プリウスαの燃費を解説!さらに燃費を向上させる方法とは?
プリウスαはベースモデルより荷室部分が広いミニバンです。ボディサイズが大きい分「燃費が悪いのでは」と思っている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、プリウスαの燃費についてカタログデータから解説するとともに、ライバル車との比較や燃費を伸ばす方法も紹介します。記事を読むことでプリウスαの燃費の良さが分かり、より魅力的に感じられるでしょう。
※目次※
・プリウスαはプリウスよりも一回りボディーザイズが大きく、広い室内空間が特徴。シートアレンジも豊富で使い勝手が良い!
・乗り方を工夫することでプリウスαの燃費が向上。燃費向上のポイントはモードの切り替えとアクセルの踏み方!
・息の長いモデルなので、中古車が豊富にある。中古車なら在庫が豊富で購入後の保証もついたネクステージにお任せ!
プリウスαの何がαなのか
プリウスαはステーションワゴンの顔を持ち合わせたミニバンとして位置付けられています。プリウスよりも荷台部分(トランクスペース)が広く取られ、長さ・幅・高さの全てにおいて一回りサイズが大きく、室内空間にゆとりあるハイブリッド車です。
広い室内空間を利用した3列シートが特徴で、定員数もプリウスと同じ5人乗りと7人乗りから選べます。(エントリーグレードのS "Lセレクションは5人乗りのみの設定)大きく2種類のグレードで構成されており、標準モデルに加えスポーツモデルとバリエーション豊富です。
プリウスαの燃費を多角的に見てみよう!
従来のベースモデルより大きくなったプリウスαですが、燃費性能に懸念を持つ方もいるかもしれません。
ここでは、プリウスαの燃費について、カタログ燃費とライバル車との比較を元に多角的に解説しています。比較をすることで、より具体的にプリウスαの燃費がつかみやすくなるでしょう。
プリウスαの燃費
WLTCモードによるプリウスαのカタログ公表燃費は、グレード問わず20.7km/Lです。エントリーグレードのS "Lセレクションを除く全てのグレードで5人乗りと7人乗りの設定がありますが、定員数による燃費の変動はありません。
エンジンの総排気量は1,797ccの1種類です。5人乗りと7人乗りによる車両重量差はわずか10kgで、燃費にも影響していません。
ライバル車の燃費と比較
プリウスαとライバル車となるトヨタ・シエンタと、ホンダ・オデッセイの各ハイブリッドモデルの燃費を比較しました。
車種名 |
カタログ燃費(WLTCモード) |
プリウスα |
20.7km/L |
シエンタ |
22.8km/L |
オデッセイ |
20.2km/L(8人乗り) |
20.0km/L(7人乗り) |
シエンタのハイブリッドモデルにも5人乗りと7人乗りがありますが、いずれもWLTCモードによるカタログ燃費は22.8km/Lです。 プリウスαと比較してもその差はわずかで、室内の広さやスペース収納はプリウスαが優れています。
一方、オデッセイのハイブリッドは、エンジンで発電してモーターを動かして車を走らせる「シリーズハイブリッド方式」です。低速時にガソリンを使わずモーター単体で走るプリウスαであれば、渋滞や停車や発進の多い市街地走行でガソリンの消費を抑えられるでしょう。
プリウスの燃費との違い
プリウスは2WDと4WDの駆動方式やグレードによって燃費が異なります。なかでも低燃費のツーリングセレクション4WDは25.4km/Lです。両者を比較してもプリウスαが優れています。
さらに、プリウスαは最大で7人の乗車が可能で、広い室内が特徴です。他の車種と比べても車体の大きさの割に燃費が良くなっています。
モデル |
カタログ燃費(WLTCモード) |
|
プリウス “ツーリングセレクション” |
2WD |
27.2km/L |
4WD (E-Four) |
25.4km/L |
|
プリウスα |
20.7km/L |
重量の増加に対応
定員数が7人のプリウスαでは、フル乗車時の重量増加に対応するため、トレッド(左右のタイヤ幅)の拡大とサスペンションが強化されました。
トレッドを広げることで走行時の安定感が増し、横風などでハンドルが取られにくくなります。悪路や天候不良での運転も安心です。サスペンションの強化は、段差で大きく車体が沈み込むのを防ぎ、フル乗車時に車体の底と路面の接触を防ぐことにつながります。
プリウスαではより効率よくモーターを冷却できるよう、プリウスの空冷方式から水冷方式にも変更されました。重量増加によるモーターへの負担も軽減されています。
リチウムイオン電池を採用
リチウムイオンバッテリーは、バッテリーの重量当たりの容量密度(発電効率)が高いのが特徴です。プリウスαでは、2列シート車はニッケル水素バッテリー、3列シート車にはリチウムイオンバッテリーが採用されています。
プリウスではプリウスαの3列目シートに当たる位置にニッケル水素バッテリーを搭載していましたが、3列シート車では足元が確保できません。
そのため、バッテリー搭載位置をセンターコンソール付近に変更しました。スペース確保の問題からバッテリーを小型化できるリチウムイオンバッテリーを採用しています。
プリウスα 燃費向上
他のクラスと比較しても燃費が良いプリウスαですが、少しの工夫でさらに燃費性能が上がります。プリウスαの燃費を向上する秘訣は、ハイブリッドシステムの扱い方を知っておくことです。
ここでは、プリウスαの燃費が良くなる知恵や、乗り方の工夫について解説していますので、より燃費を良くしたい方はご覧ください。
暖機運転はいらない
