車を売るための掃除は効果的？掃除のポイントとやり方について
車を査定に出す前に掃除をするとよいと聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、ひとくちに掃除といっても、どこをどう掃除するのか、掃除をするとどのようなメリットがあるのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、車を売却する際の掃除の必要性と方法を紹介します。車を正しく評価してもらうためには査定前の掃除が重要です。なぜ掃除が必要かを知れば、必要な作業を過不足なくできるようになるでしょう。掃除に役立つアイテムも紹介しますので、参考にしてください。
※目次※
・車の掃除が買取価格に影響することは少ない。しかし、車の価値を正しく評価してもらうために掃除は重要な作業
・車の掃除はポイントを押さえて汚れやすい部分を重点的に！臭いのケアやガラスの汚れなどの気付きにくい部分も忘れずにするとよい
・掃除以外にも査定で重要な点は多い。車の状態を確認して車の価値を把握しよう！
車を売る前の掃除の必要性とは
車を掃除してから売りに出しても、残念ながら買取価格が大幅に上がるわけではありません。しかし、車の掃除は査定時に車の価値を正しく判断してもらい、車の状態に見合った買取価格を提示してもらうために重要な作業です。
中古車は買い取られてから販売されるまでに業者による清掃が入るため、一般の方の掃除による付加価値がつくことはないでしょう。しかし、掃除をすると買取店からの印象がよくなる上に、査定時に車の状態が分かりやすくなります。車の状態を分かりやすくすることが、査定前に車を掃除する主な目的といえるでしょう。
車を売る前に行う掃除についてのポイント
査定前の掃除のポイントは、簡単に落とせる汚れを落とすことです。車を売る前の掃除の目的は、車の価値を正しく判断してもらえる状態にすることなので、専門業者に頼む必要があるほどの汚れは無理に落とさなくても問題ありません。誰が見ても車の状態が分かりやすいよう、自分で車の状態を隅々まで確かめながら掃除しましょう。
傷や凹みなどの状態を同時に把握
車の掃除をするときは汚れを落としながら、傷や凹みがないかも同時に確認しましょう。汚れが落ちれば傷や凹みを見つけやすくなる上、隅々まで状態を確認しようとすれば掃除をし忘れる箇所がなくなるので一石二鳥です。
見つけた傷や凹みを直す必要はありません。あくまでどこにどのような傷や凹みがあるかを確認するのみにとどめます。
臭いのケアを忘れないことが重要
車を売る前には臭いのケアを行うことも重要です。査定に出す車が禁煙車で気になる臭いが染みついていない場合、換気をする程度でもよいでしょう。しかし、喫煙車や食べ物などの臭いが染みついた車は消臭をする必要があります。
タバコや食べ物の臭いを消すには、市販の除菌消臭スプレーや重曹水などを使うとよいでしょう。ケア後は新しい臭いがつかないよう、しばらくドアを開けて乾燥させます。
ゴミの処理は最低限のマナー
査定の際に車内にゴミが残っていると買取店からの印象が悪くなったり、納得のいく買取価格が出なかったりするかもしれません。貴重品などの置き忘れなどを防ぐためにも、車内に残っているものがないか、査定に出す前に確認するようにしましょう。
置き忘れが多い場所はオーディオ機器内やETC車載器、サンバイザーのカードホルダーなどです。シートの下や隙間にはアクセサリーなどの小さなものが落ちている可能性が高いので、掃除をする際には注意して確認しましょう。
車を売る前にどこを掃除しないといけないか
ここまで査定前の掃除の必要性と掃除をする際のポイントを紹介しました。では、いざ掃除をするときはどこを重点的に掃除すればよいのでしょうか。ボディの掃除は必要ですが、そのほかにも汚れやすい場所や汚れが目立ちやすい場所があります。ここでは、忘れがちな部分やその掃除方法を紹介しましょう。
汚れが溜まりやすいボンネットの内部
ボンネットの内部にはエアコンの外気導入口があり、車の外から入ってきた砂やほこりが溜まりやすくなっています。ボンネット内部が汚れていると車内を消臭してもエアコンをつけるたびにほこり臭くなるため、臭い対策のためにも掃除が必要です。
