1,300cc車両の車検費用概算と車検費用を安く抑える方法
車検費用の詳しい内訳は、車の重さや排気量の区分によって決まります。500kg・500ccごとに分かれるため、自分の車に該当する費用相場を知りたいという方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、1,300ccクラスの車を想定した車検費用概算をご紹介します。依頼先によって変動する点検・整備費用について知ることも可能です。後半では車検費用の節約方法を解説しているため、買い替えを検討中の方も参考にしましょう。
※目次※
3.1,300ccクラスの車でも使える!車検費用を安く抑える方法
・車検の法定費用は、自動車重量税・自賠責保険料・印紙代の3点で構成。1,300ccの車であれば5万円~6万円が目安。整備費用も考慮してシミュレーションしておこう!
・車検費用を節約するには、依頼先と整備内容を見極めることが大切。緊急性の低い部品の交換は避けて、定期メンテナンスを心がけよう。
・お金を用意できない場合はローン支払いも可能。予想以上に高額であれば買い替えを検討するのもおすすめ!
1,300cc前後の車を車検に出すといくらかかるのか
法律に則って車に乗るためには、通常2年に1度「車検」に通す必要があります。大まかな相場は「軽自動車」「普通自動車」の違いで知ることもできますが、より具体的な金額を算出すると金銭管理もしやすくなるでしょう。1,300cc前後の車ではどのくらいの費用が必要になるのか、詳しい項目に分けて解説します。
1,300cc前後の車の車検でかかる法定費用
法定費用とは、車の状態を問わず一定の区分において定められている費用です。税金・保険料・印紙代の3点を指しています。1,300ccの車で必要な法定費用は以下です。
項目 |
|
料金 |
自動車重量税 |
500kg~1,000kg |
1万6,400円 |
1,000kg~1,500kg |
2万4,600円 |
|
1,500kg~2,000kg |
3万2,800円 |
|
自賠責保険料 |
2万1,550円 |
|
印紙 |
指定工場 |
1,200円 |
印紙 |
認定工場 |
1,800円 |
印紙代は指定工場か認定工場によって異なり、重量税は車両重量で決まります。
1,300cc前後の車の車検でかかる車検基本費用
車検基本費用は、法定費用とは違い車の状態や依頼先によって金額が変動する点に注意しましょう。1,300ccの車を車検に通すことを想定した相場は以下のとおりです。
項目 |
相場 |
定期点検料 |
3万円~10万円 |
測定検査料 |
1万円前後 |
代行手数料 |
1万5,000円~3万円 |
上記はいずれも変動が激しいため明確な数字ではありませんが、業者に見積もりを依頼する際の基準として活用できます。内訳もひとつひとつ確認しながら「何のためにいくら費やすべきか」を把握しておきましょう。
車検にかかる各種整備費用の目安
車検にとおすための整備では、タイヤやエンジンオイルをはじめ、さまざまな部分の状態確認を行います。費用は整備費用により大きく変動しますが、以下を目安に合計金額を把握しておくと安心です。
項目 |
交換時期の目安 |
相場 |
タイヤ |
5年に1回 |
1輪につき1万円以上 |
ブレーキパッド |
定期点検・車検の都度 |
1輪につき1万円以上 |
エンジンオイル |
半年に1回 |
3,000円~6,000円 |
エレメント |
エンジンオイル交換の2回に1回 |
1,000円~3,000円 |
ラジエーター液 |
2年に1回 |
5,000円以上 |
ブレーキオイル |
2年に1回 |
5,000円以上 |
1,300ccクラス代表車種の車検費用概算
車の買い替えや新たに購入する予定の方は、具体的な車検費用をシミュレーションしてみましょう。ほしい車のスペックをもとに税金・印紙代などを計算することで、より明確な出費が想定できます。ここからは、1,300ccクラスで人気の3車種から、車検を想定した概算費用をご紹介します。購入予定の車に近い費用を参考にしましょう。
ホンダ|フィットの車検費用概算
車検のなかでも相場が高いといわれる、ディーラー車検を想定したときのシミュレーションです。フィットは、車両重量1,000kg~1,500kgの区分に該当します。
項目 |
金額(相場) |
重量税 |
2万4,600円 |
自賠責保険料 |
2万1,550円 |
印紙代 |
1,200円 |
定期点検料 |
8万円 |
測定検査料 |
1万円 |
代行手数料 |
1万5,000円 |
法定費用は5万1,630円、点検・整備費用が10万5,000円となりました。最終的な車検費用は、15万6,630円です。交換や修理をする部品が多くなると、さらに数万円程度値上がるでしょう。
トヨタ|プリウスの車検費用概算
トヨタのプリウスは、1,000kg~1,500kgの車両重量に区分されます。以下は、比較的安価といわれるガソリンスタンドや中古車販売店での車検を想定したシミュレーションです。
項目 |
金額(相場) |
重量税 |
2万4,600円 |
自賠責保険料 |
2万1,550円 |
印紙代 |
1,200円 |
定期点検料 |
4万円 |
測定検査料 |
1万円 |
代行手数料 |
1万5,000円 |
法定費用が5万1,630円、点検・整備費用は6万5,000円となりました。合計金額は、11万6,630円です。2020年4月30日までに新車登録を行った車であれば「エコカー減税」が適用されるため、重量税を節約できる可能性もあります。
日産|ノートの車検費用概算
