車の下取り額が洗車でアップすることはある?
車を査定に出す前は、洗車をしたほうがよいのか悩んでいるという方もいるのではないでしょうか。実際のところ、査定にはどの程度影響し、車の下取り額がアップするものなのか気になっているという方も多いでしょう。
利益に直結する部分のため、洗車してあるかどうかは査定に関係ないという意見もあれば、場合によっては洗車していた方が査定に影響することもあるという意見もあり、さまざまな情報が飛び交っています。これについては明確な査定の基準がありますが、どうしても腑に落ちにくい点があるのも事実でしょう。
車の査定前に洗車をしたほうがよいのかについて2通りの見解が出てくるのは、一律の査定基準がありながら査定士の心象からくる影響があるためです。実際に下取り額がアップするかどうか、この記事を読めば理解できます。
そこでこの記事では、車の査定ではどこに注意するべきなのかについてご紹介します。車の査定額が気になり、査定前の洗車をするか悩んでいる方は参考にしてください。
※目次※
・査定額アップにつながる査定基準を把握して、対策をしよう!
・きれいにするべきは、車の外側(ボディ)よりも内側を丁寧におこなおう!
・見落としやすいタバコやペットの臭いには、重曹がおすすめ!
車の下取り額が洗車でアップするとは限らない!
車の下取り額に影響する部分について、洗車は査定項目に含まれていません。車の査定の基準はJAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)により統一が済んでおり、その中に洗車が関係する項目はありません。買取する店舗ごとに車の査定基準は違うわけではない、という意味です。
そうした背景はありますが、独自の査定基準で買取時の金額を決定するかのように見える現実が立ちはだかります。車の下取り額が異なる「高額買取」を謳う宣伝文句は多く、それぞれに基準が異なるように見える宣伝もあるでしょう。
差が出てしまう理由としては、JAAIによる基準をもとに査定するという前提があるからです。「基準」である以上、「絶対」とされるものではない場合があります。
以上が洗車は下取り額に直接影響しないとも、場合によっては洗車しているかどうかが査定に影響するとも、情報が錯綜(さくそう)してしまう理由です。基準としては、洗車の項目があるわけではないことを念頭に置くとよいでしょう。
きれいにするなら車内がおすすめ
それでは、車の査定ではどこに注意するべきなのでしょうか。
- 査定士の心象へのアプローチ
- 車外よりも注目する車内清掃
- 臭いは要注意のため消臭をおこなう
この3つのポイントに沿ってご説明していきます。車の外側(ボディ)をキレイにすることよりも、意識するべきポイントがあるため踏まえておくとよい内容です。目を通した後、自分が査定する立場になって考えてみるとよいでしょう。
査定士の心象が良くなる
車がキレイだと、適切にメンテナンスがおこなわれている・丁寧な運転で乗っているという好印象となって査定士に伝わります。自身が査定士であったとして、泥汚れがそのままの車を見たらどうでしょう。運転手(車の持ち主)がきれいにメンテナンスをおこなっているイメージとは、直結しにくい場合が多いでしょう。
見た目がきれいな印象は、さらによい印象を呼び込むようになり、査定士の気持ちもよい方向へ影響を受けます。車へのよい印象を持った状態で査定してもらうことで、高い評価が必然的につきやすくなります。悪い印象を持って査定する場合と比べて、車の評価が大幅に下がる確率も低くなるでしょう。
車内清掃のやり方
自身が運転手であれば、普段目が届きにくい場所は意外とホコリが溜まっています。後部座席や足元のマットなど、近くで見れば小さなゴミなどが見えてくるでしょう。
普段から掃除をする方は問題ありませんが、まずは掃除機などでゴミを取り除きましょう。可能であれば粘着シートを使うとよりきれいに仕上がります。
また、シートや窓の拭き掃除もおこないましょう。特に窓は見た目がきれいでも、表面が汚れている場合があり、査定士が見たときに手入れがされていない状態はすぐ見抜いてしまいます。
タバコ・ペットの臭いは消臭を
車内の状態で特に注意したいのは、車内のタバコやペットなどの臭いです。なぜなら、車内の臭いは査定項目に含まれています。車内の臭い対策は重曹を使うのがおすすめです。重曹水をスプレーし、シートやフロアマットの拭き掃除をすると臭い解消の効果があります。
革製のシートや内装は、中性洗剤をバケツに薄めたものを雑巾に含ませて、絞った状態で拭き掃除をするとよいです。拭き掃除が面倒に感じる場合は、車内の天日干しをしましょう。天気のよい日に、車の窓やドアを全開にして半日以上、天日干しすると臭いを解消することが可能です。
下取り額に影響する査定のポイントは?
査定のポイントとして、下取り額に大きく影響する要素があります。特に押さえておきたい部分ですが、内容を査定前に確認して額が上がるようすぐに対応できるものではありません。状況により避けられない要素もあり、あくまで査定のポイントとして、こういうものがあると捉えていただく内容です。
車種・年式・走行距離
車の査定額を最も左右する項目で、「車種」「年式」「走行距離」の3つは査定額の8割の要素を占めています。この3項目はごまかすことができないものであり、査定において揺るぎない正確な情報です。そのため査定額の予想を立てる場合は、自分の車が世間一般から見て、どの程度の売れ筋車種であるかを手始めに調べましょう。
中古車であっても需要があるかどうかは、その時代の人気車種であるかが大きく影響します。人気のある車であるなら高い金額で売れるのは当然で、あまり人気がない車は需要の少なさから安くなります。
車の状態
車の状態について多くの人が気にするのは、車のボディの傷です。しかし車についた傷は、想像している以上に査定額に影響を与えません。エンジンよりも外側のボディは、比較した場合に修理が容易になる点も影響します。
しかし、車の傷でも特別に注意したいことがあります。それは、事故による傷です。明らかに事故を起こしたと分かる傷が車のボディにある場合は、大きな減額のポイントになるでしょう。傷からサビが出てしまう要因にもなるため、早い段階で対応しておきたいポイントです。
メンテナンスについては、エンジンオイルを重点的に見ておきましょう。車の心臓にあたるエンジンがメンテナンスされていれば、査定額で高い金額をつけてもらいやすくなるので、おすすめします。
事故歴や修復歴があるかどうか
事故歴や修復歴のある車は、査定額が下がりやすい傾向にあります。事故歴と修復歴は似ているようで異なり、把握しておく必要があるでしょう。事故歴と判断されるのは「何かの事故を起こした車」のことを指します。例えば「駐車中の車に子供が自転車をぶつけた」ことも事故車という扱いです。
修復歴車には定義があります。それは「事故などで車の骨格にダメージが入っている車」です。フレームなど「骨組みの部品」を交換するほどのダメージを受けたような車を指し、「走る機能」に支障をきたしている場合は査定額が大きく下がります。
まとめ
車のボディの洗車で査定額が大きく上がることはありません。あくまでも、印象を良くする程度のものと考えるとよいでしょう。
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