車検費用の高さに頭を抱える人へ!車検の相場と費用を抑える方法
車を所有する人にとって避けては通れないのが車検です。二年に一度とはいえ、一度に何万円も費用がかかってしまいますから、痛手だと感じている人も多いでしょう。では、少しでもその費用を安く済ませるためにはどのような方法があるのでしょうか。
今回は、代表的な車種の車検費用をシミュレーションするだけでなく、車検費用を安くする方法について詳しくご紹介していきます。この記事を読み進めていけば、車検時に使えるテクニックを身に付けられるようになります。
※目次※
2. ディーラーで車検を受けると高い!?車検費用を押さえたいときにすること
3. 車検費用っていったい何なの?内訳と業者によって価格が異なる理由
・車検費用は車両重量以外にも、車両のタイプやエコカー減税によって違ってくる
・車検費用を抑えるには複数社で相見積もりを取って、信頼のおける業者に依頼しよう
・車検切れになった車を運転すると重大な罰則が科されるため注意しよう
車検の相場はどのくらい?人気車種でシミュレーション
自分が乗っている車の車検費用はどれくらいなのかを、ある程度把握しておきたいという人もいるのではないでしょうか。車検の費用は、自動車の種類によって違います。人気車種でシミュレーションした結果をご紹介していきます。
軽自動車の車検相場(排気量660cc以下)
自動車重量税 |
6,600円 |
自賠責保険※24ヶ月契約 |
2万1,140円 |
印紙代 |
1,400円 |
24ヶ月定期点検料 |
1万4,580円 |
継続検査料 |
8,640円 |
検査代行料 |
1万800円 |
合計金額 |
6万2,860円 |
ホンダ・N-BOXやダイハツ・タントといった幅広い世代に人気がある軽自動車ですが、自動車重量税は車両重量に関係なく一律の料金です。車の状態によっては整備が必要になり、別途追加で費用が加算されることもありますが、一般的な相場としては6万円~7万円を目安に考えておくと良いでしょう。
排気量1500ccの車検相場(インプレッサ、フリードスパイク、ノートなど)
自動車重量税 |
2万4,600円 |
自賠責保険※24ヶ月契約 |
2万1,550円 |
印紙代 |
1,700円 |
24ヶ月定期点検料 |
2万3,760円 |
継続検査料 |
8,640円 |
検査代行料 |
1万800円 |
合計金額 |
9万450円 |
インプレッサ、フリードスパイク、ノートなど、小回りが利いて燃費性能に優れた排気量1500ccの車種は、エコカー減税対象車でない限り、法定費用は同じ料金となっています。軽自動車よりも法定費用が高くなっているため、少し割高のように感じてしまうかもしれません。さらに、車の状態次第では追加整備費用がかかることがあります。
トヨタ・アクアの車検相場(排気量1500cc、エコカー)
自動車重量税 |
1万5000円~2万4,600円 |
自賠責保険※24ヶ月契約 |
2万1,550円 |
印紙代 |
1,700円 |
24ヶ月定期点検料 |
2万3,760円 |
継続検査料 |
8,640円 |
検査代行料 |
1万800円 |
合計金額 |
8万850円~9万450円 |
エコカー減税対象車であれば、自動車重量税が安くなることもあります。
車検時におけるエコカー減税適用条件は「平成27年5月1日~平成29年4月30日の間の新車購入時に免税とされ、その後最初に受ける車検実施時」または「平成29年5月1日~平成30年4月30日の間に新車を購入し、その後最初に受ける車検実施時」です。
そのため、エコカー減税適用条件に当てはまっていれば、自動車重量税は1万5000円、適用外なら2万4,600円となります。また、新車であれば「免税」「減税75%」「減税50%」「減税25%」と対象車によって減税率が変わっていきます。
排気量2000ccの車検相場(セレナ、ステップワゴンなど)
自動車重量税 |
3万2,800円 |
自賠責保険※24ヶ月契約 |
2万1,550円 |
印紙代 |
1,800円 |
24ヶ月定期点検料 |
3万1,320円 |
継続検査料 |
8,640円 |
検査代行料 |
1万800円 |
合計金額 |
10万2,970円 |
日産・セレナやホンダ・ステップワゴンといった3ナンバーの普通車は、エコカー減税対象車でない限り、法定費用は同じ料金です。合計金額が10万円を超えるため、他の車種よりも高く感じてしまうかもしれません。しかし、エコカー減税対象車であれば自動車重量税が2万円になるため車検費用を抑えることができます。
ディーラーで車検を受けると高い!?車検費用を抑えたいときにすること
実際に見積書を目にしたとき、思わず二度見をしてしまうこともあります。少しでも費用を抑えようと、インターネットで検索してこの記事にたどり着いたという人もいるかもしれません。車検費用を抑えるための方法はさまざまあります。車検費用を抑えたいときに知っておきたいポイントについてご紹介します。
整備項目を相談する
見積もり内容を確認してみると「本当に必要なのか不安」と感じるような項目がある場合があります。特にディーラー車検では「念のため」に厳密な点検を行ったり、部品交換をすすめてきたりすることがあるでしょう。
たとえば、ファンベルトやLLC(冷却水)の交換、車の下回り洗浄などは、次回の車検時に行っても大丈夫な場合もあります。ただし、その提案はプロの判断で行っていることもあるため、しっかりと確認を取ることも大切です。
結局どこの車検が安心で安い?
