ローンが残っていても廃車にできる?悩める車の問題を解決!
車を所有していると事故や転居などで、やむをえず廃車を検討しなければならない状況になる可能性があります。ローンが残っている場合は「まだ支払いが残っているのに廃車することはできるのか」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ローンの支払いが残っている場合の廃車の手続き方法について、詳しく解説していきます。ローンの返済と車を廃棄する流れを知ることで、スムーズに廃車の手続きを進められるでしょう。
※目次※
・ローンが残っていると廃車にできない可能性が高い。所有者を確認しよう!
・廃車にしたい場合はローンの返済を先に終わらせる。どうしても返済できないときはディーラーに相談するのも1つの手段。
・予期せぬ事態を想定してローンの返済計画を立てることが重要。
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ローンが残っている車!廃車にできないのはどんなとき?
ローンの支払いが残っている車の場合、廃車にできないケースが多くあります。まずは、車を処分できないパターンを3つ押さえておきましょう。それぞれの条件に当てはまっている場合は、車を廃棄したくてもできない可能性が高いため注意が必要です。車の処分方法について悩んでいる方は、自分の車の状態を今のうちに確認しておきましょう。
車の所有者が自分ではない
廃車を検討しているなら、まずは車の所有者を調べましょう。車の所有者が自分ではないケースでは、たとえ車を使っているのが自分であっても、自由に廃車にすることはできません。
ローンが全額支払い終わっていない場合は、車の所有権が自分以外の第3者にある可能性が高いとされています。基本的には、ローン会社かディーラーのどちらかになっているケースがほとんどでしょう。
所有者の調べ方ですが、車検証の「所有者の氏名又は名称」の項目を確認するだけで現在の持ち主が分かります。この項目が自分の名前であれば問題ありませんが、所有者が自分以外の場合は、しかるべき手続きをとる必要があります。
残ったローンを返済できない
基本的にはローンの支払いが残っていると、車の権利が自分以外の第3者にある可能性が高くなります。つまり、ローン返済が終わっていないと、簡単に車を廃棄できないのです。車を処分する際は、残ったローンを全額返済する必要があるので注意しましょう。
しかし、ローンの返済がすぐにできないという方もいるかもしれません。事故や災害など、ローン返済はできないけれどどうしても廃車にしなければならないケースでは、権利をもっているローン会社やディーラーに相談してみるのもひとつの方法です
自動車税を滞納している
人によっては、自動車にかかる税金を滞納にしていることがあります。とくに2年以上の滞納は「嘱託保存」という状態になっているため注意が必要です。嘱託保存とは、簡単にいうと自動車が差し押さえ状態になっていることをいいます。
嘱託保存の状態の場合、処分する手続きだけではなく、買取りに出すこともできません。
税金が未納であるかどうかは、車検に出すときや、登録事項証明書の発行で分かります。車をトラブルなく処分したい方は、自動車税を滞納しないでしっかり支払っておくことが大切です。
【廃車までの流れ】車の所有者が自分ではない場合
ローンの残債があり、車の所有者がディーラーやほかの会社になっている場合は、どのような手順で廃車にすればよいのでしょうか。ここでは、車を廃棄するまでの流れを3つのステップで紹介していきます。トラブルなく処分するには正しい手続きが必要です。流れをしっかりと理解しておきましょう。
ローン会社やディーラーなど所有者に連絡
まずは車検証の「所有者の氏名又は名称」に記載されている所有者に連絡しましょう。ローンの支払いが終わっていない場合の所有者は「ローン会社」や「ディーラー」であることが大半です。
廃車にしたい旨を所有者に連絡して、必要書類などを確認します。ディーラーによっては、必要な手続きを代行してくれるところもあるため、手続きが不安な方はディーラーにお任せするという選択肢もあります。
ローン残高の支払い
車を処分する場合、所有者を自分の名義に変更する必要があります。ただし、所有者を変更するには、ローン残高の完済が求められます。まずは、ローンの残高を確認して、一括返済できるかどうか確認してみましょう。
残っている支払い額を一括返済できる場合は、そのまま一括返済をすればすぐに自分に権利を移すことが可能です。しかし、すぐに全額返済できない場合は「ローンの借り換え」や「相談」といった手段を検討する必要が出てきます。
所有者名義の変更(所有権解除)