トヨタのプリウスαでは暖機運転が不要です。冷えているときは、ガソリンエンジンが自動的に始動・停止します。暖機運転をしたとしてもエンジンに影響はありません。
プリウスαに限らず、近年の車はエンジンの改良により暖機運転を必要としない仕様に変化してきました。特にハイブリッド車には、各部品の発熱量を抑制する専用の水冷装置も備わっています。
ただし、トヨタでは暖機運転が必要ないと言って急激にアクセルを開けるとエンジンへの負担が大きくなるので、乗り出し始めは優しく加速をすることを推奨しています。
4つの走行モードを使いこなす
プリウスαには走行シーンに合わせて最適な走りができるよう、4つの走行モードを装備しています。モードを適切に切り替えることで、より燃費の向上につながるでしょう。
モード |
特性 |
EVモード |
電気モーターのみで走行 |
ECOモード |
急なアクセルの踏み込みによる急加速・急発進を制御 |
PWRモード |
主にエンジンで力強い走りが可能 |
ノーマルモード |
上記に当てはまらない通常のモード |
通常はバランスの良いノーマルモードで、渋滞時は電気モーターのみで走るECOモード、パワーが必要な時だけPWRモードにするなど、走行環境に合わせてモードを使いこなすことで燃費の向上につながります。
ハイブリッドシステムインジケーターの表示を意識
ハイブリッドシステムインジケーターは、現在の走行状態を常に表示してくれる画面です。ハイブリッドシステムインジケーターの表示を意識することで、燃費の向上につながります。
エコエリアの範囲内に収まるように走らせると、環境に配慮したエコ運転が可能です。燃費走行ができているか視覚的に分かるので、燃費が気になる方は活用するとよいでしょう。
素早く加速&キープが走りのコツ
素早く加速して、速度を一定にキープすることが燃費向上のコツです。アクセルを一気に踏み込むと燃費が悪化するので、ふんわりアクセルを意識しましょう。
車はアクセルの踏み込みに応じてガソリンが供給され、発進と加速により多くのガソリンを消費します。発進後に再加速するとガソリンを消費する時間が多くなり、燃費の悪化につながりかねません。
加速後に少しずつアクセルを緩めていくことも燃費向上につながるテクニックです。車はエンジンの回転数に応じてトルクが発生し、トルクに合わせてアクセルを緩めていくと、アクセルを戻しているのに加速する状態になります。
このように、燃費向上にはトルクを上手く使って走ることが重要です。
プリウスαの魅力とは
プリウスαの魅力は、プリウスよりも一回り大きいボディサイズから生まれる室内空間のゆとりや、自由度の高いシートアレンジなどが挙げられます。
また、最大で7人まで乗れる定員数も、プリウスαの魅力でしょう。プリウスとの違いから見えてくるプリウスαの魅力について解説します。
室内の広さがポイント
ステーションワゴンタイプのプリウスαは、最大で7人まで乗れる広い室内区間が魅力です。特にリアシートと荷室にゆとりを持たせ、座ったときにも圧迫感がないように天井が高くなっています。
広い室内空間をより有効的に使えるよう、リアシートのシートアレンジも多彩です。シートを倒すことで、自転車やベビーカーなどの大きな荷物も載せられます。広い室内空間による使い勝手のよさ、居住性の良さがプリウスαの魅力です。
室内がプリウスよりも広い
プリウスαはプリウスより一回り大きいボディサイズで、室内空間が広くなっています。プリウスと室内を比較した表が下記です。
車種 |
プリウス |
プリウスα |
室内長 |
2,110mm |
1,910mm |
室内幅 |
1,490mm |
1,520mm |
室内高 |
1,195mm |
1,220mm |
プリウスに対し、プリウスαは全体的にゆとりがあります。プリウスαの運転席・助手席のシートもプリウスと比較すると、30mm高と視点が高いので、運転時も視野が広く取れて快適です。
シートアレンジが豊富
プリウスαは豊富なシートアレンジが魅力で、大きな荷物を運ぶ際や車内で仮眠を取りたいときなど、さまざまな利用環境に対応できます。
セカンドシートやサードシートも左右に分割可能です。サードシートは背もたれを倒すことで、自然と座面が沈んでフラットな荷台に早変わりします。
セカンドシート、リアシートはそれぞれリクライニングや前後調整可能です。乗車人数に合わせてシートポジションを調整できるほか、シートを倒すことで荷室を大きく使えます。
息の長いモデルのプリウスαは中古車で購入がお得
プリウスαは2011年の登場から2014年のマイナーチェンジを経て、大きな変更はないものの長く売れ続けているモデルです。売れ行きが好調だったため、中古車も数多くそろっています。
ネクステージの中古車なら2012年式の4万3,000km走行で103万4,000円、2012年式の5万7,000kmで88万8,000円(2020年11月18日現在)と、お得な価格で購入可能です。プリウスαの購入を検討されている方は、ネクステージの中古車も視野に入れることをおすすめします。
(参考: 『プリウスα(トヨタ)の中古車一覧』)
まとめ
プリウスαはプリウスに比べ、広い室内空間とシートアレンジが可能です。最大で7名まで乗車でき(7名乗車モデル)、運転席のシートもプリウスよりも高く安全で、快適なカーライフを楽しめます。
ネクステージではプリウスαの在庫を豊富に持っているので、お気に入りの1台が手に入るでしょう。購入後の保証も無料期間に加え、その後は有償で3年まで延長できるので安心です。プリウスαをお求めの際は、ぜひネクステージにお任せください。