車検は、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンド、ユーザー車検で受けることができます。その中でも相見積もりを取ることで、どこが安いのかが分かるようになります。そして、何よりも大切なのが信頼のおける車検業者に依頼することです。
中古車販売店のネクステージでは、お客さま一人ひとりのご希望に合わせて車検プランをご提案されていただいております。また、車検費用最大7千円割引というお得なサービスも行っておりますので、お近くの店舗までお気軽にご相談ください。
車検費用っていったい何なの?内訳と業者によって価格が異なる理由
車検を受けるところによって大きな差が生じる車検費用について、詳しいことが分からないという人もいるのではないでしょうか。車検費用を安く見積もるためには、内訳を知ることが大切です。なぜ業者によって車検の価格が異なるのか、その理由や仕組みなどを交えながら車検費用について詳しくご紹介します。
そもそも車検の必要性って何?
車検とは、車が保安基準に適合しているかどうかを検査するためのものです。そして、車検の必要性は道路運送車両法の第58条によって定められており、車を所有している人は車検を必ず受けなければいけません。
また、車検を受けたことを証明する車検証には有効期限があり、満了日を超えたものは無効となってしまいます。車検が切れた車は「安全かどうかが不明」という理由から、公道を走らせるのが法律で禁止されています。
車検を受けなかったらどうなる?笑えない末路
原則として、車検切れの車を公道で走らせることはできません。
【車検が切れた車を公道で走らせた場合:無車検車運行】
- 違反点数6点
- 30日間の免許停止
- 6か月以下の懲役または30万以下の罰金
【自賠責保険が切れた車を公道で走らせた場合:無保険運行】
- 違反点数6点
- 30日間の免許停止
- 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
【無車検運行および無保険運行の場合】
- 違反点数12点
- 90日間の免許停止
- 1年6か月以下の懲役または80万円以下の罰金
仮に車検切れの状態で運転した場合、上記のような罰則が科されます。また、免許停止処分などの前歴があれば、さらに厳しい罰則が科されることもあります。
車検費用の内訳①法定費用
法律で定められている費用(法定費用)は、車検にかかる費用の中で一番重要な費用です。車種ごとで事前に決められた金額を支払うため、どこの業者で受けても法定費用は変わりません。この法定費用に含まれるのは自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料の3つです。
自動車重量税
車検期間 |
車両重量 |
|||||
~0.5t |
05~1.0t |
1.0~1.5t |
1.5~2.0t |
2.0~2.5t |
2.5~3.0t |
|
1年 |
2,500円 |
5,000円 |
7,500円 |
10,000円 |
12,500円 |
15,000円 |
2年 |
5,000円 |
10,000円 |
15,000円 |
20,000円 |
25,000円 |
30,000円 |
自賠責保険料
|
37ヶ月 |
36ヶ月 |
25ヶ月 |
24ヶ月 |
普通自動車 |
30,170円 |
29,520円 |
22,210円 |
21,550円 |
軽自動車 |
29,550円 |
28,910円 |
21,780円 |
21,240円 |
検査手数料
車種 |
検査手数料 |
3ナンバー車 |
1,800円 |
5ナンバー車 |
1,700円 |
軽自動車 |
1,400円 |
車検費用の内訳②車検基本費用
車検の費用の内訳は、主に24ヶ月定期点検、検査料、車検代行費用の合計金額です。法律で定められている金額ではない点と、人件費が上乗せされるため、車検を行う店舗によってその金額は異なります。車検費用を少しでも安く抑えたいとなれば、この基本費用から削っていくことになります。
車検費用の内訳③部品交換費用
24ヶ月定期点検は、2年に一度の車検を受ける前に実施されます。しっかりと車検に通すために欠かせない検査ですが、オイル漏れが各種パーツの劣化など、部品交換が必要になるかもしれません。そうなれば、車検費用とは別に支払うことになります。選ぶ部品や工賃などによって価格差が出てしまうため慎重に検討しましょう。
車検費用の内訳①~③を使って、車検費用総額を計算してみよう
車検費用の内訳をまとめると以下のようになります。
【法定費用】
- 自動車重量税(非課税)
- 自賠責保険料(非課税)
- 収入印紙(非課税)
【車検基本費用】
- 検査料(課税)
- 24ヶ月点検(課税)
- 車検代行費用(課税)
【部品交換費用】
- 修理費用(課税)
- 部品交換費用(課税)
車検費用の支払い方法は現金だけではない!
車検のことをうっかり忘れていて、思い出した時には「費用がない!」となってしまうかもしれません。そのような時は、少しでも負担を減らす方法として、現金以外での支払いがあります。では、どのような支払方法があるのでしょうか。
その一つがマイカーローンを利用して分割払いすることです。出費が多い月と重なってしまうなど、現金一括での支払いが難しくなってしまうケースも出てくるでしょう。このような場合に役立つのが車検ローンの存在です。審査に通れば車検費用を分割で支払えるため、負担の軽減にもつながります。
しかし、車検ローンを利用する場合は、金利手数料のことを頭に入れておかなければいけません。金融機関のマイカーローンなら2%~5%といった低金利で受けることができますが、審査基準が厳しく、車両購入時以外には利用不可となっているところもあります。
まとめ
車検は車が安全に走行するためには必要不可欠な検査です。しかし、車検の内容や業者によっては高額な費用になってしまうかもしれません。どうしても支払いが難しいということであれば、マイカーローンを活用してみましょう。
また、ネクステージでは高品質な車検をリーズナブルな価格でご提供しております。お客さま一人ひとりに合ったプランにすることで、より満足できる内容となっています。少しでも不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
※本記事に記載の自賠責保険料は、基準料率改訂等の理由により変更となる場合があります。最新の自賠責保険料率表は損害保険料料率算出機構のHPをご確認ください。