日産ノートの車両重量は、1,000kg~1,500kgの区分です。車検の相場ではとくに安いといわれる民間整備業者への依頼を想定してシミュレーションします。
項目 |
金額(相場) |
重量税 |
2万4,600円 |
自賠責保険料 |
2万1,550円 |
印紙代 |
1,200円 |
定期点検料 |
3万5,000円 |
測定検査料 |
1万円 |
代行手数料 |
1万5,000円 |
法定費用が5万1,630円、点検・整備費用は5万5,000円となりました。合計金額は、10万6,630円です。修理する場所が少なければ、10万円程度に収まるケースもあります。
1,300ccクラスの車でも使える!車検費用を安く抑える方法
依頼業者や修理箇所によっては、10万円以上を車検に費やすことも少なくありません。可能であれば節約したいと考える方もいるのではないでしょうか。1,300ccクラスの車でも、車検の仕組みを理解することで費用を抑えられます。重視すべき部分を見極めながら、次の点検まで安心して運転できるコンディションに整えていきましょう。
車検を受ける場所を吟味する
車検を受ける店舗を決める際は、費用面・技術面のどちらを重視するか決めておくのがおすすめです。以下のように、依頼先によってメリットとデメリットがあります。
依頼先 |
相場 |
メリット |
デメリット |
ディーラー |
6万円~15万円 |
・純正品に交換できる ・信頼性が高い |
・費用が高額
|
認定工場(修理工場) |
3万円~5万円 |
・費用が安価 |
・終了まで日数を要する場合がある |
ガソリンスタンド |
5万円~8万円 |
・費用が安価 ・24時間受け付けの店舗がある |
・専門性・技術に欠ける可能性がある |
カー用品店 |
5万円~8万円 |
・費用が安価 ・部品在庫数が多い |
・指定工場がない場合もある |
ユーザー車検 |
3,000円以上 |
・大幅な節約になる ・自分の思うように整備ができる |
・車の専門知識が必要 ・平日の日中に行わなければならない ・車検にとおらなければ、もう1度費用が必要 |
技術面を重視するのであれば、ディーラー車検が安心です。節約につなげたい方は、カー用品店やガソリンスタンドへの依頼がよいでしょう。
必要のない部品交換を受けない
車検費用が高額になる理由のひとつに「不要な整備まで頼んでしまった」という要因が考えられます。すべて業者側に任せると、必須ではないものまで交換・修理されてしまうかもしれません。依頼者の希望であれば問題ありませんが、節約を目指すのであれば整備内容を見極めることが大切です。
車検にとおすために必要のない部品や緊急性のない部品は、交換を急がなくてもよいでしょう。今すぐ交換すべきものとそうでないものを区別できると、総合的な費用の節約につながります。
定期的なメンテナンスを受ける
1度に高額な出費を避けるためには、日ごろからメンテナンスを行うのもおすすめの方法です。車検時だけでなく、1年に1回のメンテナンスを行うことで費用を分散できます。小さな故障にも気付きやすくなるため、より安全な状態を維持できる方法ともいえるでしょう。
定期メンテナンスと車検の依頼先を同じ店舗に決めておくと、整備に関する悩みも気軽に相談しやすくなります。信頼できる業者を見つけて、安全性の向上と費用の節約につなげましょう。
車検費用をその場で支払うのが難しい人がとるべき対策
車検の法定費用はある程度想定できますが、「どの部品に修理が必要かわからない」という場合もあります。車検前に用意していた費用よりも高額になることもあるでしょう。車検費用を一括で支払えないときには、ローンを組むことも可能です。返済するうえで金利が上乗せされる点に注意しましょう。
クレジットカードを利用する
「すぐに出せるお金がない」という方は、クレジットカードを活用するのがおすすめです。引き落とし日までにお金を用意できるのであれば大きな負担もないでしょう。カード会社によってはポイントがつくため、数百円から数千円の節約にも効果が期待できます。
1度に引き落とされるのが不安な方は、リボ払いで分割して支払う方法も選択可能です。分割手数料が上乗せされる点を理解して、計画的に返済しましょう。
車検費用でローンを組む
「少しずつ長期的に支払いを望む」という方は、ローン支払いを申し込むのもひとつの方法です。支払期間を決めて、無理のない範囲で返済を続けられます。ただし、ローン会社によって金利が変動する点に注意しましょう。
また、ローンを組むには審査に通らなければなりません。収入が低い方や料金を滞納した経験がある方は審査も厳しくなる可能性があります。審査に落ちるとローン支払いを選択できないため、なるべく貯蓄額を増やしておくと安心です。
予想以上に車検費用がかかる場合は買い替えも視野にいれる
車検の見積もりで想像より高額な費用が必要であることが判明した場合は、買い替えを検討しはじめてもよいでしょう。年式が古いほど故障のリスクが高まるため、メンテナンスに費やすお金も大きくなっていきます。
車検費用や買い替えに関して不安を感じている方は、車検を受け付けている販売業者に相談するのもおすすめです。車検・買い替え両方の観点からアドバイスを受けられるため、適切な方法を選びやすくなります。中古車販売サービスを行うネクステージでも、車検に関するご相談を受け付けています。
まとめ
車検費用の内訳には複数の項目があるため、自分が所有している車の重量・排気量から予算を算出することが大切です。どのくらいの費用が必要になるか分かると、車選びの際にも役立ちます。車検費用を節約するためには、信頼できる依頼先も探しておくと安心です。
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