残高を完済した後は、所有者名義を変更する手続きを行います。所有者名義の変更は「所有権解除」とも呼ばれます。ローンを払い終わっても所有権解除手続きを行わないと、名義はディーラーやローン会社のままのため、注意が必要です。
まず、ローンの完済証明書と車検証を手元に準備し、車の所有者に電話をして「所有権を解除したい」旨を伝えます。所有者の会社からは「氏名」や「車の登録番号」「車体ナンバー」「クレジットの契約番号」を聞かれるため、車検証や完済証明書を見ながら答えましょう。
ローンの完済と所有権解除する車の確認がとれたら、所有者に必要書類を郵送します。車検証のコピーや印鑑証明書など、重要書類が多いため過不足なく準備するのがポイントです。先方に書類が届いてから1週間~2週間程度で所有権解除の書類が手元に届きます。
最後にこの書類をもって陸運局に行き、所有者の名義を変更してから抹消手続きを行えば完了です。
分割はできる?ローン残高の支払い方法
ローン残高があっても車を処分したい場合、先に廃車にしてから残高を分割で支払うことはできるのでしょうか。車を廃棄したい場合の残高の支払い方法には、3つの方法があります。それぞれの方法をチェックしておきましょう。
基本的には一括清算
乗っていた車を処分する場合、基本的には一括清算が必要です。一括清算できれば、所有権の解除をスムーズに行うことができ、すぐに廃車手続きに進めます。
車を購入してからある程度の年月が経っていれば残高も減っているため、一括清算できる可能性が高いでしょう。しかし、購入したばかりで支払う金額が多く残っているときは、一括清算できないという方もいるかもしれません。その場合は、次に紹介する「ローンの借り換え」という手段が使えます。
ローンの借り換えをする
車を購入したばかりでローン残高が多いなど、一括清算が難しいケースは「ローンの借り換え」を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。銀行系マイカーローンなど所有者を自分名義にしてくれるローンを選べば、残りを一括清算して車を廃棄できます。
ただし、車の処分を前提としている場合、借り換え自体が難しくなる場合があるので注意が必要です。借り換えの条件については、事前に調べておきましょう。
支払いが難しい場合はローン会社やディーラーなどに相談
状況によっては、どうしても残りの金額の支払いが難しい場合もあります。そのようなときでもあきらめずに、ローン会社やディーラーに相談することが大切です。「購入したばかりで残高が多い」「予期せぬ災害や事故で廃車にせざるを得ない」など、理由によっては条件付きで廃車手続きに応じてくれるケースも多くあります。
「残りのお金が支払えないとディーラーに責められるのではないか」と不安になってしまいますが、丁寧に対応してくれるディーラーがほとんどです。安心して問い合わせてみましょう。
手続きに時間がかかる場合には自動車税事務所に相談を!
車を廃棄するために必要な手続きは、長い時間がかかることがあります。車を使っていないケースでも、自動車税を支払い続けなければいけないのでしょうか。事前に自動車税事務所に相談しておけば、自動車税の支払いを停止できる可能性もあります。自動車税の支払い停止について詳しく解説していきます。
自動車税の支払い義務を停止できるかも?
廃車の手続きをしているときに悩みの種になってしまうのが「自動車税の支払い義務」です。「完全に処分するまで自動車税は払い続けなければならない」と考えている方もいますが、必ずしもそうではありません。
該当の都道府県にある「自動車税事務所」へ相談すれば、自動車税の支払い義務を停止できるケースもあります。自動車税の支払いについて悩んだときは、「自動車を解体するので、自動車税の請求を止めてもらいないか」と相談してみましょう。
すでに滞納がある場合には支払いが必要
自動車税事務所に相談することで、自動車税の請求を止めてもらえることもありますが、すぐに支払いが必要なケースも出てきます。それは、すでに滞納がある場合です。
通常どおり車に乗っていた期間に自動車税を支払っていなかった方は、これまでの滞納分はしっかりと払う必要があります。廃車するからといって、これまでの滞納していた分が免除になることはないので注意しましょう。
まとめ
ローンの支払いが残っている愛車を廃棄する際は、ローンを完済して所有権解除の手続きを行う必要があります。事故や災害、車の必要のない地域への転居など、廃車の検討が求められるのは珍しいことではありません。ローンを組む際は余裕を持った返済計画を立てることが重要です。
ネクステージでは、返済プランについてのご相談も承っています。車の購入や廃車を検討している方は、いつでもネクステージにご相談ください。
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