プロの査定士が見る車買取のポイントとは？高く売る方法を徹底解説！
車を手放す理由は人によってさまざまです。どのような理由で手放すとしても、できれば高値で買取してもらいたいと思うのは当然です。買取査定の基準は、あらかじめ定められています。
中古車買取における査定基準を把握しておくことにより、満足のいく取引を行うことが可能です。では、プロの査定士が見る車買取のポイントとはどのようなものでしょうか。この記事では、車買取の際に押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。
※目次※
3.車を高価買取してもらうための4つのポイント【査定のコツ】
4.車を高価買取してもらうための5つのポイント【タイミング】
・車の買取査定を行う際は、希望に合った売却方法を選ぶことが大切
・車査定基準には、内外装・エンジンや足回り＿パーツなどのポイントがある
・高額査定される車には特徴があるため、ネクステージに相談してみよう
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車の買取査定を成功させるポイントを押さえよう
「車を高く買取します」という広告を街中でよく見かけることもあるでしょう。ただし、中古車の状態は車によって異なるため、必ずどの車も高額査定されるわけではありません。
車の査定基準はあらかじめ定められており、基準にかなっていなければマイナス査定につながります。まずは、買取査定の成功につながるポイントについて、予備知識を蓄えておきましょう。
本当に売るのかをはっきりさせておく
車の買取査定を依頼する際に大切なポイントは、車を売却すると決定した上で査定してもらうことです。価格次第では売却したい意思決定をはっきり伝えることにより、査定担当者も全力で応じてくれるケースが多いでしょう。
一方で、売却に迷いがある場合は、プロの担当者はそれを察知して査定額に影響する可能性が高いといえます。
売る目的を明確にする
車の買取査定を行う業者には、いくつかの種類があります。例えば、ディーラー・中古車買取店・廃車買取専門店などです。どの店を選ぶかは、車を売る目的や重視したい条件により異なります。
忙しさから手間を省くことを重視したい場合は、ディーラーに依頼する方法がおすすめです。できるだけ高く買取してもらいたい場合は、中古車に関する知識や経験が豊富な中古車買取店を選ぶと高値査定が期待できます。
不動車や修復歴車など廃車が目的の場合は、廃車買取専門店に依頼するとよいでしょう。
中古車買取と下取りの違いを把握しておく
ディーラーへの売却は、一般的に買取ではなく「下取り」と呼ばれます。下取りと買取はよく混同されますが違うものです。
下取りとは、新車購入時にこれまで乗っていた車の査定相当額を新車価格から差し引いてもらう方法を指します。下取りの場合、新しい車の購入と同時に売却の話を進められるため手間がかからず便利です。一方で、買取価格は一律に設定されることが多く、安値で買い取られることが多い傾向です。
買取の場合は、売却だけを依頼することになりますが、細かな査定を受けた上で買取価格が決まるため高額査定が可能です。買取業者は、その後に高く再販売するノウハウも持っているため、買取価格が上がりやすく、売り主にとって有利です。なお、中古車の買取と販売を行っている店舗では、新しい車の購入と同時に売却の話を進められることもあります。
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車の買取査定でチェックされるポイントとは？
中古車買取店に査定を依頼する際には、事前にチェックされるポイントを把握しておくことが大切です。査定時にプロが見るポイントとなる箇所のコンディションが優れているほど、高額な査定が期待できます。ここでは、主な7項目について解説しますので、売却予定の車と照らし合わせみると査定額も予想しやすいでしょう。
外装
外装でのポイントとして挙げられるポイントにボディカラーがあります。人気カラーや、黒や白などのベーシックなカラーほど査定額は上がりやすいといわれています。反対に、需要の少ないカラーの場合は査定額も下がる傾向にあります。
また、ボディに傷や汚れ、へこみがあるかどうかも入念にチェックされます。目立つ傷がある場合、査定額は当然下がりますが、この他に細かい部分もチェックされます。
例えば、鍵穴の近くにある引っかき傷や、サンルーフ、ランプなどの故障、ボンネットや天井などの傷やへこみなどです。なお、車をカスタマイズしている際は注意が必要です。社外品を付けている場合は評価が下がることが多いため、取り外した純正品がある場合は、それらを準備しておくとよいでしょう。
内装
内装で重視される点はシートです。汚れや傷がある場合だけではなく、たばこなどの臭いが染み込んでしまっている場合も減点です。シート交換が必要と判断されてしまうと、さらなる減点を覚悟しなければなりません。
フロアマットに関しても同様です。ペットを飼っていて車に乗せる機会が多いという場合は、動物特有の臭いが残っていたり、細かな毛が落ちていたりすることで減点の対象となります。
車の底部や足回り
目視で確認しやすいタイヤやホイールの状態は、細かくチェックされます。使い込んでおり、ブレーキが利きにくくなっている場合はマイナス査定を避けられません。なお、タイヤハウス、車の底部なども足回りのひとつとし査定が行われます。
その他、マフラーをはじめとしたパーツの状態もチェック項目です。全体的に見て、それぞれのパーツに傷やへこみがあったり、オイルの染みがあったりする場合は減点の対象となります。また、サビが発生している場合もマイナス要因となるでしょう
エンジン
