます。そのため、流通数が極端に少ないモデルや、廃盤カラーに出会えるのも大きなメリットでしょう。
特にモデルチェンジを頻繁にしている車種は、廃版カラーなどのプレミアム要素が多くあります。フィットでいえば、シャイニンググレー・メタリックやプレミアムグラマラスブロンズ・パール、NESS専用ライムグリーンなどの色が廃版カラーです。
中古のフィットを狙うならネクステージで検索!
中古車販売のネクステージは、豊富な在庫量を誇っており、選べる車両台数の多さが魅力です。近隣の店舗に在庫を取り寄せることも可能ですので、お気に入りの1台を選べます。
また、保証サービスも充実しており、無料保証の他、メンテナンスパック付きの「サービスサポート」などさまざまなサービスがあります。ここでは、全国に店舗を展開するネクステージの特徴を紹介します。
在庫台数が豊富だから理想的な1台が見つかりやすい
ネクステージは全国に店舗を展開しており、豊富な在庫が強みです。さまざまなグレードや年式の中古車を取りそろえていますので、こだわりの1台を選べるでしょう。
事故車や修復歴車など、トラブルの多い車両は一切取り扱っていないため、初めて中古車を購入する方でも安心して利用できます。
また、他店舗で気になる在庫があれば、最寄りの店舗までお取り寄せすることも可能ですので、近くの店舗で相談してみるといいかもしれません。
PR新旧フィットの中古車をチェック
※価格は支払総額
無料保証付帯さらに充実した有料保証もご用意
ネクステージは、車の販売だけではなく、お客様のカーライフに寄り添うことを目指しています。そのため、購入後のアフターサービスも充実させています。例えば、ネクステージで購入する車には、無料保証が付帯しており、走行距離などの条件を満たせば保証を受けられます。
また、有料保証も充実しており、例えばメンテナンスパック付きの「サービスサポート」などを用意しています。期間中の無料点検やオイル交換など、保証以外の特典も豊富です。
まとめ
現行のホンダ フィットは4代目になり、2021年のマイナーチェンジ、2022年のビッグマイナーチェンジによりさらなる進化を遂げました。シンプルながら洗練されたデザイン、e:HEVを採用した走行性能など、快適なカーライフを送るために必要な機能がそろっています。
マイナーチェンジ前のフィットにも、価格の安さや廃止されたタイプ、限定カラーなど、たくさんの魅力があります。フィットの中古車でしたら、新車よりも安く買えるため、マイナーチェンジ前の中古車もおすすめです。
■この記事の執筆者
鈴木博之
エディター/ライター
出版社でさまざまなジャンルの雑誌編集を経験したのちフリーランスとして活動。現在は自動車だけでなく、EVバイク、電動アシスト自転車など、面白い乗り物を見つけては取材しているフリーランス編集ライター。