掃除の方法は、まず手で大きなゴミを取り除いてから、ほこりを拭き取ります。ボンネット内部には精密機器があるため、拭き掃除はエンジンルーム専用のウェットシートなどを使用しましょう。エンジン停止直後は火傷の恐れがあるので、掃除はエンジンが冷めてから行います。
タイヤ周りも汚れやすい場所のひとつ
タイヤ周辺も汚れやすい場所のひとつです。タイヤ本体やホイールハウス内、ホイール部分は泥はねや砂ぼこりで汚れます。
タイヤとホイールは、水を含んだたわしでこすり洗いをするときれいになるでしょう。仕上げにタイヤにはタイヤワックスを吹きかけ、ホイールは乾拭きするとツヤが出てよりいっそうきれいに見えます。ホイールハウス内は汚れ落とし効果のあるタイヤワックスを吹きかけるだけでも汚れが落ち、ツヤが出るでしょう。
知らず知らずに触れる窓は汚れやすい
窓の外側はガソリンスタンドなどで拭いてもらうことがありますが、拭く機会の少ない窓の内側も汚れています。手で触ったときに皮脂が付着したり、窓が曇ったときにほこりが付着したりと、気づかないうちに汚れが蓄積しているでしょう。
窓の掃除は水拭きをした後に乾拭きをします。水拭きで汚れを落とし、乾拭きで水分を拭き取ることで水あかのないきれいな窓に仕上げましょう。それでも皮脂の汚れが取れない場合は、台所用洗剤を使用すると簡単に落とすことができます。
マットやシートの手入れも重要
車内で広い面積をとるマットとシートの汚れは目立ちます。マットは車外ではたいてほこりを落とし、洗剤で洗いましょう。マットをはがすと床にほこりや細かいゴミが溜まっていることが多いので、掃除機で吸って掃除します。
シートについたシミや臭いは市販のシート用洗剤をしみこませた布で拭いたり、直接スプレーしたりすることで落とせるかもしれません。シミや臭いが気になったら一度試してみましょう。
ステッカーは剥がさないといけない
おしゃれや、子どもが同乗していることなどを示すために車に貼り付けているステッカーは、剥がしてから査定に出しましょう。車を売却するときの基本は、中古車として販売するときに不要なものを車の内外に残さないことです。ステッカーは販売時に不要な上、傷を隠すために貼り付けていると思われる可能性もあるので剥がしましょう。
ステッカーを剥がすときは、お湯でふやかしたり、ドライヤーで温めたりすると剥がしやすくなります。剥がしたときに粘着剤が残ってしまう場合は専用の溶液を使うのがおすすめです。
車の掃除にはこれ！掃除に役立つアイテム
車の掃除には家などで使用するアイテムを使うこともできますが、車専用のアイテムを使うと、傷やダメージを与えにくく効率のよい掃除が可能です。車の掃除に役立つアイテムの選び方や使い方を紹介するので、「何を使ったらよいか分からない」「簡単に車をきれいにしたい」という方は参考にしてください。
シート用洗剤
シート用洗剤は、車のシートを掃除するための洗浄・除菌・消臭効果があるアイテムです。シートの種類によって洗剤の種類が異なります。さらに、布に洗剤をつけて拭くタイプやシートに直接吹きかけてから拭き取るタイプなど使い方にも種類があるので、自分の車にあったものを選びましょう。
シートの掃除後は、臭いのもとになる菌の繁殖を防ぐ必要があります。除菌作用がある洗剤を使用した場合もシートが乾燥するまで車内の換気を行いましょう。
カークリーナー
カークリーナーは、車内でも使いやすい小型の掃除機です。さまざまなアタッチメントを使い分ければ、シートや床にこぼした液体を吸い取ったり、狭い部分も掃除できたりと便利に使えます。
電源の種類はシガーソケットに接続して使うタイプや、充電タイプなどです。シガーソケット対応のものは吸引力が強く、充電式のものはコードレスで自由度が高いのが特徴でしょう。吸引力や使い勝手など、何を重視するかによって好みのものを選びます。
マイクロファイバータオル
マイクロファイバータオルは繊維が細かく、速乾性・吸水性・吸塵性に優れたタオルです。洗車の際は水分が乾く前に手早く拭く必要があるため、吸水性の高いマイクロファイバータオルは重宝します。
便利なアイテムですが、繊維の断面には角があるため、強くこすると車を傷つけるかもしれません。マイクロファイバータオルを使用する際は、そっとなでるような力加減を心がけましょう。
ツヤ出し
ツヤ出しの主な役割は、車のボディなどにツヤを出すことです。しかし商品によっては車の塗装の外に被膜を作ることで、紫外線や小石などの外的要因から車のボディを保護する役割を果たすものもあります。