車の心臓部でもあるエンジンやバッテリーにも、細かなチェックが入ります。エンジンオイルも含めてコンディションの確認が行われるほか、改造パーツの有無も検査され、該当するパーツがある場合は査定額が下がるでしょう。
また、エンジン回りを調べる際には車体番号の確認も行われます。万一、この部分の改ざんが認められた場合には、査定価格のダウンだけでなく、買取を拒否される可能性もあることを覚えておきましょう。
走行距離
走行距離が長い場合、それだけエンジンや車体が酷使されてきたと判断されるため、査定価格が下がる可能性が高いでしょう。購入者は走行距離を重視するため、査定ポイントとしても走行距離は重要です。また、走行距離が少ない車の査定価格は上がりますが、極端に少ない場合は、長年放置されていたと判断され査定価格が下がります。
年間の平均走行距離は、約1万kmがひとつの目安です。車の年式から計算して、年間走行距離が1万kmを上回っているか、それとも下回っているかによって、中古車の査定価格は大きく変化してくるでしょう。
社外パーツ
中古車の査定において高く評価されるのは、新車購入の際に付けられた純正パーツです。たとえ高級なパーツに付け替えられていたとしても、新しい購入者が社外パーツを望むとは限りません。それが原因で購入を見送ることがあるためです。
社外パーツが取り付けられている場合は、マイナス査定の対象になるでしょう。そのため、純正パーツが手元に残っている場合は、査定の際に持ち込むことがおすすめです。
その他の査定ポイント
その他の部分では、メーカーや車種・年式といった基本的な項目だけでなく、グレードも査定対象です。原則として人気の高い車種、新しい年式、そしてグレードの高い車ほど高く評価されます。
点検整備記録簿や取扱説明書などの書類がそろっている、車検の残期間が長い、スペアキーがある場合も、それぞれプラス査定になります。特に書類やスペアキーは、査定時に忘れずに持参しましょう。
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車を高価買取してもらうための4つのポイント【査定のコツ】
オプション装備をチェック
ディーラーやメーカーのオプションとして人気の高い装備が備わっていると、買取金額アップが期待できるでしょう。例えば、性能が高いカーナビや、現代のドライブには欠かすことのできないETC、自動ブレーキなどの先進安全装備は車の価値を高めます。
近年では、犯罪やトラブルを防ぐためのドライブレコーダーも人気が高く、高額査定の対象です。一方で、好みが分かれるカスタムパーツは価値を下げる可能性もあります。純正パーツに取り換えるか、純正パーツを持参した上で査定を受けましょう。
洗車をする
買取査定の前に洗車をしたからといって、買取査定額に直接影響するわけではありません。しかし、査定士は、車の内外装の状態をくまなくチェックします。その際、車の状態がきれいであれば、車の持ち主への評価は高くなるでしょう。
加えて、きれいな車はきちんと管理されているという印象を与えます。好印象のもと買取査定をしてもらうことにより、厳しすぎると思えるような評価を減らせることもあるようです。
車内をしっかり清掃する
車内の汚れや臭いはマイナス査定の対象となるため、できる限りの清掃を行いましょう。ごみを取り除くなどの掃除の他、臭いへの配慮も大切です。消臭スプレーを使うだけでも印象は変わります。
ただし、染み付いてしまった匂いの対策には限界があるため、日ごろから小まめな消臭を心掛けましょう。専門業者による清掃を受けるという方法もありますが、清掃費用の採算が合わない場合があるため、業者への依頼はあまりおすすめしません。
虚偽の申告をしない
大きな事故に遭うなどして骨格部分を修理した車であっても、大抵の場合、見た目ではほぼ分かりません。車のエンジン部分や足回りに多少の不具合がある場合も同様です。そのため、申告しないほうが高額買取してもらえるという考えが頭をよぎるかもしれませんが、虚偽の申告は絶対に避けましょう。
民法には「契約不適合責任」に関する法律があります。これは、売買契約において虚偽の申告が発覚した場合、買主が売主に対し追完請求・代金減額請求・損害賠償・解除権を行使できるという法律です。不具合を隠した申告は、大きなトラブルにつながることを覚えておきましょう。
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車を高価買取してもらうための5つのポイント【タイミング】
中古車市場では、相場価格が時期によって異なることも特徴です。年間を通して、さまざまな条件により販売価格が変動します。そのため、タイミングによっては同じ車でも高価買取してもらえる可能性があります。また、車の走行距離によって査定額が変化することも念頭に置いておきましょう。
走行距離から時期を決める
走行距離は、中古車を査定する上で重要なポイントです。1年あたり1万kmの走行が標準と見られるため、年式から計算してその距離を下回れば高く、上回れば安く査定されます。
また、走行距離には一定の節目があり、この節目も査定額を左右する項目です。具体的には5万km、10万km、15万kmといった段階ごとに査定が下がるため、走行距離を確認し、節目を迎える前に査定を受けて売却しましょう。
決算期に売る
中古車が高値で売れるタイミングには、春と秋の決算期があります。この時期は、新車が売れる時期でもあり、車両の入れ替えが頻繁になされる時期です。車を購入したい方も多いため、中古車買取店は在庫数を増やす傾向にあります。
また、業績を考慮して多くの車種を確保するという中古車買取店も少なくありません。人気車種であればなおさら高価買取をしてもらえる可能性も高まるでしょう。
