車検は一年ごとに更新しないといけないの?一年ごとに更新をしないとダメな車とは
安全に車を走らせるための検査である「車検」について、その正しい更新タイミングをご存知でしょうか。車検を更新する期間は、その車の車両タイプや用途によってそれぞれ明確に定められています。しかし、車検を受ける頻度についてきちんと理解していないという人も多いでしょう。
このページでは、「車検は一年ごとに更新しなければいけないの?」ということや、車両タイプや用途ごとに異なる車検ルール、車検に関する注意点を解説していきます。車検についてよく知らないという人は、この記事を参考にして理解を深めてくださいね。
・一年ごとに車検を更新するのは、特殊な車両!
・普通自動車は、初回が三年、それ以降が二年おきというルールになっている!
・中古車の場合は前回の車検からの期間を確認しておこう!
一年ごとに車検を更新しないといけない車とは
「車検は一年ごとに受けないといけない」という話を耳にしたことがある人はいませんか。車のタイプや用途によっては、毎年車検を受けなければいけない場合もあります。一年ごとに車検を更新しなければいけない車とは、どんな車なのでしょうか。
タクシー
普通自動車の中でも、一年ごとに車検を受けるルールとなっているのがタクシーです。同じ車種にプライベートで乗る場合はここまで頻繁に受けなくて良いのにも関わらず、タクシーが車検をこのペースで受けなければいけないのは、単純に走行距離が長いことが理由です。
タクシー会社は24時間営業している所が多く、年中無休で稼働していますので、タクシーはプライベートで使用する乗用車に比べてかなり頻繁に使用されていることになります。長い距離を走っているぶん消耗も早くなりますので、一年おきの車検が必要なのです。
バス
バスも一年おきに車検を受けなければなりませんが、この理由はタクシーの場合と同じです。バスも朝から夜まで長時間稼働していますので、その分走行距離は長くなり、摩耗が早くなります。
バスは地域によって本数が異なり、人口の少ない地域ではあまり使用していないように思えますよね。その分走行距離も異なってきますが、バスは使用頻度や走行距離に関係なく、どんな使い方をしている車両でも一年おきの更新が必要です。
貨物自動車
貨物自動車の場合は、その重さによって最初の車検までの年数が異なります。
車両総重量が8トンを超える大型の車両は常に一年ごとの更新が必要になりますが、8トン未満の貨物自動車については購入後1回目の車検は、購入時から二年経過後で良いという決まりになっています。
2回目以降に車検を受ける際は、8トン以上の場合と同じく一年おきの更新となります。
レンタカー
レンタカーは、車両タイプによって車検の頻度が異なります。
普通自動車をはじめ、ほとんどの車両タイプでは最初が購入後二年、その後は一年おきの更新が基本となっていますが、軽自動車や軽トラックなど小型の車両は、購入後も2回目以降も二年おきの車検更新で良いとされています。
また、上記で触れたように、8トン以上のトラックであれば購入以降は一年ごとの更新が必要です。
普通自動車の車検更新は新車が三年、2回目以降が二年
さて、皆さんにとって最も身近な車と言えば、プライベートで使用する「普通自動車」だと思いますが、こちらは一年ごとの更新は必要ありません。新車として買った場合は最初の車検は三年後、それ以降は二年ごとの更新が法律で決められています。
自家用車を持っているほとんどの人は、車検はこのペースで受けると考えて良いでしょう。ただし、初回の三年という期限は、新車として登録した時点からのカウントになりますので、中古車として買った場合は既にその期間を過ぎていることがほとんどです。三年期限が適用されるのは新車のみということを覚えておいてください。
【例外】8ナンバーは初回から二年なので覚えておこう!
8ナンバーとは、車のナンバープレートにある「分類番号(情報に記載されている3ケタの番号)」が8で始まるものを指します。8ナンバーは主にパトカーや消防車、救急車などの特殊な用途で使用する車両、個人で使うものだとキャンピングカーなど特殊な形状の車両に付けられるものです。
車両タイプに関係なく、8ナンバーの場合は最初から全て二年おきの車検更新と決まっています。
初回の更新が三年後で良い普通自動車に比べると、同じタイプの車両を使用しているパトカーなどは車検の頻度が少し高くなります。反対に、2トン以上の車は元々一年おきの更新なので、消防車や大型のキャンピングカーなど2トン以上ある車は、8ナンバーになると車検の更新頻度は低くなるということです。
普通自動車と軽自動車で車検の年数は違う?
さて、プライベートで使用する車が最初に車検を受けるのは買った日の三年後、それ以降は二年ごととお話しましたが、軽自動車と普通自動車とではその頻度の違いはあるのでしょうか。
結論から言えば、軽自動車は普通自動車と全く同じ頻度で車検に通す必要があります。つまり日本では、三年以上車検を受けていない状態の車両を走らせることはできない、ということです。
ただし、上記は通常使用する場合のお話であり、レンタカーの場合は更新の頻度が高くなりますので、上記のレンタカーについて解説している部分をご覧ください。
中古車は前回の車検からどれくらい経過しているか確認しよう!
車検切れの状態で行動を走ることは法律違反になってしまうため、車検の期限はしっかり押さえておきたいですよね。
自分が新車で車を買う場合は、買った時期の三年後に次の車検が来るため、車検の時期が簡単に分かります。しかし、中古車の場合は前の人がどのタイミングで前回の車検を行ったかによって異なるため、車検の期限を確認しておくことが必要になります。
中古車の場合は、購入のタイミングで前回の車検からどれくらい経過しているか確認しておき、期限切れになることがないように備えましょう。
走行距離、経過年数で車検の期間が変わることはない
車を所有している人は、走行距離や経過年数、メンテナンスの状態でその車の評価や価値が変わるということをご存知かと思います。しかし、この観点は車検には全く関係なく、車検については使い方の個人差に関わらず一律で間隔が設けられています。
厳密にいえば、以前は一定以上の年数を経過した車は車検の更新頻度が高くなっていましたが、今は「初回は三年、それ以降は二年」というルールは経過年数に関係ありません。
つまり、一度ルールを押さえればその後変わることはないということですので、このルールをきちんと覚えておきましょう。
車検と法定点検は別物!法定点検は一年更新で通知が届く!
普通自動車の持ち主に、「車検は一年ごとに更新しなければいけないの?」と思っている人が多いのは、「法定点検」を「車検」と勘違いしているからではないでしょうか。
法定点検と車検はどちらも法律で決められているものですが、車検は車が保安基準にのっとっているかを見る検査である一方、法定点検では故障などがないか、車が安全に走れるかどうかを点検するものです。
通常は一年ごとの法定点検が必要で、一年ごとに販売店から通知が来ることがありますが、車検とは別物ですのでご注意ください。
まとめ
さて、この記事では、車検についてよく知らないという人に向けて「車検は一年ごとに更新しなければいけないの?」という疑問にお答えし、車両タイプや用途ごとの車検年数、車検に関する注意点を解説してきました。一般的に使用されている普通自動車や軽自動車は、一年ごとの更新する必要はなく、最初が三年、それ以降が二年ごとというルールになっています車検に関するルールを理解し、カーライフを安全に楽しんでくださいね。
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