「ツヤと光沢が強い固形タイプ」「拭くだけで汚れを落としツヤを出すシートタイプ」「洗車と同時にツヤを出せるカーシャンプー」などの種類があるので、目的や手軽さなどを総合的に考えて選びましょう。
掃除よりも大切な査定ポイント！
車の掃除は最初に紹介したとおり、車の価値を正しく判断してもらうために行うものです。買取店が査定する際、車の清潔さ以上に重視されるポイントがあります。車の価値は掃除結果ではなく、ここで紹介する査定ポイントなどを総合的に判断して決められることを理解し、自分の車の価値を把握しておきましょう。
車は動く？搭載機能をチェック
車の価値はその状態に大きく左右されます。車は動くか、動かない場合は修理をして動くようになるのか、エアコンやライトなどは正常に作動するかなどが買取価格に影響すると考えましょう。
動作のほかに、車に搭載されているオプションも重要です。メーカー純正オプションや人気の高いオプションを搭載している車は、買取価格が高くなりやすいでしょう。自身の車に搭載しているオプションを確認して、買取価格にどのように影響するか事前に調べておくと査定の交渉がしやすくなります。
事故は起こした？修復歴は素直に申告すること
修復歴には、自動車公正取引協議会と日本自動車査定協会・日本中古自動車販売商工組合連合会などが定めた統一基準があります。定義は改正されることがありますが、主に車の骨格部分を損傷すると「修復歴あり」と判断されることを覚えておきましょう。
修復歴があると、買取価格は掃除をしたくらいでは挽回できないほど下がります。しかし、修復歴がある車を「修復歴なし」と偽ると、買取店からの印象が悪くなるでしょう。黙っていても、プロが見れば修復歴があるかないかは分かってしまいます。修復歴がある場合は素直に申告しましょう。
(参考: 『一般財団法人 日本自動車査定協会 東京都支所HP 修復歴の考え方』 )
走りすぎ？走行距離をチェック
走行距離も査定の際に重視される点のひとつです。車の品質の向上により、昔に比べて走行距離を原因とする故障が起きることは少なくなりました。しかし、走行距離が長くなるほどメンテナンスの必要性が高くなります。そのため買取価格は5万km、10万kmなどの目安を超えるたびに下がるでしょう。
また、1年あたり1万kmを超えると走行距離が多めだと判断されます。それを少し超えたところで買取価格が大きく下がることはありませんが、目安として覚えておくとよいでしょう。
傷がある？修理はしないほうが賢明
長い間車に乗っていると、大切に扱っていても大小さまざまな傷はついてしまうものです。そのため、車を売却するときに小さな傷や凹みの修理をする必要はありません。確かに傷は少ないほうが買取価格は高くなりやすいですが、修理費用をおぎなうことができるほどは上がらないからです。
買取店は修理工場と提携していたり、自社修理工場をもっていたりするため、一般の方が街の修理工場で修理するより安く修理できます。修理が簡単な小さな傷であれば買取価格にほとんど影響がないため、修理をしないで査定に出すのが賢明です。
車を売る先はきちんと査定してくれる業者を選ぶのが大事！
車を売る場合、車の価値を正しく評価してくれる買取店を選ぶことが大切です。車の買取を行う店はディーラーや中古車販売店などの種類があり、それぞれ多くの店舗があります。
中古車販売店はさまざまなメーカーや年式の車が揃う多様性が特徴といえるでしょう。多種多様なニーズに応えるため、ディーラーでは値段のつかなかった車も買い取ってくれる場合があります。オプションなど、一般的な査定基準以外の部分も評価してくれるかもしれません。
車の買取から販売までを行うネクステージでは、多くの需要に合わせて在庫を仕入れる必要があるため高額買取が可能です。車の売却をお考えの場合は、一度ネクステージにご相談ください。
まとめ
この記事では、車の売却前に行う掃除について紹介しました。車の買取価格は車のコンディションなどで決まります。そのため車を掃除しても買取価格が上がることはないでしょう。しかし、掃除は車の価値を正しく評価してもらうために重要な作業です。便利なアイテムを活用し、ポイントを押さえて効率よく行いましょう。
車を売却するなら、中古車販売店での取引がおすすめです。ネクステージでは車の価値を正当に評価し、お客様に納得していただける高価買取を実現します。車を売却する際はぜひネクステージをご利用ください。