自動車税（種別割）の課税前に売る
自動車税は、毎年4月1日時点で車を所有している人に課せられます。例えば、4月2日に売却すると、実質的に自動車を所有していない年度であるにもかかわらず、自動車税の支払い義務が生じることになります。
自動車税は排気量によって税額が異なりますが、安くても3万円前後、排気量が2,500ccを超えた場合は5万円以上かかります。廃車にしない限り自動車税は還付されないため、課税される前の1月~3月までに売却することをおすすめします。
モデルチェンジする前に売る
車は定期的にモデルチェンジを行います。同じ車種だとしても、モデルチェンジ前の車は「型落ち」として見られ、中古市場で人気が伸びません。そのため、コンディションがよくても査定価格が下がってしまいます。
中でも、5年~6年に一度行われるフルモデルチェンジの前後は特に注意が必要です。新型モデルが発表された段階で値崩れが始まりますので、その前に査定を受けましょう。中古車を高く売るためには、現行モデルが販売している間に手放すことがおすすめです。
車検が切れる前に査定を受ける
中古車の買取価格は、車検の残り期間が長いほど高額になります。車検が切れる前に売却できるよう計画を立てましょう。
しかし、プラス査定になることを理由に、わざわざ車検切れの車を車検に通す必要はありません。車検を受けると、5万円~10万円ほどの支払いが必要です。残り期間が増えたとしても、それだけで5万円~10万円の値上がりにつながることはありません。車検の更新はせずに、そのまま査定を受けましょう。
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高価買取される車の特徴とは？
車は、ボディタイプ・カラー・オプションなど多種多様なものがあります。個性的な車もあれば、万人受けする車もあります。どのような車に人気があるかは、時代によっても変化します。一般的に人気がある車は、査定額もアップするでしょう。
では、高く売れる車にはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、主な特徴を4つピックアップしました。
高級車
高級車は新車の販売価格が高いため、売却時の価格も自ずと高くなります。新車で高級車を購入することが難しい場合、注目されるのが中古車です。一般的な車よりも需要が高いことも、査定額が高くなる一因といえるでしょう。
日本ではあまり人気がないメーカーの高級車でも、海外で人気が高ければ高額で売却できる可能性があります。中古車買取店の販売ルートは日本国内だけではありません。海外にも販売ルートを抱えている中古車買取店であれば、需要の高い国に向けて輸出するため正当な評価をしてくれるでしょう。
人気の色でオプションが付属している
万人受けするようなカラーや人気のカラーの場合、購入希望者が増えるため査定額が上がります。具体的には黒やシルバー、白といったカラーが高額査定の対象です。一方で、個性的なカラーは好みが分かれるため査定額はそれほど高くなりません。
それに加えて、人気のオプションが付属しているとさらに評価が上がります。例えば高性能カーナビや自動ブレーキ、ドライブレコーダーといったオプションです。これらが付属していると、さらに高額になる可能性が高くなります。
スポーツカーやSUV
スポーツカーの人気は衰えにくく、高額査定の対象になります。一般的な車種の場合は、年式が古くなるのに連れて査定は安くなります。しかしスポーツカーの場合、古い年式のほうが希少性も増し、新車価格を上回ることがあります。
スポーツカーと同じ現象が起きるのがSUVです。SUVは場所や道を選ばない車のため幅広い地域で需要があり、中古車市場でも注目されています。
いわゆる「名車」と呼ばれる車は、復刻版がリリースされたり、グッズや模型が人気になったりすることも珍しくありません。そうなれば原型の車に人気が出て、査定価格がさらに高額になることもあるでしょう。
軽自動車やハイブリッドカー
軽自動車は維持費が安く、自動車税などの税金もや普通車より安いことから人気があります。今後も継続した人気を見込めるため、高額査定になることが多い傾向にあります。中には軽自動車専用の中古車販売業者もあるなど、市場の需要が高まっているといえるでしょう。
ハイブリッドカーは、将来的にスタンダードになる可能性を秘めたタイプの車です。数年後、十数年後を見据えても時代遅れになるリスクが少ない車であるため、価値を保ちやすくなります。さらに維持費も安くなるため人気が高く、高額査定になりやすいでしょう。
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車の査定をする際、プロの査定士が見る基本的なポイントはあらかじめ決まっています。加えて、販売店ごとに独自の基準を加味して最終的な査定額が決まることが一般的な流れです。
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まとめ
車を手放す際は、できるだけ高値で買取をしてもらいたいものです。査定時にチェックされるポイントを事前に把握し、事前にできる対策を講じておきましょう。
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▼ライタープロフィール
田村陽子
自動車ライター
熊本県在住。これまで、国産車・輸入車・軽自動車・普通車など、20種類以上の車に乗った経験を活かしてクルマ系メディアでの執筆活動を行っている。車両整備士や車好きの友達が多く、情報交換により日々知識を向上している。
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